Z-KEN's Waste Dump

喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

トラクターのテレンス再登場/新作スピンオフ?

 あっという間に8月。レビューを投稿しなくなったので今年あまり記事無いですね。

 

それはさておき、今回は2つの情報をお伝えしていこうと思います。まずは今年10月17日にUSで、11月13日にUKで発売予定のDVD情報の詳細が明らかになりました。

『Christmas on Sodor』

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最新作である第21シリーズの冬エピソードが5つ、20シリーズの季節外れのエピソードが3つ入っています。内容は以下の通りです。

・Terence Breakes the Ice

 テレンスは市場へ運ぶためのクリスマスツリーを集めながら凍てついた湖の上を通って近道をしようと試みる。ところが湖の氷が次第に壊れ始め…

 

Daisy's Perfect Christmas

 クリスマスが予定通りに進行せずデイジーは悲しくなる。

 

・Confused Coaches

 スペンサーとゴードンの競争心が手に負えないほど燃え上がり乗客は動揺する。

 

・Emily in the Middle

 口論中のドナルドとダグラスを助ける間エミリーは真ん中で動けず…

 

・The Big Freeze

 ソドー島に大寒波が到来。ディーゼルは自分がヒーローと証明しようとする。

 

・Cautious Connor

・Tit for Tat

・All in Vain

(詳細はS20サブタイトルリストを参照の事)

 

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 今回最も注目すべき点は何といってもトラクターのテレンスの再登場でしょう。彼が最後に登場したのは長編3作目『トーマスをすくえ! ミステリーマウンテン』のカメオ出演ですので9年ぶりの登場です。(なお、きちんとした役割兼台詞が与えられるのはS5以来ということで実に19年ぶりです)。これでやっとファークァー線の仲間たち並びにS1のメンツがCGシリーズで揃うわけです。ここまで長かった(笑)

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しかもなんとシリーズ初の主役(主観)回ですから大出世。顔の面積が広がり、頭の黒い三角部分が消え、原作32巻以降のように眉毛が生えました。愛嬌が無くなった反面凄く凛々しくなりましたね。農夫兼運転手のフィニーさんも登場するようです。雪の中で大活躍を繰り広げる仲間と云えばテレンス、そんなイメージが強い彼ですが今回はなんとトーマスに助けられる側。第1シリーズでテレンスに助け出されたトーマスがここにきて立場逆転。胸が熱くなります…!

 

その他にも前シリーズで殆ど出番のなかったスペンサーがライバルのゴードンと因縁(?)の対決で混乱を招いたり、ドナルドとダグラスとエミリーが絡むエピソードもあって大変楽しみです。デイジーの話とディーゼルの話もどんな内容なのか気になる所。

 

          = = = = 

 

 もう一つのお知らせは先月明らかになった情報です。

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マテル・クリエイションズが制作、配給する『Thomas & Friends: Big World! Big Adventures!』という新フォーマットのシリーズが2018年から放送されるようです。11分全26話で、トーマスが様々な国を訪れ文化について学んでいくという内容。スクリーニングイベントのMIPジュニアにおいて今年10月14日に第1回を初公開。 (リンク)

またデビュー時には新しいコンテンツのほか制作現場での舞台裏や、来年放送予定番組の制作者とプロデューサーのQ&Aを紹介するそうです。

 

 『走れ! 世界のなかまたち』との関連性を表す作品なのでしょうか、YouTube公式チャンネルで公開中のコンテンツに近しいものを感じますね。

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YouTubeでは2014年のメイシー感謝祭パレードの告知を境に2016年3月2日まで『Thomas' YouTube World Tour』のコンテンツの一部としてトーマスが各国へ冒険するショートアニメが計21回公開されました。中には日本を旅する映像もありましたね。

『The Great Race』公開後の翌年からはTGRのキャラクターのその後を描く『Great Race Friends Near and Far』が月に一回公開されています。アニメーションは上記と同様です。トーマス以外は全てマーク=モラガンが演じているものの映画本編で喋らなかったキャラクターにも積極的に焦点があてられています。

www.youtube.com

また、AFL(オーストラリアン・フットボール・リーグ)の宣伝でトーマスがシェインや子供たちと一緒にオーストラリアのフットボールとはどんなものかを学ぶ動画もつい最近投稿されましたね。ちなみにこの時シェインを演じたのはAFL元スターのマシュー=リチャードソン氏でした。(同じく動画に登場する路面電車のトレイシーは現役選手のサブリナ=フレデリック=トラウブ氏が演じました)。

 

今回告知された『Big World! Big Adventures!』は恐らくCGアニメーションで描かれるということでいいのでしょうか? シリーズとしての位置づけもいまいちパッとしませんね。(スピンオフっぽいですが大手ファンサイトSiFのライアン=ハーガン氏とメラド=モシリ氏はそれを否定しています)。その真相やいかに。

 プロモにはTGRに登場したヨンバオがいる事も確認できますね。各国を冒険するということでTGRキャラクターも役割が与えられるのでしょうか。ヨンバオやシェイン、ラジブがCGシリーズの描写で喋ってくれたら個人的にうれしい限りなのですが。

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また、今年3月16日にはフライング・スコッツマン役のルーファス=ジョーンズ氏がトーマスファンにとって嬉しい知らせがあるとツイート。5月30日にはアシマ役のティナ=デザイ氏が再びThomas & Friendsの収録に参加したことをご自身のインスタグラムで表明しました。(アシマかどうかは不明)。

このタイミングと云う事は恐らく本編ではなくこのシリーズの登場なのかなーと思ったり。この件に関してはまだ不明な部分が多いのでまた詳しいことが判明次第お伝えしようと思います。

では。

 

※この記事に添付したスクリーンショット著作権は全てマテル及びヒット・エンターテインメントに帰属します。

"Journey Beyond Sodor"の予告を見ての感想とか 9/12更新

※8/18更新内容: 各キャラクターの概要を加筆。

   8/22更新内容:ハリケーン、フランキー、ベレスフォードの概要を加筆。

  9/12更新内容:日本語吹替え版公式サイトのリンク追加。

 

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2017年発売予定のTTTE新長編作品『Journey Beyond Sodor』の予告編がとうとう公開となりました。何故例年より遅いのかというと、どうやら原作1巻『The Three Railway Engines』の発売日に合わせての公開を図ったようです。

▲UK版トレーラー

 

▲制作者コメンタリー&インタビュー映像(UK版)

 

 いやー、今年もなんだかすごいことになっていますね!

ここからは予告編の公開により判明した事実や気づいた点を纏めて紹介します。

 

【あらすじ】(若干ネタバレ注意!!)

 公式YouTubeの概要やインタビューの記事等に掲載された物語の内容を紹介します。直訳ですが翻訳させていただきました。

 

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 トーマスはソドー島における自分の重要性を証明することを強く決心して、ジェームスの貨車を持って島を飛び出し、広大なメインランドを往く旅に出る。

途中で彼は陽気で役に立つ3台の実験用機関車たちと友達になるが、間違った方向にターンしていつの間にか製鋼所の方へ走っていることに気付く。 地平線の先でまるで魔法のように光る製鋼所を見つけた彼は興味本位でその場に足を踏み入れる。

そこで彼はフランキーとハリケーンという謎の2台の機関車と出逢い歓迎される。しかしすぐに初対面時とは異なる態度に変貌した。

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トーマスがソドー島に戻ってくることは無かった。彼を捜す為にジェームスがメインランドに派遣されるも彼自身もまた製鋼所でトラブルに巻き込まれることになる。

果たしてトーマスと実験車両たちはこの窮地を脱出することが出来るのだろうか。そして無事にジェームスを救い出してソドー島へ帰ることが出来るのだろうか。

真の友情、大胆な脱出、勇ましい救出劇の冒険に出発だ!

 

 

 

【本作の時系列】

 第20シリーズと第21シリーズの間。SiFの情報によると、本作の新キャラクターであるハリケーンやマーリン、フランキーが第21シリーズにも登場するということが確認されています。

 

 

 

【新キャラクター】

 現時点で判明しているキャラクターの概要とモデル機の紹介、そして個人的な感想を添えて紹介します。キャラの概要についてはより明確な情報が入り次第、随時更新していく方針です。

モデル機の紹介はにわか知識ながら自主的に調べ、あえて詳細に書かせていただきました。ここ最近のシリーズは実機を知っておくとより一層楽しめるように思ったのが理由です。ちょっとごちゃごちゃしてますが、少しでも知っていただければと思います。

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●マーリン (Merlin) 声:ヒュー=ボネヴィル

 薄灰色のボディと三つの煙突が特徴的な急行旅客用大型テンダー式蒸気機関車。自信に溢れている年寄りだが、純粋な心を持ち、目を閉じれば姿を消せるというまるでスーパーヒーローのような能力が備わっていると信じ込んでいる。心温まる優しい性格で、迷子になったトーマスにソドー島に帰る道を探すのを手伝うと約束する。何も出来ないと言い張るセオやレキシーと異なり「試す事は出来る」という考えを持つ。また、Sodorを"Sonar"と発言したように単語の発音を間違えることもしばしば。

車体番号は「783」。

 

  [モデルになった機関車]

 サザン鉄道(SR)「キング・アーサー」クラス基いロンドン・アンド・サウス・ウェスタン鉄道(LSWR)「N15」クラス。ロバート=ユーリーが設計を手掛け、グラスゴーに所在するノース・ブリティッシュ・ロコモティヴにて1919年から1926年の間に全74台製造。マーリンはこの中で1925年8月に製造された783号機(30783号)がモデルとなっている。なお各機関車の名前は"アーサー王伝説"の登場人物に由来する。

LSWR及びSRにて急行旅客列車として運用。この型の機関車は英国鉄道初のデフレクターが装備された機関車としても知られており、783号は最初のデフレクター実験で煙突にエアスクープが取り付けられた。

また、第二次世界大戦では機関車のステルス実験が行われ、1940年11月には783号に"ストーブパイプ (stovepipe)"と呼ばれる3つの煙突が取り付けられた。これは煙突から蒸気と一緒にガスを素早く分散させて煙幕を作り上げ、敵の航空機の視認性を低減するための物。しかし実験の成果では今後の教訓以外得られず、後に二つに減らされるも、トンネルや橋の下にこびり付いた煤を舞い上げ激しい粉塵爆発を起こすなどして、僅か3ヵ月で取り外された

1955年1月22日、783号は同鉄道のクラス「H15」の30485号と衝突事故を起こす。原因は30485号の乗組員による信号の誤認。後に双方修理されたが「H15」は非難された。

そして783号は1961年に撤去された。「N15」クラスとしては同型の777号機『サー・ラミエル』のみグレート・セントラル鉄道にて動態保存されている。

 

  [感想と予想]

  ちょっぴり変人っぽいけど実験車両たちのリーダー格な雰囲気。やはり予想通りストーブパイプ(三本の煙突)は活用されるようですね。自身の姿を消せる信じ込んでいるという設定があるあたり、実機と同じようにあまり役に立たないんだろうなとは思いますが、ちょっとした活躍を見せてくれそうですね。

そして今回の大物俳優枠。ヒュー=ボネヴィル(Hugh Bonneville)さんが演じることになり、インタビュー映像や英紙などで大々的に取り上げられています。ボネヴィルと云えば映画『パディントン』のヘンリー役が記憶に新しいですね。(私は俳優に詳しくはありませんが…)。声質はキャラクターにとてもマッチしていますし、心なしか本人と顔がよく似ていますね。メディアのインタビューによると本当に偶然らしいですが。 

ボネヴィル氏によるインタビュー記事の詳細はこちらを参照

 

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●セオ (Theo) 声:ダレン=ボイド

 トラクション・エンジンを基調とした小さな歯車式ウェルタンク蒸気機関車自閉症。とても内気で用心深くぎこちないが、心優しく思いやりにあふれており、自身や友達が無事で平穏な生活を送れる事を常に望んでいる。実験場でトーマスと出会った後、ジェームスを救出する為マーリン達と共に嫌々製鋼所へ向かう。

ボイラー上部のピストンを稼働させてそれをフライホイールと車輪に隣接したいくつもの歯車に伝達することで車輪を動かして走行する。いつもスムーズに走れるというわけではなく、ピストンや歯車が詰まって部品が取れかかることもしばしば。

  

  [モデルになった機関車]

 正確には不明

だが、最も形が近い機関車として、アヴェリング・アンド・ポーター社製のトラクション・エンジン型蒸気機関車8800号『サー・ヴィンセント』や、同社製3567号『シドナム』が挙げられる。セオはこれらを足して2で割って『コールブルックデール号』などの初期型の機関車風にデフォルメしたような風貌である。

 

  [感想と予想]

  いやー、好青年な感じの声と云い、凄く可愛らしいですね!

今は大物俳優枠のマーリンが大々的に取り上げられる一方ですが、劇中での控えめな印象を受けるものの、終盤(?)でトーマスと常に一緒にいる事からセオが最もこの長編で活躍しそうな気がします。『BMM』でいうところのパクストンポジ的な。絵本の表紙でも中央にいますし。試験車両ということで部品と部品がかみ合ってないのか歯車が外れたり、終始ガタガタと小刻みに揺れているのが何とも可愛らしい(?)。ちなみに彼ら実験用車両の仲間は皆それぞれ別々のアプローチで自閉症の子供を表現しているそうです。

それにしても、ボイラー上部のピストンと歯車がしっかり詳細に動かされているので、いかにして彼が動いているのかわかりやすくて良いですね。ギアードロコはいいぞ。

モデル機に関しては探し方が悪いのか実車が古すぎて本当に資料が少ないのか、依然として不明なままです。エドワードやフィリップのように特定の機関車をデフォルメしている可能性も考えられるし、実験車両というコンセプトに合わせて現実には存在しないありそうでないような全くオリジナルのデザインにしているのではないかとも考えられますね。

 

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●レキシー (Lexi) 声:ルーシー=モンゴメリー

  車体後部に煙突とボイラー、炭水車のタンクが垂直に立っているなど奇妙な形をしたキャブ・フォワード型テンダー式蒸気機関車。陽気な性格の女性。自分が役に立たないことを自覚している。常に自分がどんなふうに見えるかを試そうと、しばしば異なる発声をしてどれが自分に最も合うかを考えている。実験場でトーマスと出会った後、ジェームスを救出する為楽しそうに製鋼所へ向かう。

炭水車の二つ並んでいるタンクにはそれぞれ燃料となる重油と水が入っている。ボイラー上部のバーナーチューブもチャームポイントの一つ。

 

  [モデルになった機関車]

 米国ノース・パシフィック・コースト鉄道(NPC)21号機『トーマス・ステッソン』。設計者は当時NPCの熟練工であったウィリアム(ビル)=トーマス。

1987年に解体された同鉄道の5号機『ボデガ』の部品を利用して、1901年にNPCサウサリート・ショップで製造。

ところが安全上の懸念から1905年に解体。理由はボイラー内部の水管がオイルバーナーと近すぎて破損、動輪の重量不足で空転、万が一事故が起きた際に乗組員が避難する場所が確保されていないなどの事柄が原因。

その奇抜な見た目で乗組員から『ザ・フリーク』という愛称が付けられた。

なお、本来はナローゲージの車両である。

 

  [感想と予想]

  ザ・フリークが動いてるー! なんて、鉄ヲタでもないのに少し興奮しました(笑)

全体的に錆びていることから、アメリカの廃品置き場からわざわざ引っ張り出してそのまま組み立てたかのような印象を受けました。(車体番号が無いので本人かどうかは怪しいが)。予告編を見るに、実験車両たちのお姐さん的存在でマリオンのように友好的で明るく陽気な機関車であることが分かりましたね。セオを後押ししてあげてるシーンが何気に好きです。欠陥だらけで何の役にも立たない機関車ですが一体どんな活躍を見せてくれるのでしょうか。全然思いつきません。

 

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●フランキー (Frankie) 声:ソフィー=コフーン

  本土のとある製鋼所で働く電気式ディーゼル機関車。支配的で素直じゃない不誠実な女性。製鋼所を訪れたトーマスとジェームスを強制的に働かせるため執着に追い回す。ずる賢くよこしまな性格のように見受けられるが…

車体番号は「4002」。

 

  [モデルになった機関車]

 ハズウェル・クラーク社製4002号ディーゼル機関車『アランデル・カッスル』。愛称は『ビリー」。1958年に製造され、同型の4001号『アニック・カッスル』と共にマンチェスター船舶運河鉄道(MSC)で入換え作業や少量の旅客列車牽引を担当。2009年にMSCが閉鎖した後、2010年にイースト・ランカシャー鉄道の工場でオーバーホールを受け、現在も同鉄道で動態保存されている。名前の由来はそれぞれイングランドにあるアニック城とアランデル城。

なお、4001号は、4002号のオーバーホールのために必要な自分の部品を分け与えた事で、鉄道から遠く離れたハスリンデンのとある駐車場の脇で錆びた状態で静態保存されている。

余談だが、4002号はイングランドで行われたイベント"Day Out with Thomas"でトーマス(に見立てて塗装された機関車)と共演している。

 

  [感想と予想]

  遂に来た女性キャラのアンタゴニスト(敵対者)。予告映像では地味な風貌ながら、ハリケーンと一緒に貨車を押して行く手を阻んだり、笑顔のまま執拗にジェームスを追いかけまわすという何ともインパクトの高い役回り。最初は実験車両を束ねる姐御肌キャラかと思っていたけどそんなことなかった…。

でも、表情から察するに悪い性格ではないようで、本人はトーマスとジェームスに製鋼所で働いてほしくて進路を塞いだり閉じ込めようとしている模様です。人手不足で困っているのでしょうか? もしそうだとしたら、一緒に働いてほしい機関車を意図的に転炉に落とそうなどという考えはよほどサイ●パスでない限りは浮かばないと思うので、予告編の最後のシーンは貨車の脱線による誤動作であると私は推測します。

 

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●ハリケーン (Hurricane) 声:ジム=ハウィック

  フランキーと同じく本土のとある製鋼所で働く大型ウェルタンク蒸気機関車。恐そうな見た目とは裏腹に親切な性格だが、製鋼所を訪れたトーマスとジェームスを働かせようと行く手を阻む。製鋼所の力自慢で加速力も高く、しばしばブリドリントンの操車場へ鋼を配達しに行っている。

車体番号は「20」。動輪が10個もあるのが特徴。

 

  [モデルになった機関車]

 グレート・イースタン鉄道(GER)20号 クラス「A55」。電気鉄道に対抗すべくジェームズ=ホールデンが政治目的で設計し、1902年にストラッドフォード工場で試験的に製造。GERの路面電車の牽引力と速度に匹敵する蒸気機関車を造ることが目的。国鉄道初の車輪配置0-10-0の蒸気機関車であり、『デカポッド』という愛称が付けられた。

車体の大きさはそれまでの英国の車両に無いほど巨体で牽引力に優れていた。だが車輪にかけられた重量は非常に重く、クラス「A55」が渡れるよう橋を強化する必要があった。結果として強化を果たしたものの実験では何の成果も得られなかった。

1906年にベルペヤ火室の車輪配置0-8-0貨物用テンダー式蒸気機関車 クラス「A55R」に改造される。暫くは石炭の貨車の牽引を担っていたが、同鉄道のクラス「G58」の性能を上回ることが出来ず1913年に解体された。

 

  [感想と予想]

 機関車の「顔」は見かけによらないだろう、なんて思っていた時期が私にもありました。 淡い期待はへし折れたし。安定の敵対者ポジでしたね。終始悪そうな顔をしている彼ですが、一体どんな気持ちでジェームスを追いかけまわしていたのでしょうか…。ノリが良いので上述のフランキーと同じ考えなのではないかと私は思っていますが…。

敵対者が2台もいるとなると胸が熱くなりますね。終盤の舞台が高炉や転炉のある製鋼所ということでブラックな展開をひそかに期待しています。

ところで彼もまた実験的に造られた機関車なのですが、彼もセオ達の居る操車場出身なんですかね。同じ試験車両であるセオ達に関してどう思っているのかちょびっと気になるところ。

 

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●ベレスフォード (Beresford) 声:コリン=マクファーレン

 運河で働く青いボディのガントリークレーン。普段は機関車と立ち話することが無い為、友達がおらず新しいことを知りたがっている。やり方は強引で友達作りは下手。

 

  [モデルになったクレーン]

 ストザード・アンド・ピット社製移動式電動クレーン。1951年にイングランドのバースで製造。現在は現代風に手直しが施され、ブリストル産業博物館のプリンスズ・ワーフに4台、オークランドのプリンスズ・ワーフに1台静態保存されている。

 

  [感想と予想]

  今回の予告編で初めて姿を現したもう一台の新キャラクターですね。トーマスを宙ぶらりんにさせたり、危うく落っことしそうになったり、自分のフックで鼻をぶつけたりコミカルな動きを見せます。不器用で感傷的になりやすいのでしょうか? 運河沿いを広範囲に移動するクレーンということで面白いキャラクターになるのではないかと思います。この調子なら彼も第21シリーズに頻繁に登場しそう。

 

 

 

【本作の舞台】

 ソドー島を除く、本作の舞台になる本土の施設などを紹介します。現時点では各施設の正式な名称は不明。詳しくお伝えしたいので情報が入り次第、ネタバレにならない程度に随時更新します。

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 今回トーマスが冒険する場所はメインランド、すなわちイギリス本土。前作も物語の後半から舞台が本土に切り替わる構成で、グレート・レイルウェイ・ショーの会場が登場しましたが、本作では全体を通してこの広い島が舞台になっているようで、製鋼所をはじめとする様々な施設が登場します。

画面いっぱいに広がる田舎の田園風景が美しい!

 

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 本作の舞台の一つでありコンセプトでもある、本土にある製鋼所(The Steelworks)。大型タンク機関車のハリケーンディーゼル機関車のフランキーが働いています。

物語後半ではトーマスとジェームスと試験車両たちが閉じ込められてしまう…!?

 

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もう一つの舞台となるのが試験車両の実験場 (Experimental Engine Yard)。実験で造られた機関車や実験で使うパーツを用いた機関車たちの性能を確かめるために試験的に走行させる操車場。初めてこの場所を訪れたトーマスは小さな歯車式機関車のセオ、奇妙な形のレキシー、そしてマーリンと出会います。

長旅で石炭を使い果たした(?)トーマスを石炭補給所まで牽いていくセオが可愛い。

 

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 鉄道が隣接する運河 (The Ship Canal)。ガントリークレーンのべレスフォードが働いています。

トーマスがブリドリントン*の位置を訊く為まず最初に訪れる場所です。実験場の付近にあるのかな。線路に打ち上げられた船舶が少しばかり気になります。

 

*ブリドリントンとはイングランドの東部にあるヨークシャーの町です。グレート・ブリテン島を挟んでちょうどソドー島とバローの反対側に位置します。

 

 

【その他気になった点】

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ジェームスが運ぶ予定だった貨車を牽いて期待を胸に秘め楽しそうに歌いながら大きな橋を渡るトーマス。繰り返しになりますが本作は本土が舞台ということで、ソドー島には無い広大な世界観と風景を作り出すことが出来ますね。

映像はつい最近出来上がったばかりなのでしょうか、背景のレンダリングの粗さが少し目立ちます。恐らく劇場公開までにこれからドンドコ仕上げを行っていく感じでしょうね。KOTRやTOTBの1stトレーラー公開時もこんな感じでしたし、CGモデルの質もより一層上がっているので完成が非常に楽しみです。

 

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 劇中では一瞬のカットであると思われますがトレバーがきちんと果樹園に居ますね。S20では貸し出されていたのか終始マッコール農場やトーマスの支線に居ました。(とはいえ後ろにトーマスが走っているのでそうでないかもしれませんが)。

近いうちにウェルズワースの牧師館とチャールズ・ラクシー牧師も登場しそう。

 

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これは私にとって素晴らしいサプライズでした。色つき貨車を除いて、再びすべての貨車に人格が与えられたようです。S20『ブラッドフォードってきびしい』にのみ一瞬登場した顔つき有蓋車に加えタンク車、ソルトバン、スレート貨車に魂が宿って再登場。

しかし、これまで狭軌として使われてきたスレート貨車が標準軌として運用されてるってのがナンセンスですが…。まあ一応そういうのも実在はするんですけどね。

 

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 本作もミュージカル風っぽいですね。インタビュー&コメンタリー映像ではトーマスが本土へ向かうときに歌ったり、マーリンが自分の個性について歌ったり、今のところ4曲あることが判明しています。

 

その際、マーリンの車体が上下左右に大きく揺らいでいるアニメーションが確認できます。トーマスやレキシーなど機関車たちが会話しているシーンでも、まるで身振り手振りをするかのごとく車体が上下左右にコミカルに動いています。

視覚的に子供たちにも伝わりやすい表現なので私個人としては嫌いではないのですが、まるで『ボ●とはたらく●ーブーズ』や『カー●』のようで結構な違和感が。特に現実に忠実な作風であるTTTEではこういう表現はしないでほしかったなというのが率直な感想です。…そんなnitpick言っても仕方ないけどね。

 

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予告編の最後に、どこかで見覚えのあるマグネットで吊り上げられ、転炉へ落とされるトーマス。かつてないほどショッキングな映像。一体どうなってしまうのか……!?

 

 

とまあ、本作もかなり気になる予告映像でしたね。他にもライアンやアールズデール鉄道の機関車たちが疾走していたり、ベルが客車を牽いてたり、カラーリングの変更が施されたロージーが一瞬映っていたりと触れたいところは山ほどありますが一旦ここまで。モブキャラクターの活用やアニメーション表現に若干の不安は残るところですが、シナリオ自体は非常に面白そうなので発売がとても楽しみです。冒険心を擽られる映像やアクションが大好きな私としては早く観たくてたまりません!

[5/31更新]

 US版のDVDの発売日が8月22日に決定しました。なお、8月25日には英国や米国で劇場公開も予定されています。劇の尺は従来の10分延長でなんと70分! 本作はかなり密度が高そうですね。

[9/12更新]

 日本語吹替え版の邦題はきかんしゃトーマス とびだせ!友情の大冒険』に決定しました。公式サイトにて字幕版の予告編を視聴できます。

movie2018.thomasandfriends.jp

 

では。

JBSキャラクター見参!

 昨年10月13日にマテルのアナウンスにより判明した新作長編"Journey Beyond Sodor"の大型絵本の表紙が通販サイト等で公表され、複数の新キャラクターの外観が明らかになりました。

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本作ではイギリス本土(通称メインランド)の製鋼所が舞台のようです。回転する歯車を両脇に用いたタイトルロゴがかっこいいですね。工場のようなごちゃごちゃした場所が大好きな私としてはとても心が躍ります。新キャラクターの機関車は3台と思いきやなんと5台。奇抜なデザインの機関車がずらり。(しかし今回は個人的にどれも受け入れやすいデザインでした)。

さて、このブログを長期に亘ってご覧の皆様にはお馴染みかと思いますが、今回も新キャラクターの外観についての説明や見て感じた事を適当に並べようと思います。現時点では各キャラクターの性格や設定は不明につき省略します。

 

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・セオ (Theo)

トラクションエンジン型のギアードロコと云った感じでしょうか。ファーガスによく似ていますが、背の高いキャブと、フライホイール含む車輪を回転させるための3つのギアが特徴的です。残念ながら探し方が悪いのか資料がないのかモデルになったと思われる実車の機関車は特定できませんでした。(似たようなのはいくつかありましたが…)。

本作の準主役級(スティーブン、ゲイター、スキフなど)の立場でしょうか。見た目もかわいいですし、どんな活躍を繰り広げるのか楽しみです。

 

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・フランキー (Frankie) 

 ※モデル機はハズウェル・クラーク社製4002号『アランデル・カッスル』。1958年に製造。同型の4001号と共にマンチェスター船舶運河鐵道(MSC)で入換え作業や少数の旅客列車の運用を担当。2009年にMSC鉄道が閉鎖した後、2010年にイースト・ランカシャー鉄道の工場でオーバーホールを受け2016年現在も同鉄道に動態保存されている。

女性です。唯一のディーゼル機関車です。車体番号は「4002」。上記のとおり実在する番号です。彼女の頭上に書いてある"M.S.R."とは所属場所のイニシャルでしょうね。舞台が製鋼所ですから、Mainland Steel Companyだったりして。面白いことに彼女のモデル機の所属もMSCという略称ですね。こちらはManchester Ship Canalの略。別物。

ざっとモデル機を調べたところだと、特有の物、実験ならではの性能は見受けられませんでした。性能より性格が重視されているキャラクターでしょうか。

 

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・マーリン (Merlin) 

 ※モデル機はロンドン・アンド・サウス・ウェスタン鉄道(LSWR)「N15」クラス/ サザン鉄道(SR)「キング・アーサー」クラス 783号『サー・ギレミール』。1925年8月にノース・ブリティッシュ機関車会社で製造。LSWR及びSRで急行旅客列車として運行していた。1961年3月に撤退(廃車?)。

煙突が3つもあるという非常に奇抜な見た目をしているマーリンですが、キング・アーサークラスが元からこういう格好だったわけではありません。これは戦時中に783号『サー・ギレミール(ギルメア)』がステルスの実験で一時期改造された姿です。"ストーブパイプ"と呼ばれる2つの細い三角形の煙突から排気ガスを分散させて敵機から見つかりにくくするというアイディアから生まれたもの。しかしトンネル内や橋の下でものすごい量の煤をまき散らし爆発を起こすなどして実験は失敗に終わり、783号からはすぐに取り外されたそうです。(その後も1951年まで同型の別の機関車で実験を繰り返し、石炭の品質の改善と煙室内部の火の粉止めを装備するという結果に至りました)。

マーリンには未だにそのストーブパイプなる煙突がついていますが、劇中でこれが用いられたりするのでしょうか。(私の予想って大体外れるんですけどね)。

 

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・レキシー (Lexi) 

 ※モデル機はノース・パシフィック・コースト鉄道(NPC)21号機『トーマス・ステッソン』。1987年に解体された同鉄道の5号機「ボデガ」の部品を用いて1901年にNPCサウサリート・ショップで製造。ところがオイルバーナーとボイラー内部の水管が近すぎて破損したり、動輪重量の不足や乗組員の安全上の懸念から1905年に解体。その奇抜な見た目から『ザ・フリーク』という愛称もある。

こちらは唯一のアメリカの蒸気機関車ですが、機関室が先端にあるキャブ・フォワード型、起動が早く効率の良い水管ボイラー、石炭燃焼より蒸気が薄い重油燃焼式という汎用性の高い利点に加え、炭水車のタンクが各々垂直に立っているという非常に珍しくかつ面白い機関車なので、キャラクターとして登場してくれたことを嬉しく思います。ただし安全性を考慮していない設計ゆえ欠点もかなり多い謎の機関車なんですけどね。

 

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 ・ハリケーン (Hurricane)

 ※モデル機はグレート・イースタン鉄道(GER)20号クラス「A55」。通称『デカポッド』。電気鉄道に対抗すべく政治目的でジェームズ・ホールデンが設計し、1902年にストラッドフォード工場で製造。実験では何の成果を得ることもなく1906年に車輪配置0-8-0の貨物用テンダー機関車クラス「A55R」に改造。石炭の貨車の牽引を暫く担っていたが同鉄道のクラスG58の性能を超えることが出来ず1913年に解体された。

英国初の車輪配置0-10-0の機関車として製造されたハリケーン(クラスA55)。タンク機関車でありながら実はかなりの巨体で、牽引力もゴードンやスペンサーを軽く凌ぐほどの力持ち。車輪配置0-10-0といえばマードックですがそれをも越えるインパクトです。顔つきが悪い彼ですが、果たして劇中ではどんな役を担うのか…?

 

 

以上です。特定された実機を適当に調べた結果次々に興味が湧いて殆どモデル機の紹介となってしまいましたが、この知られざる面白い機関車たちの実機の事を少しでも知ってもらえたらなと思います。

JBSのトレーラーが公開された暁には、より詳しく明確な情報をお伝えしようと思いますのでよろしくお願いします。今はもうとにかく続報が楽しみです。

では。

原作『汽車のえほん』からのエピソード、約20年ぶりに映像化 2/14追記

 遅ればせながら明けましておめでとうございます。

さて、2017年初頭から非常に良いニュースがまたまた飛び込んできました。

記事タイトルを見てお分かりかと思いますが、

なんと今期放送中の第20シリーズで、原作22巻『小さな機関車たち (Small Railway Engines)』から3話のエピソードが遂にテレビシリーズで映像化されます!

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原作のエピソードからの出典は第4シリーズ(1994-1995)以来、即ち22年ぶり

アールズデール鉄道の仲間たちの、絵本の中での失敗や活躍をテレビのアニメーションでも楽しむことが出来るようになります。

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 アールズデール鉄道とは、ソドー島北部で公共機関として動く、15インチ(381mm)ゲージの架空のミニチュア鉄道で、レックマイクバートと云うカラフルでとっても小さな、"役に立つ"機関車たちが働いています。これらはイングランド北部カンブリア州に実在するレーブングラス・アンド・エスクデール鉄道がモデルになっています。

トーマスやパーシーを始めとするイギリスで最も多く見る車両の軌間は4フィート8.5インチ(1,435mm)の標準軌です。色からしてヘンリー、ジェームス、ゴードンの3台に見えるかもしれませんが、ほら、上の画像で比べるとこんなにも大きさが違います。スカーロイやレニアスなどのこうざん鉄道の狭軌線路(2フィート3インチ (686mm))の上で働く仲間よりも遥かに小さいのです。

 

そんな小さな機関車たちは、原作出版から70周年に当たる2015年になるまでテレビシリーズには一切出てきませんでした。元々テレビ版の『きかんしゃトーマス』は1番ゲージという鉄道模型を用いた人形劇でした。ゆえに、目玉を動かすギミックなど従来の造形やギミック等の技術の流用が当時は困難であったからであると考えられます*1

1997年、原作者ウィルバート・オードリー牧師の死後、すべての権利がブリット・オールクロフト社の手に渡り、第4シリーズを境に原作エピソードの映像化は打ち止めになりました。後に権利をヒット・エンターテインメント社が買収、数年経って人形劇からフルCGアニメーション作品に移行し技術上の制約が無くなるも、会社の方針上、小さな機関車たちはおろか、絵本から映像化されることすら一向に叶いませんでした。

しかし、原作者のご遺族やファンの声も大きかったためか、2012年2月1日のマテル社による『きかんしゃトーマス』の商標権を含めヒットの所有権買収を経て、制作体制が(公には2013年にハッキリと)変わり、ゴッドレッド王やウルフステッド城、ハーウィックへの支線拡張計画にコーヒー・ポットなどのマイナーな原作設定を題材にした短編や、まるで原作各巻のテーマに基づいているかのような長編作品(例:TOTB→33巻と21巻、SLOTLT→34巻と22巻、TGR→35巻と23巻等々)、更には70周年記念に1, 2巻の初期作品をCGでリメイクした特別編も公開するなど、近年は子供のみならず、この作品で育ってきた昔ながらのファンにとっても嬉しい施しが行われてきました。

そんな現行のテレビシリーズは昨年で32年と第20シリーズを迎え、2015年に公開されたSLOTLT(『謎の海賊船と失われた宝物』)から新登場した、レックマイクバートという、ファンの間でも人気の高い、ちんまり鉄道ことアールズデール鉄道の3台の小さな機関車たちが、絵本を飛び出して正式にテレビに進出。そして繰り返しになりますが原作エピソードが22年ぶりに映像化。とても良い時代になったと思います。

 

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そのうちの2話"Mike's Whistle (マイクのきてき)"と、"Tit for Tat (目には目を)"が早くも1月23日午後6時30分にカナダで放送されます。なお、大手ファンサイトSiFFacebookの投稿によると、"Useful Railway (やくにたつ鉄道)"も用意されているとのことで、近々放送される日が来るかもしれません。*2

約5分の尺で行われた昔と違って、今は約9分の尺で展開されているため、その分忠実に再現出来るか、はたまたちょっぴり改変が施されてるかもしれませんが、控え目に言って非っ常に楽しみです。(笑)

 

【追記】

日本では3月5日と12日に放送決定しました! タイトルは以下の通りです。

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『バートのしかえし』(Tit for Tat) 3月5日放送

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『マイクのきてき』(Mike's Whistle) 3月5日放送

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『いいぞアールズデールてつどう』(Useful Railway) 3月12日放送

 

(※2017年2月14日現在、英米での放送時期は未確認です)。

 

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余談ですが、"Small Railway Engines"は出版から今年でちょうど50年に当たります。

意図的かどうかはわかりませんが何だか感慨深いですね。(笑)

 

また、新キャラクターの客車の"ハンナ"は第21シリーズ以降の登場になるそうです。

 

第20シリーズの各エピソードとあらすじ、初回放送日時を個人で纏めた記事はこちら

*1:こうざん鉄道でさえも第4シリーズに至るまで予算の都合上制作されませんでした。

*2:このサイトのオーナーは制作スタッフとの交流があり、特殊な構造の貨車やナップフォード駅構内の設計をするなど間接的にチームに携わったり、サイト内では直接制作陣に訊いたインタビューも掲載しています。

長編第13作情報 10/14更新

あっという間に10月。もうすぐハロウィンですね。

というわけでThomas & Friends公式YouTubeチャンネルで新曲とそのMVが公開。


It's Halloween | Sing A Long Karaoke | Thomas & Friends

ダークなボーカルがかっこよくミュージックも歌詞もノリノリで気に入ってます。

 

 

…それとは別に、マテルからのアナウンスで2017年公開予定のタイトルが判明しました

http://worldscreen.com/tvkids/mipjunior-spotlight-mattel-creations/ (外部リンク)

その名も、”Journey Beyond Sodor”

略して”JBS"

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詳しい内容はまだわかりませんが、今作も舞台はイギリス本土(通称メインランド)のようで、新しい実験的な仲間たちと共に、トーマスがジェームスを救うお話とのことです。『勇者とソドー島の怪物』で第三の主人公及びかませ的立ち位置だった彼が準主役級の役回りということで非常に楽しみです。 (今度こそこの機会にステップニーがゲストとして出るといいなぁ…)

実験的な(experimental)機関車たちとは恐らく以前名前だけ紹介したハリケーン、マーリン、フランキーの事を指すのだと思います。どんな仲間たちなのか気になるところ。

また、『走れ! 世界のなかまたち』以前の作品より10分ほど尺が伸びているようです。 Mattel Creations details content slate - Toys 'n' Playthings (外部リンク)

短いですが今日の情報は以上です。今回も続報が楽しみ。来年もきかんしゃトーマスから目が離せません! ;)

 

最後にもう一つ。

11月6日からEテレで第20シリーズの放送を開始する模様です。

では。

奇怪なヒューゴ

11月発売のカラーワイドで『TGR』の邦題が判明しましたね。『走れ!世界のなかまたち』、シンプルでとても良いサブタイトルだと思います。 

 

さて、今回は『TGR』の話ではなく、7月30日に投稿した新キャラ4台についての記事の補足をします。長編キャラか短編キャラかが全く判らないままつい曖昧な記事を書いてしまいましたがそれとなーくわかりました。(結局曖昧)。

 

まずはヒューゴ(Hugo)。米国版『The Great Race』が昨日9月13日に正式に発売されましたね。既にご存知の方も多いとは思いますが、来春英米にて発売予定のDVD『Extraodinary Engines』のチラシが同梱されていました。

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                 (※画像提供:龍夜)

このチラシでトーマスの隣にいるのがヒューゴです。まさかとは思いましたが本当に"シーネンツェッペリン"でした(笑) 勿論プロペラで推進するあの試作機です。

このDVDは『Spills & Thrills』(S17)、『Dinos & Discovries』(S18)、『Start Your Engines!』(S19)等と同様に毎春発売される、短編エピソードを6話収録した商品。つまりヒューゴは長編作品ではなく第20シリーズで新たに登場するキャラクター、ということが判明しています。

DVDの収録エピソード、内容、ヒューゴの詳細は現在不明ですが情報が入り次第またお伝えします。それにしても顔のインパクトがすさまじい…(苦笑) 日本ではまた早いうちに姿を拝むことが出来そうですね。ドイツの試作機シーネンツェッペリンがどのように世界観に合わせてくるか見もの。

 

なお、残りのマーリン(Merlin)ハリケーン(Hurricane)フランキー(Frankie)の3台は2017年度第3四半期に公開予定の次回の長編作品、及び第21シリーズ以降のキャラクターであることが総合ファンサイトSiFのオーナーの記事により明らかになっています。

どのようなキャラクターなのか、詳細が待ち遠しいところです。

では。

きかんしゃトーマス 第20シリーズエピソードまとめ+α

全28話のサブタイトル、あらすじ、第一回放送日時と、新キャラクター及び再登場キャラクターの詳細をまとめました。 

毎年恒例、自分のメモ用ですが宜しければ参考にどうぞ。

情報が入り次第なるべく早めに更新します。

※順番はUK版の話数順、『』内は日本語吹替え版タイトル。UK版の話数はFreeview、digiguideなどのテレビガイドを参考にしています。

 (※)は原作『汽車のえほん』から出典のエピソードを表します。

 

【各あらすじ一覧】

*リンク先は私のレビューに飛びます。

 

 

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E01 Sidney Sings 1話『うたうシドニー』

英:2016/09/05 米:2016/10/21 日:2016/11/6

 ブレンダムの港からパーシーの新しい車輪を届けるよう命令されたシドニー。忘れっぽいシドニーに、トーマスは仕事内容を覚えやすいように歌を作って暗記するよう声をかけるが…

 

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E02 Letters to Santa 26話『サンタクロースへのてがみ』

英:2016/12/27 米:2016/12/16 日:2017/12/3(2016/12/23)

 クリスマスが近づくとパーシーは北極に住むサンタへ子供たちからの手紙を届けるため島を横断しヒロの待つ乗換駅まで配達しなくてはならない。ある日ハロルドは、遅れに気を取られパーシーが置き去りにした郵便袋を届けに急行するが、意地を張ったパーシーは…

 

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E03 Toby's New Friend 2話『トビーとフィリップ』

英:2016/09/06 日:2016/11/6

 初めてトビーを見たフィリップは彼を自分と同じ箱型のディーゼル機関車だと思い込む。友達になろうと競争を申し込むフィリップにトビーは圧倒されてしまう。

 

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E04 Henry Gets the Express 3話『ヘンリーか?ゴードンか?』

英:2016/09/07 日:2016/11/13

 態度の悪いゴードンを反省させるためにハット卿の命令で急行列車を牽くことになったヘンリー。彼の不安にもかかわらず計画は大成功を迎える。一方で代わりにヘンリーの仕事をしなくてはならないゴードンは不満からストライキを決意する。

 

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E05*1 The Christmas Coffeepot 27話『コーヒーポットきかんしゃグリン』

英:2017/12/14 日:2017/12/24

 ある冬の日、側線を片付けていたマリオンは喋るクリスマスツリーを発見。不思議に思ったトーマスは側線を調べに行くがそこにいたのはなんと昔の仲間グリンだった。彼はパーシーと一緒に朽ち果てたグリンをスクラップから守るため匿おうとするが…

 

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E06*2 Over the Hill 28話『グリンとスティーブンのレース』

英:2017/12/20 日:2017/12/24

 お城にやってきたばかりのグリンに夢中なノランビー伯爵。嫉妬したスティーブンは負けた方を新たに領地に建設予定の鉄道博物館の展示物になる条件でグリンに競争を申し込む。

 

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E07 Diesel and the Ducklings 4話『ディーゼルのひみつ』

英:2016/09/08 米:2016/10/21 日:2016/11/13

 ディーゼルはハリーとバートの前では常に乱暴者として振る舞うのが好きだ。しかしコガモの前で親切にしているところをトーマスに見つかってしまう。ディーゼルは彼に黙っててもらうよう頼む代わりに誰にでも親切にすると約束するが、果たして彼はそれをどれくらい維持できるのだろうか。

 

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E08 Bradford the Break Van 6話『ブラッドフォードってきびしい』

英:2016/09/09 日:2016/11/20

 本土からやってきたブラッドフォードは貨車たちの悪ふざけをきちんと制御できる優秀なブレーキ車だ。トーマスは彼と働けることに喜ぶ。ところがブラッドフォードは些細な規則に喧しく列車の遅れる原因をつくってしまう。嫌気がさしたトーマスは…

 

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E09 Saving Time 5話『じかんをせつやくしよう』

英:2016/11/21 米:2016/12/15 日:2016/11/20

 採石場から港まで石を運ぶ仕事を任されたサムソンは自分の仕事はとても特別と他の機関車たちに自慢する。しかしトーマスも同じ仕事を割り当てられた事を知り、彼は誰もが重要と思えるよう、時間を節約する為により多くの貨車を引っ張ろうとする。

 

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E10 Ryan and Daisy 7話『ライアンとデイジー』

英:2016/11/22 日:2016/11/27

 デイジーは新入りのライアンという人の善い貨物用機関車に郵便や乗客を運ぶ仕事を手伝うよう促す。石切り場での仕事もしなくてはならないライアンは焦りすぎて混乱と遅れを招いてしまう。

 

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E11 Henry In the Dark 8話『やみにひかるヘンリー』

日:2016/11/27

  ヘンリーがペンキを塗りなおしてもらった夜、なぜか仲間たちが彼を見て幽霊だと逃げ出してしまう。どうやら間違えて暗闇で光るペンキを塗られてしまったようだ。

 

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E12 Three Steam Engines Gruff 10話『おそろしいようかい』

日:2016/12/4

 ある夜、郵便配達をしていたパーシーは、水車小屋近くの橋の下から聞こえてくる気味の悪い音を耳にする。同じ音を聞いたトーマスとトビーは、昔話に出てくる妖怪が出ると思い恐がるが…

 

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E13 Engine of the Future 13話『みらいのきかんしゃ』

日:2017/1/22*3

 ヒューゴという珍しい形の機関車が島にやってきた。その迅速かつ近未来的な風貌に他の機関車たちは彼に取って代わられるのではないかと心配になる。

 

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E14 Hugo and the Airship 14話『ヒューゴとひこうせん』

日:2017/1/22*4

 ある日、みんなは飛行船を見てヒューゴが空を飛んでいると勘違いしてしまう。飛行船と見た目がそっくりなので、自分も空を飛べるはずだと思い込むヒューゴは、ゴードンの丘で何度も飛び立とうとするが…

 

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E15 The Missing Breakdown Train 9話『ジュディとジェロームのぼうけん』

日:2016/12/4

 救援列車のジュディとジェロームは、ロッキーが活躍しているおかげで仕事が無い。そこで息抜きに港や野原、採石場へ出かけている間にデイジーが脱線する緊急事態が起きる。

 

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E16 Skiff and the Mermaid 15話『スキフとにんぎょ』

日:2017/2/5

  トップハム・ハット卿と博物館長の話を聞いて、人魚がやってくることを知ったスキフ。翌日それらしい姿を確認した彼は、トップハム・ハット卿を乗せたまま勝手に出港してしまう。

 

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E17 The Railcar and the Coaches 11話『デイジーとアニーとクララベル』

英:2016/12/29 米:2016/12/15 日:2017/1/15

 ある日、トーマスの支線で働くことになったデイジーは、車庫で休んでいる古い客車のアニーとクララベルに嫌味を言う。怒ったアニーとクララベルは仕返しをしようとたくらむが…

 

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E18 Love Me Tender 12話『ドナルドとダグラスはふたご』

英:2016/12/28 米:2016/12/16 日:2017/1/15

 雪の積もったある冬の日、ドナルドとダグラスはいつものように背を向ける形で連結し除雪作業を行っていた。ところがその途中どの線路を先に除雪するかで口論になり、やがてダグラスと彼のテンダーをつなぐドローバーが外れてしまう。

 

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E19 Pouty James 16話『ふくれっつらのジェームス』

英:2016/11/23 日:2017/2/5

 ジェームスはかっこうをつけて注目の的になるのが好きだ。しかし思い通りにならないとき彼は拗ねて口を尖らせてしまう。ある日、ジェームスは乗客が文句を言い出したりハット卿が彼の客車を取り上げようとするほどかっこうをつける。

 

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E20 Blown Away 17話『スキフとあらしのよる』

英:2016/11/24 日:2017/2/12

 アールズバーグに接近する嵐が来る前に準備を手伝う灯台守のジョーとレールボートのスキフだが、スキフといかりをつなぐロープが切れ、支線に横たわった木の方へ吹き飛ばされ脱線してしまう。幸いにもスキフに怪我はなかったが、そこへダックとオリバーの列車が迫る…!

 

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E21 The Way She Does It 18話『デイジーととくべつなおきゃくさん』

英:2016/11/25 日:2017/2/12

 ハット卿はハーウィックの町で「パンチとジュディ」の人形劇を開くための芸能人を運ぶようデイジーに命じる。すっかり自惚れてしまったデイジーはアイスを食べる子供たちや、埃まみれの手荷物の積まれた貨車を運ぶことを拒む。

 

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E22 Mucking About 19話『マックスとモンティはらんぼうもの』

日:2017/2/19

 双子のダンプカー、マックスとモンティーは意地悪でおふざけが大好き。現場で危険な走行を繰り返しているうちにタイヤで弾いた石がオリバーの油圧シリンダーにぶつかってしまう。彼が修理されているのをいいことに、双子はある悪事を思い付く。

 

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E23 Cautious Connor 20話『コナーがはやくはしらない』

日:2017/2/19

 コナーはとても速い速度で走る旅客用列車だ。ある日遅れを取り戻そうと必死で走ったせいか、コナーの連結棒が折れてしまった。これまで故障を経験したことが無い彼は心配が収まらず、トーマスに追い越されるぐらいの速度で走るほど用心深くなってしまう。

 

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E24 All in Vain 21話『はりきりすぎたジェームス』

日:2017/2/26

 トップハム・ハット卿と市長さんをカラン城の舞踏会へ運ぶために指名されたジェームスは大喜び。そして仕事において不満を言わないようにと約束する。ところがボディが汚れてしまう。更に洗車中に小さなかすり傷を見つけたジェームスは…

 

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E25 Buckled Tracks and Bumpy Trucks 22話『やくにたつしろいぼうし』

日2017/2/26

 一年中で最も暑い夏の日のこと、太陽の熱で火事が起きたり、線路が曲がりくねってしまっている。トップハム・ハット卿がお母さんからプレゼントを受け取る一方で、ウィフの貨車が歪んだ線路の上でゴミをまき散らしてしまい…

 

 

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E26 Tit for Tat (※) 23話『バートのしかえし』

日:2017/3/5

 ある雨の降る日、二人の訪問者が機関車たちの写真を撮るためソドー島にやってきた。翌日彼らは礼儀正しい小さな機関車バートに目を付ける。彼らは青い車に乗ってバートと並走しながら写真を撮ろうと試みるが…

 

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E27 Mike's Whistle (※) 24話『マイクのきてき』

日:2017/3/5

 ダックの機関士が汽笛で卵をゆでたせいで、ダックの汽笛からはおかしな音が出るようになってしまった。他の機関車があまりの面白さに笑い転げる中、マイクは「汽笛を鳴らせない機関車はまともな機関車じゃない」と主張する。

 

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E28 Useful Railway (※) 25話『いいぞアールズデールてつどう』

日:2017/3/12

 レックスとマイクとバートはソドー島で最も小さな機関車だ。ある日レックスは羽毛を積んだ貨車を運ぶことになる。小さな機関車も役に立てるということを証明する絶好のチャンスにレックスは大はりきり。しかしつい調子に乗ってしまう。

 

 

TVシリーズ短編初登場のキャラクター】

   ※(主):主観、(準):準主役・出番多、(脇):脇役・出番少、(エ):エキストラ

    *:原作『汽車のえほん』からの進出

 

グリン (キース・ウィッカム / 秋吉徹)

 外伝『トーマスのはじめて物語』より登場。トーマスの来島前にかつてファークァー線で働いていた赤い小型機関車。車体番号は1番。縦型ボイラーが特徴的で、その外見がコーヒーを入れる容器に似ているため"コーヒー・ポット"という愛称で親しまれている。トーマスが入線した時には駅の側線に放置されていたが今シーズンでは見事復元され、伯爵の領地鉄道で働くようになる。

※彼の設定は若き日のトップハム・ハット卿が1905年に製造したという原作設定に基づいているが、彼のデザインのモデルとなった車両はビーミッシュ博物館に保存されている1871年製ドーキング・グレイストーン垂直ボイラー機関車。

(主)『コーヒーポットきかんしゃグリン』

(準)『グリンとスティーブンのレース』に登場。

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・ライアン (スティーブン・キンマン / 徳石勝大)

 映画『謎の海賊船と失われた宝物』より登場。新しくできたハーウィックの支線で貨物列車として働く紫色の復水式タンク機関車。車体番号は1014番。親切な性格で、誠実かつ正直だがユーモアのセンスも備えている。ヒーローになりたがっているが実際は危険に直面するとパニックを起こす傾向があるほど勇敢と云うには程遠い。

※モデル機はグレート・ノーザン鉄道のクラスN2。

(主)『ライアンとデイジー

(準)『ジュディとジェロームのぼうけん』

(脇)『デイジーととくべつなおきゃくさん』

(エ)『マックスとモンティはらんぼうもの』に登場。

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・ヒューゴ (ロブ・ラックストロー / 小田柿悠太)

 今シーズンより初登場。ツェッペリン飛行船によく似ており後面にプロペラのついたユニークなドイツの気動車。貨車や客車を牽くことはできないがプロペラを回転することによって非常に速く走ることができ、乗客たちにも人気がある。努力家で用心深く親切で思いやり溢れる性格。少し悲しい過去を背負っているように見受けられる。

※モデル機はハノーファー・ラインハウゼン製「シーネンツェッペリン」。なお実機は1929年に飛行機技術者によって製造され時速230kmで走行が可能だったがプロペラによる安全上の懸念から1939年に廃車、解体。

(準)『みらいのきかんしゃ』

(主)『ヒューゴとひこうせん』に登場。

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・マイク* (ティム・ウィットノル / 坪井智浩)

 原作22巻『小さな機関車たち』及び、映画『謎の海賊船と失われた宝物』より登場。アールズデール鉄道で働く小さなテンダー機関車。ボディの色は赤。傲慢で少しプライドの高い自信家。力の強さが誇りで自分がリーダーにふさわしいと思い込んでいる。客車の牽引より貨車が好き。

※モデル機はレイヴングラス・アンド・エスクデール鉄道「リバー・マイト」。

(エ)『デイジーととくべつなおきゃくさん』

(脇)『バートのしかえし』

(主)『マイクのきてき』

(準)『いいぞアールズデールてつどう』に登場。

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・レックス* (トム・ストートン / 小田柿悠太)

 原作22巻『小さな機関車たち』及び、映画『謎の海賊船と失われた宝物』より登場。アールズデール鉄道で働く小さなテンダー機関車。ボディの色は緑。とても働き者で同鉄道のリーダー的存在。他の鉄道の機関車と友達でいることを誇りとしているがマイクをからかうことが好き。

※モデル機はレイヴングラス・アンド・エスクデール鉄道「リバー・エスク」。

(エ)『デイジーととくべつなおきゃくさん』

(脇)『バートのしかえし』

(準)『マイクのきてき』

(主)『いいぞアールズデールてつどう』に登場。

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・バート* (キース・ウィッカム / 酒巻光宏)

 原作22巻『小さな機関車たち』及び、映画『謎の海賊船と失われた宝物』より登場。アールズデール鉄道で働く小さなテンダー機関車。ボディの色は青。おおらかで冷静沈着、ときにシニカルだが優しく友好的な性格。

※モデル機はレイヴングラス・アンド・エスクデール鉄道「リバー・アート」。

(エ)『ライアンとデイジー

(エ)『デイジーととくべつなおきゃくさん』

(主)『バートのしかえし』

(脇)『マイクのきてき』

(準)『いいぞアールズデールてつどう』に登場。

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・ジュディ (テレサギャラガー / 大井麻利衣)

・ジェローム (ティム・ウィットノル / 秋吉徹)

 外伝『トーマスのはじめて物語』より登場。2台の救援クレーン車。普段待機しているときはナップフォード駅の操車場で鼾をかきながら居眠りしているが緊急事態には敏感で呼ばれると瞬時に飛び起きる。両者ともおしゃべりで活発だがこと緊急時には真剣。今シーズンからはアールズバーグで救援活動を行う。

※モデル機はコーワンス・シェルドン 30トンクレーン車。

(主)『ジュディとジェロームのぼうけん』

(脇)『マックスとモンティはらんぼうもの』に登場。

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・ブラッドフォード (ロブ・ラックストロー / 金光宣明)

 今シーズンより初登場。どんなに些細な鉄道規則でも厳守する、本土からやってきた蓬色の頑固なブレーキ車。車体番号は0919番。自らの好意で貨車の行儀を善くするために最善を尽くしているが彼の熱心すぎる態度はときどき列車の遅れの原因に繋がることもある。サムソンの良き相棒。ウェールズ訛りで喋る。

※モデル機はロンドン・ミッドランド・アンド・スコティッシュ鉄道(LMS)の20トンブレーキ車。

(準)『ブラッドフォードってきびしい』に登場。

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・スキフ (ジェイミー・キャンベル・バウアー / 河杉貴志)

 映画『謎の海賊船と失われた宝物』より登場。アールズバーグ港でレールボートツアーとして働く陽気でポジティブなイーストポート・プラム。本体はボートの船体部分で地上で取り付けられるシャーシで線路の上も走行が可能だがエンジンを持たないため風力が無いと自力で走行できない。水が口に入るので海上移動は好きではないようだ。

 ※スキフのようにレールを走行するためのシャーシが取り付けられたヨットや筏はかつて実在していた。また、スキフのデザインはフェスティニオグ鉄道のレール駆動式帆船「スプーナーズ・ボート」からインスピレーションを受け考案されたという。

(脇)『ジュディとジェロームのぼうけん』

(準)『ヒューゴとひこうせん』

(主)『スキフとにんぎょ』

(主)『スキフとあらしのよる』

(エ)『コナーがはやくはしらない』に登場。

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・オードリー/やせぎす牧師/ほっそり牧師* (ロブ・ラックストロー / 江原正士)

 原作22巻『小さな機関車たち』及び映画『謎の海賊船と失われた宝物』より登場。原作者ウィルバート・オードリー本人。鉄道愛好家。本職は牧師だが生前は息子や子供たちのために『汽車のえほん』を書いていた。

(エ)『みらいのきかんしゃ』

(準)『バートのしかえし』

(脇)『いいぞアールズデールてつどう』に登場。

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・ボストン/ふとっちょ牧師/オードリーの友人* (トム・ストートン / 金光宣明)

 原作22巻『小さな機関車たち』より登場。原作者ウィルバート・オードリーの友人テディ・ボストン本人。ウィルバート牧師以上の鉄道愛好家であり、生前は個人で蒸気機関車や庭園鉄道、蒸気自動車等を所持していた。

(準)『バートのしかえし』に登場。

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・ファーガス・ダンカン* (ロブ・ラックストロー / 三宅健太)

 原作22巻『小さな機関車たち』より登場。アールズデール鉄道の重役兼鉄道技師。冗談で「Small controller」と呼ばれているが実際はトップハム・ハット卿やミスター・パーシバルよりも大柄。自分の仕事には情熱的で他の鉄道の重役と異なり結婚することなく自分の人生を鉄道に捧げている。

(脇)『バートのしかえし』

(脇)『マイクのきてき』

(準)『いいぞアールズデールてつどう』に登場。

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・ウィリー* (キース・ウィッカム / 秋吉徹)

 原作22巻『小さな機関車たち』より登場。アールズデール鉄道の近くに住むトラクターの運転手。性格は怠惰だが自分のせいでレックスが脱線した時は事故の片付けを手伝った。

(エ)『マイクのきてき』

(準)『いいぞアールズデールてつどう』に登場。

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・ジョー船長 (マット・ウィルキンソン / 神尾晋一郎)

 今シーズンより初登場。アールズバーグの灯台守で所有物のスキフの船長も兼ねて勤めている。前任とは異なり困っている人を助けたり落ち込むスキフを慰めたりと親切な性格。

(エ)『ジュディとジェロームのぼうけん』

(脇)『ヒューゴとひこうせん』

(準)『スキフとにんぎょ』

(脇)『スキフとあらしのよる』

(エ)『コナーがはやくはしらない』に登場。

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・フランツ (キース・ウィッカム / 樫井笙人)

 今シーズンより初登場。ヒューゴの操縦士でノランビー伯爵の旧友のドイツ人。

※恐らくシーネンツェッペリンの設計者フランツ・クルッケンベルクが名前の由来、またはモデルにしていると思われる。

(脇)『みらいのきかんしゃ』に登場。

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【再登場のキャラクター】

  ※ ○:CGシリーズ短編初登場 ●:CGシリーズ短編再登場

      ▼:例外として3シリーズ越しに台詞有(2シリーズ以下は掲載無し)

 

○ドナルド (ロブ・ラックストロー / 津久井教生)

ダグラス   (ジョー・ミルズ / 津久井教生)

 スコットランド出身の双子のテンダー機関車。車体番号はドナルドが9番、ダグラスが10番。どんな仕事も取り組む働き者で厳しい冬の状況にも慣れている。両者の性格に大きな違いはないが、ドナルドは楽しいジョークをよく考える傾向がある。ダグラスはスクラップになりかけたオリバーとトードを救出したことがある。TVシリーズ短編ではS12以来の登場。

※モデル機はカレドニアン鉄道「マッキントシュ812」。 

(エ)『トビーとフィリップ』

(主)『ドナルドとダグラスはふたご』に登場。

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○デイジー*5 (トレイシー・アン・オーベルマン / 根本圭子)

 ディーゼルエンジンで動く気動車。トーマスの支線で働いていたが現在はハーウィック線で働いている。甘やかされた育ったためか神経質で性格は自惚れ屋で独断的。初めて来島した時は怠慢で頑固だった。TVシリーズ短編ではS4以来の登場。

※モデル機はイギリス国鉄メトロキャメル社製クラス101および102気動車

(主)『ライアンとデイジー

(脇)『ジュディとジェロームのぼうけん』

(準)『デイジーとアニーとクララベル』

(主)『デイジーととくべつなおきゃくさん』に登場。

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ハリー (ケリー・シェイル / 並木伸一)

バート (ウィリアム・ホープ / 並木伸一)

 精錬所やスクラップ置き場を拠点に働く双子のディーゼル機関車。別名"スクラップ・ディーゼル"。無精髭の濃い方がバート。性格は基本的によこしまでずる賢い。(※S13と17を除くすべてのCGシリーズに登場しているが台詞があるのはS16以来)。

※モデル機はイギリス国鉄(BR)クラス08ディーゼル機関車

(準)『ディーゼルのひみつ』に登場。

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トレバー*6 (ナイジェル・ピルキントン / 酒巻光宏)

 ジェム・コールの所有するトラクションエンジン。誰とでも仲良くなれる友好的な性格。子供が好きで特に子供たちを乗せたカートを牽引するときが最も幸せを感じられるようだ。(※前作ではエキストラで再登場を果たしたが台詞を発するのはS9以来)。イングランド西部訛りで喋る。

※モデル機はウィリアム・フォスター社製「ファイアリー・エリアス」と呼ばれる1927年製の8トン蒸気自動車(トラクションエンジン)。オードリー牧師の友人テディ・ボストンが所有していた車である。

(脇)『おそろしいようかい』に登場

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○ジャック*7 (スティーブン・キンマン / 根本圭子)

 ソドー建設会社で働く元気なホイールローダー。明るく仕事熱心で勇気も備えているが張り切りすぎて問題を起こすなど未熟な一面も。正義感が強い。(※前作ではエキストラで再登場を果たしたが長編を除き短編において台詞を発するのはS12以来)。

※正確なモデル機は不明。

(準)『マックスとモンティはらんぼうもの』に登場。

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アルフィー (ネイサン・クラーク / 竹内恵美子)

 ソドー建設会社で働くジャックと仲良しの小さな緑色のショベルカー。車体番号は12番。気さくな性格で働き者。小さいと馬鹿にされる事が嫌いで臆病な一面もある。TVシリーズ短編ではS12以来の登場。

※モデル機は不明だが、デザインの似たものとして1960年製K1C10&Kエクスカベータが挙げられる。

(準)『マックスとモンティはらんぼうもの』に登場。

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○オリバー (ティム・ウィットノル / 小田柿悠太)

 ソドー建設会社で働く古い油圧ショベル。車体番号は14番。賢明かつ親切で建設現場のリーダー的存在。TVシリーズ短編ではS6及びスピンオフ作品以来の登場。

※モデル機は不明。

(準)『マックスとモンティはらんぼうもの』に登場。

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○マックス   (ティム・ウィットノル / 藤井隼)

モンティー (ラスマス・ハーディカー / 藤井隼)

 ソドー建設会社で働く双子のダンプトラック。車体番号はマックスが15番、モンティーが16番。乱暴な運転をするよこしまな問題児。この2台は番号のほか、フロントバンパーと眉毛で見分けることができる。TVシリーズ短編ではS6及びスピンオフ作品以来の登場。

※モデル機は米ユークリッド社製のダンプトラック。(1959年製造)

(主)『マックスとモンティはらんぼうもの』に登場。

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○ジェレミー

 本土からソドー空港へ飛来する軽飛行機。スコットランドから北極へサンタへの郵便物の配達も行っているようだ。S12以来の登場。

※ブリティッシュ・エアクラフト・コーポレーション(BAC)社製のワン・イレヴン(1963年製造)がモデルと思われるがサイズは大幅にデフォルメされている。

(エ)『サンタクロースへのてがみ』に登場。

 

 

随時更新予定。

*1:本来第20シリーズの作品として制作されたエピソードだが、英国の番組表では話数の少ない第21シリーズの埋め合わせでS21 E18として扱われている。

*2:上記同様本来は第20シリーズとして制作されたエピソードだが、英国の番組表では話数の少ない第21シリーズの埋め合わせでS20 E20として扱われている。

*3:但し全豪オープンテニス生中継の影響で29日に延期になった。

*4:但し全豪オープンテニス生中継の影響で29日に延期になった。

*5:S19エピソード一覧でも紹介済

*6:S19エピソード一覧でも紹介済

*7:S19エピソード一覧でも紹介済