※この記事にはネタバレが含まれています。
S17 E04 「Gordon Runs Dry」 (ゴードンのこわれたボイラー)
脚本:アンドリュー・ブレナー
あらすじ:急ブレーキをかけたパクストンの貨車から石がゴードンのボイラーに衝突。ゴードンはボイラーから水が漏れていることに気付かず走る。
【高評価点】
・冒頭から鉄道らしさのある回。
・冒頭のトーマスのからかい、ローカル線をバカにするゴードン、タンク機関車(パーシー)が急行客車を持ってくるシーン、失敗をからかう仲間達のシーンは過去作を彷彿させる。
・石がぶつかってもあまり気にしない事や、ディーゼル機関車(パクストン)に押されてるところを見られたくない為ブレーキをかける等の行動はいかにもゴードンらしい。
・列車が駅ではない場所に止まってイライラする乗客がリアル。
・ゴードンがティッドマス~クロンクまで駅を数える(?)シーンに謎の感動。
・細かいダイヤ設定まで活かされてるようす。
【低評価点】
・よくあんな状態でウェルズワース駅とマロン駅の間にあるゴードンの丘を登れたものだと不思議に思う。
・マロン駅に入る方向がなぜか逆になっている。
・待避線に急行客車を入れた後、連結器を外すシーンが無いため不自然。
【その他、面白かった点や小ネタ】
・本線の普通列車を任されるトーマス。
・何故か珍しく5番線から発車するゴードン。
・ブルーマウンテンの採石場で採れた石の筈なのに青くない。
・前回のシーンが早々使いまわされる。
・フェンランドはナップフォードとクロズビーの間、もしくはクロズビーとウェルズワースの間にあることが判明。
・マロン駅にアナウンススピーカーが追加される。駅のアナウンスが強調されたのはこれが初。S15等でもエキストラだがナップフォード駅にアナウンスが流れていた。
・客車の後ろに赤旗が地面に刺さっているのがシュール。
・トーマス「僕が乗客を運んでいくよ。速くは走れないけど、ボイラーは正常だから!」
・パクストン「では僕がゴードンさんを整備工場まで運びましょう。速くは走れませんが、力持ちですから!」
・パクストンは"意外と力持ち"という設定が追加される。
・石の入った貨車×3+ブレーキ車を牽きながらゴードンを押すという怪力を見せるパクストン。
・これでいいのかと思わせる終わり方がまたトーマスらしい。
普段あまり見ることのないナップフォード駅の裏側…。S16と比べると全然違う気が。
↑ここって、S1に出てきた川沿いの線路でしょうか?
【感想】
さてさて、DVD「Railway Mischief」の5話の中では最も高評価で、オールドファンに人気のゴードン主役回。今日はこちらをレビューしていきます。
冒頭からいきなりトーマスとゴードンのからかい合い、互いに毒を吐く。いいですね、この雰囲気。S16もそうでしたが初期を彷彿させます。しかし珍しく5番線からなんですね、今日のゴードンは。「1番線は俺様の場所だ」という台詞は何処へ。そこへパーシーがゴードンの急行客車を押してやってきた。そして間もなく出発。はやっ!ちゃんとお客さん乗り込んだのかしらw
画面が切り替わってパクストン。まだブルーマウンテンの採石場で働いてる様子。というかもう採石場の機関車っぽいですね、彼は。
そして前回、ウィンストンとぶつかりそうになった場所で突然信号が変わり、パクストン急ブレーキ。
はい、使い回し~。「またかい」と。
なかなか急には止まれないようでキキーッとブレーキをかけて急停車。すると貨車から石が飛び出し、ゴードンのボイラーに激突。ボイラーに穴が!
ゴードンも急停車。パクストン謝る。ゴードンは「俺様は大きくて強い機関車だ!このぐらいへっちゃらさ」と。パクストンは「確認しなくていいんですか?」と聞くが、ゴードンは遅れを取ってはいけないと出発します。はい、フラグですね(←
先を急ぐゴードン。何やらすぐに喉が渇く様子。給水塔で水を補給しようとするが、お客はイライラ状態。そりゃそうですよね、さっきから駅じゃない所に止まってばっかりだもん。
途中、駅の名前を考えて気をそらすゴードン。ティッドマス、ナップフォード、クロズビー、ウェルズワース、マロン、クロンク、湖沼、…と。ここの流れには感動しましたね。ナップフォードからではなく、ちゃんと地図通りティッドマスから数えるのがね、ほんとに。…ってかティッドマスから走りましたっけ?S1~3に登場していたティッドマス駅も復活してほしいなぁ。それよかまずはトーマスの支線のファークァー駅を復活させてほしい(
ゼルさんの願望はさておき、フェンランドや川沿いの線路を通るゴードン。水の事は考えずに走ろうとするも、水の音に魅かれてどんどん喉が渇いていく。タイミング良く二つ目の給水塔で給水しようとするが、せっかちなお客のイライラは高まるばかり。ですよねぇ…。喉乾いてるのに、水が近くにあるのに、飲んでる暇がないっていうのは辛いでしょうね…。
そんなこんなで給水せずにウェルズワース駅。時刻は3:50。ヘンリー曰くかなり遅刻しているようだ。細かいダイヤ設定も活かされてるんでしょうか。僕はあまり原作を読んでない身なのでそこら辺はよくわからないです…。
遅れを取り戻そうと速度を上げるゴードン。そしてまた目の前に給水塔が。しかし今回は止まらず進み続ける。自分のボイラーから水が漏れている事にも気づかずに…。
続いてマロン駅…は通過駅のようで。しかもアナウンススピーカーが追加?!Σ(°Д°;) 今までこういうのありませんでしたから、ビックリしましたね。遂に駅も近代化ですか。まあ、ナップフォードみたいな大きな駅では流れてましたけどね。
さて、マロン駅を通過して走り去るゴードンですが…どんどん減速していってとうとう蒸気が切れてしまいました。そこへトーマスが。
T「どうしたのゴードン、何故ここで止まってるんだい?ここは駅じゃないよ」
G「蒸気が切れたんだ…」
T「ああ、きっとボイラーから水が漏れてるんだよ!君のいる線路が濡れていたよ」
疑問を浮かべるゴードンの隣にパクストンがやってきた。そこでゴードンはようやく、石がボイラーにあたった事を思い出します。ちゃんと確認しておくべきだったと後悔。困っている仲間は放っておけない優しいトーマスとパクストン。乗客はアニーとクララベルに移り、パクストンは石材の入った貨車を牽きながらゴードンを整備工場まで押していきます。意外と力持ちな設定のようです。
それにしてもすごい絵面w パクストンが怪力すぎて、ぜるさん非常に驚いていますw
修理が終わり、翌日再び急行を牽くゴードン。そこで仲間達が昨日の失敗をからかいます。この感じ…またまた懐古感(´∀`*) こういう終わり方を待っていましたw
さすがは過去(S3等)にもかかわった経験があるアンドリュー氏。より初期っぽいお話でしたね。因みに1~3話の脚本を手掛けたリー氏もS7の脚本を手掛けています。
確認って大事ですよね。そんなお話でした。
【日本語版について】
・『しずかなスタフォード』と一緒に放送。
・トーマス「自分の客車は自分で運べばいいんじゃない?w」(性質は少し生意気味がある)。
・ゴードン「普通列車はのろのろ遅すぎるんだよ、いちいち全部の駅に止まってるからな。だけど急行列車が止まるのは、大きくて立派な駅だけなんだよ!」
・パクストン、TVシリーズ初登場。
・やけに日本っぽい駅内アナウンス。
・『ブルーマウンテンの謎』とは違い、トーマスに対して"さん"づけしないパクストン。
キター。つーことで早速。
冒頭からいきなりゴードンの愚痴とトーマスからの皮肉。しかも今回の比嘉さんトーマスは何処か生意気少年っぽい声質な感じがします。いいなぁこの雰囲気。
そしてパクストンもキター。日本語版(AUS版)放送順で言うと、これがTVシリーズ初登場となります。相変わらずの老けたこうしくんみたいな声、さんづけ、敬語を使うパクストン。『ブルーマウンテンの謎』DVDが発売される前に彼の声が聞けてちょっと得した気分(?)。
「よぅし、ティドマス駅、ナップフォード駅、クロスビー駅、ウェルズワース駅、マロン駅、クロンク駅、湖の…だあっ!!」
駅名数えキター。
「次は、急行です。この駅には止まりません。列車が通過します、ホームの中ほどまでお下がりください」
マロン駅のアナウンスの日本の鉄道臭。まぁこれは仕方ないんですが。このアナウンスを演じてる人は金光さんかな?最初江原さんかと思ったけどそうでもないっぽく。
そしてトーマスを呼び捨てするパクストン。仲良くなったってことでいいのかな?『ブルーマウンテンの謎』ではトーマスにも"さん"づけしていたんですが。今回からは目上の機関車に対して"さん"付けを行うようにするのかしら?
さて、次回は「きえたシュッシュッ」と「ケビンとクランキー」。スティーブンの声優が気になるところ。それと、クランキーの声優が変更されてる可能性があったりするんですが、どうなんでしょう。来週が気になる。
総合評価:9/10
さて、次回は長編8作目「King of the Railway」から登場する新キャラクター、アメリカン流線型高速旅客用機関車ケイトリンの主役回「Calm Down Caitlin」です。このお話はまだ見たことないので楽しみです。ケイトリン自体は好きではありませんが…。番組表に載ってるあらすじやクリップを見る限りだと、S14以来の夜回というわけでそれも含めて楽しみ。S17はちゃんとした脚本(っていうのもなんだけど)なのでどのお話も面白そうに感じます。
では。