※この記事にはネタバレが含まれています。たぶん。
S17 E16 「Too Many Fire Engines」 (ソドーとうをまもるしょうぼうしゃ)
脚本:アンドリュー・ブレナー
内容:鉄道検査官が島に2台も消防機関車が必要かと尋ねたことで、フリンとベルは焦りを感じ始める。更にベルが2つ火事を消し止めたことでフリンは落ち込んでしまう。
【高評価点】
・鉄道検査官が1人ではなく3人いるというのが本格的。
・冒頭ではなく、検査官の調査シーンでベルとフリンが紹介されるのは良い点。
・全体的にフリンのシーンは殆どかっこいいシーンばかり。子供に人気が出そう。
・花火大会でもしもの時に備えて、消防車両に見張りを頼むのはリアルで良い。
【低評価点】
・アールズデール・エンドよりウェルズワースの近くっぽい気がするんだけどなぁ
【その他、面白かった点や小ネタ】
・今回からフリンの声優がベン・スモールに変更される。
・フリン回というよりブッチ回に近い。US版のブッチが一番カッコイイ。
・ハロルド、フリン、ベル、ロッキー、ブッチとレスキューチーム勢揃いと思いきや、キャプテンだけ不在。
・US, AUSで先行放送。
・頷きしか台詞が無い一番左の検査官。
・本作からフリンの放水器は手動になる。
・序盤から何かとついていないフリン。
・火事報告役のブッチとロッキー。
・やっぱり塞がれているミスティアイランドの海底トンネル。
・真上から見下ろすアングルがなかなか面白い。
・いつの間にか道路用のポンプ車をつけて走っているフリン。
・初めて赤いランプ(サイレン?)を点滅させるフリン。また、道路用ポンプ車を初めて実用する。
・タイヤがパンクするフリン。
・動くことが出来ず、火事を消化するベルと褒められてるベルをただ見てるしかできないフリン。
・落ち込むフリンを励まし、久しぶりにレッカー車としての活躍をするブッチ。
・今回は道路と線路の使い分けが上手い。
・ベルが二つ火事を消し止めたことでいじけ、「どうして待っててくれなかったんだ」とまで言ってしまうフリン。子供かお前は。
・検査官のあの一言を真に受けて落ち込むフリン。
・初めてレスキューセンターのロッキーの車庫の側面が強調される。
・花火大会にフリンを誘おうとするが、すぐあきらめるトーマス。
・花火がめちゃくちゃ綺麗。
・初めて「Cinders and ashes!」という台詞にツッコミを入れられる。
・フリンを説得して、ブレンダムの火事へ出動させるブッチ。フリンの良き理解者。
・港のふとっちょ作業員の行動が面白い。
・ソルティーの顔が動いていない。
・終わり方が良い。
3人の鉄道検査官 。右から順番に喋っていく。右は正統派、真ん中は一言、左は頷き役。
地味に大活躍するブッチ。そしてはっきり確認できる塞がった海底トンネル。
【感想】
お久しぶりです。そういえば先週放送したなと。さぁ、フリン主役回の始まりです。
冒頭のBGMいいなぁ。どことなく「Down at the Station」っぽいのがまたw
トーマスが鉄道検査官を連れてソドー島を案内。検査官が1人から3人になってる~!しかもなんか似たり寄ったりでまるで3つ子のようなw 輪郭が細くて髭を生やした検査官、顎が長い検査官、そして輪郭が丸い検査官。お次はレスキューセンターへ。
レスキューセンターではベルとフリンが検査官待ち。ベルがどれだけ遠くに水をかけられるか自慢。仲いいなぁこの2台。だけど水がもったいないよw フリンもそれに対抗して水を遠くまでかけようとしたその時、ハット卿の咳払い。鉄道検査官御一行とを乗せたトーマスたちが到着。 何気にフリンの放水銃が手動になってるのは良い点。前まで手すりはあるのにもかかわらず自動(運転室での操縦)だったからね。
ハット卿が検査官御一行にベルとフリンの特徴を説明。冒頭の前置きが省かれたのはそのおかげか!蒸気機関車のベルには消火活動用の特別な放水銃が取り付けられている。これすごいよなぁ、現実ではありえないよ(笑)
そしてフリンには消火活動用の特別なポンプ車も持っており、線路と道路の両方を走る事が出来るという軌陸車。それを実演するフリン。ホントにフリンは凄いよなぁ。
でも、鉄道検査官は「この島に消防車両は2台も必要か?」と聞く。ハット卿は「確かにこの小さな島では十分かもしれませんが、何かあった時2台いたほうがずっと安全でしょう?」と応える。これには検査官3人も納得。僕は逆にこの島の火事はこの2台のみで消化してんのかよと驚愕しましたが…w S5で活躍した消防車たちは何処へ行ったんだよ、とw
その時、レスキューセンターの非常ベルがけたたましく鳴り響く。ブッチが駆け付け、ウェルズワースの近くの納屋で火事が起きたと報告。それよりぜるさんは後ろのふさがれた海底トンネルが気になってしょうがないんですが。ひどいよなこれ、何の話題もなく存在を無かったことにされてんだもん。そりゃ霧島は『きかんしゃトーマス』に相応しくない非現実的な設定だったけど、D10やベルだって非現実的じゃないか!せめてBDFくらい残したっていいじゃない!え?BDがビルとベンとキャラ被ってるって?そんなことないって、彼らは同じ双子でも徹底的な違いがありますよ!…まあブレナーや鉄道顧問のサム氏は意地でも出したくないんでしょうね。これもシャロンへの皮肉だろうか…。
ぜるさんの愚痴はさておき、消火活動に出動するベルとフリン。こうしてみるとベルって巨大だなぁ…。別の意味で興奮してくる(やめろ)
そしてこのアングルはなかなか斬新だなぁ。真上から見下ろすって、まるでシューティングゲームみたいな。さっきフリンがタイヤに切り替えてた事を忘れたぜるさんは、このシーンを見て「脱線した!?」とか一瞬思ってしまった。ハイ、馬鹿です。ナレーション曰く、ここからウェルズワースへは道路で行った方が早いそうな。フリン大活躍の予感!
満を持して消火活動に向かうフリン。いつのまにやら道路用ポンプ車がついている。そういえばこの道路用ポンプ車ってこうやって活用されたのは初めてですね。そしてこのフリンが道路を勢いよく駆け抜けていくシーン!これはカッコイイ!アークは分かってるなぁ、子供の心理をよくついてる。現場の目の前に来たその時、何と突然タイヤがパンク!おぉう、いつか来るとは思ったが…。
すぐ目の前で火事を一瞬で消化するベルを見ているしかほかないフリン。これは悲しすぎる…。鉄道検査官、トーマス、そしてアニーとクララベルに褒められるベル。フリンの事を考えると涙出てくる…(´;ω;`)ウッ で、何気に輪郭の丸い検査官が頷きしか台詞が無いことに気付いて草が生える。見返してみると、「ふっふ~む」「ふむふむ」「ふぅ~む!」しかないっていうのがww 今回のギャグ担当はこの人だな。
落ち込むフリン。助けに行ったはずなのに助けられる羽目に。確かにかっこ悪いがしょうがないよね。そんなフリンを見て「次に頑張ればいい」と励ますブッチ。ブッチはいい奴だよ、ほんとに。そして何気にちゃんと一般のレッカー車として活躍しているブッチに感動。これこそブッチだわ。マグネットつきのブッチもかっこいいけどね!自信を取り戻したフリンが「僕は特殊消防車のフリンだ!」とドヤ顔で発言しながら後ろへ引っ張られていくさまはシュール極まりない(笑)
それから数日後、また警報が鳴り響く。「ハロルドがアールズデール・エンド近くの小屋で火事を見つけた」と報告するロッキー。てか前々から思ってたけどこのロッキーは非常ベルの音聞いただけで何故わかるんだよ、と。ブッチの場合は島中を走り回ってるから理由はいくらでも出るが。そんでまたふさがれているトンネルが写る。悲しくなるからやめてくれw もう出なくてもいいから、塞いでる壁外してそのまんまにしておいてくださいよぅ…。
ベルがいるか確認してから出動するフリン。今度は線路を走るので、パンクする心配もない。今度こそ行ける!…と思いきや、現場近くに辿り着くや否や火事の煙がすっかり弱まっているではないか!それはもちろん、ベルが火を消したから。ちょうど近くにいたんだろうね。
それを見てショックを受け、「僕を待っていてくれたら消せたのに」とまで言ってしまうフリン。おまえそれでも消防車かよと。ベルは「火事は緊急事態なのよ?」「大きな火事じゃなかったから…」と何とか説得するが、フリンの落ち込み具合はエスカレート。遂には「検査官の言う通りかもしれないな…」と拗ねて、ボソボソ愚痴を吐いて車庫へ戻って行く。そういえばベルって二重なんだね。
それからまた数日後、トーマスがフリンにワクワクするようなニュースを持ってきた。それはウルフステッド城で花火大会が開かれるという事だった。もしもの火事に備えて、見張りに来てほしいとハット卿からの伝言も伝える。でもまだ落ち込んでるフリンは「ベルに頼むといい」「島に消防車は2台も必要ないんだ」と言う。引きずりやすい性格なんだな。これにはさすがのトーマスも諦め、ベルに頼むことに。
その夜、ウルフステッド城では機関車やお客さんたちで賑わっていた。花火大会が始まった。なんて綺麗なんだろう。ぜるさんも思わず感動。トーマスも思わず「Cinders and ashes!」と声を上げる。それを聞いたスティーブンが「火薬と化学物質の事かい?花火の原料なんだよ」と説明。「Cinders and ashes!」の台詞がまさか突っ込まれるとは思わなかったw ここ、日本語版だとどう訳されるんだろう、まあ日本語版だとその台詞は「すごいな!」とか「なんてことだ!」とかに訳されるので、意味合いが異なってくるし、違う台詞になるのは確実だろう。
そんな中、ベルは火事が起きていないか真剣に見張っていた。
静まりかえったレスキューセンターに、クラクションが鳴り響く。ブッチが「火事だ!火事だ!」と警告。フリンに出動準備をしろと指示。でもフリンはまだ落ち込んでいる。「ベルが消してくれるよ、ウルフステッド城にいるんだもん」。でもブッチが言うには、ブレンダムの港で火事が起きたとのこと。そこにはベルもいないし、フリンだけが頼りだ。ブッチはフリンを説得し、何とか出動に向かわせることに成功。余談ですが、このシーンはUS版がとてもカッコいいです。ブッチの台詞、「Come on Flynn, we need you.」がね、グッとくるんです。UK版だとサラッと言ってしまうところなんですが、US版ではここの台詞に凄い感情入ってるので、ブッチファンの方は是非、US版『Too Many Fire Engines』を視聴することをお勧めします!w ブッチサンサイコー
すっかり機嫌を取り戻し、また以前のように気合いを入れて消火活動に向かうフリン。いいぞ、その意気だ!そしてまたこの駆け抜けるシーンが素敵。お話ではかっこ悪い面が多かったけど、やっぱりフリンをかっこよく見せたいんでしょうね。いいぞ!
ブレンダムの港に到着するや否や、すぐにホースを取り出し、放水銃を炎に向ける消防士たち。このシーンがまたすごく素敵。細身の作業員たちは一生懸命水をかけてるにも拘らず、ドタドタ走ってるだけで、何もしてないデブ作業員に草。いますよね~こういう人。僕です(コラ
そして、フリンのおかげで火事はすぐにおさまった。いや~、よかったよかった!港には再び平和が訪れたし、フリンもようやく活躍できた!そしてデブ作業員の喜び方にまた草。
任務を終えたフリンはレスキューセンターへ帰っていく。帰宅途中、花火を見ながらここでようやく"ソドー島には消防車両が2台必要なんだ"と気づくフリン。その通りです。いや~、いい話だ。
【日本語版について】
きんじつこーかい
総合評価:7.5/10
さて次回冬エピ!「Frozen Turntable」です。
では。