※この記事にはネタバレが含まれています
S17 E18 「No Snow for Thomas」 (トーマスとゆきかき)
脚本：ローラ・ボーモント&ポール・ラーソン
内容：除雪作業が嫌いなトーマスは雪かきを側線に隠すが、自分の支線へ働きに行くエミリーを見てさびしくなる。
【高評価点】
・今作からドライオー駅がCGシリーズ初登場。
【低評価点】
・すんなりとトーマスの言いなりに行動する機関士がちょっと気持ち悪い。さすがに喋ってほしいな…。
【その他、面白かった点や小ネタ】
・S8『トーマスとエミリーとゆきかき』やS1『トラクターのテレンス』を彷彿とさせられる回。
・あれから何年も経ってるのに全然雪かき嫌いを克服しないトーマス。
・雪が降る前から雪かきをつけて走る機関車たち。
・「雪かきがガタガタする」と嘘をついて、機関士に雪かきを外してもらうトーマス。
・雪かきは側線に放置。
・さらに「雪かきをなくした」とエミリーたちにも嘘をつくトーマス。
・先に寝るジェームス、ゴードン、トーマス。
・いくつかの雪かきのデザインが変更されている。
・夜と朝でなぜかジェームスとゴードンとヘンリーの位置が異なっている(CGミス)。
・なぜか機関庫の中にまで雪が積もっている(ふぶいたようには見えないのでCGミス)。
・ハット卿に雪かきを置いた明確な場所を話さない無責任なトーマスの機関士。
・トーマスの代わりに支線で除雪をするエミリー。
・自分専用の客車があるにもかかわらず、アニーとクララベルを牽くエミリー。また、このシーンはS7『あたらしいなかまエミリー』を彷彿とさせられる。
・それを見てショックを受けるトーマス。
・エミリーに牽かれても嫌がらないアニーとクララベル。
・雪かきをつければアニーとクララベルを牽かせてもらえると考え、雪かきを探しに行く機関庫を飛び出すトーマス。
・またしても雪に埋もれるトーマス。
・雪かきを発見したことをトーマスに伝え、助け出すエミリー。
・くしゃみをする緑の帽子と緑のコートの女の子。
・今期でネタにされまくったカモの雪だるまも作られている。
・おしゃれな帽子をかぶった雪だるまを見て楽しそうなハット卿。
・何者かに雪玉をぶつけられて帽子を落とすハット卿(しかも全く気にしていない)。
・ハット卿「凍えないよう、私も帽子を手放さないようにしないとな！」
・謎エンド。
S8~11に使われた模型顔リスペクト？
色とりどりの雪かきをつけた蒸気機関車たち。それぞれトーマス、パーシー、エドワードで同じ形、ジェームス、エミリーで同じ形、ゴードン、ヘンリーで同じ形をしている。
【感想と考察】
冬エピ2話目！もう何度目の雪かき回だろう。
冒頭 を見ての通り、まだ雪が積もってない状態で、木々にはまだ少し赤い葉っぱが点々と残っている。おそらく『ビルかな?ベンかな?』の少し後にあたる話なんじゃないかな。なら『こおりついたてんしゃだい』を18話にすべきなのでは…。まあいいや。
今にも雪が降りそうなそんな時期、機関車たちは雪に備えて雪かきを装着。エドワードもパーシーもばっちり。でもトーマスはやっぱりこの重々しくて窮屈な雪かきが嫌いなようだ。ってかまだ克服できてないんかい！w そしてあることを考え、側線に入った。"機関士にばれない嘘をついて、雪かきをここで外してもらい、そのまま放置して失くしたことにする"と考え付く。なんとまあトーマスらしいというかなんというか、まぁ乱暴にぶつけて壊すよりはマシですかね。
僕としてはこの機関士に雪かきを外してもらうシーンが嫌いです。何故なら、機関士がまったく反論しないから。尺の都合上もあるかもしれませんが、せめて何か感情を示す言葉でも入れてほしかったな。S11から機関士って全く喋らなくなってるんですよねぇ。やすやすと機関車たちの言いなりになってるのが気持ち悪い。機関車と一心同体なのはある意味いいことかもしれないが、やっぱり何か喋ってくれないと…。でも今期の『きょうふのゆうれいれっしゃ』などではちゃんと自我がある描写も見受けられるので、少しずつ直そうという努力は感じられます。この調子だとS19か20辺りからまたしゃべり始めるかな？
こうして雪かきを外してもらったトーマスは、雪かきを放置して機関庫へ。エミリーに心配されながらも「見つからない」と嘘をつき「雪が降ってもこのまま走れるから平気」と自信たっぷりに言及。S1の時から何も学んでねぇw 雪かきを装備した仲間たちに囲まれながら一夜を過ごすトーマス。その夜は雪が降り始めた。
いいですねぇこの演出。模型時代を彷彿とさせられる。そして何気にトーマスの支線の駅、ドライオー駅が復活！今後も頻繁に登場します。終点(地図上ではアールズデール・エンドだが)のファークァー駅も復活してくれるとうれしい。来期あたり復活しないかな。
ところで…、HOTRの時からいつも思ってるんだけど、何故最近のトーマスたちは車体を機関庫の中に全部入れずに、ボイラーから先を扉から出して寝るんだろう。寒くないのかな。CGなんだから機関庫の中で寝る機関車たちを移すのは容易なはず…。
そして朝になり、島中真っ白な雪で覆われている。夜通し、扉からボイラーと煙室を突き出してたのに車体には雪が積もってないというのが謎だけど。みんなは雪かきをつけて働きに行ってるのに、トーマスだけ雪かきをつけていない。もちろんハット卿は不機嫌。「機関庫で待機しているように」命令。代わりにエミリーがトーマスの支線で雪かきをすることに。ある種のストライキ。
トーマスは嬉しそうだけど、エミリーは不機嫌。不平を吐きながらトーマスの支線を除雪。 でも、子供たちが楽しそうに雪で遊んでるのを見て、「本当は雪って楽しいのかもしれない！」とだんだん気分が晴れやかになっていく。単純。そしてそのまま楽しすぎてあっという間に除雪作業を終える。ある意味すげえ。今度はトーマスの代わりに旅客列車を牽くことに。
機関庫で退屈そうにしているトーマスの目の前で、アニーとクララベル牽引宣言をするエミリー。それをきいてものすごくびっくりするトーマス。エミリー専用の客車があるのにもかかわらず…。てか今までアニクラそこにいなかっただろう。なぜわざわざトーマスの目の前まで持ってきてそこで連結をするのか。…入れ替え用機関車がそこまでアニクラを持ってきたってことにしておこう。
機関庫に置き去りにされてしょんぼりするトーマス。相変わらず他の機関車にはアニーとクララベルは牽かせたくないようだ。よほどアニクラ好きなんだろう。支線はエミリーが雪かきをしてくれたおかげで雪かきがなくても走れるし、雪も降っていない。今がチャンスだと踏んだトーマスは、雪かきをつけようと決心し、無装備のまま雪かきを探しに出かける。しかし側線には雪が積もったまま。どんなに見渡しても雪かきが見当たらない。さすがに自分自身もどの側線に置いたのかは知らないし、雪が積もっていると何処がどの側線かもわからないし、いつもの景色とは違って見える。これは長期戦になりそうだ。でも機関庫には戻りたくないので、雪かき探しは諦めてエミリーを探すことに。
しかし、天気は崩れ、雪が降り始める。トーマスは焦りながら進むが、積もった雪に突っ込み、動けなくなってしまう。これで何回目だろうか。雪もどんどん降り積もるし、罐の火も消えてしまったトーマスはしょんぼりと支線にたたずむことに。
そこへ救世主エミリーの登場。まさにS8『トーマスとエミリーとゆきかき』ですな、このシーンは。嬉しかったのもつかの間、アニーから降りたトップハム・ハット卿にトーマスは叱られ、雪かきを隠したことを告白。エミリーはトーマスの雪かきを見つけた為にトーマスを探し回っていたとのこと。嬉しさとともに申し訳なさが同時にこみ上げる。複雑。
トーマスは救出され、機関士と助手に雪かきを取り付けられる。「これからは雪が降ったらちゃんとこの雪かきをつけます」と宣言。本当だな？
見せたいものがあると言われ、エミリーについて行ったトーマスは子供たちが遊ぶ野原へやってくる。たくさんの雪だるまが作られている。中には今期でさんざんネタにされているカモの雪だるままで。ネタにされている理由はダックの登場と『きえたシュッシュッ』のせいでしょうかw
！？
帽子とマフラーを備えたおしゃれな雪だるまを楽しそうに見るハット卿に、何者かが彼の頭に雪玉をぶつける。トーマスとエミリーからも笑われて怒るかと思いきや、「(雪だるまと同じように)、凍えないようわたしも帽子を手放さないようにしないとな」と笑いあって、幕を閉じる。謎エンド。このくだりはいったいなんなんだ…？
何回目のトーマスと雪かきの回かはわかりませんが、今回で雪かき嫌いを克服しただろうか。 年中つけてるわけじゃないから、きっと来年(今年)の冬もつけたときに窮屈だと嫌な思いをするのだろうか。でも当分はトーマスの雪かき絡みの回はなさそうですね。いい加減成長しろよ、トーマス。
【日本語版について】
・『こおりついたてんしゃだい』と同時放送。
・また、12月14日にウィンタースペシャルにて先行放送。
総合評価：4/10
次回はあのディーゼル10がTVシリーズに登場！『きえたクリスマスのかざり』です。
では。
