※この記事にはネタバレが含まれています。
S17 E21 「Away from the Sea」 (ソルティーはうみがすき)
脚本:アンドリュー・ブレナー
内容:エンジンが故障し、港から離れることを恐れるソルティー。そんな時新しい機関車のポーターが来たことで、彼はポーターと自分の仕事を取り換えられるのではないかと考える。
【高評価点】
・S06「ソルティーのひみつ」のワンシーンが、ソルティーの回想として、フルCGで再現されたこと。
・今まであまり触れられなかった砂撒き装置がよくつかわれる点。
【低評価点】
・ソルティーの回想シーンで、なぜかメイビスではなくディーゼルがいる(CGミス?)。
【その他、面白かった点や小ネタ】
・ソルティー、初登場回以来の主役。音楽好き設定も復活。
・ナレーション「ストーン、ストーン、ストーン」。
・ソルティー「大好きな海にいるぞ~ 本当に海はいい~♪」
・エンジンが故障したソルティー。
・珍しくソルティーを心配するクランキー。また、彼が帰ってきたとき、嬉しそうな顔をしている。
・ソルティー「排気管にフジツボでも詰まったのさ」
・異常なくらい海から離れたくないソルティー。
・石切り場で働いたのがトラウマなソルティー。
・蒸気機関車のポーターが今シーズンから初登場。UK版の声優はスティーブ・キンマン、US版はデビッド・メンキン。
・初対面のポーターにさえ「相棒」呼びするソルティー。
・ソルティー「らくだよりたくさんのコブだな!」
・ソルティー、不安なあまりデンとダートを急かす。
・ソルティー転車台に乗るとき、車輪とロッドが不動(CGミス)。
・自分が故障したことで、ポーターに仕事をとられ、再び石切り場で働くことになるだろうと誤解するソルティー。
・ポーター「材木用の倉庫は? オイルの貨車は何処に? 貨車は何台いるかな?」
・ソルティーが転車台から降りる際、謎の"ブクブク"という効果音が鳴る。
・オイル缶を積んだ貨車に衝突し、オイルまみれになるソルティー。
・ソルティーも砂撒き装置を活用。
・砂を使い果たし、パーティ用品を積んだ貨車にぶつかり、紙ふぶきだらけになるソルティー。
・ポーター「派手な登場だね」
・一瞬だけカラーテープなどのパーティ用品の色と形が変わるコマがある(CGミス)。
・なぜかソルティーを修理したDWの整備士が港を歩いている。
・ポーターと共に歌を歌いながら仕事をするソルティー。
今回で初登場した、ブレンダムの港で働く、小さなタンク機関車のポーター。車両メーカーのH.K. Porterが名前の由来。ランプ側面の星や眉毛とごつい顔が特徴。陽気な性格で、仕事を覚えるのが早い。悪口を言われても気にしない。ボイラーに3つのドームがあり、そのうち2つは乾燥した砂がたくさん詰まっている。また、彼のプロトタイプの名前は"ボールドウィン"(これも車両メーカーが由来)だったらしい(「No More Mr. Nice Engene/Spills & Thrills」の絵本参照)。アメリカ生まれの機関車。
初めて衝突事故を起こし、オイルまみれになったソルティー。まるで髭を生やしたかのように、鼻の下が黒く汚れるのも、もはやお約束の展開。
【感想】
UK,USテレビ未放送のS17エピソード第2弾。後に分かったのですが、これが21話目らしい(真偽不明)。でもそのまま AUSの放送順で行きます。
今回はなんとソルティーが主役! ソルティーは海で働くのが大好きなディーゼル機関車。でも初めてソドー島に来たときは石切り場で働かされた。ありましたねぇ、そんなこと。
ここでソルティーの回想。なんとS06「ソルティーのひみつ」の一部シーンがCGで再現!BMMでも思ったけど、こういう再現は嬉しいです。でもメイビスのところにディーゼルがいるのがすごく気になるけど…。S08とごっちゃになっちゃったのかな?
今ではブレンダムの港での仕事を任され、毎日幸せな気分で働いている。「だ~いすきなうみにい~るぞ~う ホ~ントウにうみはいい~」と、陽気に歌いながら貨車を押すソルティー。音楽好き設定も忘れてはいけませんね。久しぶりに彼の歌が聴けて良かった。
突然調子が悪そうに変な音を出しせき込むソルティー。隣にいたトーマスは心配。珍しくクランキーも彼のことを気遣ってディーゼル整備工場へ行くことを推奨。もう長い付き合いだから互いに信頼し合ってるのかも。しかし、ソルティーは「石切り場にいかされるかもしれねえ」と拒否。なんでそうなる。DWに行く気はこれっぽちもなかった。
何日かして、ボイラーに3つのドームがある小さなタンク機関車が島にやってきた。その機関車の名前はポーター。スタッフのポーター(運び人)ではありません。ソルティーは彼の特徴である3つのドームに興味津々。真ん中のは蒸気ドームで、他の2つは砂撒き用のドーム。ボイラーの上にある理由は、熱で乾燥させて、線路が濡れた時いつでも砂を撒けるようにしてるのだとか。ロージーにもありますね。ポーターは、ソルティーが整備工場に行く間、手伝いをしにブレンダムの港へやってきたようだ。でもソルティーは港を離れたくない。ていうか何日も放っておいてたのかよw しかしこれは局長からの命令、彼は悲しそうに港を出る。
前から、港から出ることは多いくせに大袈裟だなとは思うけど、代わりの機関車がいるということで、焦りを感じてきているのでしょう。ディーゼル機関車によって職場から追い出された蒸気機関車もこんな気持ちだったのでしょうね。彼はデンとダートに修理を急かすが、修理はきっちりやらねばならない。「急いで戻らないと仕事をとられちまう、そしたら石切り場に送られるだろう」とソルティー。よほど採石場で働くのがトラウマだったんだろうな…、特にファークァー採石場は中央の方だから海が全く見えない場所。でも楽しそうに仕事してたじゃないか()
ポーターがせかせかと働いているうちに、ソルティーの修理は完了。ウキウキしながら走り出すと、目の前にあったオイル缶を積んだ貨車に衝突。オイルまみれに。おいおい、入れ替え班しっかりしろよ。
ダートの忠告を聞かず、オイルまみれのまま走り出したので、自分もポーターのように砂を撒きながらブレンダムの港へ。砂撒き装置を活用する機会ってあんまりなかったからこういうのは嬉しいですね。ところが、港に着いた瞬間、運悪く砂を使い果たしてしまい、ブレーキが利かない!
やむを得ずパーティ用の飾りを積んだ貨車に衝突。ポーターの応援でなんとか停車できたが、オイルだけでなく紙ふぶきとカラーテープまみれになってしまい、派手な格好に。この格好の木製レールも発売されました。もちろんハット卿はカンカン。でも、ハット卿は彼を石切り場へ行かせようとはしなかった。洗車を終えたら、ポーターと一緒に再びこの港で働きなさいと指示。
ソルティーは大喜びで洗車。先ほどのポーターへの不信感や不安は吹き飛び、2台で仲良く、歌いながら働くのだった。これで港は更に賑やかになりそう。
ソルティー主役回にしてポーター初登場回。ソルティーの考えが極端だけど、そのおかげで不安な心情が深く伝わりました。回想シーンもあったし、今回もよかったなと。せっかく港所属のポーターを出しわけですから、彼の活躍ぶりをもっと見せてほしいな。と。
【日本語版について】
あ・と・で。
総合評価:7/10
次回は「せんろをさがすトーマス」です。