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喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

きかんしゃトーマス 第17シーズンレビュー 23

※この記事にはネタバレが含まれていまする。

 

 

 

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S17 E?? 「Thomas' Shortcut」 (せんろをさがすトーマス)

脚本:アンドリュー・ブレナー

内容:最近バーティーが近道してレースに勝っていることを不満に思うトーマス。そこでトーマスも近道をしようとする。

 

 

【高評価点】

・近頃のバーティーは大人しかったり憂鬱気味で彼らしくなかったので、久しぶりに競争好きなところや、元気に煽る姿が見られて嬉しい。

・アニーとクララベルの緊急時の梯子が使用される。

 

【低評価点】

・最近になってせっかく分岐を切り替える作業員や信号手がちょくちょく映るようになってるのに、今回はトーマスが分岐点を選択したように見えて残念。エキストラでもいいから助士か誰かがレバーを引くシーンがほしかった。

・バーティーが踏切前でトーマスを待っている理由がわからない。駅でもよかったはず。

 

【その他、面白かった点や小ネタ】

・S01「トラクターのテレンス」、「トーマスとバーティーのきょうそう」、S03「トーマスとバーティーのてだすけ」をあわせたような話。全体的に雰囲気が第3シーズンっぽい。

・シリーズ3度目のトーマスとバーティーの競争。

・久しぶりにトーマスを煽るバーティー。

・トーマス「(Slow Coachとからかわれ、アニクラに対して)でも君たちは遅くないよ。早く走れるじゃないか」

・アニクラ「(↑のトーマスに対して)からかわれたのは(私たちを牽いている)あなただってば」

・ハロルドがレスキューセンター所属になったせいか、ドライオー駅の飛行場が消えているが、格納庫は残っている。

・踏切じゃない(近くに歩道や道路もない)ところで、羊を横断させるマッコールさん。

・道路工事で停車するバーティー。

・黄色い車の後部座席に、なぜかカモがいる。(制作スタッフの遊び心?)

・走るルートが変わったバーティー。

・すでに寝ているヘンリー、ゴードン、エミリー。

・単純なアイディアを言われないと気付かないトーマス。

・"トーマスは自分の支線なら何でも知っている"のは有名な話だが、全く把握していない。

・ポイントが切り替わっていないのに列車が曲がる描写がある(CGミス)。

・側線、古い貨物置場、廃棄した森の中の待避線に入り込み、車止めを突き破って脱線するトーマス。

・それほどトーマスのスピードは出ていないが、車止めが腐っていたため木端微塵。

・道路の方へ頭を出しているトーマスをバーティーが発見するシーンは何ともシュール。

・お年寄りを優先させる親切な乗客。

・ハーヴィーがS12以来の復活を果たす。汽笛はS12のもの。

・脱線してもいないアニーとクララベルをなぜかフックで引っ張るハーヴィー。前に連結器ついてるのに。

・ケツをぶら下げたままハット卿に叱られるトーマス。

・最後まで煽りまくりのバーティー。

・バーティーの邪魔をするマッコールさん。

 

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久しぶりにトーマスとバーティーが競争する今回。TVシリーズで彼らの競争メインの話はS01「トーマスとバーティーのきょうそう」、S07「トーマスだけのメダル」 、そしてこの回と3度目。他の話でも競争しようとする面を見られるので、見てないところで何度も競争しているかもしれない。

 

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なぜか車の中にカモ。今期はダックが復活したこともあってか、カモに関する小ネタが非常に多い。こういう小ネタ、大好きです(笑) 

 

 

【感想】

 UK,US未放送S17第3弾。これも何話なのかは不明です。久しぶりのトーマスとバーティーの競走回!内容を知った時はそれはもうワクワクしました。 

 

 トーマスがいつものようにアニーとクララベルを牽いて支線を走っていると、道路を走ってきたバスのバーティーがいきなり「のろま列車」と煽る。いや~、こんな生意気なバーティーを見るのはいつ振りだろうか。登場履歴はシリーズ皆勤賞の彼だけど、近年では大人しかったり、憂鬱気味でいまいちパッとしなかったけど、この回でようやく競争好きで元気な性格が戻ってきました。これぞバーティーって感じ。

からかわれてあっけにとられ、アニーとクララベルに「君たちは遅くないよ、早く走れるじゃないか」と慰めるトーマス。ここ、日本語版では翻訳しづらかったのか意味不明な会話になってますが、原語版ではバーティーが煽り表現の「Slow coach」を使ってます。のろまっていう意味です。一単語ずつ訳せば遅い客車。トーマスは後者の方で読み取ったのか、客車の彼女たちににそう言います。賢い彼女らは、「からかわれたのは(列車を引っ張ってる)あなただってば」と大笑い。いいっすねこの雰囲気。

 こうして2分も早くドライオー駅に着いたトーマスだが、バーティーの煽りは続く。負けていられないトーマスは、今日も競争を提案。駅長がホイッスルを吹くと、両者とも一斉にスタート。競走中、片方が邪魔が入り止まって、片方が追い越す、この感じは懐かしいなぁ。道路工事ならまだしも、マッコールさんの羊横断は迷惑すぎるw しかも渡ってるとこ踏切じゃないし。治安悪い(?)なぁ。アニーとクララベルが心配するほど、トーマスは猛ダッシュで走る。しかし、ここ最近彼がどんなに頑張っても、勝つのはバーティー。トーマスはわけがわからない。

トーマスがドライオー駅で俯いていると、またバーティーがやってきて、ある秘密を打ち明けた。なんと、彼の走行するルートが変わったのだという。どうりで早く着くわけだ。ところで、このシーンは折り返しかな?ドライオー駅が復活してくれたのは嬉しいけど、そろっとファークァー駅も復活してくれると嬉しいのだが。

その晩、機関庫でプンプンしながら愚痴りまくるトーマス。それくらいで怒るなよw チビの戯言は聞くまいと言わんばかりに大きな機関車たちは寝てるしw ルートを変えたってのは正式に会社が決めたことなのだろうか。それならば仕方ないけど、それで「競争しよう」なんて言うんだったらずるいよなぁ。パーシーの考えたアイディアで、トーマスは自分も近道をして競争に勝とうと決断。こいつはそんな単純なアイディアも自分で考えられなくなったのか?w

 

でも、賢いアニーとクララベルはそれに大反対。「もし違う線路を走ったら、駅を通らないわ。それにお客さんも遅れちゃう」。確かにその通りだ、正論だ。でもトーマスはまるで聞いていない。ポイントが切り替わっている線路を見つけると、張り切って曲がる。しかしそれはただの退避用の側線。次の分岐点でも、トーマスは懲りずに曲がる。その先も近道ではなく、古い貨物置場。時間はすっかり遅れ、乗客は不満げ。でもトーマスは性懲りもなく、また支線から離れていく森への分岐点を左折。アニクラはうんざり。

一方、バーティーは踏切でトーマス待ち。彼曰くかなり遅れているようだ。でもどうして踏切で停車しているのかは不明。ここがゴール地点なの?

その頃、トーマスは草木が生い茂る森の線路を進んでいく。お前は一体どこを走っているんだww アニクラはすっかりあきれ返っているけど、やんちゃなトーマスは自信たっぷりに進んでいく。

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ところが、その先は行き止まり。彼はよそ見をしていたので、腐った車止めを突き破り、脱線。それにしてもシュールな光景だ。そこへ、バーティーがやってきた。トーマスが動けないので、アニーとクララベルの乗客を自分が運ぶことに。ああ、この感じはあれだ、「トラクターのテレンス」のワンシーンを彷彿とさせられる。

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救援隊がやってきたときには夕方になったころだった。ここでなんとあのハーヴィーが復活! この日をどんなに待ちわびていたことか。しかも今期の復活キャラの中で一番忠実な再現度。台詞はないけど、存在しているだけで嬉しい。自慢のフックで、脱線したトーマスを救出。 

何日かして、トーマスがまた帰ってきた。ハット卿に叱られて反省した彼は、もう近道を探すのに懲りたようだ。でも競争はやめられない。そして時々、トーマスが勝つこともあった。不利な状況だからこそ勝てた時は嬉しいだろうね。そして安定のマッコールさん。

 

まさにブレナー氏らしい話でした。全体的にクラシックシリーズ、特に第3シーズンに近い雰囲気が出ているので、なんだか懐かしさを感じました。ファンからの人気も高い。それと、ハーヴィー復活おめでとう!('ω')

 

 

【日本語版について】

 あーとーでー。

 

 

総合評価:7/10

 

 

次回は「サカナなんてこわくない」です。