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喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

きかんしゃトーマス 第18シーズンレビュー 2

※この記事にはネタバレが含まれています。

 

 

 

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S18 E02 「Not So Slow Coaches」 (はやすぎよ おそすぎよ)

脚本:ローラ・ボーモント&ポール・ラーソン

内容:トーマスが採石場へ行ってる間、チャーリーのミスでアニーとクララベルが高速列車のケイトリンに連結され…。

 

【高評価点】

・スリルな疾走感が気持ちいい。それと同時に、トーマスやアニーとクララベルの絶望感もよく伝わってくる。

 

【低評価点】

・展開上は仕方ないし、トーマスとアニーとクララベルだからこその話だけど、タンク機関車のトーマスが本線を休憩も入れず走破(+トーマスの支線、ウルフステッド線往復)してる点はリアリティに欠ける。また、船の位置からして、トーマスはどれだけ速いんだという話にもなる。

・まず先に信号手に連絡する必要があると思う。

 

【面白かった点、小ネタ】

・まさかのアニーとクララベル主役回。(トーマスも主役)。

・元ネタはマガジンストーリー「First-Class Carriage」と思われる。

・人間を除けば、エキストラの車両キャラクターが一切いない回。

・1つのシーンにマッコールさんが2人いる(CGミス)。

・初めて名前を呼び合うアニーとクララベル。

・トーマスに文句を言うアニーとクララベル。

・わざとスピードを落としたり、極端に速くしたりする悪戯っ子のトーマス。

・↑機関士何してんの。

・そのせいで遅刻しそうになるトーマス。

・ドライオー駅の壁を突き抜けていく乗客(CGミス)。

・ナップフォード操車場にやってくるケイトリン。新鮮。

・ナップフォード操車場で働いているチャーリー。

・久しぶりに推進運転をするトーマス。

・久しぶりに怒るアニーとクララベル。

・トーマスの機関士に合図を送る作業員。

・息切れし、ヘナヘナ状態になるトーマス。

・いびきをかいて眠るアニーとクララベル。

・チャーリー「蜂はどうやって学校に行く?」「スクールバズさ!」(BusとBuzzをかけている)。

・笑いすぎて周りをよく見ず、アニーとクララベルをケイトリンの客車に連結させてしまうチャーリー。

・↑作業員気付け。

・どうすることもできず、焦って目を瞑るクララベル。(意味はない)

・コナーの停車位置ェ…

・コナーとケイトリンの競争で振り回されるアニーとクララベル。

・クララベル「もう二度とトーマスに文句は言わないわ」

・トーマス「もし彼女らを取り返せたら、二度と悪戯なんてしないよ」

・ケイトリンの列車はどうやってそのまま方向転換したのか謎。Uターンレールでもあったの?

・事情を分かっていないケイトリンは楽しげに、災難にあっているアニーとクララベルは悲しげにトーマスに返事をする。

・ケイトリンを呼び止め、アニーとクララベルを連れ戻してやってきたヒロ。さすが鉄道の達人。

・ヒロのピストンの一部が消えている(CGミス)。

・二度と文句は言わないと言いつつ、結局文句を言うアニーとクララベル。

 

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 今回のトーマスはかなり悪戯っ子。アニクラの文句を聞いて極端に速度を変えてからかう程度なので、前回に比べれば可愛いもの。

 

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今回はなんとアニーとクララベルも主役。ケイトリンの列車に繋がれて、高速で島を横断することになるなど、悲惨な目に…。 

 

 

【流れと感想】

 18シーズン第2話は、なんとアニーとクララベルが主役! これは最初驚きましたね。ま、トーマスも主役なんですが。

 

 いつものようにアニーとクララベルと一緒に支線を走るトーマス。彼は彼女たちを牽いてここを走ってる時が一番好きらしい。アニーとクララベルは誠実な客車だけど、時に不平をこぼすことがあった。特にトーマスが速く走りすぎているときには。もう古いし速く走れるように作られていないから、ガタガタ揺れるようです。お客さんのためを思ってトーマスに文句を言ってるようだけど、やんちゃなトーマスはやめる気配なし。こいつは。

 ある日も彼女たちは文句を言っていた。もう少し楽しそうに走ってくれないかなぁ。いつものように彼女たちは「スピードを落として」と叫ぶ。それを見た悪戯好きのトーマスは、極端にスピードを緩めて彼女らをからかう。もちろん、それではあまりにも遅いのでアニクラの文句は止まらない。彼女らが「スピードを上げて」と言えば、今度は極端にスピードを上げて悪戯。アニクラびっくり。そしてまた極端にスピードを緩めて悪戯。子供かw 車内の乗客たち大変だろうな。

ドライオー駅に到着したトーマスは、時計を見てびっくり。これから採石場に行かなくてはいけないというのに、遅刻をしている。そりゃあんな悪戯すれば遅くなるわ。乗客の乗り降りが終わると、彼は急発進して終点へ向かう。

その頃、ナップフォード操車場ではケイトリンがいた。操車場に高速機関車がいるってすごく新鮮だけど、全然にあわねぇ。彼女はボルトが緩んでしまい、整備工場に向かうらしい。チャーリーに許可をもらって客車を置いて出発。チャーリーっていつもはここで働いてたんですねぇ。そこへ、トーマスがアニーとクララベルを押して操車場へ。この推進運転をみるのもいつ振りだろう。ケイトリンの客車の近くに置いて、採石場へ急ぐ。この操車場、よく見りゃ前よりポイントが追加されてますね。その方がよりヤードらしい。

ファークァー採石場はトーマスの支線の終点にある。トーマスは急いで支線を走る。何とか間に合ったようだ。それからまた重い石を運んで支線を往復しなくてはならない。こりゃあ大変だ。ただでさえ時間が迫ってるのに、こんなに走らないといけないのだから。

 

一方、操車場ではアニーとクララベルがいびきをかいて眠っているところだった。自走できないから退屈だろうな。そこへ、ケイトリンが戻ってきた。彼女に客車をつなぐため、チャーリーは入れ替えを行おうとする。ここでチャーリーは景気づけようとしたのか、ケイトリンにお約束の冗談を披露。

チャーリー「蜂はどうやって学校へ行く?」「ぶんぶんバスさ!」

笑うのに夢中で周りをよく見ず、アニーとクララベルをそのままケイトリンの客車につなげてしまう。おい、ばかやろう! 作業員も気づけよw

ケイトリンは気付かず発進。連結された衝撃で起きたアニーとクララベル。寝ぼけているので自分たちはトーマスに連結されたと思っている。そこへ、自分たちの後ろからトーマスがやってきて、2台とも異変に気付く。ケイトリンの汽笛が聞こえて、絶望感に陥る3台。かわいそうに、アニーとクララベルは今まで走ったことのない速さで走らされている。元々支線用の古い客車だから、速く走れるようには造られていない。ガタガタ揺れるし、気分は悪い。自分たちは客車なので、目を瞑ったり喋ることしかできない。車掌もいない。どうすることもできない。無力。

暫く走った後、ケイトリンはウェルズワース駅で停車。真ん中の線路にいるからとまる必要はないけど、コナーに話しかけるための停車だろう。しかもコナーの停車位置間違ってるし。ようやく止まってほっとするアニクラ。しかしそんな喜びもつかの間、競争好きなケイトリンはコナーに「競争しない?」と尋ねる。この後の展開は誰にでも読めるだろう。競争好きのコナーならば言うことは一つ。「いいとも」。ここでまた絶望感が増す。駅長が笛を吹くと、2台の流線型機関車は一斉にスタート。2台の客車は絶叫。トーマスは必死で後を追いかける。トーマスも昔同じような経験をしたことがあるから、彼女らがどんなに辛い思いをしてるかよくわかるんだろうな…。

コナーとケイトリンは、ウルフステッド城へ向けてものすごいスピードで競争。自分の後ろに2台の支線客車がいるだなんて全く気付いてすらいない。後ろの客車たちは阿鼻叫喚。「もう二度と文句を言ったりしないわ!」とまで言ってしまう。

一方、トーマスは全力疾走でお城に続く丘を登っていく。「もし彼女らを取り返せたら、二度とからかったりしないよ」。こちらも同じことを言ってました。大袈裟かもしれないけど、ケイトリンはメインランドの機関車だ。もしそのままメインランドまで持ち帰ってしまったら、古いからと処分されるかもしれない。一生ソドー島に戻ってこられないかもしれない。そう考えると、こっちまで涙が。できる限りの速さで走り、城へ到着しようとしたその時、ケイトリンが城から出てきた。呼び止めようと汽笛を鳴らすも、挨拶だと思ったケイトリンは返事をするだけで止まらない。そのままメインランドに向けて疾走。アニーとクララベルは連結されたまま嫌々とついて行く。…ケイトリンはどうやってそのままの状態で方向転換したかは不明。方向転換中、城の人やコナーは気付かなかったのかしら。

トーマスはケイトリンがヴィカーズタウン橋を渡る前に止めなくてはならない。だけど、流線型機関車のケイトリンとタンク機関車のトーマスでは性能の差が違いすぎる。最悪なことに、トーマスが橋に着いた時には、橋げたが上がっていて、ケイトリンが渡った後だった。本土の走行許可もとってないし、今更彼女に追いつくことなんてできない。彼は酷く落ち込む。

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そんな時、橋げたが下がると、メインランドからヒロがやってきた。なんと、彼はアニーとクララベルを牽いている。ケイトリンを呼び止めて、連れ戻してきてくれたのだ。トーマスとアニーとクララベルは感動の再会を果たし、感激。ヒロに心の底から感謝した。思えば、前期からヒロが聖者のように活躍するときっていつも脚本家がローラとポールなんだよな。彼らは日本人に家族でも救われたのか、感謝するようなことをされたのか? いや、単純に鉄道の達人だからだろうか。さすがヒロ。

 その後、3台は帰り道で仲直り。「二度とからかわない」「二度と文句は言わない」と誓う。それでも結局文句を言ってしまうアニーとクララベル。でも、3台は楽しそうに家路へ向かったのだった。めでたし、めでたし。

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前回と打って変わって、比較的新しいキャラばかりを集めた今回。それでも既存で(というか昔からいる)、だけどまだ主役回を持っていないアニーとクララベルをメインな内容でした。まさか客車も主役になれる日が来るとは。この3台ならではの内容だったし、せっかく出てきたケイトリンやコナーも活躍(?)しててよかった。突っ込みどころが多くてリアリティに欠けるとは言うものの、スリル満点、疾走感あり、絶望あり、感動あり、とても面白いお話でした。

日本語版はアニーとクララベル、メイビス、ケイトリン役の吉岡さくらさんによる兼役まつりになりそう(笑) どうなるのか、ちょっと楽しみです。

 

 

【日本語版について】

 タイトルは「はやすぎよ おそすぎよ」。10月5日に「たよりになるエドワード」と同時放送。

 

 [面白かった点、小ネタ]

・ナレーターのタイトルコールが若干色っぽい。

・トーマス「もっとスピードを出してほしいんだねぇ~。ウフ、ウヘ~イ! ハハ、アハハハ…」

・原語版よりも倍以上可愛いアニーとクララベル。(個人的な意見)

・アニー「速すぎたり遅すぎたり、ちゃんと走らないのが悪いんだからねっ」

・トーマス「どう、…いたしまして…、メイビス…」

・チャーリーの冗談が変更。「2匹のハチが出会うのはいつ?/ハチがツー、八月」

・クララベル「(目を瞑って怖くなくなったか聞かれ)あまり、変わらない…!」

・ウェルスワース。

アニクラ「「やめて~!」」

・ケイトリン「ビューン!」

 

吉岡さん、お疲れ様です。

 

 

総合評価:7/10

 

 

次回はホラー回!「Flatbeds of Fear」です。