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喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

きかんしゃトーマス 第18シーズンレビュー 6

※この記事にはネタバレが多く含まれています。

(物語本編を見てない方は閲覧しない事を強く推奨します)

 

 

 

 

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S18 E06 「Toad's Advanture」 (トードのぼうけん)

脚本:マーク・ハッカービィ&ニック・オストラー

内容:オリバー自慢の冒険話にうんざりなトードは、自分も冒険がしたいがためにジェームスの列車についていく。

 

 

【高評価点】

・暴走シーンの緊迫感が凄い。また、ユーモラスなシーンが多く、面白い。

・トードが、ちゃんとブレーキ車として活躍している点。以前はほっぽり出された車掌も活躍していてGJ。

 

【低評価点】

・話の展開上仕方ないが、ジェームス、トーマス、パーシーの列車が、時間を空けずに同じ線路を走るのはどうかと。

 

【面白かった点、小ネタ】

・まさかのトード主役回。

・オリバーとトード、S12以来久しぶりに喋る。声優はジョー・ミルズ。

・車体が極端に小さく、ランボードも黒くなって原型及び原作風になったオリバー。

・オリバーの性格がS03時代の自惚れ屋に戻り、「オリバーのだっしゅつ」の自慢話をする。また、その場一緒にいたトードにまで自慢話をしている。

・オリバーに呆れるトード。

・操車場でトードがぽつんと立っているシーンは「うしろむきのトード」冒頭を彷彿とさせられる。

・ジェームス「僕は事故を起こしたことなんてないのに」

・ここにきてようやくジェームス、トーマス、ハット卿などのメインキャラクターと初会話するトード。なかなか新鮮。

・どうしても冒険がしたいトード。

・いつもの自惚れジェームス。

・久しぶりに「Little Western Line(小西部鉄道)」について言及される。

・各本人の見てないところでオリバーやジェームスを呼び捨てするトード。

・トードの向きが逆になっているシーンがある。(CGミス)。

・線路に落ちた枝で貨車との連結器が外れる。

・トード、S05「うしろむきのトード」以来の暴走。

・初めて活躍するトードの車掌。(扉が開くのも初めて)。

・食堂車(?)を牽くトーマス。

・ハット卿のお母様、アークCGシリーズ初登場(前期未登場)。

・母といる間、ずっと気まずそうなハット卿。

・音痴なハット卿母。

・その歌声にトーマスも嫌そうな表情。

・母親の音痴な歌を聞かされたり、帽子がずれたり、後ろへ吹っ飛ばされたり、散々なハット卿。

・母をかばう親孝行なハット卿。

・チン

・何があってもティーカップを離さないハット卿母。さすが英国人(偏見)。

・ジェームスをかばい、ハット卿に事故だと認めさせる親切なトード。

・ハット卿「オペラが待ってる!」

・ジェームスとトードの仲が深まる。

・ジェームス「(さんづけをするトードに対して)ジェームスって呼んでよ」

・トードの冒険談で、操車場で働く脇役たちが興味深そうに集まってくる。

・トードの冒険談を信じようとしないオリバー。

 

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オリバーとトードが、フルCGになって遂に復活! アクターはどちらもジョー・ミルズ。オリバーは模型版と大幅に異なり、車体が非常に小さく、ランボードも黒くなり、より原型っぽくなりました。トードはちょっと大きくなったかな? 16トンなどの表記は右側のみ表示されています。 顔は特に違和感なし。

 

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 相変わらずネタキャラ扱いのハット卿。今回も散々な目にあいます。そこがシュールで面白い。

 

 

【流れと感想】

  みんな大好き(?)オリバーとトードが6年ぶりに復活! 前回でもちらりと姿を見せていましたが、復活していきなりトードの主役回。トードはトーマスシリーズの中で3番目に大好きなキャラクターなので、とても楽しみにしていました。(既に4月にUS版を見てしまったけど)。

 

  一面緑色の草原が広がる線路の上で、一台の蒸気機関車が貨物列車を牽いて走っている。その機関車こそオリバー。オリバーは初めてソドー島に来た時の思い出話をいつも口癖のように話している。また自惚れ屋に戻ってしまったようで、S03「オリバーのだっしゅつ」での冒険談を(このレビューのように)ダラダラダラダラ語っては、みんなに自慢しているようです。「ちょっとちがうよオリバー」を彷彿とさせられます。オリバーって登場回数が少ない故に性格がわかりづらいですよね。怒りっぽくて失敗しやすいけど、ちょっと男前なイメージ。今回のは原点回帰をしようと思った結果、印象に残りやすい"自惚れ屋"を意識させすぎてしまった感じ。

 そのオリバーときたら、ダグラスへの恩を忘れたのか、まるでたった一人ですさまじい冒険をしたかのように語る。おまけに当時一緒にいたトードにまでもうなん100回も冒険談を語っているという。これは昔に戻ったというより、逆に老朽化しているのではw いよいよ危ないぞこいつ。すっかりトードも呆れてしまっている。時にトードは自分も冒険がしたいと思うときがあった。そうすればもうこのウンザリな冒険談を聞かなくて済むと思っているからだ。S05「うしろむきのトード」でも冒険してたけど、あれは自慢できるものではないからなぁ。ただの失敗談だ。

その後、操車場でオリバーは客車と連結するためトードから切り離された。2両の赤い支線客車。プラレールみたいな編成。この支線客車もいつかヘンリエッタのように顔が付きそう、イザベルとダルシー的な(形違うけど)。ま、多分ないでしょうけど。オリバーが仕事に出て行ったので、トードはしばらく彼の話を聞かずに済んで喜ぶ。でも彼はじっとしているのはあまり好きではない。そこへ、ジェームスがやってきた。何やら愚痴を吐いている。

J「ブレーキ車か。ふん、ブレーキ車が必要な意味がちっともわからない。僕は事故なんか起こしたことないのに。」

"走る事故フラグ"が何を言うかw 今まで何十回事故を起こしたと思っているんだ。そんなジェームスに、ここぞとばかりにトードが力になろうと主張。どうしても冒険がしたいがために、あの手この手で誘い込む。そしてヴィカーズタウンへ届けるための石炭の貨車に繋がれ、ジェームスの列車について行くことに。オリバーとダグラス以外の列車にトードがつくことなんてなかったからすごく新鮮。それどころか今までジェームスと喋ったことすらなかったから、とても新鮮。

 

トードはジェームスの列車につけて嬉しかったが、ジェームスの性格はオリバー以上の自惚れ屋。何百回も聞かされる冒険談よりはマシだけど、結局ジェームスの自慢話に付き合わされることに。これはウザい。それとここでジェームスが"Little Western Line"、小西部鉄道(TV版では小さな大西部鉄道)と言及しているシーンがあります。つまり海沿いを走る、ダックの支線のことです。いつかまたS03のように海沿いを走るダックやオリバーの姿が見たい。TOTBでキャッスルトンネルが出てきたから、近いうちに見れるかもしれない。

ジェームスはスピードを出しているため、石炭の煤が飛び交う。ジェームスはこの貨物列車をさっさと届けて、早く客車が引きたいのだとか。相変わらずだなぁ、こいつは。トードがどんなに注意をしても、赤い暴走機関車は聞く耳持たず。どんどんスピードを上げてゴードンの丘を駆け上がる。トードはもう冒険どころではない。すっかり参ってしまっている。ジェームスが調子に乗っていたその時だ、線路上に木の枝が! ジェームスは何とか乗り上げてまたぐことができたが、貨車は跨げずに、連結器が外れてしまう。

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トード、シリーズ2度目の暴走。車掌が慌てて運転台に飛び移ると、必死にブレーキを締める。車掌がレバーを引いてくれさえすれば、後はトード自身の力を振り絞ってブレーキをかけるみたいな、そんな感じですかね。ブレーキ車としての特性を活かして働いているのは初めて見るから嬉しい限り。

 

緊迫な雰囲気は一転して、のんびりとした丘の麓。トーマスはメインランドのオペラへ向かうハット卿親子を急行客車(食堂車?)に乗せて走っているところだった。 ハット卿のお母様もアークCGシリーズ初登場です。相変わらず煩いほど元気な性格。お母様は昔歌手だったらしい。本当かどうかわからないけど、その腕前は、かなりの音痴。トードはオリバーとジェームスの自慢を聞かされ、ハット卿も親の音痴な歌を聞かされ、彼も災難だ(笑) トーマスもすっげえ嫌そうな顔してるしw

そんなユーモラスなシーンだが、ここで一転。トーマスが丘を駆け上がろうとすると、前方からトードと石炭の貨車が暴走してくるではないか。トーマスはバックするも、後ろからパーシーの列車が来て下がれない。このままでは衝突してしまう。トードは彼らが引き返して線路を開ける余裕がないことを理解すると、決死の思いで力む。遂にトーマスの前まで迫る。そして…

 

 

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                 /チン\ 

トードは間一髪で石炭の貨車たちを止めて見せた。幸いにもけが人は出ず、バッファー同士が軽くぶつかった程度。 シュールなシーンだけど、恐ろしい事故を防ぐことができたトード、すごい活躍を見せてくれた。一度も逃げようとしなかったトードの車掌にも敬礼。

そこへジェームスが戻ってきて、トーマスに謝罪をするが、何も起こっていない。しかし責任はジェームス。ハット卿は彼を事情聴取。ジェームスが自分の過ちを正直に話そうとした時、トードは彼をかばい、ハット卿に事故だと認めさせる。そしてハット母は大惨事から救ってくれたトードを"勇敢なブレーキ車"と褒める。感謝されることがあってよかったねトード。

この一件から、ジェームスは反省したようで、速すぎず、遅すぎずを口癖に働くことを決意。(たぶん3日坊主)。操車場で別れを告げる前、ジェームスとトードはお互い感謝をしあった。この2台の仲も深まったようで、相手をMr.(さん)づけで呼ぶトードに対して「今度からジェームスって呼んでよ」と言うくらい。いいなあ、この雰囲気。そこへオリバーが雰囲気をぶち壊して登場。いつものように冒険談を聞かせに来たようだが、ジェームスが「今日起こったトードの冒険談を聞くべきじゃないか?」と口を挟み、トードをフォローして去っていく。トードが冒険談を語りだす。操車場で働く機関車たちが彼の話を聞こうと寄ってくる。自己中なオリバーはその冒険談を信じていないようだが、トードはそれでもOK。明日もまた一から話せばいいと思っていたからだ。

そしてお返しにオリバーをウンザリさせるんですねわかります。

 

 

トード主役回、なかなかに面白かったです。オリバーの性格は自惚れ屋を強調させすぎたおかげで少し違和感を覚えましたが、トードはあまり変わってない様子で安心しました。昔に比べて腹黒さはうすけれど、癒し系、ネタキャラとしての扱いもそのままで良かった。それと、ハット卿親子のユーモラスな流れには大いに笑わせて頂きました。落ち着きがない息子と落ち着きすぎな母親、これがシュールすぎてとても面白かったです。

それから、最近になってようやく気付いたんですが、パーシーに繋がれているトード似のブレーキ車…S16から出てますよね。S16のレビューでさんざん「トードと同型!トードと同型!」と叫んでましたが、実はあれ似てるだけで同型ではないんですよね。今期になって比較が簡単になったので、よく見てみたら全く形が違うということを把握しました。今度訂正しておきます。

 

オリバーとトード、復活おめでとう! 彼らは今後、出番が多いようなので、とっても楽しみです。

 

 

【日本語版について】

タイトルは「トードのぼうけん」。10月19日にBパートとして「トビーとしんごう」と同時放送。

 

 [面白かった点、小ネタ]

・オリバーの声優は小田柿悠太。

・トードの声優は河本邦弘

・オリバー「エッヘン!」

・オリバー「僕は石炭がなくなって動けなくなった。そこへダグラスが現れて、僕をスクラップに見せかけて守りだしたんだ。途中、作業員に呼び止められたときはドキドキしたけれど、何とか切り抜いてソドー島で働くことになったんだ」

・ジェームス「ああもうわかったわかったわかったよ」

・The Little Western Line→君の働いてる支線

・ジェームス「ナニイッテンノォ!! これが普通なんだってばさ~」

・ジェームス「カシャヲトメテー!!」

・ハット母「ミ~マイム~ (咳払い) ミ~マイム~…」

・ハット卿「わ゛あ~!」

・車掌の声優は不明だが、いくつかアドリブあり。

・ジェームス「ジェームスって、呼んでくれよ(さらり)」

・トード「あの時は本当に恐ろしかった。ジェームスさんは止まれずにそのまま走り続けました。すると丘のところで貨車が外れてしまったんです。気づいた時には、僕は猛スピードで坂を下っていました。でもその先に、トーマスさんが見えたんです………」

 

ナレーションとオリバーの台詞が被っているシーンで、彼の言及にダグラスが入っていたことにはちょっとした感動を覚えました。もしかしたら原語版でもそうかたってたのかもしれないけど、なにせあのシーンは非常に聞き取りづらくてわかりません…。とくに僕は英語が下手なのでなおさら。

正直原語版のような声になると思っていたのでオリバーの声には全く期待していませんでしたが、爽やかなイケボだったし、トードは独特な声質がマッチしていて安心しました。オリバーの小田柿さんは2011年から声優活動を始めたようで、(2010年に収録が済んでいる)S12のオリバーはまた違う人だったんじゃないかなと。うーん、気になるなぁ。

それと、相変わらずジェームスがぶっ飛んでいて笑いました。

 

 

 

総合評価:7/10

 

 

次回はダックとジェームスが主役!「Duck in the Water」です! ロッキーも準主役として登場します。

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