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喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

きかんしゃトーマス 第18シーズンレビュー 9

※この記事にはネタバレが含まれています。

 

 

 

 

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S18 E09 「Thomas the Quarry Engine」 (いしきりばのトーマス)

脚本:アンドリュー・ブレナー

内容:ディーゼルと一緒に島中の景色を眺めに出て行ったメイビスの代わりに、トーマスがファークァー採石場で働くことに。

 【高評価点】

・トーマスの自分の支線主張、ディーゼルによる"ディーゼル機関車は革命的"発言、採石場から滅多に出られないメイビス、採石場の作業員を運ぶヘンリエッタなど、原点回帰多数。

・暴走シーンのアニメーションは迫力がある。

・初めてトード以外のブレーキ車が働く(役には立っていない)。

 

【低評価点】

・トーマスの走るルートが謎。何処へ向かっていたのか、あの丘は何処なのか。

 

【面白かった点、小ネタ】

・トーマス主役回。

・相変わらず石切り場で働くハリーとバート。

・今回からメイビスの右手側ランプ棒にヘッドランプがつくようになる。

・相変わらず仲の悪いトーマスとディーゼル。後押しで争うという、レベルの低い喧嘩。

・トーマスの停車位置が次のシーンで異なっている(CGミス)。

・ファークァー採石場の車庫の通気口と思われる穴は、実は時計だったことが判明。

・押されるのも牽かれるのも嫌いな貨車たち。

・クランキーが移動したり消えるシーンがある(CGミス)。

・メイビスを喜ばせるためにさまざまな仕事をやろうとするディーゼル。今回の彼はどうも憎めない。

・簡単に乗せられるメイビス。

・トーマス「メイビスとディーゼルじゃないの…?」

・トビー「(↑に対して)彼らになった覚えはないけど。そうだろ?」

ヘンリエッタ「もしそうなら私は気づいてるはずよ」

・近場にハリーとバートがいるにも拘らず、後押し無しでたくさんの貨車を牽くトーマス。

・ハリーorバート、謎の方向転換(CGミス)。

・中盤の暴走シーンは「トーマスのさいなん」のオマージュ。まさにCG版「トーマスのさいなん」。

・たくさんの風船を手すりに付けてヴィカーズタウンから戻ってくるメイビス。

・責任をメイビスに押し付けるディーゼル

・やっとディーゼルの企みに気付いたメイビス。

・脱線した貨車をもとに戻すメイビスとディーゼル

・ブレンダムの港奥の車庫へ向かう線路が何故か消えており、車止めのみ残されている。(CGミス?)

・物語のラストで「Beside the Seaside」を仲良く歌うメイビス、ソルティー、クランキー、トーマス、ポーター。

・"ミスティアイランドなんてなかった"と暗示しているかのようにブレンダム港南の海を見せて終了。

 

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 まさかの時計。その発想はなかった。

 

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線路は2本で、ゴードンの丘より急な謎の丘。いったいここは何処の丘なのだろう。 

 

 

【流れと感想】

  ファークァー採石場、ここはトーマスの支線終点の奥にあり、ソドー島で最も古い石切り場の一つ。ここではディーゼル機関車のメイビスが働いている。何故かハリーとバートもいる。彼女は石を積んだ貨車を整列させていた。今回からメイビスもヘッドランプを付けてますね。ランプうけがつけられるディーゼル機関車はこのランプが主流なのかな?

 ある日、採石場から港まで石を運ぶためにトーマスとディーゼルが呼び出された。でもこの2台を並べてはいけない。相変わらず仲は悪く、喧嘩ばかり。どちらが前に着くか、どちらが後押しをするかというしょうもない喧嘩。

T「君が後押し機関車になってよ。ここは僕の支線なんだから」

D「何言ってる、俺の後押しをしろよ。ここを善くするためにディーゼルが必要なんだ」

考え方は昔と全く変わってないですね。そんなくだらない喧嘩をメイビスが止める。「そんなくだらない喧嘩ができるあなたたちは幸せ者よ」と口をはさむのもなんかうざいけど。海辺や他の場所へ自由に走れるトーマスたちがうらやましいらしい。そう、メイビスはハット卿に機関車ではなく、採石場の会社の機関車。だからずっと岩の囲まれた採石場で働いていて、基本は専用線でしか走れない。これも原点回帰ですかね。でも既にS04以降から今期になるまではまるでハット卿の機関車になったかのように島中を走り回っているという。専用線から出る機会が少ないっていう解釈でいいのかな?

彼女を気の毒に思ったトーマスは、自分の後押し機関車になって港へ行かないかと聞き、彼女を何とか説得させる。ところが、行動したのはディーゼルのほうが早かった。彼はメイビスの後押しとしてついて行くことに。ディーゼルの個々の台詞に懐かしさを覚えます。メイビスはディーゼルと共に港へ。もっとたくさんの貨車を4時までに運ばないといけないので、トーマスは仕方なく貨車を集めて留守番。今だけ採石場の機関車として働くのだ。面目丸つぶれ。早速トーマスは貨車達を集める。でも貨車たちはとても厄介。彼らは押されるのも嫌いだし、牽かれるのも嫌い。

あれから40分後、貨車の準備は整った。ところがメイビスとディーゼルはなかなか帰ってこない。時間にうるさいトーマスはだんだん苛立ち始める。

メイビスとディーゼルはちょうど港へ到着したところだった。海を見て感激するメイビス。彼女も海辺にいるのが好きらしい。まー、いつも岩ばっかりじゃつまんないもんね。そんなメイビスにソルティーも嬉しそうだ。石も運び終えたし、時間も迫ってきているので、メイビスは早急に採石場へ戻らないといけないと考えるが、ディーゼルは彼女をもっと喜ばせたいのか、操車場へ運ぶ貨車を一緒に運ばせようとする。いい奴なんだか悪いやつなんだか。メイビスはしぶしぶ行動を共にします。メイビスを喜ばせたいのもあるし、トーマスを苦労させたいっていう気持ちもありそうだな、ディーゼル

貨車を整理するトーマスの前に、一台の機関車が採石場にやってきた。時間も時間だし、そろそろ帰ってきただろうと、その機関車がメイビスとディーゼルだろうと仮定するトーマス。しかし、残念ながらそれはトビーとヘンリエッタだった。採石場の作業員を家へ送るために来たのだ。まだ午後にもなってないというのに。トビーにはその仕事があるし、貨車の量もきついので、トーマスを手伝わずに行ってしまった。

一方、メイビスはディーゼルと一緒にガラクタを積んだ貨車を操車場へ届けたところだった。メイビスはディーゼルに良い時間を過ごせたことを感謝し、採石場へ戻ろうとするが、ディーゼルはまたしても別の仕事を共にしようとする。うーん、今期のディーゼルは何だか憎めないなぁ。女の子の仲間に対しては優しいんだなぁ。メイビスはディーゼルに乗せられ、今度は橋を見にヴィカーズタウンへ貨車を運ぶことに。

 

その頃、トーマスはものすごくイライラしながら彼女らの帰りを待っていた。港へ届ける貨車は全て整列させてある。このままだとハット卿がカンカンになる姿が目に見え、心配になったトーマスは、自分一人で運ぶことを決意。近くにハリーとバートいるけど…彼らは多忙なのかな。アンチ蒸気の彼らに頼んだところで断られそうだし、どんなに厄介な奴らかトーマスもよく知ってるから声をかけないのかな。貨車たちはそれに大賛成。9台揃って「行儀よくしてるよ!」と言うけど、貨車たちの言葉を容易に信用してはいけないというのは、賢く経験豊富な機関車にはわかってるはず。でも賢くないトーマスはたった一人で貨車を運ぶことに。何も学んでないね、この子。

何故信用してはいけないかはすぐにわかる。トーマスは最初の丘(どこの丘?)に差し掛かる。傾斜している地形は貨車たちの悪戯の大チャンス。後押し無しで重い貨車を牽いて丘を登るのはとても重労働。何故なら重い貨車たちが後ろへ引っ張るのだ。続いて下り坂、貨車たちは重力に従ってトーマスをどんどん押していき、どんどんスピードが上がっていく。後ろから引き止めてくれる機関車がいないと、減速するのはとても大変。ブレーキ車がどんなに頑張っても、役には立たない。ブレーキ車が働くのもなんだか珍しい気が。

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おおお、このアングルは新鮮すぎる…! 丘を駆け下りた後も、トーマスはものすごい勢いで走り抜ける。 間もなく、前方にマロン駅(なぜ?)が見えてきた。この展開はまるでCG版「トーマスのさいなん」じゃないか! プラットホームにはトビーとヘンリエッタが止まっている。これは原作よりたちが悪い。でも、幸いにも信号手がポイントを切り替えて側線に引き込んでくれた。トーマスは車止めに突っ込んだ。相変わらずマロン駅の入りが逆な気がするんですが…、待避線に合わせてるのかな。別の側線を造ってしまえばいいのに。

けが人は出ることはなく、貨車たちがちょっと脱線しただけで済んだ。なんて頑丈な車止めなんだ。木製のくせに。そこへ、ヴィカーズタウンからメイビスとディーゼルが戻ってきた。彼女らは事故を起こしたトーマスを見て驚く。

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こっちからしたらお前の方がホワットハプンだよw なに手すりに風船なんてつけてるんだよ、デートかよww ヴィカーズタウンで何してたのかすごく気になるところだが、ここでようやく自分が騙されていたことにメイビスは気付く。ディーゼルがメイビスに責任を押し付けるあたり良いやつか悪いやつか本当にわかんないなぁ。9割悪くて1割良いってか? ハット卿に叱られ、長い貨物列車を牽くときは後押しが必要だと気付いたトーマス。非があるメイビスとディーゼルは脱線した貨車の片づけ。

ハット卿はメイビスが最も得意とする採石場の仕事をさせるためそこへ送ったが、たまには彼女に港へ貨車を届けさせるのも良いと、彼女の気持ちを理解。つまり走行許可を得たということですかね。そのおかげでメイビスはとても幸せ。港へ着くと、彼女は愉快に歌を歌いだす。メイビス→ソルティー→クランキー→トーマス→ポーターのパートが連なっていき、仲間たちと一緒に歌って物語は幕を閉じる。なんでしょう、このミュージカル風な終わり方w

 

ストーリーはシンプルですが、原点回帰ネタ、小ネタが非常に多く、とても愉快で面白かったです。特に暴走シーンは盛り上がる。アニメーションは最高でした。

メイビスたちが最後に歌った曲は「I do like to be beside the seaside」というイギリスのミュージック・ホールで歌われていた曲です。今でも様々なミュージシャンが歌われております。この歌うシーンでもUS版とUK版で評価が分かれています。UK版は他のキャラとのタイミングが合っておらず、聴いててちょっと酷い。収録大変だっただろうなとは思うけど、僕はUS版の方が好きです。(UK版のポーターのでしゃばり感も割と好き)。日本語吹き替え版はどうなるかな。10月からS18が放映されるようなので、楽しみです。

 

 

【日本語版について】

タイトルは「いしきりばのトーマス」。10月26日にAパートとして「トーマスときんきゅうじたい」と同時放送。

 

 [面白かった点、小ネタ]

ディーゼルディーゼル機関車がお前の支線を走ってやってるんだからな」

・貨車たちを「あの子たち」と呼ぶメイビス。かわいい。

・ソルティー「おお~、お前さんにもこの気持ちがわかるんだな!」

・トーマス「な~んだ、トビーだったのか」

・トビー「(↑に対して)なんだかがっかりさせちゃったみたいだね」

ヘンリエッタ「あたしたち、なにもしてないけど?」

・ポーターの声優は不明。(金丸氏は今回収録に参加していないので、代役が演じているようだ)。

・「海の近くで嬉しいな 海が見えると嬉しい

  海を感じて ほらランランラン 音楽隊だね 鳴らそうポンポン

  海の近くで嬉しいな 海が見えると嬉しい

  海に行けたら 幸せになる とても嬉しい 素晴らしい♪」

・今回のキャラ紹介はディーゼル。映像は「きえたディーゼルきかんしゃ」と今回のを抜粋。

 

ラストの歌声、素晴らしかったです。とくに「鳴らそうポンポン」のところがお気に入りです(吉岡メイビス可愛い)。金丸ポーターの歌声も聞きたかった僕としては、彼が参加してないことを残念に思いましたが、それでも吹替え版の『海辺で』はとても好きです。綺麗な歌声が素敵でした。

 

 

 

総合評価:9/10

 

 

次回もトーマスが主役。「Thomas and the Emergency Cable」です!