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きかんしゃトーマスオタクによる雑記

きかんしゃトーマス 第18シーズンレビュー 10

※この記事にはネタバレが含まれています。

 

 

 

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S18 E10 「Thomas and the Emergency Cable」 (トーマスときんきゅうじたい)

脚本:アンドリュー・ブレナー

内容:乗客が非常ケーブルを引き、トーマスは緊急停止する。

 【高評価点】

・一人の迷惑な乗客を乗せたくないがために駅を通過しようとする頑固さは、まさにトーマスらしい。また、この地味な内容は原作にありそうな気がする。

・物語は地味だが、珍しいカメラワークが多い。また、ラストの双眼鏡でトーマスを眺めるシーンは、模型のように見え、なんだか懐かしくなる。

 

【低評価点】

・クララベルからブレーキをかけたのに、どうしてアニーにブレーキがかかるのか謎。

・どうやってアニーを引き離した?

 

【面白かった点、小ネタ】

・またトーマス主役回。

・アニーとクララベルに非常ケーブルが追加され、内装が若干変化。

・乗客をよく確認して、トーマスに報告するアニー。

・乗客(子供)の文句を言うクララベル。

・お爺さんを抱える作業員。

・バードウォッチャー(ウェールズ人)初登場。声優はジョー・ミルズ。

・女性の帽子を望遠鏡で眺めるバードウォッチャー。(帽子に鳥の羽がついているため、見間違えただけ)。

・バードウォッチャーを木の検査をする人だと勘違いするトーマス。

・珍しい鳥を探すバードウォッチャー。

・初めてアニーのブレーキをかける車掌。

・珍しい鳥を発見したがために非常をケーブルを鳴らしたバードウォッチャー。

・久しぶりに喋るクララベルの車掌。バードウォッチャーに怒ってドアをバタンと閉める。

・先ほどブレーキをかけたせいで、アニーの車輪がすり減って平らになる。

・クララベルのみを牽いて走るトーマス。とてもシュール。

・バードウォッチャーを睨む乗客たち。

・バードウォッチャーに注意をするハット卿。局長らしい。

・ロッキーによって平台貨車に載せられるアニー。

・貨車を突放するビクター。

・バードウォッチャーを乗せたくないがために駅を通過しようとするトーマス。

・非常ケーブルを引き、駅を通過しようとしたトーマスを怒る乗客。

・「非常事態だぞ」と、アニーとクララベルに冗談を言うトーマス。

・メイスウェイト、アークCGシリーズ初登場。

 

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アニーが修理に出たおかげで、トーマスはクララベル一台のみを牽くことに。とてつもなくシュール。他の支線客車は使わないのか。

 

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物語ラストの双眼鏡でメイスウェイトから出発するトーマスを眺めるシーン。CGなのに模型感が凄い。

 

 

【流れと感想】

 今期3度目のトーマス主役回。アニーとクララベルも関係するお話。何度も思うけど、S18は客車と貨車がメインの話が非常に多いですね。

 

 ちょっと不穏な音楽と共に、マッコール農場前を走るトーマスたちから始まる今回。 どこからともなくキツツキが木をつつく音がします。キツツキっていいですよね。帰り際に見た学校の木をつつくキツツキの愛らしさは忘れられない。

さて、タイトルになっている通り、今回のカギは非常ケーブル。アニーとクララベルには引っ張るとアラームがなる非常ケーブルが各座席の上にあります。アニクラの内装がどんどん変わっていく…w 非常事態に引っ張るものだけど、子供でも届くような場所にあるのはどうなんだろう。誰か悪戯とかしないのかね。

アニーとクララベルが乗降するお客を確認して、「この人はこうこうこうだ」とトーマスに報告したり、騒がしい男の子たちが乗ってきて愚痴を吐いたりするのはなかなか新鮮。乗降シーンをここまで繊細に描かれたことってないからね。ここである男が登場。いつも双眼鏡を持っていて、トーマスの支線を何度も行き来するという男。こりゃまた変な人だなぁ(人のこと言えない)。

その男はドライオー駅で降り、双眼鏡を片手に持ちながら駅の周りを探索している。双眼鏡で太った女性が被っている羽根が着いた大きな帽子を見たり、すごく変な人。ちなみにこの女性は終盤の伏線。結構重要な一般客。男は駅の周りや木々を見渡している。トーマスはその男が駅の検査官、もしくは木の検査官なのではと冗談交じりで考える。ドライオー駅も前期と比べると進化してますね。脇の芝生や木々が増えてるし、奥の住宅地も確認できる。また、その前のバーティーと立体交差で走行するシーンは日常っぽくて魅力的だ。

その午後、トーマスは支線を戻って乗客を乗せるため再びドライオー駅で停車。そこへ、さっきの双眼鏡を持った男がプラットホームへ現れた。トーマスが「何の検査官ですか?」と聞くと、男はウェールズ訛りの優しそうな声で、とても珍しい鳥を探すバードウオッチャーだよと答える。そう、彼はただの野鳥観察者。しかし鳥を観察するために支線を何往復も周るって相当ガチな人だね。没頭できるほどの趣味があるのは良いことだが。なるほど、だから双眼鏡で羽根のついた帽子を眺めていたのか。鳥と間違えたようで、双眼鏡を外した際に「ただの帽子か」という感じでがっかりしていました。バードウォッチャーがアニーに乗り込むと、トーマスは出発。男の謎も解けたし一安心。

暫くトーマスが優雅に支線を走っていると、突然誰かがアニーの非常ケーブルを引っ張り、アラームが鳴る。「ボシューン」って音。非常アラームってこんな音するんですね。それを聞いたクララベルの車掌はブレーキレバーを引いて列車を止めようとする。クララベルのブレーキ設定活かされたのって今回が初かな? でもなんでクララベルからブレーキかけてるのにアニーだけブレーキがかかるんだろう。うーんわからん。とにかくトーマスは緊急停車。

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車掌がアニーの扉を開いて中を確認する。非常ケーブルを引いたのはさきほどのバードウォッチャーだった。客車の外から珍しい鳥が木をつつく音が聞こえ、確認したいがために思わず興奮して引いてしまったと、おずおずと語る。時代や場所関係なく、どこにでもマナーの悪い客っているもんですね。ちなみに彼の後ろにはS13でソドームシクイのバードウォッチャーがいます。彼はマナーを知ってるようです。怒った車掌は彼に「そんなの緊急事態ではない」と厳しく注意し、ドアをバタンと閉める。アニーとクララベルもすっかり呆れている。クララベルの車掌が喋るのもすっごい久しぶりですね。ここまでくると来シーズンは機関士が喋りそうな気がしなくもない。気を取り直してトーマスは再び出発。ところが、先ほどのブレーキでアニーの片輪がすり減って動かなくなってしまっている。

アニーは走れなくなってしまったので、彼女に乗っていた乗客はクララベルに乗り換えねばならない。客車は彼女一台なので窮屈で仕方ない。ほんの出来心がこんなにも大きな迷惑をかけてしまうなんて。バードウォッチャーは周りの乗客からものすごく怖い目で睨まれ、トーマスからも嫌われている。一度失態や罪を起こしてしまうと、一瞬でその人の印象と信用度が急激に低下するっていうのがまた生々しく表現されている。明るく優しく良い人そうな印象が伝わってくるし、なんだか可愛そうだな…

ナップフォード駅に到着すると、ハット卿はバードウォッチャーに、ケーブルは本当の緊急事態に引くものだと注意。バードウォッチャーもすっかり反省しているようで、もう二度と些細なことでケーブルは鳴らさないと誓った。珍しく局長らしいことしてますね、今回は。

 

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その夕方、アニーは平台貨車に載せられ、整備工場へ。アニーが吊り上げられるのも貨車に載せられるのも単独行動も新鮮だ。ビクターが登場するのもなんか久しぶりですね。前期と比べて登場頻度はかなり控えられていることが伺えます。あんだけ登場したもんね。残念ながら彼女の車輪のストックを切らしており、客車用の車輪が届くまで、アニーは工場で待たなくてはならない。そのためしばらく客車はクララベル一台での走行。代わりの客車は使わないのかねぇ。2台はアニーが恋しく、さびしそう。

トーマスはもう二度とあの男を乗せたくないと思ったが、残念ながらドライオー駅のホームには例のバードウォッチャーが。あの一件を起こしてもなお列車に乗って野鳥観察を続けるとは、なかなか根性ある。時期とかも関係するのかな。敵討ちというか、客車想いで頑固なトーマスはバードウォッチャーを乗せまいと彼を無視して駅に止まるのを拒否。

でも、乗る人がいるということは、降りる人がいるということも忘れてはいけない。クララベルから非常ケーブルのアラームが鳴る。もう車輪をパンクさせたくないトーマスは即座に急ブレーキをかける。ケーブルを引いたのはこの駅で降りる予定だった、羽根のついた大きな帽子をかぶった女性。さっきもドライオー駅で降りてましたね。トーマスは謝罪し、慌ててホームに停車。

その後、トーマスはハット卿に叱られる。各停なのだから、全部の駅を止まらないといけないことと、バードウォッチャーはすっかり反省していることをトーマスに話す。今回のハット卿はえらくまともですね。

アニーも無事修理されて支線に戻ってきた。3台はいつものように冗談を言いながら楽しく走っている。ここでなんとメイスウェイト駅が出てきたのはちょっとびっくり。景色は少し変わっているみたいだが、相変わらず飾ってある写真やポスターはそのまま。アークの事だからてっきり変えてしまうとおもったがそんなことはなかった。ラストの双眼鏡でトーマスを追って眺めるシーンはなかなか素晴らしい。今までで最も模型っぽく見えるシーンではないだろうか。迷惑をかけたトーマスを双眼鏡で追っていたら偶然にも探していた珍しい鳥(キツツキ)が見つかり、喜ぶバードウォッチャー。同時に申し訳なさというか、複雑な心情もこの表情から読み取れる。と思う。

 

非常に地味な回だったけど、斬新かつ新鮮な要素が盛りだくさんで、全く飽きなかった。全体を通して日常的な雰囲気でしたね。好みは別れやすい内容だったの思いますが、僕は好きな方です。とくに乗客に重点を置いてるってのがいいですね。この話もなんだか内容的に原作にありそうだなと感じました。

 

 

【日本語版について】

タイトルは「トーマスときんきゅうじたい」。10月26日にBパートとして「いしきりばのトーマス」と同時放送。

 

 [面白かった点、小ネタ]

・Emergency Cable→緊急停止装置

・アニー「あの大きな帽子を見て! あれじゃドアに引っかかるわね」

・アナウンス「ファークァー行きの列車が間もなく発車致します。お乗り遅れの無いようご注意ください。次の停車駅はドライオー駅です」

・ナップフォード駅のアナウンスの声優は不明。(恐らく森氏)。

・The man with the binoculars→双眼鏡を持った男性(クレジットでもこの表記)。

・双眼鏡を持った男性の声優は樫井笙人

・Bird watcher→バードウォッチング

・クララベル「ええ、本当にお利口さんなんだからっ」

・車掌の声優は佐々木啓夫。

・双眼鏡男「どうかしていたようです」(この自覚を持っていることがわかる台詞だけでもだいぶマトモに見える)。

・ハット卿「わかりました。ではよい旅を!」

・アニー「あら、やだ! 私空を飛ぶのはあまり好きじゃないみたい。ハロルドとは違ってね」

・ビクターの声質が若干高くなっている。

・トーマス「止まったりするもんか!」

・帽子の女性の声優は森千晃

・アニー「(新しい車輪が)おもったより早く見つかったのね」

・トーマス「ビクターに"これは緊急事態だ"って伝えたんだ」

 

 

 

総合評価:8/10

 

 

次回は遂にダンカンが復活!「Duncan and the Grumpy Passenger」です!

彼がフルCGで登場するのはこれが初なので、とても楽しみです!