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きかんしゃトーマスオタクによる雑談

きかんしゃトーマス 第19シーズンレビュー 1

※この記事にはネタバレが含まれています。また、記事の感想は個人的な意見です。

 

 

 

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S19 E01 「Who's Geoffrey?」

脚本:リー・プレスマン

内容:事故を起こしたトーマスは架空の機関車に責任転嫁する。

 

【高評価点】

・挙動不審になるトーマスの心情・表情等の人間味があふれている。

・トーマスの誤魔化し方や、ジェフリーの特徴を作り出すとき、そして機関車のみならず人間(鉄道ファン)まで噂が広まる様はリアル。

・ビクター、ジェームス、ゴードンなどキャラクターの使い方が上手い。

 

【低評価点】

・踏切ゲートが片方しか開いてないのは不自然。

 

【その他小ネタなど】

・トーマス主役回。

・パーシーを演じる俳優がUK版ではナイジェル・ピルキントンに、US版ではクリストファー・ラグランドに変更。

・ブレンダム港の全貌が背景として登場。

・散乱するゴムボール。

・珍しくまともに会話する貨車。

・架空の機関車に責任転嫁するトーマス。

・ポーター、ビッグ・ミッキー、本土から来た船を見てジェフリーの特徴や居場所を作り出すトーマス。

・あっという間に広まる噂。

・島に存在する赤い機関車が多いことを気にするジェームス。

・アニーとクララベルを牽いたまま後退で逃げ出すトーマス。

・なぜか半分だけ開いている踏切ゲート。

・パーシーに乗って追跡するハット卿。

・ジェフリーになりきって喋るトーマス。

・バーティーやスペンサーと衝突しそうになるクララベル。

・婦人のお気に入りのティーポットを破損してしまったハット卿(言及で判明)。

・ジェフリーが架空であることを聞いてがっかりするパーシー。

・トンネルから走り出してすぐにゴムボールを積んだ何かに衝突するトーマス。

 

 

 

【このエピソードについて】

 シーズンの最初にトーマスの主役回がくるのはS14以来久しぶりの事みたいですね。CGグラフィックもTAB以降の新たなレンダリングで構成されているし、英国版ではオープニングとエンディング、そしてクレジットが今シーズンより変更されたのでその流れに相応しいエピソード選になってると思います。

 

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今シーズンからはニトロ期のお利口さんなトーマスや前期までの若干大人っぽいトーマスと異なり、『TAB』以降の、よりリアルに居そうな生意気な子供っぽく、より人間味を増した性格になったトーマス。そんな彼がうっかり事故を起こし、誰も見ていなかったのをいいことに、咄嗟に思い付いた"ジェフリー"という架空の新しい機関車のせいにしやり過ごすが、ジェフリーの噂が島中で話題になり自体が悪化していくといった回。

また、『Sodor's Legend of the Lost Treasure』(以下SLOTLT)より前の時系列であることを示している回でもあります。『SLOTLT』を観る前に一度は見ておいてほしいエピソードの一つです。

トーマスの性格はともかく、人はなかなか自分のせいにしない、という点を気づかせてくれるお話というのはありきたりではありますが教訓としてはかなりグッド。ハット卿のお説教もわかりやすくてよかった。

 

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今回はキャラクターの使い方が上手かった。とくにエキストラキャラクターたち。ジェフリーの具体的な容姿をその場に居合わせた様々な乗り物を観ながらトーマスが質問に答えていくのが面白かった。ビッグ・ミッキーがエピソードで触れられるのも久しぶりだったので驚きでした。それらを含めトーマスの行動は非常にいい演出だったと思います。

ヘンリーを見て思いついたトンネルは小型タンク機関車2台がナップフォードからほぼノンストップで行けるような場所じゃないというのは難点だけど。 

 

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もう一つキャラクターの使い方が上手いと思った箇所があります。今回のゴードン、ジェームス、パーシーもそうなんですが、個人的に「おっ」となったのがビクターがジェフリーの色を聞くところ。赤色といえばジェームスの印象が強いですが、ビクターも"赤色"に関連する印象の強いキャラクターです(「ブルーマウンテンの謎」参照)。逆に赤色と聞いてジェームスが不満そうにするのもまた面白かったです。

 

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オチはちょっと弱かったけどヘラヘラしてるが最終的に自分の責任と認め一応成長してるのでいいかなと。

またこの場面では、先ほど通った線路の上には何もなかったはずなのに、出発した途端何かにぶつかるという点ではやや不自然に感じますが、トンネルの前にはバラフー線へ繋がる分岐点があり、そこで何かにぶつかったと考えれば納得がいくと思います。 

 

 

【チェックポイント】

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今回から、パーシーを演じるアクターがキース・ウィッカムからナイジェル・ピルキントンに変更されました。ウィッカムのパーシーは嫌いじゃないけど、レギュラー陣のほとんどがウィッカムで、ジェームスとの区別がつきにくかったのでこの変更はナイスだと思いました。US版ではマーティン・シャーマンの降板によりクリストファー・ラグランドに変更されました。どちらともパーシーにぴったりだったし、より自然になりました。 

こちらは『TAB』からになりますが、トーマスもベン・スモール→ジョン・ハスラー、US版ではマーティン・シャーマン→ジョセフ・メイに変更されましたね。よりティーンエイジャーらしくなりました。馴染み深いからかもしれませんが今期の場合個人的にUS版のトーマスの方が好きです。(ハスラーのトーマスは慣れるまで時間かかりそう)。シャロン・ミラーがボイスディレクターになってから、アクター関連は以前に比べてだいぶ良くなりました。

 

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とうとう追い詰められ、ジェフリーになりきってハット卿の問いに答えるトーマスは必見。野太い声と画像の変顔には大いに笑った。 日本語版が楽しみです。

 

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この回で最も嬉しかった小ネタはスペンサーのランプ棒には新たにランプが追加されたこと。ルール通り高速列車の標識灯位置であるだけでなく、ランプの形状はLNERのものらしく、それを知った当初僕は感激しました。S18でBRランプが追加されたメイビスとソルティーは不自然に感じたけど、スペンサーは非常に似合ってると思います。

ですが、このシリーズを通してこの容姿になるようなのでエピソードの評価点には入りません。 

 

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 序盤で一瞬映るこの遠くから見たブレンダム港のショットが好きです。模型期から見ている身としては偉く狭いと感じたけど素直に素晴らしいと思いました。

 

 

 

【日本語版について】

またあとで

 

 

全体的な面白さ:☆☆☆

鉄道らしさ:☆

リアリティ:☆☆

キャラ活用:☆☆

BGMの良さ:☆☆☆

アニメーション:☆☆☆

道徳教育面:☆☆☆

 

 

【最終的な感想】

先にも記述した通りありきたりなお話だったけど『汽車のえほん』やシリーズお馴染みの道徳観、倫理観は活かされていたし良かった。感情はリアリティがあったけど鉄道モノとしてみるとこの話はかなり微妙。ユーモラスでコミカルなシーンや台詞が多かったのでテンポの悪さを気にすることなく存分に楽しめました。BGMもアニメーションも素晴らしかったです。何はともあれ、今期もいいスタートだったと思います。

 

 

総合評価:8/10

 

 

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