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きかんしゃトーマスオタクによる雑記

きかんしゃトーマス 第19シーズンレビュー 4

※この記事にはネタバレが含まれています。また記事の感想は個人的な意見です。

 

 

 

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S19 E04 「Henry Spots Trouble」

脚本:デイヴィー・ムーア

内容:顔にぶつぶつがついた仲間を見たヘンリーは水疱瘡と勘違いし震え上がる。

 

【高評価点】

水疱瘡(水痘)について知ることができる。

・見たことのない病気を見て気味悪がるヘンリーの感情表現がリアル。

・言葉選びが上手くリズミカル。

・タイトルカードに伏線が多く残されている。

 

【低評価点】

・テンダー機関車が客車を牽いたままバックで丘を登るのはナンセンス。(※逆に考えれば後方運転の危険性を示しているのでグッジョブ?)。

 

【その他小ネタなど】

・ヘンリー主役回。

・元のタイトルは「A Spot of Bother」。

・タイトルコールのシーンはちょっとした伏線になっている。

・スティーブンとブリジット、S14以来久々に喋る。

水疱瘡ができたスティーブンとブリジット。

・孫たちをウィンストンに一緒に乗せるハット卿。

・マッコールさんのトラクターを泥濘から引っ張り出すブッチ。

・泥のぶつぶつまみれになるトーマス。

ディーゼルの意図的にはいた排煙でぶつぶつだらけになるパクストン。

ディーゼルにヘッドランプが追加され、連結器の一部が赤色に変更。

ディーゼル整備工場からヘンリーとすれ違うまで終始咳き込むパクストン。

・赤いペンキの入ったバケツを線路にぶちまけるペンキ屋。

・それを轢くコナー。

・そのせいで顔に赤いぶつぶつが付着するゴードン。

・ジェームスと衝突しそうになるヘンリー。

・ケルスソープからウェルズワースまで客車を牽いたまま後ろ向きで走行するヘンリー。

・ヘンリー「水疱瘡は雨よりもずっと怖いよう!」

・ゴードン「鶏(chicken)だって水疱瘡(chickenpox)にはならないぞ」

・ヘンリーに優しいハット卿。

・機関車たちの顔が水疱瘡にはならないことが判明。

・自身が健康であることを示そうとするハット卿。

・トラウザーが破れて水玉パンツが露わになるハット卿。

ディーゼル(diesels)とはしか(measels)をかけた冗談を言うパクストン。

 

 

 

【このエピソードについて】

 米DVD『Whale of a Tale』で視聴する前に判明していたタイトルは「A Spot of Bother」でした。 ヘンリーと水疱瘡が関係するお話だということはタイトル判明の後に知りましたが、そのあらすじを知ってても知らなくても事前の情報では全く内容の想像がつきませんでした。

 

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前回は比較的落ち着いていてシンプルなお話でしたが、今回は相反して日常的だけどアクションがあってハチャメチャな展開のお話。簡単に言えば心配性のヘンリーが機関車も水疱瘡になると思い込んでパニックを起こすが最終的に水疱瘡について学ぶ回といったところ。今回のヘンリーは"初めて見る病気を心配する子供"のような役割のため極端な感情で描写されているのでやや違和感。でもそのおかげで共感はバッチリ得られました。

無論ヘンリーが過敏気味なのは今に始まったことではありません。ただ『KOTR』~『TOTB』では原作に近くなったのに対し『TAB』及び今期からは他の機関車に負けないよう個性を強くするためか、はたまたムーア氏らがキャラを理解していないのか、彼の性格の一部分である臆病で心配性な面だけを極端に強調させて描かれているがゆえとてつもない違和感を覚えるわけです。

(ここからはざれ言になりますが)、過去作より"安定した性格になった"のは評価高いが少し前まで心配性な面はありつつも機転が利いて優しいけどやや傲慢で若干気難しい性格に一旦戻ったこともあって、オールドファンである自分にとっては少し複雑な心境。(気弱ヘンリーはそこまで嫌いじゃないですしS18までの臆病なパーシーとトビーよりはましだとは思います)。

 

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心配性が強調されすぎているヘンリーや、ばかげた逆走に目が行きがちですが、今回の道徳教育面は素晴らしいと思いました。まさか鉄道創作の『きかんしゃトーマス』で、普段教わる機会のない水疱瘡について少し学べるなんて夢にも思ってなかったからです。

そして機関車の"顔"という概念には水疱瘡ができないという事実も判明しましたね。

 

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リアクションはオーバーな方が共感しやすい、受け入れやすいが正直これ(低評価参照)はいただけなかった。アクションが多くて面白いけど…というか主役がヘンリーじゃなかったら、この記事の内容は少し違っていたかも。例えば…そう、パーシーとか。

それよりも、最低の遅れを取ったにもかかわらず叱らなかったハット卿の方に違和感がある…かもしれない。

 

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残念な点は多い今回だけども、テンポが良くコミカルなシーンが多くて楽しかったです。 とくにペンキ屋とゴードンのコントのような掛け合いや、自身の健康状態を示そうとする元気なハット卿はとても面白い。

 

 

【チェックポイント】

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 キーパーソン、脇役のキャラ選は良かったと思います。とくにエミリーやパクストン、そしてブッチ。大好きなブッチが出てきたのはもちろん嬉しかったけど、ちゃんとレッカー車としての役割をはたしていて尚且つ彼らによって物語が成立していることが凄く嬉しかった。もしトラクターを引っ張り出したのがテレンスだったらトーマスの顔にぶつぶつは出来なかっただろう。

近頃影が薄かった孫たちやウィンストンが喋ってくれたのも嬉しかった。

 

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この回では水疱瘡(chickenpox)に関する様々な言葉遊びがポンポン出てきます。我々日本人にはわかりづらいギャグになりますが、chickenpox(水疱瘡)とchicken(鶏)をかけたヘンリーによる勘違いだとか、パクストンがdiesels(ディーゼル機関車)とmeasles(はしか)をかけた冗談を言ったりと面白かったです。(後者は実際シャレにならないが)。日本語版ではどう翻訳されるのだろう。難しいところなのでそのままかな。

 

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今回も威厳のないハット卿のギャグシーンに注目。というか今シーズンはハット卿が不憫でおちゃめなコメディキャラと化す場面が多い印象。

 

 

【日本語版について】

またあとで

 

 

 全体的な面白さ:☆☆☆

鉄道らしさ:☆

リアリティ:☆☆

キャラ活用:☆☆

BGMの良さ:☆☆☆

アニメーション:☆☆☆

道徳教育面:☆☆☆

 

【最終的な感想】

 単刀直入に言うと僕はこの回が好きではない。しかしながらS17「しずかなスタフォード」のように(別の意味で)むず痒くて見ていられないほどではなく、子供にもわかりやすい教訓があり決して悪くはないです。過敏気味のヘンリーはS18「きょうふのかしゃのおと」よりも自然でしたし、今回の対象は"機関車にとってははなじみのない病名"なので無理もないでしょう。

前にも言いましたがハチャメチャ展開は好きなので面白いシーンがたくさんあって楽しかったです。パニック時のBGMも素晴らしかった。クラシックシリーズのヘンリーのテーマアレンジも少し流れていましたね。但し鉄道らしさと主役は微妙だったかなというわけで今回は7点です。

最後に、矛盾した薄汚いざれ言だらけのレビューになってしまってごめんなさい。

 

総合評価:8/10