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きかんしゃトーマスオタクによる雑談

きかんしゃトーマス 第19シーズンレビュー 6

※この記事にはネタバレが含まれています。また記事の感想は個人的な意見です。

 

 

 

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S19 E10  「Snow Place Like Home」

脚本:リー・プレスマン

内容:雪の危険度を知るビクターはケビンに外に出ないよう注意するが…

 

【高評価点】

・ビクターの雪嫌い、ケビンの雪好きは新しい設定であるにもかかわらずキャラクターの性格、設定、特徴が活きている。暖かい場所で育ち経験豊富な前者とまだ純粋無垢で若い後者だからこそ納得のいく新設定だと思えた。扱い方は上手です。

 

【低評価点】

・鉄道を停止してしまうぐらいの積雪と作中で幾度も語られているにもかかわらず小さなトーマスに長距離走行の許可を躊躇いなく出す局長ってどうなの。

 

【その他小ネタなど】

・ビクター、ケビンの主役回。

・雪の結晶を鼻の上に載せるケビン。(すぐに融けない辺り、自動車の顔は人肌のように暖かくないのだろう)。

・三日間もピストンロッドを待ち続け宙づりのエミリー。

・雪が嫌いなビクター。(何があったかは不明)。

・物語を通してエミリーのピストンロッドが付いたり消えたりしている(CGミス)。

・小さな子供のように雪の上を駆けまわるケビン。

・初めて雪かきを装備するビクター。(ナローゲージの機関車が装着するのはこれが初)

標準軌のレールを走っていくビクター(CGミス)。

・自分のアームで窓を叩くケビン。

・高炉の熱で体を温めるケビンたち。

 

 

 

【このエピソードについて】

昨年夏ごろだったかな、脚本家からリーク情報が出て、タイトル名とツギハギなあらすじが判明しました。当時は「ビクター回くるんだ…!」とすごく期待していました。彼に"主役のスポットライト"が当たるのはS14やBMM以来ですからS16のように整備工場から抜け出して走ることもあるんじゃないかとか、いろんな角度でビクターが見れるんだろうとか。DVD『Thomas' Cristmas Carol』が発売するまでの間とにかく興味津々でした。

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正直僕にとっては期待以上の作品でした。

行方不明になったケビンを探しにビクターが苦手な雪の中へ立ち向かっていくという思いやり溢れる暖かな良いエピソード。実際ビクターが彼を救出するわけではないものの、一つ一つの台詞が素敵です。

ただの友情物語? いえいえ、この2台は同じ職場に勤める上司と部下な関係ですがビクターはまるでケビンのお父さんのように接しています。そしてケビンは純粋無垢な子供。そう、まさに親子、まさに家族。

調子こいたら失敗するといった筋自体は平凡ですが元々のキャラクターの個性が引き立っていてより一層物語の面白さが増しています。

 

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"I do hate the snow, Emily. but poor Kevin is out there. and he may need my help!"

「勿論雪は大嫌いだよ。だがケビンが私の助けを待っているかもしれない。」

 

このエピソードの一番の見どころはやはりこのシーンだろう。ケビンを探しに行こうと勇ましく整備工場を飛び出すビクターの姿勢。自分の中でビクターの株が急上昇。このエピソードを見て、より2台が好きになった人も少なくないのでは?

鉄道車両にとって難敵である雪なぞそっちのけで必死に捜索する姿はかっこいいです。何故ここまでできるのか、単純にケビンがいないと仕事が進まないからというのが妥当ですが、彼はケビンを親友とも認識しているようです。部下でもあり大切な友達でもある。そして親心です。なんて素敵な関係なのだろう。

 

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もう一つ「おっ」となったものがあります。今回はいつも以上にケビンの動きが面白いです。(相変わらず運転手はいないように見えますが…、遠隔操作と思って妥協)。例えばここ。誰にも見つけてもらえずもうだめかと思った時、ケビンは雪の中から力いっぱいアームを上げ、そのアームで窓を叩いて知らせます。この発想はなかった。 彼自身の特徴(主にクレーン)を斜め上の思考で有効に活用。

ただ埋まってるだけじゃなく自分の最大限の力を振り絞って助けを求めるといった一工夫はナイス。

 

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唯一の不満点を挙げればトーマスの運用でしょうかね。別に自分の支線以外は走るなと言いたいわけではないんです。こんな大雪の日に小さなタンク機関車一台で行かせるのはいかがなものだろうか、と。それもわざわざティッドマスから。しかし物語としては適任にも思えます。ビクターに似た共通点を持つトーマスがケビンを助けにいった彼を探しに行くってのもちょっと涙が出そうになりました。自分の嫌いなものなぞお構いなしに仲間を必死で助けに行ったこの2台の勇ましい功績は称えるべきだろう。…まあS17以降トーマスはさほど気にしていないのかもしれませんが。

 

 

【チェックポイント】

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終始宙ぶらりんのエミリー。新しいピストンロッドが届くまで3日も待ち続けているのだとか。ちなみに、今シーズンではもう一回吊し上げられることになります(笑) かわいそうなエミリー。 

 

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 上述の通り今回はケビンが本当に面白く、そして可愛いです。小さな子供や小動物のように雪の中を駆け回る様は愛らしい。

…動きに現実味がないって? それがケビンですもの。

 

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とうとうソドー整備工場の裏口の全体像を見ることができるんじゃないかと思ったらそうでもなかった。一瞬映ったものの、ビクターが出て行ったのは正面口の方。S18同様、標準軌の線路を走って行ってしまいました。実はこの線路、未だ三線軌条になっていません。

 

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ところで、この雪の中、高山鉄道の機関車たちは何処で何をしているのだろうか…。何故今期は頑なに出てこないのだろうか。

 

それから雪の描写にも注目してみましょう。S17では足跡さえ残らなかったけど今期S19では比べ物にならないほどリアルに描かれています。

 

 

【日本語版について】

あとで

 

 

全体的な面白さ:☆☆

鉄道らしさ:☆☆

リアリティ:☆

キャラ活用:☆☆☆

BGMの良さ:☆☆☆

アニメーション:☆☆☆

道徳教育面:☆☆☆

 

【最終的な感想】

今回スポットライトが照らされた2台の様々なシチュエーションは一つ一つが素敵。ビクターの親心、勇敢に立ち向かうビクター、そしてケビンが見つかったと知った時の表情。心から楽しみました。寒い冬にぴったりの心温まるエピソードでしたね。

S19の冬エピの中ではこれが一番好きです。挿入歌『There's Snow Place Like Home』も良い曲ですよ。

 

総合評価:8/10