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Z-KEN's Waste Dump

きかんしゃトーマスのレビューとかやってます

きかんしゃトーマス 第19シーズンレビュー 10 8/9更新・訂正

※この記事にはネタバレが含まれています。また記事の感想は個人的な意見です。

 

 

 

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S19 E07  「Salty All at Sea」

脚本:リー・プレスマン

内容:本土へ貸し出されることになったソルティーは自分の想像で怯え逃げ出す。

 

【高評価点】

・ソルティーの感情表現がとても上手い。

・エドワードの編成。

・港や吊り橋を一望できるカメラワークがかっこいい。

 

【低評価点】

・トーマスなどのキャラ活用。

・オチ。

 

【その他小ネタなど】

・ソルティーの主役回。

・見え透いた言い訳をするソルティー。

・クランキーのフックが消失しているシーンがある。(CGミス)

・カニ。

 ・今期を通して港のサドリー方面の線路が車止めで塞がれている。(CGミス?)

・バック走行で貨車を港からウェルズワースまで押していくソルティー。

・ウェルズワースの真上を渡る跨線橋にパクストンが走っている。(CGミス)

・初めて客車を牽くソルティー。

・吊り橋を渡るシーン、ソルティーの進行方向が逆。また、客車もデザインが異なっている。(CGミス)

・S16「ブレンダムのかいぶつ」やS18「きょうふのかしゃのおと」についての言及あり。

・見えないところでThe Phantom Breakvan(幽霊ブレーキ車)の話をしていたことが明かされる。

・船の警笛に驚くソルティー。

・トーマスが「Have a wonderful trip! (素敵な旅をね!)」と言うシーンでアニーが前後逆になっている。(CGミス)

・反省しないソルティー。

 

 

【このエピソードについて】

 「Snow Place Like Home」、「Two Wheels Good」同様最初に知ったのは夏のリークでした。直訳すると「ソルティーの海のすべて」というタイトルに、裏設定でも出てくるのかなと期待感を抱いていました。

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 ソルティーといえば海、怪談、思い出話。そんな彼の元に届いた"特別な仕事"の命令。橋が故障中の為「海を渡っていけ」との命令に彼の態度は激変、船に乗るのを拒み様々な"役に立つ仕事"を次々とこなしながら港を離れてしまう。海が大好きなはずの彼がなにゆえ船から全力で逃げるのか、それを暴いていく内容になっています。シリアスと思いきやなかなかにコミカル。恐らくこの回を観終わった後のあなたはソルティーの見方が180度も360度も変わったことでしょう。

 

※細かい感想の前に謝罪を一つ。3月に投稿した記事ではソルティーの新しい性格・設定に関して、「肯定的な意見だ、アリだ」などと述べたにもかかわらずとことんキャラ叩きをエスカレートさせるという謎めいた行為を犯しました。このレビューにおいて重点の一つ、「キャラクターの活用法とそのプロット」ばかりに気を取られ、更には過去の先入観にとらわれて、普段Twitterなどで行っている柔軟な発想を思い付くことができなかったようで、他のファンや読者に不快感を与えたことも事実、愚かしいことをしていたと反省しています。

なお、例のヘンリーの件は利点の紹介と自分の考え/考察を別の記事にて後日投稿しようと企画中です。

 

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物語終盤ではソルティーは海を渡ったことがないという衝撃の事実が明らかになります。お得意の思い出話とやらはどこかで小耳に挟んだものや自分で思いついた妄想らしくそれを膨張させた結果嘘と現実の区別がつかなくなってしまった模様。

上記の太字の設定はファンの間では賛否両論でした。実際、自分も最初はがっかりしました。初登場時のような人格が面白くて好きだったので。しかし、個人的にビミニ云々(後述)が気掛かりだったのでこの世界線はアリ、というかとても理にかなってると思います。実際船に乗った形跡や証拠はないですし、製造年的にも幾つもの海を渡ったとは考えにくく、経験豊富な面はマリオンに引き渡した感じでしょうか。*1

近年は噂好きの傾向があるので発言全てをでたらめと捉えたのか、ビミニ諸島やグランド・バンクス(?)などに居た事があるというやや理解不能な設定をなかったことにしたのか、同車体番号を持つ実車両との辻褄合わせなのか、いろいろ考えられますが真実の意図を知るのは制作者のみ。もしかしたら元からあった設定なのかもしれない。

生産性があるか聞かれたら…微妙ですけどね。ともあれ手遅れになる前にやってくれてよかった、かも。

 

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S19を放送する2015年はちょうど原作出版70周年を迎えた年なので、フランチャイズに合わせ、プロデューサーのイアン・マキューが意図的にこのシーズンすべてのエピソードにトーマスの出番を与えたと、サム・ウィルキンソンFacebook(のアカウントがあった頃)で述べていました。それを重々理解したうえで自分の意見を発します。

ある程度設定を活かしていれば、もしくは(準)主人公格に適用できるキャラがいない場合、トーマスが何処で働いていようと構いません。E2とクラス07という実機の(因縁の)関係を知っておき、比喩する観方も面白味の一つでありますが、*2今回の出番は強引に感じました。まず他に代用できそうな仲間思いのキャラクターがいたように思います。エドワード、あるいは『ブレンダムのかいぶつ』及び『きょうふのかしゃのおと』両方の被害者である無所属なヘンリーでも案外適役だったのではないでしょうか。劇中一言もしゃべらないポーターに関しては、最も適役だと思いますが、とあるエピソードの比喩という形であえて頑なに喋らせなかったのかな。

 

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エピソード自体は面白かったです。

この物語の一番の見どころは忙しく見せかけるためにソルティーが目先のいろんな仕事をスラスラとこなしていくシーン。エドワードの貨車を港から始発駅までバックで運んだり、遅れたトーマスの代わりに乗客をナップフォードまで運んだり。実際、ソルティーはなおさらダイヤに混乱を生じさせてしまっているにも拘らず彼らよりはるかに役に立ってるように感じてしまうという。彼が客車を牽いて本線を走るのなんかすごい新鮮で、新しいもの好きの僕にとっては目が幸せ。(笑)

それから前回ほど細かくはないけどロケーションの順番も地図通りです。しかし残念なことにこの場面のソルティーとトーマスはナップフォードとは反対方向を走っていますが…。*3

 

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アニメーションとBGMは本当に素晴らしかったです。 制作のややこしさゆえCGミス等の"粗"は妥協するとして、アークのカメラワークは見事なものです。今回、カメラがゆっくりぐるりと半分回るのが計4回くらいあります。

アニメ業じゃ当然ですって? 確かにそうかもしれませんが、劇中の様々なロケーションをいろんな角度から眺められる事に感動するのです。模型時代では再現不可能だったこと、以前よりレンダリングの質が向上していること等を考えると、なんだか自分の事のように凄く嬉しいんです。冒頭の半回転だけでもうおなかいっぱいでした。(笑)*4

ピッコロとアコーディオンを基調としたソルティーの新テーマもかなり気に入っています。港とソルティーの陽気な性格に非常にマッチしている良い曲だと思います。

 

 

【チェックポイント】

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 貨車を牽くためブレーキ車だけ持ってきたエドワード。この些細な編成がこのエピソードで最もリアルな点かもしれない。

あとは標識灯が規則通りだったら完璧。

 

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エミリーは機関庫で休憩中?

 

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何故ティモシーがいるのか、それは後々わかります。

 

【日本語版について】

(´・ω・`)

 

 

全体的な面白さ:☆☆☆

鉄道らしさ:☆☆

リアリティ:☆☆

キャラ活用:☆

BGMの良さ:☆☆☆

アニメーション:AMAZING

道徳教育面:☆

 

【最終的な感想】

 想像するのは良いが仕事に支障を来すほど物事をオーバーに考えてはいけないというのが今回の教訓でしょうか。

正直なところ何もかもが新鮮で面白かったしかなり好きです。カメラワーク、BGM共にとっても素敵だった。個人的にS17同様素直じゃない(向き合おうとしない)性格のソルティーはあまり好きではありませんが、裏設定(?)のようなものを彼の主役エピソードとして見れたことは喜ばしいことだと思います。これはこれで考察のしがいは充分にありますしね。

 

 

 

欲を言えば本土観たかったな(笑)

 

 

総合評価:6/10

*1:マリオンもマリオンで怪しいが(笑) 

*2:レビューと考察はまた別です。

*3:上画像の向きはウェルズワース方面。

*4:ゆえに破産のニュースはショックが大きかったです。