Z-KEN's Waste Dump

きかんしゃトーマスオタクによる雑記

JBSキャラクター見参!

 昨年10月13日にマテルのアナウンスにより判明した新作長編"Journey Beyond Sodor"の大型絵本の表紙が通販サイト等で公表され、複数の新キャラクターの外観が明らかになりました。

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本作ではイギリス本土(通称メインランド)の製鋼所が舞台のようです。回転する歯車を両脇に用いたタイトルロゴがかっこいいですね。工場のようなごちゃごちゃした場所が大好きな私としてはとても心が躍ります。新キャラクターの機関車は3台と思いきやなんと5台。奇抜なデザインの機関車がずらり。(しかし今回は個人的にどれも受け入れやすいデザインでした)。

さて、このブログを長期に亘ってご覧の皆様にはお馴染みかと思いますが、今回も新キャラクターの外観についての説明や見て感じた事を適当に並べようと思います。現時点では各キャラクターの性格や設定は不明につき省略します。

 

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・セオ (Theo)

トラクションエンジン型のギアードロコと云った感じでしょうか。ファーガスによく似ていますが、背の高いキャブと、フライホイール含む車輪を回転させるための3つのギアが特徴的です。残念ながら探し方が悪いのか資料がないのかモデルになったと思われる実車の機関車は特定できませんでした。(似たようなのはいくつかありましたが…)。

本作の準主役級(スティーブン、ゲイター、スキフなど)の立場でしょうか。見た目もかわいいですし、どんな活躍を繰り広げるのか楽しみです。

 

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・フランキー (Frankie) 

 ※モデル機はハズウェル・クラーク社製4002号『アランデル・カッスル』。1958年に製造。同型の4001号と共にマンチェスター船舶運河鐵道(MSC)で入換え作業や少数の旅客列車の運用を担当。2009年にMSC鉄道が閉鎖した後、2010年にイースト・ランカシャー鉄道の工場でオーバーホールを受け2016年現在も同鉄道に動態保存されている。

女性です。唯一のディーゼル機関車です。車体番号は「4002」。上記のとおり実在する番号です。彼女の頭上に書いてある"M.S.R."とは所属場所のイニシャルでしょうね。舞台が製鋼所ですから、Mainland Steel Companyだったりして。面白いことに彼女のモデル機の所属もMSCという略称ですね。こちらはManchester Ship Canalの略。別物。

ざっとモデル機を調べたところだと、特有の物、実験ならではの性能は見受けられませんでした。性能より性格が重視されているキャラクターでしょうか。

 

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・マーリン (Merlin) 

 ※モデル機はロンドン・アンド・サウス・ウェスタン鉄道(LSWR)「N15」クラス/ サザン鉄道(SR)「キング・アーサー」クラス 783号『サー・ギレミール』。1925年8月にノース・ブリティッシュ機関車会社で製造。LSWR及びSRで急行旅客列車として運行していた。1961年3月に撤退(廃車?)。

煙突が3つもあるという非常に奇抜な見た目をしているマーリンですが、キング・アーサークラスが元からこういう格好だったわけではありません。これは戦時中に783号『サー・ギレミール(ギルメア)』がステルスの実験で一時期改造された姿です。"ストーブパイプ"と呼ばれる2つの細い三角形の煙突から排気ガスを分散させて敵機から見つかりにくくするというアイディアから生まれたもの。しかしトンネル内や橋の下でものすごい量の煤をまき散らし爆発を起こすなどして実験は失敗に終わり、783号からはすぐに取り外されたそうです。(その後も1951年まで同型の別の機関車で実験を繰り返し、石炭の品質の改善と煙室内部の火の粉止めを装備するという結果に至りました)。

マーリンには未だにそのストーブパイプなる煙突がついていますが、劇中でこれが用いられたりするのでしょうか。(私の予想って大体外れるんですけどね)。

 

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・レキシー (Lexi) 

 ※モデル機はノース・パシフィック・コースト鉄道(NPC)21号機『トーマス・ステッソン』。1987年に解体された同鉄道の5号機「ボデガ」の部品を用いて1901年にNPCサウサリート・ショップで製造。ところがオイルバーナーとボイラー内部の水管が近すぎて破損したり、動輪重量の不足や乗組員の安全上の懸念から1905年に解体。その奇抜な見た目から『ザ・フリーク』という愛称もある。

こちらは唯一のアメリカの蒸気機関車ですが、機関室が先端にあるキャブ・フォワード型、起動が早く効率の良い水管ボイラー、石炭燃焼より蒸気が薄い重油燃焼式という汎用性の高い利点に加え、炭水車のタンクが各々垂直に立っているという非常に珍しくかつ面白い機関車なので、キャラクターとして登場してくれたことを嬉しく思います。ただし安全性を考慮していない設計ゆえ欠点もかなり多い謎の機関車なんですけどね。

 

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 ・ハリケーン (Hurricane)

 ※モデル機はグレート・イースタン鉄道(GER)20号クラス「A55」。通称『デカポッド』。電気鉄道に対抗すべく政治目的でジェームズ・ホールデンが設計し、1902年にストラッドフォード工場で製造。実験では何の成果を得ることもなく1906年に車輪配置0-8-0の貨物用テンダー機関車クラス「A55R」に改造。石炭の貨車の牽引を暫く担っていたが同鉄道のクラスG58の性能を超えることが出来ず1913年に解体された。

英国初の車輪配置0-10-0の機関車として製造されたハリケーン(クラスA55)。タンク機関車でありながら実はかなりの巨体で、牽引力もゴードンやスペンサーを軽く凌ぐほどの力持ち。車輪配置0-10-0といえばマードックですがそれをも越えるインパクトです。顔つきが悪い彼ですが、果たして劇中ではどんな役を担うのか…?

 

 

以上です。特定された実機を適当に調べた結果次々に興味が湧いて殆どモデル機の紹介となってしまいましたが、この知られざる面白い機関車たちの実機の事を少しでも知ってもらえたらなと思います。

JBSのトレーラーが公開された暁には、より詳しく明確な情報をお伝えしようと思いますのでよろしくお願いします。今はもうとにかく続報が楽しみです。

では。