Z-KEN's Waste Dump

喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

長編BWBAの予告編を観ての感想とか諸々情報 7/18更新

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©Mattel

 2018年公開/発売予定のTTTE長編最新作『Big World! Big Adventures!』の予告編が遂に公開されました。先月から5月28日に予告編を公に出すとの告知がありましたが、18日にIMDbがフライングしてしまいましたね(苦笑) そんなわけで一度18日に記事を出したものの、まずいリークだったようなので、日を改めて再投稿することにしました。

 

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▲第2弾ティザートレーラー (UK/字幕付き)

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▲公式トレーラー (UK)

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▲舞台裏 (UK)

 

公式特設サイトはこちら

 

というわけで今回も判明した事実や気づいた点をまとめて紹介します。

 

【あらすじ】

 プレス記事等に掲載されてる物語の概要を紹介します。18日現在では不明な点が多いので、公式の方で判明次第更新を行います。

 

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 わんぱくなラリーカーのエースは、ソドー島を通過する際にトーマスとの競争の後で彼に世界を一周した初の機関車になるよう促す。トーマスはトップハム・ハット卿の許可なく、砂漠にジャングル、危険な山々のある5つの大陸へ、面白い文化や場所を訪れる冒険に出発する。旅の途中で彼らはニアと呼ばれる楽しいケニヤの機関車と親しくなる。世界について多くの事を学ぶトーマスに、ニアは友情の本当の意味について教えることが出来るだろうか?

一方で、トーマスが島を出た事を知らないトップハム・ハット卿は、トーマスを捜索する為彼もまた世界へ旅立つ。

 

 

【本作の時系列】

  昨年10月にデカイ発表があったのでご存知の方も少なくないと思いますが、本作の時系列は『とびだせ! 友情の大冒険』と第22シリーズの間のお話になります。

第22シリーズでは映画で描かれなかった様々な異文化や教訓をベースに、映画の補完として全26話中の半分が描かれ、後半の13話はトーマスがニアと一緒にソドー島へ帰ってきた後のお話となるそうです。

 

【挿入歌】

 用意されている楽曲は全部で7曲。タイトルは以下の通りです。

Apple Music等で配信中です。

●Where in the World is Thomas?

 ソドー島から居なくなったトーマスを捜すハット卿とソドー島の機関車たちが歌う楽曲。歌詞の中には「東京」も。

●Wake Up

 ケニヤからタンザニアまでの場面で、ニアがトーマスの貨車と共に歌う楽曲。ケニヤ地元のミュージシャンとのセッションで録音された物が使われている。

●Enda Ulale

●We're Friends

 リプライズ有り。

●Free and Easy 

 磊落(free & easy)をモットーに生きるエースが自己主張する歌。彼の声優を務める、英国の歌手ピーター・アンドレが歌唱を披露。

●Sometimes You Make a Friend

 

 

【新キャラクター】

 現時点で判明しているキャラクターのプロフィールとモデル機の紹介、そして個人的な感想を添えて紹介します。キャラのプロフィールについてはより明確な情報が入り次第、随時更新していく方針です。

前回同様、モデル機の紹介は、にわか知識ながら自主的に調べ、あえて詳細に書かせていただきました。実機の事も知っておくとより一層楽しめるのではないかと思ったのが理由です。ゴチャゴチャしていますが少しでも知って頂ければ幸いです。

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©Mattel

●ニア (Nia) 声:イヴォンヌ・グランディ*1

 トーマスがアフリカ大陸で出逢ったケニヤのタンク機関車。冒険好きな楽しい性格の持ち主の女の子。誰にでも友達と助け合うことが必要という考えを持ち、トーマスに友情の意味について教訓を与える。車体番号は「18」。

ちなみに「Nia」という名前はスワヒリ語で「目的」の意。

 

  [モデルになった機関車/basis]

 ケニア-ウガンダ鉄道(KUR)ED1クラス2-6-2T。1926-30年の間に、英国、ランカシャーニュートン・ル・ウィローズにかつて存在した機関車製造会社"ヴァルカン・ファウンドリー"で27台製造。

1930年にはタンガニーカ鉄道(TR)のためにSTクラスと呼ばれるマイナーチェンジ版*2が4台製造*3。後にKUR及びTRの後継である東アフリカ鉄道(EAR)によって運営され、これら全て"11クラス"として再分類された。

現在ではED1クラスの327号機が唯一残され、ケニヤの首都であるナイロビ鉄道博物館にて保存されている。

 

  [感想と予想/my thoughts]

 今年のリブートの要となるキャラクターの一台です。初めの発表の時はどうかなとは思いましたが熱心に働いていたりと非常に可愛らしく描写されていて既に好きです(笑)

第22シリーズでエドワードと入れ替わる形でレギュラーキャラクターとして地位を上げるように、移民に対する積極的なメッセージとして最終的にソドー島へ行く事は確定していますが、具体的にどのように劇中で活躍を遂げるのかは予告を見てもよくわかりませんね。一番楽しみなところです。

 

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©Mattel

●エース (Ace) 声: ピーター・アンドレ*4

  ソドー島にやってきたオーストラリア出身のラリーカー。ゼッケンは「43」。自己中心的な性格で周りから称賛されることを常に期待しているが、休憩時や集中しているときは魅力的で楽しい友達として親しまれる。同時に向こう見ずなスリルシーカーであり、競走場のスピードデーモン・マスターとして、どんなトリッキーなコースも、危険なカーブや崖さえも恐れず駆け抜ける。ただし、水と野生動物が大の苦手。

トーマスに史上初の世界一周した機関車になるよう奮闘させ、彼と共に冒険に出る。

 

  [モデルになった車両/basis]

 トライアンフスピットファイア。英国の自動車メーカー、トライアンフが1962年から1980年まで生産。

 

  [感想と予想/my thoughts]

 自動車キャラクターが新たに登場するのもずいぶん久しぶりなんですね。同じく乗用車のキャロラインみたくライトが目になってるんじゃなくて、バンパーに直接顔が付いてるのでそれはそれで違和感が働く(笑)

エースを演じる本作のゲスト俳優は、英国の歌手、ピーター=アンドレ。インタビューによれば彼はオーストラリア人をイメージして演じたとのこと。挿入歌「Free and Easy」で歌唱することも明らかになっています。

 設定は玩具等の説明から抜粋しました。かなり個性的なキャラ付けがなされていますね。どっかのイナズマくんかと思ったのは内緒。恐いもの知らずで何でもできると思いきや水と野生生物を恐れるという弱点もあって非常に魅力的なキャラクターだと思いますし、今後のシリーズにも是非出演してほしいです。

 

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©Mattel

●ボー (Beau) 声: ケリー・シェイル

 グランド・キャニオンの鉱山で働くテンダー機関車。車体番号は「2573」。アメリカ南西部出身のお爺さんで立派な口髭を蓄えている。

 

  [モデルになった機関車/basis]

 セントラル・パシフィック鉄道(CPRR)の60号機関車「ジュピター」4-4-0。1868年9月にニューヨーク州のスケネクタディ機関車工場で製造され*5、1869年5月10日に黄金の犬*6が打ち込まれる式典で119号と共に参加。

式典の翌年名前が取り下げられ、1893年には薪から石炭燃焼へ改造し同年後半からギラ・バレー・グローブ・アンド・ノーザン鉄道に売却、GVG&N1号に改名。1901年にサザン・パシフィック鉄道(SP)の傘下となった鉄道は1909年に解体業者に1,000ドルで売却。

1979年にチャドウェル=オコナーによってレプリカが製造され、動態保存されている。ちなみにレプリカの燃料は初期同様に薪である。

 

  [感想と予想/my thoughts]

 火の粉止めの入った超巨大な煙突と大袈裟なカウキャッチャーの付いたまさに古典的なジ・アメリカンって感じの鉄道車両、遂に来ましたねー。アメリカの鉄道史に名を残すジュピター号ということで知ってる人も多いんじゃないでしょうか。

この作品のキャラクターって、フィクションだけでなく実在車両と同じ番号ならびに同じ名前や同じ歴史を持つといったケース*7があるので、もし彼がジュピター号そのものならば、オリジナルは1909年に解体業者へ売却されているので、アイアン・デュークみたくレプリカなのかなーと。BWBAの時代設定もなんだか1979年以降ぽいし。そもそもカーリーがいる時点で1998年以降かもしれないけど*8

 

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©Mattel

●クワク (Kwaku) 声: アブバカール・サリム

 ケニヤをはじめ東アフリカで働くガーラット式蒸気機関車

 

  [モデルになった機関車/basis]

  東アフリカ鉄道(EAR)59クラス4-8-2+2-8-4。1955-56年に、英国、マンチェスターにかつて存在したベイヤー・ピーコック社で27台製造。世界最大の最も重く、最も強力な蒸気機関車だった。重量は252トンで、370.76 kNの牽引力を発揮した。

1,200トンの列車を1.5%の勾配で運ぶよう設計されており、モンバサからナイロビまでの330マイルの貨物輸送サービスの主力であった。通常、乗組員は2人で定期的に交代しながら行われ、1人は運転しもう1人はカブースで休息を取り、8時間間隔で交代した。

1973-1980年に機関車のほとんどが撤回されたが、機関士のKirpal Singhによって「Mt. ゲライ」号と「Mt. シェンゲナ」号がスクラップ置き場から救われナイロビ鉄道博物館にて保存されている。

 

  [感想と予想/my thoughts]

 遂に出ましたねガーラット機関車。曲線通過が得意でかつ牽引力も強い関節式の一種のガーラットは、3分割構成で、首を振る台枠と台枠の中心にボイラーが浮いている形式です。動輪付きの水槽車と炭水車の中間に車輪の無いボイラーがある、といえばなんとなくわかるだろうか。でも、これでもタンク機関車の一種なんですよね。

ガーラットと言えば2011年のSiFのインタビューでナイトロジェン・スタジオの監督グレッグ=ティアナン氏が「シリーズに出してみたいが、ソドー島には不要そう」と発言したのが記憶に新しいですね。でも思えばあれから7年経ってるんだ…。

そんなソドー島では有り余るほど強力なガーラット式のクワクには、島外の、大陸という舞台で存分に活躍する様を見せてほしいですね。チョイ役かもしれないけど。

 

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●ナタリー (Natalie) 声: テレサギャラガ

 小型ディーゼル機関車

 

 

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©Mattel

●エマーソン () 声: 

 ブラジルで働くプロペラ機。男性。

 

  [モデルになった飛行機/basis]

 ビーチ・エアクラフト社(現ホーカー・ビーチクラフト)製キングエアB200モデル。1972年から生産がおこなわれ、当初はミリタリーサービスに使用されていたが1974年から民用として現役で使われている。

 

  [感想と予想/my thoughts]

 久しぶりの航空機キャラクターです。ジェレミーのように窓に目があるデザインではなく、先端に顔が付いてるデザインになっています。恐らくジェレミーが再登場する際もこんな感じのモデルで再描写されるんじゃないかなーと思います。彼はソドー島と本土*9の航路を飛ぶ航空機なので今回は非番かもね。いつか出てほしいなー。

予告編ではブラジルっぽいジャングル上空を飛び、サファリハットを被ったハット卿を乗せている場面があったように、塗装的にもブラジルで使われているのだろうか。

余談ですが第22シリーズではオーストラリアの赤い女性プロペラ機が登場することが明らかになっています。これから航空機キャラクターも増えていきそうですね。
 

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©Mattel

ダルエスサラーム港のクレーン ()

 ダルエスサラームの港で働くハンマーヘッド・クレーン。ビッグ・ミッキーと同型機のようだが窓の追加などデザインは多少異なっている。

 

  [モデルになったクレーン/basis]

 350tハンマーヘッド・クレーンフィラデルフィア海軍造船所の「リーグ・アイランド・クレーン」が最も近い形状。

該当のクレーンはマクマイラー・インターステート工場にて1919年に製造。3,500tの重量を持ち、50tのタンク機関車を一度に4台吊り上げられる事が可能な当時世界最大のクレーンであった。1996年に解体。
 

 

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●不明 声: ガブリエル・ポラス

アンジェリーク 声: レイチェル・ミラー

●トニー 声: マット・ウィルキンソン

●不明 声: デヴィッド・メンキン

 レーシングカーたち。左2番目から、アンジェリーク、トニー。ゼッケンは左から「17」「26」「45」「65」。

 

  [モデルになった自動車/basis]

 これといったモデルは存在しないと思われる。(一番右はモーリス1800っぽい)

 

 

 

アリゾナ州ディーゼル  声: テレサギャラガ

●中国のディーゼル 声: ス・リン・ルーイ

●リオのクレーン 声: テレサギャラガ

アメリカのクレーン 声: マット・ウィルキンソン

 

 

【再登場キャラクター】

 

 主に元々『走れ! 世界のなかまたち』(2016)にしか登場しないはずだったキャラクターや、本編初出演のキャラクターを紹介します。

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©Mattel

● ヨンバオ (Yong Bao) 声: ダン・リ

 中華人民共和国で働く旅客用のテンダー機関車。誠実で親切な性格。賢明で、かつての事故で何百人もの乗客の命を救った事があることから、彼の勇敢さを祝福するために龍のエムブレムと幸福を象徴する赤でボディが塗装されている。炭水車には虎が描かれている。名前は「抱擁」を意味する。

『走れ! 世界のなかまたち』では中国代表で最優秀デザインショーに出場した。

 

  [モデルになった機関車/basis]

 中国国鉄"人民型"蒸気機関車4-6-2。1958年4月から1966年まで大連機車車輛や、青島市の四方機車車輛などで旅客サービス専用で258両製造。

合計で2台保存が行われており、1001号は北京の中国鉄道博物館に、1247号が瀋陽鉄道博物館に静態保存されている。日本、兵庫県相生市の中央公園で1163号が展示されていたが2006年に解体された。

 

  [感想と予想/my thoughts]

 詳細な設定があるにもかかわらず、前々作の長編で台詞は無ければほとんど出番のなかったヨンバオが遂に活躍します。すごい、脇役だった彼が喋っている。グレート・レイルウェイショーではトーマスとは目を合わせる程度で会話はしなかったはずですが、映画ではどのような形で再会を果たすのでしょうか。

彼は第22シリーズでの出演も何話決まっており、第1話の中国の龍舞のお話から準主役級として登場します。是非この機会に設定にある武勇伝を語ってほしいなと思います。

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ちなみに、中国吹替え版『The Great Race』のDVDでは映像特典『Yong Bao and the Tiger』としてヨンバオが赤いボディになる前の出来事が2Dアニメーションで収録されています。現時点ではこの円盤でしか彼の設定を確認することが出来ません。

 

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●カルロス (Carlos) 声: ガブリエル・ポラス

 メキシコで働く古いテンダー機関車。車体番号は「903」。いつも堂々としていて、笑顔を絶やさない。第1回グレート・レイルウェイショーの力自慢決定戦で優勝した実績を持つ、誇り高き蒸気機関車

『走れ! 世界のなかまたち』では観客のファンに喜んでもらうため、メキシコ代表で最優秀デザインショーに出場した。

 

  [モデルになった機関車/basis]

 メキシコ国鉄クラスGR-3「ラ・フィデーリタ」903号2-8-0。1910年にアメリカのボールドウィン・ロコモティヴ・ワークスで製造。元々ナローゲージ向けに造られたが1950年に標準軌に再設計された。1963年に撤回し、現在はグアナファトのアカンバロで静態保存されている。

 

 

【本作の舞台】

 本作の舞台となるのはズバリ、世界です。ソドー島からスタートし、5つの大陸の様々な国の文化を学びながら各地で冒険を繰り広げます。

[アフリカ大陸]

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©Mattel

 最初に冒険するのはアフリカ大陸。この大陸ではなんと5,000マイル以上も旅を繰り広げる事になります。船旅ということで最初に降りる地は港町。とても活気にあふれていますね。メイキング映像によると西アフリカ、セネガルの首都ダカール港であるようです。ダカールでは1979年から毎年1月にラリーが開催されているとのことなので、エースはそれに出場するのかな?

この大陸でトーマス一行はサハラ砂漠を横断したのち、ケニア(恐らくモンバサ港)にて現地の機関車ニアと出逢います。他にも貨車を牽いて砂漠を渡り東アフリカ、タンザニアダルエスサラームへと出発。道中でソドー島では見る事の出来ないシマウマやキリンの群れ、そして巨大なゾウとも遭遇? 

[南アメリカ大陸]

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©Mattel

 ミュージカルを通して、お次に着く先は中南米。カラフルな街並みとカーニバルの衣装を見るに、恐らくブラジルリオデジャネイロです。パレードに参加したのち、アマゾンの熱帯雨林コロンビアの街並み、メキシコなどいくつかのロケーションへ旅をします。この地方で彼らはラウルカルロスとも出逢います。

[北アメリカ大陸]

 続いて北上して訪れるのはカリフォルニア州サンフランシスコ。ティザーではゴールデン・ゲート・ブリッジの傍を通り抜けるシーンがありましたね。

更にアリゾナ州モレンシーのループ線を周回したのち、ユタ州ソルトフラッツへ。同じくアリゾナ州グランド・キャニオンでは、トーマスの印象に深く刻まれることになるボーと遭遇。

[ユーラシア大陸]

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©Mattel

 トーマスが最後に辿り着く場所は中華人民共和国。ここでトーマスは『走れ! 世界のなかまたち』でカメオ出演したヨンバオと再会します。再会と言っても、たぶん会話するのはこれが初めてだと思いますが(笑) 第1弾ティザートレーラーでは万里の長城前で地滑りが起こる描写がありましたが、果たして…?

このように、『走れ! 世界のなかまたち』で登場した国際機関車たちの一部が再登場し、準主役級でフォーカスされるのも今回の映画の魅力の一つとなっているようです。

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©Mattel

 色とりどりの地層剥き出しの山々は同じく中華人民共和国甘粛省張掖国家地質公園"七采山"です。虹色の山脈として知られるジオパークですね。アメリカ大陸のペルーにもそんなスポットがありますが、こちらの玩具で確信が持てました。

 

 映像はありませんが、他にもインドオーストラリアフランスにも行く事が明らかになっています。『走れ! 世界のなかまたち』でお馴染みのラジブやシェイン、エティエンヌにヴィニーと再会できる…かも? ちなみにラジブとシェインは第22シリーズで会うことができます。

 

 

【その他気になった点やチェックポイント】

 映画の制作には21か月、アニメーションは9か月、完成までに9500時間以上をかけて制作されました。そんな大作の気になった点や現時点で公表されている見所をちょこっと紹介します。ちなみに、CGシリーズのアニメーションは秒間25フレームで作成されているそうですよ。

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©Mattel

 世界旅行ということで、ソドー島では絶対に見る事の出来ない異文化や動物がたくさん登場。一番最初に見るのがラクダというのが粋ですね~。まあハット卿はトーマスとは別のタイミングで世界を周るっぽいのでこれが最初かどうかはわかりませんが。

今回の長編や大きなリブートが行われる第22シリーズは「列車は何処へでも行けるのに、トーマスは同じところをぐるぐる回っているだけ」という小さな男の子からの意見を参考に、国連と真剣に相談しながら約2年かけて制作されたそうです。マテル自身もトーマスがソドー島から頻繁に抜け出すことを望むファンだったとのことでこうした結果に繋がったのかもしれません。

 せっかくの世界の旅ですから、各国の主な鉄道紹介ならびに鉄道車両もいろいろ出てくれると嬉しいなー。鉄道アニメとして。

 

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©Mattel

 また、今作品でトーマスを捜索する目的で世界へ旅立つハット卿は、S20『やくにたつしろいぼうし』で彼のお母さんから貰ったサファリハットのほか、各国にちなんだ帽子を被って冒険するようです。サハラ砂漠ではターバンを、ブラジルではカーニバルのヘッドセット等々、計6種類の帽子をそれぞれの場面で被ります。 映画を楽しむ一つの要素として見つけ出すのも面白いかもしれません。

 

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©Mattel

 フライング・スコッツマンも続投! エースがソドー島への道を尋ねるシーンなので、冒頭だろうか。仮にチョイ役でも再び姿を見せてくれてとても嬉しいです。見ず知らずのラリーカーと並走しながら声をかけられた上、道路から線路へ割り込まれた時の彼の心境やいかに(笑)

そういえば、フライング・スコッツマンも世界を周った事のある初めての機関車なんですよね。もっとも、アメリカ大陸とオーストラリアでツアーを行ったぐらいですが。エースはそんな彼の事を知らない様子。

 

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©Mattel

 皆さんは『探せ! 謎の海賊船と失われた宝物』(2015)以降のシリーズに、原作者のウィルバート・オードリー牧師(▲画像左の人物)カメオ出演していることを御存知でしたか? S20『バートのしかえし』では元の物語を忠実に再現する形で"ほっそり牧師"として友人のテディ・ボストン牧師(ふとっちょ牧師)と一緒に重要な役割を得ました。

制作者は当時70周年記念の特別な催しとして彼のCGモデルが制作されました。このようなカメオ出演はオードリー家から好評だったとのこと。*10

本作の映画ではギャグ・キャラクターとして出番があるほか、実は以前の長編作品『走れ! 世界のなかまたち』(2016)や『とびだせ! 友情の大冒険』(2017)にも、声付きで少なからず登場しているんです。気になった方は是非、探してみてください!

 

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©Mattel

 トーマスが道路を猛スピードで走るレーシングガーに変身!?

公式の名称で"ターボ・トーマス (Turbo Thomas)"と呼ばれている新たなトーマスの姿です。今年アメリカで行われた玩具フェアでその姿は既に明らかになっていましたが、まさか線路じゃなくて道路を走るとは夢にも思いませんでしたね…(苦笑)

恐らく『走れ!~』の流線形トーマスのように彼の空想上での姿であると思われます。(つーかそうであってほしい)。

 

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©Mattel

ニアとの競争中に脱線して貨車と一緒に宙返り! 一体どうなってしまうのか…!? 

 

 

 

さて、今に始まった事ではないものの、従来のようなリアル志向の作品ではなくなったように感じられますが、アクション多めで非常に愉快な印象を受けました。これらの大袈裟な演出によって原作をこよなく愛する人たちを不愉快にさせる可能性はありますが、今を生きる小さな子供たちは十分に楽しめそうだと思います。

加えて、このシリーズには欠かせない、大人も考えさせられるような質の高い教育も含まれていますので良作品になるのではないかと考えられます。

かくいう私も原作好きの"昔の子供"の一人ではあるけれど、シナリオの想像を膨らませてはワクワクしているところです。何だかんだで楽しみなんです(笑) 映画の方は

 

長編第14作『Big World! Big Adventures!』は今年7月20日に英国の400か所の劇場で上映され、秋にDVDがリリースされます。尺はなんと前作よりさらに10分延長で、80分。第1作の『魔法の線路』より5分短いですが世界旅行するというテーマに相応しいちょうど良い長さですね。問題はいかに子供を飽きさせないか。

制作期間は21か月で、アニメーションは9か月で制作したとのこと*11

また、本作の補完+続きとなる第22シリーズは今年8月にMilkshake!(英国)で、9月には、署名済みの放送局のABC TV(オーストラリア)、Televisa(メキシコ)、TV Cultura(ブラジル)、Super RTL(ドイツ)、そしてNick Jr.(米国)で放映し、それぞれ米国のみNetflix、Hulu、Amazonプライム等でもストリーミング配信が行われます。

これを機に情報がまたドンドコ入ってくると思うので、ネタバレ以外で詳細な情報が入り次第、公開までの間随時更新します。第22シリーズ以降のリブートでどのように変化するかに関する纏めも後日投稿します。

では。

 

※この記事に添付したスクリーンショット著作権は全て©Mattelに帰属します。

*1:

https://www.youtube.com/watch?time_continue=35&v=S5E9e-0Clko

*2:ウェスティングハウス・エア・ブレーキとエア・コンプレッサーの代わりに真空ブレーキが装備された物。

*3:製造会社は不明。

*4:

https://www.independent.ie/entertainment/movies/peter-andre-lands-role-in-new-thomas-the-tank-engine-film-37000398.html

*5:その後サクラメントのセントラル・パシフィック本部に送られ1869年3月20日に再建された。

*6:ゴールデン・スパイク。鉄道路線が完成するとき記念に打ち込まれるもので、アメリカではこういった習慣が当時からある。

*7:一例:ダック、オリバー、ラウル(番号)/フライング・スコッツマン等

*8:カーリーの実機は1998年に中国で製造された物が初出。

*9:ならびにクリスマスはブリテン島から北極へ

*10:

http://thefancarpet.com/movie_news/entertainer-peter-andre-announced-as-australian-rally-car-ace-in-thomas-friends-big-world-big-adventures-the-movie/

*11:参照