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きかんしゃトーマスオタクによる雑記

きかんしゃトーマス 第19シリーズレビュー第11回

※この記事にはネタバレが含まれています。また、記事の感想は個人的な意見です。

この記事は2015年12月に書いた感想メモに2019年現在の考えをつけ加えた物です。

 

 

 

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S19 E13『Den and Dart』『デンとダートはいいコンビ』

脚本:デヴィー・ムーア

内容:離れ離れで働くことになったデンとダートはお互い心配になる。

 

【高評価点】

・デンの性格フル活用及び発展。

・"2台一緒でないと修理が出来ない"という設定の自然な改変。

・トビー、ヘンリエッタ、メイビスの役割、活用。

 

【低評価点】

無し

 

 

 

【このエピソードについて】

 これまでデンとダートはS16『こわれたオールド・ウィージー』や『シマシマのゴードン』でのなんだかパッとしない活躍を除き、主観回がありませんでした。2台とも個性が強く魅力的でありながら充分な肉付けが無かったのですが、初登場から5年が経ってようやく主役が与えられました。

 

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 気を取られて故障してしまったメイビスの代わりに、シャイなデンが採石場へ働きに行くという物語。でもデンとダートはS16で語られたように、2台一緒でないとまともに働けないという謎の弱点を持っています。

 しかし、そんなばかみたいな設定が、後のシリーズでも説明がつくように今回から正攻法で改変されました。「2台一緒じゃないとまともな修理ができない」から「2台一緒じゃないと自信が持てない」へ。かなり良い掘り下げだと思います。新しく働く場所で相棒がそばにいないと心細い、それは遥かに自然な思考であると言えましょう。

口下手な自分の言いたいことを、いつも要約で纏めてくれる相棒・ダート。彼の居ない環境で一人寂しくやってきたデンはシドロモドロ。

 

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 そこで彼を支えるのが同じく採石場で働くトビー(とヘンリエッタ)。ダートにはメイビス。ディーゼル整備工場の2台とファークァー採石場の2台とで各々ペアになっているのが面白いところです。

トビー達の協力を経て、デンは自信を持って仕事に励むことを学びました。対してダートは相棒不在の寂しさを堪え、彼が戻ることを確信していれば、一台だけでも機関車の修理を手伝うことが可能ということを証明しました。

  中盤のアップテンポのBGMはエネルギッシュに各々のモチベーションが格段に上がった事がわかりやすく示されていて良かったです。メカニカルな工場で忙しなく働く工業用機関車たち、そんなイメージが似合うデンとダートにはぴったり。

 

 問題点ではありませんが、物語はデンの成長と発展を中心にしているが故にダートはさほど注目を集めていない為、サブタイトルは少し相応しくないように思います。例えば『Den Laves Dart』などの方が適切かもしれません。

 

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 もう一つ不満があるとするならば、トビーがヘンリエッタを牽いたままただ見守るだけだった事です。彼も本来、石の貨車を運ぶ事もありますので、そこまで堅く定義を守らなくても…という感想です。でも、これも大した問題ではありません。

※そしてこの不満な点はS20で改善されていました。 

 

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 とはいえトビーの活用法は素晴らしかったです。S5以降よく見られる謎の"臆病で控えめな性格"は一切見せず、本来の性格である賢明なところが見られます。ヘンリエッタと共にデンに心強い助言を与え、まるで親または先輩・良き上司のように見守り、見事にデンを一人で入れ替えができる、かつ危険な状況に置かれた仲間を自分の意志で救える勇敢で利他的な機関車に成長させました。現在のメイビスの思いやり溢れる性格と、賢くきっぱりとした態度も、トビーの教えがあってこその成長なのかもしれませんね。 

 

【チェックポイント】

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 ヘッドランプを装備したダート。メイビスやソルティーと同じBRディーゼル仕様の金型ですが色はダートのボディカラーと同じ臙脂色です。

 

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 今までほとんど空気同然だったbackshedこと高炉。溶鋼を流し部品に使う鉄を作る光景は非常に圧巻で工場感が満ち溢れていますね。直前のシーンではノーマンとパクストンが共に働く姿も確認できます。

 

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 なんだかんだで久しぶりに低床式大物車(The Wellwagon)が適切な使われ方をしています。踏切待ちのバーティーも、トーマスの支線上であることを表す良いポイント。 

 

 

全体的な面白さ:☆☆☆

鉄道らしさ:☆☆☆

リアリティ:☆☆

キャラ活用:☆☆☆

BGMの良さ:☆☆☆

アニメーション:☆☆☆

道徳教育面:PERFECT

 

【最終的な感想】

 私はこの物語を観た後の今でも、デンとダートはまだまだ可能性を秘め、いろんな活躍ができることを確信しています。そしてここで得た発展が別のエピソードでも活きるといいなと心から思います。

サブタイトルと動かないトビーの小さな欠点にも拘らず、その…、なんというか…、つまり何が言いたいかというと、最高でした!

 

総合評価:9/10

※この記事に添付したスクリーンショット著作権は全てマテル社に帰属します。

 

 

 さて、今日からS19レビューを再開します。私が基準を定めてS19のレビューを行った2015年当時は、このような活動を行うにはまだ若すぎたようです。これよりも以前から物語の素晴らしいところを伝えようと心掛けていたのに、いつしか勝手に新作に対する期待度のハードルを上げ非合理的な文句とつまらない粗探しを展開して行き、あらゆる人に不快な思いをさせた反省の意で、昨年までしばらく活動を自粛していました*1

大人になって、その未熟さがわかりました。S22とは評価基準が大きく異なりますが、これからは作品を愛する大人目線で落ち着いて感想を述べたり、制作側の意図を考えながら評価していこうと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

 

 それにしても昔の俺はやけにテンション高いな。今もか(笑)

*1:ただでさえ近年きかんしゃ系統のブログが少ないので、検索結果の上位に出てきてしまいます。