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喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

きかんしゃトーマス 第23シリーズレビュー第17回

※この記事にはネタバレが含まれています。

また、記事の感想は個人的な意見であり、他者の代表ではありません。

 

 

 

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S23 E12 『Rangers of the Rails』『エミリーのだいぼうけん』

脚本: デヴィー・ムーア

内容: 嵐の夜、エミリーもニアと一緒に冒険に出ることを望む。

テーマ: 冒険は目と鼻の先で待ち構えている

 

【高評価点】

・エミリーとニアの絆の発展。

・嵐の描写。

 

【低評価点】

無し

 

 

 

【このエピソードについて】

 パワー・レンジャーではありません。久しぶりのエミリー回です。

 

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©Mattel

 第23シリーズにおける正真正銘の女子回とはまさにこのエピソードの事を指します。機関庫の団欒でトーマス、パーシー、ジェームスの3台も喋りますが、それ以外では全て女性キャラクターを中心に話が進みます。客車に乗るレンジャーの子供たちと先生も全員女の人。特にエミリーとニアとレベッカの3台の女子トークは見てみたかったので嬉しいです。

 今回の主役はエミリーとニアの2台です。物語は至ってシンプル。トーマスとニアの世界旅行の話を聞いて自分もニアとの冒険を想像します。その翌日、"冒険は何処でもできる"という教訓を得ます。エミリーin『BWBA』な感じの空想は可愛らしいです。冒険したいという願望以外にストーリーが無いので少し単調かもしれませんが、偶然から、同じくキャンプに興味があったニアとの絆を結ぶ件りがあったのがとても素敵でした。

 序盤では、ちょっとメタ的な要素を含みます。それに関して不快感はありませんでしたが、エミリーの事を気の毒に思い始めました。彼女の言うとおり、『TGR』で最優秀デザインショーに出場したりケイトリンを救って以降、彼女は単体で目立った活躍をしていません。ハット卿のお母さんと協力したり双子の面倒を見ることはありましたが、どちらかと云えば日常的で、それ以前でも自身の性格を強調した話も少ないです。ちょっと難しいですが、第7シリーズの面影が垣間見える迷惑ではない現在の性格で描いたトーマス並の活躍とアクションシーンを観てみたいなと、エミリーを見て思いました。

 

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©Mattel

 でも今回は久しぶりに冒険が出来ました。嵐が来たこととニアの仕事の手伝いと偶然からなる物ですが、普通にカラン城へキャンプしに行くだけでは成し得なかった充実感を彼女は味わうことが出来たほか、駆けつけたニアと一緒に女の子たちのキャンプの様子を一晩愉しみました。

エミリーの現在の性格も活かされていたと思います。Meet the Steam Teamシリーズで紹介されたように慎重さと勇敢さ、そして思いやりがバランス良く描写されます。また、利己的に動いて迷惑をかける事も無かったのでほっとしています。

 そして問題解決も全て女の子だけの力です。ニア(機関車)が後方からエミリーを引っ張り、活発なレンジャーの女の子たちと女性指導員(?)(人間)が倒木を除去します。これには勇気づけられると思います。

 

 

【チェックポイント】

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©Mattel

 つむじ風が吹いたり、閃光が電灯を直撃したり、機関庫の煙突が落ち、 扉が勝手に開くなど嵐の描写がかなり丁寧で好きです。

翌日、転車台に池が出来て鴨が泳いでいたりいたるところに影響が出てるのにも笑いました。

 

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©Mattel

 煙室でお湯を沸かしてる事にも不覚にも笑いました。やっぱりここって熱いんでしょうね。蒸気機関車の利点です(笑)

 

 

全体的な面白さ:☆☆

鉄道らしさ:☆☆☆

キャラ活用:☆☆

BGMの良さ:☆☆☆

アニメーション:☆☆☆

道徳教育面:☆☆

 

【最終的な感想】

 今期最も短いレビューですが、エミリーとニアの絆を非常に楽しみました。特別素晴らしい事はありません。しかし、堅実で和むエピソードでした。

またエミリーにスポットライトが当たることと、今後もエミリーとニアの仲良しペアが継続して描かれる事を望みます。

 

総合評価: 7/10

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