※この記事にはネタバレが含まれています。
S17 E02 「Scruff's Makeover」 (スクラフのだいへんしん)
脚本:リー・プレスマン
あらすじ:洗車に恐怖心を抱いていたスクラフの心境がペンキを塗り替えたことにより変化する。
【高評価点】
・機関庫にいるヘンリー、ゴードン、ジェームスの大型機関車トリオがいうシーンに懐古感。
・ジェームスが綺麗になったスクラフを見て「自分と同じくらい」と評価する所が良い。製作者さんわかってる。
・終盤のゴードンの台詞にグッと来る。
【低評価点】
・クレーンがゴミを持ち上げるとき、ゴミがポロポロ落ちていない(ニトロゲンでは落ちていた)。
・無蓋車が赤色しか無いのが…何というか寂しい。見たところ、アークの作品の無蓋車はみんな赤色ばっかり。灰色なのはいたずら貨車のみ。緑とか茶色とかも入れてほしかった。
・UK版なのに「Trash」というアメリカンワードが出る。
・ゴミがべちょっと貨車に落ちるシーンはちょっとなぁ…。食事中には観たくないし、そこまでリアルにする必要はないと思う。汚い。
【その他、面白かった点や小ネタ】
・スクラフ、初めて汽笛を鳴らす。
・スクラフがティッドマス機関庫に来る前と出ていくときにブレーキ車の色と形が変わっている。(CGミス)
・顔までちゃんと洗う整備士。
・↑その時にスクラフの鼻がふにふにしてることから、機関車たちの顔は柔らかい事を伺わせる。
・洗ったはずなのにネームプレートに名前が書かれていない。
・何故かゴミ処理場にスレート貨車がある(CGミス)。
・アニーとクララベルがS11以来久しぶりにTVシリーズで喋る。
・アークCGにしては珍しく、郵便貨車やエドワードの貨車にブレーキ車が繋がれていない。
・CGミスなのか、ウィフが汚れてしまったスクラフの元へ来るとき、貨車とウィフの上にあったゴミが無くなっている。
大型機関車トリオ
【感想】
S14以来のスクラフだぁーっ!!(
いや、確かにS15,16にも登場してましたが、台詞はありませんでしたよね。しかもとうとう主役に。洗車をするためのブラシや泡を恐がっていたスクラフが、今回で初めて洗車(というかペンキの塗り替え)することになるお話ッ!
第2話からいきなり登場するウィフとスクラフに大興奮のゼルさんです。ウィフの顔はアークの方がいいかも。ふっくらしてて可愛いです。しかもどんだけって程汚れてる(笑) 走ってると軽いゴミは飛んでくるんでしょうね。働き者の証拠です。
ウィフに頼まれてティッドマス機関庫にあるゴミを片付けに行くスクラフ。機関庫にはゴードン、ヘンリー、ジェームスの大型機関車トリオが。並びは違うけど、この3台が機関庫で休んでいるのは久しぶりに見ますね。初期を彷彿させる。そして彼らはスクラフを見て「うわ、汚い」と軽蔑します。でもスクラフはウィフ同様動じない。流石だ。
しかしナップフォード駅でハット卿にも「Oh, my…」。塗装を塗り替えなさいと命令。まあ流石にいつかツッコまれるとは思ってましたよ(笑) しかしスクラフはブラシや泡が恐くて断ろうとするが、「それしか方法は無い」と言われ、しぶしぶ整備工場へ。
「トーマスとスクラフ」のように今回は逃げ回ったりせず、ちゃんとハットちゃんに言われた通り、すぐに塗装を塗り替えます。偉い!
スクラフを歓迎するビクターとケビン。なんかビクターの口でかくなった?というわけでスクラフの隅から隅まで塗装を塗り替えることになりまして。ちゃんと顔まで洗うところが可愛いw 塗装の塗り替えって小型機関車だと何時間かかるんでしょうね?
そしてこんなにきれいになりました。うわーすごい!まるでプロモみt(←) 新品同様になりました。でもネームプレートは…名前が無い。何のためのネームプレートなんだよと。
鉄に映った自分を見て驚き、喜ぶスクラフ。そしてひどく自惚れます。わかります、わかりますよ~その気持ち!自分がカッコよく見えるとみんなに自慢したくなりますよね!!
さっきまで汚いと軽蔑したゴードン、ヘンリー、ジェームスも感心。ジェームスの評価台詞にちゃんと「as」を入れるところがまたジェームスらしい。「自分と同じくらい綺麗だ!」
それを見たウィフも「良いね」と評価しますが、どうやら忙しいようで、やっぱり塗装<<<<<仕事のようで。スクラフに貨車をどかしてくれと頼みますが、スクラフはこの綺麗な姿を汚したくないと言い張る。「そう、じゃああのオイルの貨車を3つ移動させて」。でもスクラフは断る。汚れない新しい仕事を探しに行くことに。普通の機関車だったらここで怒るけど、怒らないのがウィフ。とってもおおらかで親切な性格の持ち主なんです。
ところでこの貨車って…ブルーマウンテンの採石場にあったスレート貨車…?あれ、ここってナロー線…ではないよね?ブレンダムの港の分岐追加のようにここも三線軌条になったんでしょうか?でも上から見下ろしたアングルでは三線になっていませんし、標準軌の無蓋車も走っています。謎だ。
謎はさておき、新しい仕事を探しに向かうスクラフ。アニーとクララベル、郵便貨車、急行を牽こうとしますが、「君の仕事はゴミ処理場でだろ?」と断られます。
S「でも僕はとってもきれいになったんだよ?」
G「確かにきれいにはなったが、ちゃんと仕事をして役に立つ機関車にならないと意味がないだろう」
と直訳してみましたが、まさにゴードンの言うとおりです。早く日本語版が見たいなぁ、これ名言でしょ!ゴードンの言葉に考えさせられるスクラフ。ゴミ処理場に戻ります。
ゴミ処理場ではウィフが焦っていました。スクラフが手伝ってくれないので一人で仕事をしていたウィフ。うう、本当にえらいんだね、ウィフ。そこでスクラフが「僕も手伝おう」と。その言葉に「だめだスクラフ!せっかく塗り直した君のボディが汚れちゃうよ!」と心配するウィフ。本当にいい奴だなぁと涙流してる人がここに(←
でも手伝おうとするスクラフ。そこで問題が。クレーンが誤って持ち上げたゴミをスクラフの真上に落としてしまい、スクラフは元の汚いスクラフに戻ってしまう。 しかしスクラフは「この仕事は汚れて当たり前だ」と開き直り、いつものようにゴミ処理の仕事をするのでした。うん、やっぱりスクラフはそのままの方がカッコイイよ!
【日本語版について】
・めっちゃくちゃビューティフル
色々と考えさせられる内容でした。これもいいお話ですね。
総合評価:7/10
どうでもいいが、このクララベル可愛い。
さて、次回は僕の大好きな「Wayward Winston」です。久々の暴走回ですからね。
では。