祝!
『きかんしゃトーマス キング・オブ・ザ・レイルウェイ トーマスと失われた王冠』
日本上陸!!イェーイ!
さっそくぜるさんも公開日初日に観に行ってきました('ω')
とはいえ、今回は映画の内容については一切触れませんので、ご安心を。
今回ご紹介したいのはこちらのパンフレット…
…の表紙を開けてすぐの1~2ページ目のソドー島の地図。
『ブルーマウンテンの謎』までのパンフレットを持ってる方なら一目瞭然。そう、地名設定が細かく書き足されている新しい地図です!
これまでの地図には載っておらず謎のままであったカラン城、マッコール農場、メイスウェイト駅、ウィフのゴミ処理場、ソドー吊り橋、侯爵夫妻の別荘、フェンランドの橋、風の鳴く森など多数の地名が今回の地図に全て追加されてます。書き足した人物は不明ですが、TTTEwikiaを読みつつ辻褄合わせをしていって、出来上がったのがこの地図なのかもしれません。
今日はこの地図を考察しながら紹介していきたいと思います。
さあ、一ヶ所ずつ紹介していきましょう。まずはトーマスの支線から!
ナップフォード→ドライオー→トリレック→マッコール農場→エルスブリッジ→水車小屋→風車小屋→トロッター農場→メイスウェイト→霧の谷→ハッケンベック→ファークァー→アールズデール・エンド→ファークァー採石場
の順になっています。トリレックからの分岐点で貨物駅→ナップフォード港へ行く線路は変わってませんが、本支線ではようやく位置が判明したものがいくつかありますね。以下の通りです。
・マッコールさんの農場は、トリレック駅とエルスブリッジ駅の間。
・模型時代のOPに出てきた水車、風車小屋、そしてS13から登場したトロッターさんの農場は、エルスブリッジ駅とメイスウェイト駅の間。
・メイスウェイト駅とミスティ・バレー(シリルの住むところ?)は、エルスブリッジ駅とハッケンベック駅の間。
・トビーの車庫があるアールズデール・エンド駅は、トーマスの支線終点。ファークァー駅と採石場の間。
に存在することになっています。辻褄合わせのためか、ファークァーを終点にせずアールズデール・エンドを終点にしてしまったんですね。これはいいのか悪いのか…。
また、キンドリー婦人が住んでる家の近くのトンネル(メイスウェイトとハッケンベックの間)をよく見たら、潰されてる、つまり丘になってますね。何があったのでしょう。おそらくこれはS18『Thomas the Quarry Engine』劇中に出てくる、"ゴードンの丘よりも急な丘"を指しているのだと思われます。あそこ三線ではなく二線でしたからね。
因みに、アールズデール(ちんまり)鉄道にある"Marthwaite"駅は、メイスウェイトではなくマースウェイトというまた別の駅です。混同しやすいので気を付けましょう。
続いてエドワードの支線!
ウェルズワース→フェンランドの橋→スクラップ置き場→牧師館の果樹園→ベーカリー→サドリー→ソドー動物園→女子校→ブレンダム港→ブレンダム→陶土採掘場
となっています。追加点は以下の通り。
・CGシリーズによく登場するフェンランド(沼地)の橋、トレバーがいたスクラップ置き場、トレバーが働いている果樹園、そしてここ最近頻繁に登場するベーカリーは、ウェルズワース駅とサドリー駅の間。
・S14以降登場し続けているソドー動物園は、サドリー駅と女子校の間。
・ブレンダムの港とブレンダム駅は別れている。
フェンランドってここにあったんですね。でも『ゴードンのこわれたボイラー』でゴードンがそれらしき橋を渡っているのは…どういうことなんでしょう。
お次はダックの支線!
ティッドマス→給炭所→ティッドマス機関庫→タウンホール→バルジーの橋→ホルトラフ→ブラフズコーヴ→アルズバーグ・ウエスト
となっています。以下追加点。
・給炭所は、ティッドマス駅とティッドマス機関庫の間。
・タウンホール駅は、ティッドマス機関庫とホルトラフ駅の間。
・バルジーのつっかえた橋は、タウンホール駅とホルトラフ駅の間。
・ブラフズコーブ駅は、ホールトラフ駅とアルズバーグ・ウエスト駅の間。
です。(⑤が邪魔していて本当に給炭所(石炭ホッパー)なのかどうかちょっとよくわかりませんが、ホッパーの前にLの文字が見えるので、多分そうだと思います)。
タウンホールってティッドマスにあるんですね。それからトーマスの支線にあると言われていたブラフズコーヴはこのダックの支線にあると辻褄を合わせた模様。トーマスの支線には子供たちが集まるような入り江は見当たりませんからね。
更に、ホルトラフから少し先の分岐点から、カラン城と鉱山に行けるようです。恐らくこの鉱山はS5『トビーのたんけん』に登場したバートラムのいる鉱山(遊園地)ではないかと思われます。でも、こんなところにあると高山鉄道の機関車がそこまで行くことができないのがネック。バートラムが遊園地からファークァーロードを結ぶ廃線を使って観光客を乗せるだけなら辻褄が合うのですが…。それにカラン城がここにあると、『トーマスりゅうでいこう』などの台詞に問題が…(後に紹介しますが、吊り橋はウェルズワースの前にかかってます)。
あと、この支線にあると思われていた、キャラン駅(スクラフィーを破壊させた場所)が見当たらないのですが、それは…。
続きまして高山鉄道!横に長いので2つに分割して紹介します。
クロヴァンズ・ゲート→クロス・ニー・クーン→グレンノック→レニアス→レイクサイド→スカーローイ
高山鉄道本線は一見変わりありませんが、本線端の線路が飛び出ているのが確認できます。以下追加点。
・クロヴァンズ・ゲートの前にソドー整備工場、スカーロイたちの機関庫、波止場がある。
・レイクサイドからの分岐点で、S16で登場したデイジーホルトに行ける。
・デイジーホルトの先へは、ブルーマウンテンの採石場→ウルフステッド城(伯爵の領地、ウルフステッド鉱山、恐竜公園)に繋がっている。
という感じでものすごい長い線路が追加されました。
デイジーホルトというのは、S16『ピーター・サムのるすばん』で故障して動けなくなっていたサー・ハンデルが停車していた貨物駅です。よくルークたちのCGプロモの背景に使われていますね。
『ブルーマウンテンの謎』のパンフレットでは、ブルーマウンテンの採石場はウォード・フェル山にあると記されていますが、この地図では採石場はシェーン・ドゥーイニー山麓にあると記されています。
そして相変わらずグレート・ウォータートンへ通じる線路は描かれていないんですね。それから、S10のカルディー・フェル・サミットへ繋がる線路は無しとされているようですね。当たり前か。登山鉄道の良さがなくなりますもんね。
それと一つ気になったものがあります。こちらを見てください。
こちらは本劇場の舞台、ウルフステッド城です。
ULFSTEAD CASTLE→わかる
EARLS ESTATE→わかる
STEPHEN'S MINE→ウルフステッド鉱山ですねわかります
DINOSAUR PARK→!?
ダイナソー・パークって何???!!!
TOTB(Tale of the Brave)のあらすじに、"ノランビー伯爵が恐竜の化石を展示する博物館の建築を計画"とあったので、ソドー博物館ウルフステッド支店か何かと思っていたんですけど、まさか「ダイナソー・パーク」なんていう名称だったとは驚きです。
あくまで恐竜の化石が展示されている公園だと思うのですが、先日紹介した『Dinos & Discoveries』の表紙みたいにジュ〇シックパーク的な感じになるのだったら嫌だな…なんて。
さて、話に戻りましょう。今度は唯一の電化区間、ピール・ゴッドレッド線です。
キルデイン→アビー→シェーン渓谷→ウィフのゴミ処理場→カーク・メイシャン→ピール・ゴッドレッド→アルミニウム工場
となっています。
・シェーン渓谷は、アビー駅とウィフのゴミ処理場の間に位置し、シェンベン山麓にある。
・ウィフのゴミ処理場は、アビー駅とカーク・メイシャン駅の間。
ようやくゴミ処理場の位置も確定されましたね。なんとソドー島のど真ん中!ウィフとスクラフが島中のゴミを集めまわれるように、この真ん中にしたんでしょうね。でもメイシャン駅に行く最中、悪臭に襲われそうw
そして、シェーン渓谷から少し先の分岐点で、ブルーマウンテンの採石場に繋がる標準軌の線路がありますね。パクストンはいつも採石場を出てアビーを通り、ブレンダム港へ走るようですね。
また、キルデインから少し先の分岐点でキルデイン精錬所に行けるっぽいです。字が薄すぎてよく読めないのですが、恐らく"Killdane Smelting Yards"と書いてあるんだと思います。いつも出てくる精錬所ってキルデインにあったんですね…。
次。バラフー線です。
ここは特に変わりないのですが、強いて言えばバラフー駅の隣に学校駅があることぐらいでしょうか。あと、高山鉄道の機関車たちの機関庫の位置が、バラフー線とくっついてますね。
支線はこれで最後ですかね。今回新しく追加されたウルフステッド線(?)です。
マロン→風の鳴く森(ヒロの隠れてた場所)→公爵夫妻別荘→ウルフステッド城(伯爵の領地、ウルフステッド鉱山、恐竜公園)
という順番。ケイトリンとコナーが本土からウルフステッドへ行き来するために使われる線路でしょう。KOTR劇中でも何度か映りましたね。以下追加点。
・マロン駅から分岐する支線。
・風の鳴く森は、マロン駅と別荘駅の間。ヒロが見つかった場所もこの森の中。
・ボックスフォード公爵夫妻の別荘は、ささやきの森とウルフステッド城の間。
良い辻褄合わせだなと思いました。別荘の駅もここにあることがわかってスッキリしました。
最後に本線です。かなり長いので、写真は3分割しました。赤線が本線です。
ティッドマス→ナップフォード→洗車場→デイリー→クロスビー→リンゴ園→ソドー吊り橋→ウェルズワース→ゴードンの丘→マロン→クロンク高架橋→クロンク→キルデイン→ささやきの森(パーティーフィールド、イベント会場)、ケルスソープ・ロード→ソドーエアポート→クロヴァンズ・ゲート→ソドー整備工場→ヘンリーのトンネル→ビカーズタウン→可動橋→バロー・イン・ファーネス
…長かったですね。こうなっておりました。以下追加点。
・洗車場やデイリーは、ナップフォード駅とクロスビー駅の間。
・リンゴ園は、クロスビー駅とウェルズワース駅の間。
・巨大なソドー吊り橋は、ウェルズワース駅前のリーグ川に架かっている。
・高架橋は、クロンク駅前のアブ川に架かっている。
・ささやきの森、パーティフィールド、イベント会場は、キルデイン駅とケルスソープ・ロード駅の間。
・ソドー整備工場は、クロヴァンズ・ゲート駅の少し先。
・可動橋は、ビカーズタウンと本土のバローを結んでいる。
ピール・ゴッドレッド線にあると思われていたソドー吊り橋は、なんとウェルズワース前にあったんですね。驚きです。しかし、これだとカラン城からレスキューセンターを走るとき、吊り橋を通ることになるので、『トーマスりゅうでいこう』のダックの台詞はなんだったのかということに。
パーティフィールド、イベント会場というのはS13~16でよくパーティが行われていたあの場所です。例えば凧揚げ大会とか、スティームフェアとか、バブルスさんの風船ショーとかが行われたのは全てあの場所です。ささやきの森もここにあるようですが、地図には森が描かれていないという…。
ヘンリーのトンネルとビカーズタウンの間に、ディーゼル整備工場に続く支線がありますね。ビカーズタウンとはだいぶ距離があるので、ビカーズタウン=ディーゼル整備工場ではなく、ビカーズタウンの一部という目で見ましょう。
また、今までの地図ではブレンダムと陶土採掘場の間と記されていたソドー・レスキューセンターとミスティアイランドトンネルは、サドリー駅の南東、マロンとクロンクの間の分岐点先にあると変更されています。「(レスキューセンターから)ウェルズワースへは道路で行くほうが速い」というナレーションの辻褄合わせは完璧ですね。ただ、一直線にびーんと伸びてるのが気になる。
それから、CGシリーズに出てくる操車場(Shunting Yards)はナップフォード操車場のようです。
というわけで、地図の追加点紹介とその考察はここまでです。いっぱい追加されましたね。書くことが山ほどあって大変でした。グダぐだでしたら申し訳ない。アールズデール鉄道、登山鉄道、カーク・ローナン線、そして島の北の地域は特に変わりありませんでした。
今回の地図を読んだ感想を言いますと、辻褄合わせや細かい位置設定まで書き記されてるのはとてもいいんだけど、細かすぎて逆にすごく読みづらかったです。それと、キャラン駅、ボルダーの山、ケルスソープ駅の支線、アーサーの支線、エルスブリッジ駅など多数の連絡線の記述もなかったりで、ちょっと微妙な点もありました(そこまで書き足すともっと読みづらくなるけど)。
しかし、こんだけ設定があるっていうとトーマスも奥深いですねぇ。他にも原作者によるソドー島の深い歴史設定なんてものもあったりするし、この作品はやっぱり侮れないです。
このソドー島の新しい地図は今のところ日本のみでしか見られないと思うので、コアなトーマスファンの方は是非『トーマスと失われた王冠』を観るついでにこのパンフレットを手に入れてみてはいかがでしょうか。パンフにはこの地図だけではなく、恒例の綺麗な劇中スチールも印刷されてますし、買って損はないと思います。
では。