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喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

きかんしゃトーマス 第18シーズンレビュー 23

※この記事にはネタバレが含まれています。

 

 

 

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S18 E22 「Timothy and the Rainbow Truck」 (ティモシーとにじいろのかしゃ)

脚本:デイビー・ムーア

内容:ビルとベンの悪戯に引っかかったティモシーは虹色の貨車を探しに島中を走り回る。

【高評価点】

・ティモシーの騙されやすく純粋無垢な性格が存分に活かされている。ほか、(トーマスを除いて)ソルティーなどキャラクターのチョイスは良し。

 

【低評価点】

・トーマスはクレイピッツとブレンダム間で何をしていたのか。

・基本どんな色の貨車が存在していても構わないが、まるで玩具のような黄色や紫色などこのためだけに用意した感のある演出は少し気に食わない。

 

【面白かった点、小ネタ】

・ティモシー主役回。

・S17「ケビンとクランキー」の一部シーンがアレンジされて使いまわされる。

・何故か貨車が地面に設置されている(CGミス)。

・マリオンにボコやコナーにした悪戯をするビルとベン。

・呆れるマリオン。

・ブレンダムの港を走る貨物列車が一瞬フリーズする(CGミス)。

・ビルの競争に挑んで騙されるノリの良いソルティー。

・一旦疑いつつも結局騙されるティモシー。

・両者の意思疎通に失敗するビルとベン。

・黄色、黄緑色、紫色の貨車初登場。

・虹色のドレスを着た公爵夫人。

・ティモシー「えっと、僕はその、虹色の貨車なんて探してません!」

・見ようによっては虹色な港のゴミの貨車。

・ゴミの貨車をゴミ処理場まで運ばされるビルとベン。

 

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 E14「No Steam Without Coal」とは逆に、今回はティモシーが主役でビルとベンが準主役なお話。E14よりもティモシーの個性を掴みやすい回ではありますが、同時に天丼回でもありました。

 

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なんともいえない虹色のドレスを着たボックスフォード公爵夫人。ティモシーが往復するまでずっと駅舎に立ってるけど、何を待っているのやら。

 

 

【流れと感想】

 『D&D』収録エピソード3本目。『TOTB』であまり出番のなかったティモシーが主役ということで少し楽しみにしていました。特に虹色の貨車とはなんなのか、すごく疑問でした。(嫌な予感はしていた)。

 

 双子のビルとベンはいたずらが大好きな機関車だ。よくマリオンやソルティーに双子であることを利用してからかっている。ここら辺は紹介しなくても大抵の子供たちならわかっているはずですけどね。しかも悪戯のパターンが過去作と一緒だし。でもいいおっさんなソルティーが見れたのでよし。

更にこの双子にはよくからかう相手がいた。それはクレイピッツのリーダー、ティモシーだ。双子は目配せをすると、ティモシーに近づいて「特別の貨車を探している」と嘘をつく。いつも悪戯の的にされているせいかティモシーは疑ってかかるも、結局騙されることに。ビルとベンのやりとりあからさまなのにそこで引っかかるあたり本来の意味でナイーブであることがすぐにわかります。

しかもこの双子、意思疎通失敗してるし(笑) 赤とオレンジ色から始まり、黄色、緑、青、インディゴ、そして紫と勢いで最終的に「虹色の貨車」という嘘になるのはちょっと笑った。後で喧嘩してそう。こうしてまんまと騙されたティモシーは、友達の手伝いをしていると信じ込み虹色の貨車を探しに出発する。ここまで純粋だと面白いを通り越して逆に申し訳ないようなそうでもないような。

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まず彼はブレンダムの港で探した。どの貨車にもそれぞれの色がある…のはわかるけどこのためだけに用意した感のある、これまでになかった色の貨車の登場の仕方はあんまり好きじゃないかな。寧ろこれを赤~紫まで順番に連結させて虹色の貨車とするのかと思ってしまった。

次にソドー動物園で虹色のオウムを、ボックスフォード公爵夫人の色鮮やかなドレスを、子供たちの上げる虹色の凧を見た。なんだなんだ、今日は"虹色の日"なのか?

そしていつの間にか操車場の方まで探し回っていた。何処の操車場かは不明だけどエドワードの支線を抜け出し、公爵の別荘があるウルフステッド線を通って操車場まで行ったと思うとティモシーにしては割と長距離を探し回っていたみたいで。かなり友達思いなんですね。そこにいたトップハム・ハット卿に仕事場を抜け出して何をしているのかと叱られてしまう。ややパニックになり「僕は特別な貨車なんか探してません!」と暴露しちゃうティモシーが可愛い。まさに嘘をつけないタイプ。

結局虹色の貨車を見つけることができなかったティモシー。本気で探していたようで、何も目に入らないほどがっくりと肩を降ろす。最後にもう一度港を探してみようと考えてるティモシー。するとソルティーが「虹色の貨車」を知っているという。

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ソルティーのいう「虹色の貨車」とは港のゴミがぐちゃぐちゃに積まれた汚い貨車だった。そんなゴミの貨車だけど、様々な色のペンキでべたべたになっていて、見様によってはビルとベンのでっち上げた発言と一致している。ということでソルティーの名案で、ビルとベンに持って行ってあげることに。それにしても、どうしてこうなったんだこの貨車はw

こうして虹色っぽいゴミの貨車を運んできたティモシー。それを見たビルとベンは慌てて嘘であったことを暴露。ソルティーから聞いていたハット卿は彼らに罰として貨車をゴミ処理場へ運ぶよう命じ、双子はS17のように喧嘩をしながら貨車を運ぶのだった。

 

 

 良く言えばティモシーの個性がはっきりとわかる、悪く言えばS08~12に似たり寄ったりで天丼、そんな回でした。主役がティモシーでなければ僕は間違いなく1/10の評価を出していたかもしれません。(ティモシーとパクストンはほぼ同じような個性を持っているが今回はティモシーで正解と個人的に思う)。

とくに貨車を探すまでの時間は非常につまらなかったけど、いたずらに引っかかることで双子を出し抜くといった発想が面白かった。朝方、夕焼けの映像は綺麗だったし、エキストラだがウィフの働く姿もみれたので個人的に満足です。(無論、たとえ好きなキャラクターがいたとしても、CGミスがあったとしても評価は左右しません)

 

 

総合評価:4/10