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喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

きかんしゃトーマス 第23シリーズレビュー第15回

※この記事にはネタバレが含まれています。

また、記事の感想は個人的な意見であり、他者の代表ではありません。

 

 

 

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S23 E14 『Out of Site』

脚本: マイケル・ホワイト

内容: 平らが好きなブレンダは整地した場所に砂利の山が出来てる事に腹を立てる。

テーマ: チームワークとコミュニケーション

 

【高評価点】

・教訓「他の人がどのように働くかを理解する」

・完璧主義者に向けたメッセージ性。

 

【低評価点】

・真新しいキャラクターであるにもかかわらず、ブレンダがチームに加わった理由が説明されていない。

 

 

 

【このエピソードについて】

 私のレビューにおける「鉄道らしさ」は、機関車が主役にも拘らず鉄道でやらなくてもいいようなコメディやネタの場合、赤文字で最低評価の"NOTHING"を付けます。道路関係の物語の場合、鉄道が関与していれば素晴らしいですが、元々道路関係を焦点に置く前提ならそれはそれでオーケーです。

 

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©Mattel

 久しぶりに鉄道が9割関与しないエピソードです。というか鉄道キャラが空想以外で一言も喋りません。今期はジャックと建設現場の重機達が要の回が3話あり、どれも、スピンオフ作品『Jack and the Sodor Construction Company』シリーズの正当な続編と云っても過言ではないでしょう。S20『マックスとモンティはらんぼうもの』でもジャックと仲間たちを焦点に置いていましたが、あれはトーマスが主人公でした。ちなみに今回はトーマスは、ブレンダの空想シーン以外に登場しません。*1

スピンオフが存在するように、重機達にはそれぞれ幾つかのエピソードが書けるぐらいには充分な個性を持っているので、どの話もうまく機能していました。

 今回のお話は新しい仲間のブレンダが主役で内容はかなり堅実でした。お浚いによればテーマは"チームワークとコミュニケーション"という最早1シリーズに1回以上はある、使い古された、でも常に重要な教訓でしたが、"他の仲間がどのように働くかを理解する"というブレンダが学んだ教訓と共に、どんな小さな塵も見逃さないような完璧主義な精神が災いして上手く行かない人へのメッセージ性が含まれており、この2つの教訓を併せて今回のテーマに繋がります。道徳的な内容で、同時にエンターテイメントでもありました。

 

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©Mattel

 冒頭で注意されて上っ面な返事をしていたので今回もやらかすかなと思っていたけど、珍しい事に、問題児で有名な双子のダンプカー、マックスとモンティは今回問題行動を起こしませんでした。それどころか、双子がブレンダに言われた事を律儀に守ってるのが面白かったです。ブレンダの誤解を招いたのが彼らだけではないというのも面白みの一つ。まあ畑を横切って行くのはある意味問題ですがw

 

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©Mattel

 『Mines of Mystery』と他の重機回にも登場したブルドーザーのブレンダ。女の子というか、筋骨隆々のおばさんみたいな印象です。なんか母性を感じます。

ブレンダは地面を平らな状態にすることが好きで、整地した直後に荒らされると怒ってしまうなど完璧主義者としての精神を持っています。同じく完璧主義者のキャラクターとしてデイジーが居ますが何事にも神経質な彼女とはまた異なるタイプで、やんちゃな子供たち(マックスとモンティとか)のような重機達を陰から支えたり面倒を見る母親的な態度と存在です。最終的には、自分の心掛けている事は、みんなの仕事が全て終わってから活きる事を学びました。

 モデルになった車両はキャタピラー社のDH9型。運転室と背面が判断の決め手です。キャタピラー社のブルドーザーで最強とされている個体で、ブレンダも山積みの石を手早く移動させたり、精神と共に力強さを持っています。

 また、同じくブルドーザーのバイロン*2とかなり性格が異なる事も良かったです。自己顕示欲が強く自分の功績に気付いてもらいたいバイロンとは対照的に、ブレンダは誰かの為に物事がきちんと進むよう黙々と仕事に取り掛かります。恐らく彼と対面したら面白いデュオが出来る事でしょう。

 

 

 私からの唯一の低評価点は、ブレンダが建設チームに加わった理由が今期のどのエピソードでも語られていない事です。皆さんは覚えているでしょうか、ソドー建設会社には既にバイロンが居ます。だけどケリーやイザベラ*3など他の重機同様バイロンの姿は何処にもなく、まして特に言及などもされていません。考えられる理由は2つあり、恐らくバルジー回のジョージと同じように、今必要ではないから。もう1つはメンバーの男女比を均等にすることを心がけているのだと思います。もし私の考えた理由が合っているならば、それはそれで一向に構いません。でも、バイロンが修理しているか別の現場で忙しいなどの言及はちょっと欲しかったかも。

ですが、誤解しないでください。この話はブレンダだからこそ成り立つ物語ですので、バイロンや他のCG化されていない重機が物語に出てほしかったわけではありません。でもCG化して動いてる姿は見てみたいので、ゆくゆくは…って感じです。

 

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©Mattel


 空想シークエンスからもブレンダの性格を掴み取ることが出来ます。ここで彼女が考えている事は、マックスとモンティの様な問題児が、むやみに石を不法投棄した場合どうなるかです。ちょっと大袈裟かもしれませんが、彼女がそのくらい事態を深刻に捉えている様子が窺えますね。とっても真面目なところに共感します。

 

 

【チェックポイント】

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©Mattel

 遂にジェニーさんが再登場しました。ソドー建設会社の要といえばやはり彼女でしょう! ソドー建設会社もといパッカード商会で重機達を束ねる社長を務めている*4ので正に男女平等が注目される今の時代には必要不可欠なキャラクターです。ていうかやっぱり重機シリーズはこの人が居ないとだよ!!

 2008年の第12シリーズ以来の登場ですが、デザインは模型期の頃に戻り、第6シリーズのようにアイルランド訛りとアイルランド人っぽい暖かな態度で喋ります。私は初期のジェニーさんが大好きなので本当に嬉しいです。屈指の名言「私が貴方のママなら自慢」を3話中一度も言わなかったのは残念でしたが、彼女の台詞の数々は私に安心感を与えてくれました。

 

 

全体的な面白さ:☆☆☆

キャラ活用:☆☆

BGMの良さ:☆☆

アニメーション:☆☆☆

道徳教育面:☆☆☆

 

【最終的な感想】

 私は建設チームの母親みたいな存在のブレンダを大変気に入っています。彼女の性格を徹底的に説明するには充分だったし、シンプルに良い話で面白かったです。

 

総合評価: 8/10

※この記事に添付したスクリーンショット著作権は全てマテル社に帰属します

*1:空想にトーマスが居るという事は『Mines of Mystery』の後日談と云う事かもしれません。

*2:ソドー建設会社所属

*3:ブレンダが出るまでイザベラはソドー建設会社の紅一点でした。

*4:父親から後を継いだという設定がある