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喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

きかんしゃトーマス 第23シリーズレビュー第19回

※この記事にはネタバレが含まれています。

また、記事の感想は個人的な意見であり、他者の代表ではありません。

 

 

 

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S23 E17 『Deep Trouble』

脚本: マイケル・ホワイト

内容: ダルシーの忠告を無視したモンティは地盤沈下に遭遇する。

テーマ: 規則と安全第一

 

【高評価点】

・ダルシーの活躍。

・S1『あなにおちたトーマス』との連続性。

 

【低評価点】

無し

 

 

 

【このエピソードについて】

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©Mattel

  最後にやっぱり問題を起こすのはやっぱりこの双子。新しい仲間が出来るとというか、関心の無い仲間にはすぐ絡みに行くのがマックスとモンティです。2台のキャラ活用はかなり良かったです。そしてこの物語は『First Day on Sodor!』だけではダルシーの凄さをいまいち掴めなかった私にとって良い続編・補完となりました。

物語は至極単純ですが、見ごたえのある部分があったし、特に文句も無く、良かったと私は言えます。ジャックと仲間たちシリーズにおいてジェニーさんの指示で何度も重要視されてきた「安全第一」は常に念頭に置くべき教訓であり、子供も同じく常に学ぶべきモラルです。無謀な運転を繰り返していても、思えばマックスとモンティが意図的に進入禁止のフェンスを破る事は今まで無かったかもしれません。やり方はちょっと古いけど、好奇心で穴に落ちたトーマスと異なり、いつでもスピードと楽しみとそれに必要な効率の良さを求める2台の事なのでまあ妥当ですかね。

いつもはマックスが先導して画策したり乱暴運転をするのに対し、今回はモンティが積極的だったことは新鮮味を感じられて面白かったです。

 

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©Mattel

 空想シークエンスは本当に面白かったです。今期で一番笑ったかもしれません。ソドー編でシェインが出てくるとは予想もできなかったし。マックスの想像力にも子供らしさを感じられて大変可愛らしいですね。 

 

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©Mattel

  そしてダルシーの凄みはトンネル掘削を熟すだけに有らずというのも見どころの一つです。トンネル掘削についての知識があるほか、なんと上から穴を一瞬見ただけでモンティの位置を正確に捕捉して掘れるという技術も持っていました。彼女には空間認知能力があるんですね。

 『First Day on Sodor!』ではやる気に満ち溢れていてドリルをぶん回すほどテンションが高かったのに今回では双子に助言をするくらい落ち着いていたのは、坑道での経験と、ジェニーさんから言われて安全第一を守っている為でしょうか。前回に比べてキャラがブレブレなのは少し気になりますが、どちらも彼女なのだと捉えることにします。

 日本語吹替えでは訳しにくいところですが、トンネル・ボーリング・マシン(Tunnel-boring)="穿孔"作業と、"つまらない"という意味のboringを掛けた台詞も、正直いつかは言うとは思ったけど、面白かったです。

 

【チェックポイント】

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©Mattel

  S1『あなにおちたトーマス』との連続性があるところが特に好きです。こと原作においては何回かに渡って「きけん」の看板を無視した事を悔やんでいましたが、近年でのトーマスが過去の出来事に対する教訓をしっかり身に着けてきちんと学習しているのも珍しいですね。テレビ版に関しては2回も落ちてるしな。

 

 ちなみにこの鉛鉱山は、テレビ版では回想に出る以外あまり出てきませんが、あの後、原作やWオードリー執筆の書籍でも何度か触れられています。せっかくなので、ここで少しうんちくを語ります。

トーマスが穴に落ちる頃(1953年)には既に鉱山は足場が不安定ゆえに閉鎖されていましたが、ウランが発見されると1962年から鉱山での作業が再開し、現在も採掘がおこなわれているようです。また38巻『Wilbert the Forest Engine』(未翻訳)に登場したウィルバートの最初の仕事は鉛鉱山で働くことでした。この時はパーシーの代わりを務めていたので、パーシーも何度か出入りしている可能性があります。

また、足場が不安定なのは付近に沼地がある所為。イースト・アングリアの排水問題に取り組んだ経験のあるA.W.Dry社*1によって1880年代に最低限は干拓作業が行われたようですが、それでも機関車の重量を支えるには強度が不十分でした。

 

 今作ではジャックたちが訪問客の公園を建設していたので、掘削は一通り済んだのでしょうか? それとも掘削の見学者向けでしょうか?

 

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©Mattel

 ロッキーの牽引機は結局ベルに落ち着いたのでしょうかね。

 

 

全体的な面白さ:☆☆☆

鉄道らしさ:☆☆☆

キャラ活用:☆☆☆

BGMの良さ:☆☆

アニメーション:☆☆☆

道徳教育面:☆☆

 

【最終的な感想】

 ブレンダのお話もそうですが、こちらもシンプルに良いエピソードでした。評価が高いのはホワイトがお気に入りの脚本家だからではなく、個人的に文句が無いからです。マイケル・ホワイトはこれからの時代を切り開く素晴らしい脚本家だと思いますし、心から尊敬していますが、私はとくべつ贔屓するつもりはありません。

 ダルシーが登場した2話はチームに適応する事を目的としていたので、仲間との絆を深める為にどれだけ凄いことが出来るかを証明しました。悪く言えば、するだけでした。アルフィーとオリバーが陰に隠れていることが気になったので、彼らが出来てダルシーに出来ない事と両立できる事を明確に示したエピソードが今後あったら良いなと思います。

 

総合評価: 9/10

※この記事に添付したスクリーンショット著作権は全てマテル社に帰属します。

*1:初代トップハム・ハット卿が下積み時代に入社した排水整備業