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喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

きかんしゃトーマス 第24シリーズレビュー第4回

※この記事にはネタバレが含まれています。

また、記事の内容は個人的な意見であり、他者の代表ではありません。

 

 

 

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S24 E01 『Emily's Best Friend』

脚本: カミーユ・ユーカン&ローズ・ジョンソン

内容: エミリーは自分に親友が居ない事を心配し、手当たり次第に親友と呼びかける。

テーマ: 親友が欲しいと願う

 

【高評価点】

・エミリーのキャラ活用と、絡みと展開の斬新さ。

 

【低評価点】

・短時間で砂彫刻が作れるとは思えない。

 

 

 

【第24シリーズについての前置き】

 遂に第24シリーズ短編の放送がオーストラリア、中国、ギリシャなどで開始しました。普段は英国で放送された時にレビューを行う私ですが、オーストラリアの原語は英国と同じですので、9月まで待つより今のうちに投稿しようと思います。例によって日本語吹替え版を待つ方々にはネタバレ注意です。

 今年2月頃に第24シリーズのサブタイトルと出演声優と脚本家の情報が、悪名高いIMDb*1に掲載された時はいつものようにガセネタだと思い込んでいましたが、3月1日に出た公式の『Top 5』シリーズの動画で、その情報が真実だった事に大変驚きました。まあ、それが明らかになった後でガセネタが横行しましたが…。

 というわけで、私はもう全てのサブタイトルと登場キャラクターについての初期情報が頭に入っています。そういう意味では驚きは少ないかもしれませんが、こういう場合は物語を全力で楽しむつもりです。

 

 

【このエピソードについて】

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©Mattel

 スチーム・チームの中でも比較的掘り下げが難しいエミリーが今期で主役のエピソードを2回も持ってる事を嬉しく思います。前期にもありましたが、とても平凡だったので特に語る事がありませんでした。

 今回は、思いやりがあり、故意だろうと無かろうと自分に非があるときはすぐに謝るといった従来の性格と、仲間と同じ物を欲しがったり、衝動的に行動する現在の性格のマッシュアップでしたので、エミリーの扱い方は普段通りで安心しましたし、トーマスとパーシーのように普段ペアで行動する事の無いエミリーにとって、親友が欲しくなるというネタは斬新に感じました。

 私にも親しい友達は複数人いますが、彼らがその場に居ない時、周りがペアで楽しそうに歩いてたり仕事をしていると、急に寂しくなったり、積極的に話しかけに行くこともあるので、共感しやすかったです。(特に今しんどいので…)

でも、親しい友達は無理に作るものではないと、この物語で教えてくれました。

 

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©Mattel

 エピソードの最終点はスチーム・チームでしたが、エミリーが絡みに行くキャラクターには多様性があって楽しかったです。少しランダムにも思えましたが、フィリップとの会話は自然で、マリオンは彼女に纏わる物で、エドワードとヘンリーにはまともな量の台詞と小さな役割が与えられて嬉しかったです。そもそもエミリーによるアピールが巧みで面白いです。

エドワードとヘンリーにまともな役割がある事自体は特別素晴らしい事ではありませんが、いつもの『きかんしゃトーマス』感があって安心して観る事が出来ます。トビーを除く旧チームと現チームが久しぶりに全員集結して出番があるんですよね。第24シリーズの最初のエピソードとして実に良いスタートを切ったと思います。

 この回ではエミリーが手当たり次第に「親友」と呼びかけて砂の貨車を共に運ぼうと誘うのですが、その中でも特に興味深かったのはヘンリーとの会話でした。それは、例えそれが願望任せでその場しのぎの言葉だとしても、ヘンリーに対して自分を「your old best friend Emily」とアピールした事です。その一言だけで、思わずS7『どうしたのヘンリー』や『KOTR』等の絡みを連想させられました。

そして最後の集合場所に居たのも長い間友達で居た事を示唆していてアツいです。

それからパーシーも生意気な性格で描写されていて良かったです。

 

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©Mattel

 空想シークエンスも好きでした。導入は自然に行われましたので。

 エドワードとエミリーという性格が近いもの同士で、なおかつ絡みが殆ど無い組み合わせも斬新です。

フォトブース*2、雪合戦、遊具で共に遊ぶと言った行為はカップリングのようにも見えるかもしれませんが、あくまで「親友」としての空想です。そしてたとえ空想の中であっても男女間の友情が成り立っているのは素敵な事です。その意味ではありがたいことに無機物の機関車らしい擬人化と言えます。

空想の中の出来事は人間的すぎる気がしますけどね。

 

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©Mattel

 レベッカとゴードンが仲良く台詞がシンクロする場面を見れて嬉しいですが、少し問題があります。いくら効率が良いと言っても、急行列車を同時に出発させるのは少し奇妙に見えます。

 もう一つの問題は、貨車に積まれた砂からどのように短時間で砂彫刻を作ったかという疑問です。一日で作れる代物には見えません。そもそも誰がどのような意図でエミリーが中心の砂彫刻を作ったのかも物語に入ってるとより良かったと思います。

しかし、物語そのものは良かったです。

 

 

【チェックポイント】

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©Mattel

 エミリーの周りで一番気になるのはニアとジェームスが仲良く笑い合っている事でした。いつの間にそんなに仲良くなったのか不思議です。確かに前期の『First Day on Sodor!』では並んでいましたが。

まず孤高のジェームスが誰かの後ろに付いている時点で一体全体何が起こったのか気になるので、早急にニアとジェームスのエピソードが欲しいです!

 

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©Mattel

 今回ではルーシー・モンゴメリーがマリオン役を担当していました。オリヴィア・コールマンは恐らく昨年のアカデミー賞出席の為に収録に参加できなかったのかもしれませんが、モンゴメリーによる声真似は違和感なく聴くことが出来ました。

 

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©Mattel

 一人で腕組みながらも乗ってる不機嫌なお客さんシュールすぎませんか。すこ。 

 

 

全体的な面白さ:☆☆☆

鉄道らしさ:☆☆

キャラ活用:☆☆☆

BGMの良さ:☆☆☆

アニメーション:☆☆

道徳教育面:☆☆☆

 

【最終的な感想】

 今まで気づいていなかったけど実は良い友達に囲まれていた、シンプルだけどグッとくる、可愛いエピソードでした。そして良いシリーズオープナーでもありました。

登場キャラクターが豪華で視覚的にも情報的にも楽しかったです。

 ところで、エミリーにとってのケイトリンは親友ではないのでしょうか?

 

総合評価: 8/10

※この記事に添付したスクリーンショット著作権は全てマテル社に帰属します。

*1:映像作品のデータベースを書き込むサイトですが、ログインすればだれでも情報が書き込めるため、特に公開前の作品はガセネタが横行します。wiki並に信憑性が低いサイトで知られています。

*2:厳密にはプリクラより、フォトブースという物が海外では随分前から存在します。