Z-KEN's Waste Dump

喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

【ネタバレ注意】ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー感想殴り書き

 どうも、マリオファンのぜるさんです。

当ブログは『きかんしゃトーマス』の情報掲載がメインではないのかって? たまにはマリオの話もしたっていいじゃないですか。トーマスと同じくらい大好きな作品なんですから。(10年以上前にうごメモで描いてもらった変える気のないアイコンを見ての通り)。

今回は2023年4月28日に日本で公開された待望の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』についての感想を殴り書きしました。

もうね、4回(そのうち1回は4DX)も映画館へ足を運んでまだ飽きないくらい、90分の中にいろんなマリオネタが仕込まれていて頭がパンクしそうなんです。円盤が発売される頃にレビューを書こうと思っていますが、ひとまず今観てきて気づいたことや良かったことを、興奮が冷めやらぬうちに書いておこうと思います。

興奮しすぎてTwitter並みに口調も砕けてるので注意ね。

 

 

その前にまず、映画をこれから見る人へ二言。

 

マリオが少しでも好きなら絶対に観よう!!!

 

そして、

エンドロールは最後まで観て!!!

終わってすぐ退室しちゃう人もったいないことしてると思う。

あるキャラクターのファンは特にね。

 

 

てなわけでここから下はネタバレしかないので、映画を観たよって人だけ閲覧してくださいな

映画を観てない人は、できればネタバレを見ずに観に行ってほしいな

 

 

●ファーストトレーラーで観たやつ!

映像むちゃくちゃ綺麗だし青いパタパタ将軍(?)を率いるパタパタ軍団の華麗な動きに圧倒される。カメッククッパ様を「陛下」呼びするのね。アニメのデデデ大王かな。

4DXすげえぞ。クッパ様が歩くたびに椅子が揺れる。炎を吐くと風が来る。

このペンギンたちはイルミネーションっぽさ強いよね。一応『スーパーマリオ64』のペンギンが元ネタなんだけど。

 

令和5年になって初めて『The Super Mario Bros. Super Show!』(1989年のアメリカの番組)のオープニング「The Plumber Rap」改め「Mario Brothers Rap」が日本語に訳される。しかも歌ってるのたぶん木村昴。クレジットにいた。

米マリオアニメオタクのわし大歓喜ですよ。日本語吹替版は、日本人および日本公式に合わせているために「特別日本語版」と呼ばれてる。なのでラップの歌詞はCMソング風に意訳されてる。

マリオとルイージがブルックリン出身なのもこの番組から引き継がれてるのが個人的に嬉しい。バンは『魔界帝国の女神』っぽさあるよね。

 

ファミコンパンチアウト!!』が店名のピザ屋さん。店内に飾られた同タイトルの選手たちの写真と『ダックハント』の絵。ちゃんとリトル・マックもいたよ。

『JUMP MAN』と書かれた、明らかにAC版『ドンキーコング』をオマージュした雪男のゲーム筐体の前で、ジャンプマン(1981年当時のマリオの呼び名)をオマージュしたイタリア人のおじさんに訛りを褒められるマリオとルイージ

しかもこの人(クレジットによるとジュゼッペというらしい)、CVはマリオとルイージなどの役でお馴染みのチャールズ・マーティネー氏。探すまでもなくわかりやすい声をお持ちだ。日本語吹替版では「ゼーンゼン!」と言ってくれてる。『マリオテニスGC』の表彰式思い出しちゃったよね。オメデトー。

 

ブラッキー改め解体業の上司スパイク、キャラマリオとかメイドインワリオ除けば『モバイルゴルフ』から22年ぶりの登場。この時をどれほど待ち侘びたことか。ぜるさんこのキャラ大好きなんです。

名前変わっちゃったのは惜しいけど、考えてみればBlackieって黒人を指す蔑称にあたるので、スパイクへの変更は妥当かもね。レディだってポリーンになったし、海外のピーチ姫だって元々毒キノコ姫って呼ばれてたし、マリオシリーズって結構その辺対応してくれる。

スパイクのキャラクターデザインいいね。面影はどこへやらって感じだけど、『レッキングクルー』の口髭と『モバイルゴルフ』のモジャモジャ顎髭を足してる感じ。立ち振る舞いは典型的なアメリカ人。1994年に小学館から発売された『パーフェクト版マリオキャラクター大辞典』によればアメリカ出身らしいので実質原作再現だね。

スパイクの解体業を辞めて、配管工に独立したばかりのマリオブラザーズレッキングクルー』(1984)から『スーパーマリオブラザーズ』(1985)へ移行する頃の時系列なのがわかるね。

 

●初仕事の依頼で、ブルックリンのカップルの高級住宅(?)へ向かうマリオブラザーズ初代1-1を模した工事現場を駆け抜ける迷惑でアグレッシブな青年兄弟。ルイージのために道を作ってくれるマリオ、良いお兄ちゃんしてる……

ところどころに「ゲーム&ウオッチ」の標識とトラックがある…。

工事現場… 『ドンキーコング』要素でもあるのかしら。舞台がブルックリンだからとバックで流れる「No Sleep Till Brooklyn」(1986)。

 

ルイージが誤って餌を割ってしまい、フランシスくんお怒りの様子。

今作のマリオたち表情豊かで楽しい。

「レンチ!」が『魔界帝国の女神』っぽい。まあ配管工だからね。

ブルックリンカップルの家、よくみたらピクミンのガラス細工ある…。

 

●そんなこんなで"シッパイ"マリオブラザーズ

「ヘイオー!」と陽気に挨拶した目の前に広がるマリオたちの家庭。

ここで『ヨッシーアイランド』でシルエットと手だけ登場したマリオたちのお父さんとお母さんが初めて姿を見せる

お父さんの方は『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のタロンみたいな見た目だけど、実はこれ任天堂で使われることのなかったデザインを基にしているらしい。お母さんは少しアレンジが施されてるみたいだけど、任天堂が提供したものとそう離れていないという。なるほど、どうりでありそうなデザインだと思った。あと原語版ではチャールズ・マーティネーらしい。字幕版観たいのに地元ではやってない!!

家族は他にもいる。クレジットによると、眼鏡をかけた方がトニー叔父さんのようだ。Uncle Tonyはこれまた『The Super Mario Bros. Super Show!』の実写パートネタという超絶マニアックなところから引っ張り出してきた設定。しかも当時は言及だけ。制作にあたってものすごい細かいところも参考にしてるわね…。クレジット見た時おったまげた。

向かいにはアーサー叔父さんとマリー叔母さん、そしてその姪っ子。マリオたちのおじいちゃんは元ボクサーという設定らしい。

「バカデミー賞でも狙ってんのか?」と叔父さんたちにバカにされまくる。

この家族の場面、動きが細かくてすごくいい。イタリア系の家族らしく、出された料理はマリオの好きなスパゲッティ*1。ところが、なんとマリオはキノコ嫌いだと判明。ほう、面白い設定だ。避けたキノコを全部食べてくれるルイージかわいい。

お父さんは安定していた解体業をやめて独立したことにいい気がしていない様子。しょうがないよ、スパイク意地悪おじさんなんだもん。

 

●ブルックリンの一般家庭らしくNESの『光神話パルテナの鏡』(1986)で遊ぶマリオ。「ヤラレチャッタ」の字幕付き。

地味にこの場面『ピーチ姫救出大作戦!』(1986)の冒頭オマージュでは??? コントローラーを持つ構図とか、兄が残したパスタをルイージが持ってくるところとかそれじゃん。

「付き合わされたなんて思ってないよ」と言うルイージ。兄さん大好き。

 

●テレビのニュースで映るポリーン。しかも喋った。

現実世界ではニューヨークの市長でもやってたのかな。格好が『スーパーマリオオデッセイ』に近い。マリオの元カノ設定は拾われなかったか。

 

●ブルックリンのマンホールから地下に潜り込むマリオブラザーズ

背景の「LEVEL 1-2」という看板と、ドットマリオの顔状に空いた穴気づいた?

ネタ詰め込みすぎ。

 

●ワープドカンに吸い込まれる兄弟。

思えば『The Super Mario Bros. Super Show!』もブルックリンの依頼主のバスタブからキノコ王国に転落してるんだよな。ワープ中に浮遊してるのは『ピーチ姫救出大作戦!』や『魔界帝国の女神』も同じだったね。

手を繋ぐ兄弟可愛すぎかよ… お目目キラキラさせてる…

畠中祐演じるルイージの悲痛な叫びが既に涙腺にくる。怖いよね…。

 

●いけるキノコでした。

関智一演じるキノピオ登場シーンで「キノピオ隊長のテーマ」が流れる。やっぱこいつ後のキノピオ隊長になる男なのか…?!

イバラムシに対しての「どうも」かわいい。原生生物っぽくて良い。

踏みつけられるテンテンかわいい。死なないで転がるんだね。

ここからマリオがずっと「弟を助ける」ことに熱意を注いでいるのがさあああああ。

 

●ダークランド。『スーパーマリオブラザーズ3』のワールド8「暗黒の国」の英名。

「兄さん」と呼んだ後に「マーリオ」と呼び変えるのルイージマンション』でAボタン押した時のアレじゃねえか!!

「やるときは、やルイージさ!」 クッソかわいい。

カロンの場面で一瞬「砦」BGMが急足に流れたり、パニックホラー調で『スーパーマリオワールド』の「お化け屋敷」のBGM流れるの好き。

ヘイホーとムーチョはホラー枠なのね? 入場特典のハテナブックによると恥ずかしがり屋でお面かぶってるとかなんとか。結局かわいいかよ。すき。

 

●ダイナフォーのBGMから盛大に始まるキノコ王国キノピコの家に気づいた人いる?

城の門番にわざわざ英語で「OUR PRINCESS IS IN ANOTHER CASTLE」と言われる。

一瞬デイジー姫の言及かと思ったけどよくよく考えてみればスーパーマリオブラザーズ』のキノピオのセリフだこれー!!

 

ピーチ姫登場。原作と違って仕草にお淑やかさと能天気さがなく、凛々しくて積極的だけど、大衆映画であることを考えるとこの再解釈はアリ。そもそも原作のピーチ姫は策略化で強いのでさほど違和感がない。『マリオ&ルイージRPG』シリーズのピーチ姫に近いかな。『スーパーマリオ3Dランド』では自力で逃げてるし、そもそもピーチ姫が弱いんじゃなくクッパが強すぎるんだと思う

どこまでも「かわいい」を推すキノピオたち。

キノじい出てきてほしかったけどここ最近の任天堂は彼をなかったことにしようとしてる動きあるよね。眼鏡をかけた長老ポジの青いキノピオはハテナブックによると「将軍」らしい。執事じゃなくてよかった(?)。

 

●マリオとピーチ姫の出会い。

マリオに対して「人間よ! にしては小さいけど」とはしゃぐ姫。この言及すごい斬新だと思った。そうかこの世界で人間って珍しいんだ。ピーチ姫の同族この時点ではいないんだ。いやサラサ・ランドや他の王国と交易があるのかはわからないけど。

 

●ピーチ姫のトレーニング施設。『スーパーマリオメーカー』だねえ。

スーパーマリオUSA』みたいに浮遊する場面、4DXの疾走感やばいっす。

スーパーキノコ初登場。キノコ嫌いなマリオに無理やり口に放り込む姫。

何度も何度も挑戦してはキノコを食べて特訓。この作品一貫して「諦めが悪い」をテーマにしていて、それで徐々に強くなっていく様子がプレイヤーと重なっていいよね。最初はゲームが下手だった子供の頃の自分を思い返しながら見られた。

ちょうどいいタイミングで流れる「Holding Out for a Hero」(1984)。『ブレット・トレイン』(後日レビュー予定)でも流れたよね。

 

●『スーパーマリオ3Dワールド+フューリーワールド』のフューリークッパ戦を演奏するパンクバンドのノコノコたち。好きな曲が流れてテンション上がるわ。ボーカル付きのBGMをその世界の誰かが歌ってるの『スプラトゥーン』シリーズの世界観っぽくていいよね。

 

まさかのベビィマリオベビィルイージ回想シーン

マリオカートダブルダッシュ!!』以降でオーバーオールに身を包んだあのベビィマリオたちがそっくりそのまま登場してびっくり。もうこの頃から兄さんに助けられていたんだな…。スパイクに対しても弟を怪我させたら許さない〜的なこと言ってたし弟大好きじゃん…。

サングラスかけてるいじめっこまさか幼少期のスパイクだったりしない?

 

●「かわいいには飽きました」

ジャングル王国に向けて出発するマリオ御一行。『スーパーマリオ64』のボムへいの戦場、『スーパーマリオブラザーズ』の2-3っぽい場所、『スーパーマリオオデッセイ』のアッチーニャ、『NewスーパーマリオブラザーズU』のロックさんみゃくとかが出てくる。これも全部原作にあるロケーション。

ヨースター島あるいはヨッシーアイランドでは『スマブラDX』のオープニングかのように大量に走るヨッシーたちの姿も。フルーツ食べるマリオをじっと見つめるピンクかわいい。

 

●ピアノの弾き語りで自作の歌と思われる「Peaches」を熱唱するクッパ様。相手の気持ちを考えないで結婚願望抱くのはやっぱり『ピーチ姫救出大作戦!』や沢田ユキオの『スーパーマリオくん』を思い出してとても良い。もっと良いのがクッパ様がピーチ姫を「クール」と表現してること。憧れてんだな。わかるぞ。

任天堂の厳つい悪役はみんな鍵盤を弾けるのか?

カメックとジャムるクッパ様。地下BGMに合わせてカメックがコイン、パワーアップ、1UPの効果音を演奏してるのが細かい。

こんなコミカルな場面があるのに、風格のある強さを見せるクッパ様、やはり推せる。この映画最高か????

 

明かされるピーチ姫の出自

なぜキノコ王国の姫が人間なのか、その答えがこの映画にある! 個人的にはものすごく腑に落ちたというか解釈一致だったなあ。これ多分『ヨッシーアイランド』や『ヨッシーアイランドDS』みたいにマリオとルイージも赤ちゃん時代にこっちの世界で過ごしてそうだよね。覚えてない展開とかだったらアツいなあと勝手に思ってる。

キノピオ装束のピーチ姫可愛すぎるだろ…。

 

●ヘイホーはモニョ〜なのにムーチョは喋るんだ…。でもガスマスク越しで籠った低い声はとても解釈一致だなあ。

クッパ様、迎えたルイージの帽子をしっかり被せてあげてるの好きだわ…。

監獄に閉ざされルイージ。考えてみれば、さっきベビィ兄弟の回想が出たこともあるし、マリオがクッパに囚われたルイージを助けに冒険するのってヨッシーアイランドだよね。あと『スーパーマリオ3Dランド』でも描かれたよね。

ペンギンたちと一緒に囚われてるクリボーキノコ王国を裏切らなかった良心のクリボーなんだろうなあ。クリオ一家とかクリスチーヌみたいな。

ノコノコか黄色ヨッシーのどちらかも捕まってない?

ルマリー(よろずやチコの英名)登場。劇中だと説明がないので結局なんだったんだ感が否めないのだけど、ハテナブックによれば、ずいぶん前から囚われているが故にネガティブ思考らしい。

チコの死生観は『スーパーマリオギャラクシー』のロゼッタの台詞からなんとなく察せると思う。「星になるために生まれてきた」チコだけど、このルマリーは一生孤独で狂った性格になってしまったのかな。考えてみると急に話が重い。黒い任天堂いや黒いイルミネーション

 

●ジャングル王国到着。門番のコング族に怯えるマリオとキノピオを背に、立ち向かうように負けじと目を合わせるピーチ姫かっこかわよ。で、このコング普通にしゃべれるんかい!

カートのエムブレムは…ランビだ!! 『スーパードンキーコング』!

突然流れる「Take on Me」。もっとふさわしいBGMがありそうな気がするんだけど疾走感と相まってオシャレだしまあいいか。この曲も先程の「Holding Out for a Hero」も1984年の楽曲なんだけど、ファミコン世代に合わせた選曲なのかな?

マリオカートシリーズでお馴染みのバナナで不憫な目に遭うスワンキーコング

クランキーコングが王様らしい。彼の配下がハンマー持ってるの皮肉効いてて好き。マリオとの面識は当然ちゃ当然だけどないよね。ぶっちゃけドンキーコング彼の息子になってる設定の方が驚きだけどね。

 

●マリオとドンキーコングのガチバトルめちゃめちゃいい。

ドンキーコング入場とともに「モンキーラップ」で湧き上がるコロシアム。ちゃんとクレジットに出典書かれてたの嬉しすぎた。そして誰よりもドンキーコングを愛しているかのように最後までモンキーラップ歌ってるのがディディーコングなのがまた良い…!! 喋ると思わなかった。ドンキーに歓声上がって相手にブーイング浴びせられるの『ドンキーコングリターンズ』のボス戦っぽさもあるよね。

ドンキーコングのモーションがまた原作やスマブラ意識してるの良いなあああ。

ファイアフラワーを息で消してしまうの『トロピカルフリーズ』か? アクション的には『リターンズ』だけど。

ネコマリオめちゃかわ。

アーケード版『ドンキーコング』を思わせる鉄骨ステージの上でマリオがドンキーコングを落とす構図もまた粋な演出だ…。

 

●結婚式のプロポーズの練習をするクッパ様。タキシードハットにパックンフラワーのブーケ、これ完全に『スーパーマリオオデッセイ』だー!!

ピーチ姫の格好したカメックも『スーパーマリオくん』とか『NewスーパーマリオブラザーズWii』とか『マリオ&ルイージRPG4』っぽさあるし。

 

クランキーコングたちにとっては「ショートカット」、カメックたちにとっては「ひみつのコース」と呼ばれるレインボーロード。台詞から世界観が構築されてるのとても良い。他のファンも言ってたけど、言葉の一つ一つがマリオしてるんだわ。

マリオカート8』のセレクト画面で流れるBGMと共にガレージが映し出されて、マリオカートオタクのぜるさん卒倒。カート作る場面夢に溢れてて良すぎる…!! 私もやりたい!! パーツもそれぞれ同作品と同じ並びだし、めちゃめちゃワクワクする。

初代レインボーロードのアレンジBGMもかっこ良すぎる。マリオとピーチが良い感じなのを茶化すドンキーコング、脈ありと主張するキノピオ、それを眺めて怒り心頭のクッパ様。

ファンキーコングディンキーコングもカートに乗ってカメオ出演してるぞ。

あと4DXの臨場感まじでやべーぞ。アトラクションだこれ!!

 

レインボーロードの場面、想像の100億倍解像度が高い

何がすごいって、敵の猛攻をやり過ごすためにUMT溜めて別のレーンに飛び降りるところ。これ『マリオカート8』経験者ならあるあるネタなのよ。視点がマリオに切り替わる場面といい、とことんプレイヤーを想起させる演出が素晴らしい。

反重力とグライダーが手動なのも面白い。

あのループとか『マリオカートDS』思い出すよね。

バナナバレルを撃つコングたち。『マリオカートツアー』じゃん。

「死ぬには可愛すぎますー!」 かわいいを自覚するキノピオ。この、なんていうか関智一キノピオはとことん良いやつなんだけど、台詞から畜生さと憎めなさを感じるのすごいキノピオらしいよね。『ペーパーマリオ オリガミキング』思い出す。

レインボーロードって壊れるの!?

ドンキーコングのカートからバレル発射。『ドンキーコンガ』か??

 

●冒頭から指揮を取っていて宣材プロモにも大きく映ってるトゲ付きの青いパタパタ将軍。なんで青いのか、なんでトゲなのかと思ってたらまさかの、

トゲゾーこうら

めちゃめちゃ腑に落ちた。鳥肌がやばい。

「この俺から逃げられると思うなよ」、この台詞に恐怖した。一部の作品を除いてトゲゾーこうらからは逃れられないんだ。

だからこその絶望感がすごい。知ってるからこその。

 

レインボーロードから落ちて『スーパーマリオ64』のウツボに喰われるマリオとドンキーコング。みんなのトラウマ。『ピノキオ』かって。『スーパーマリオオデッセイ』ほど怖い見た目じゃなくて良かったけど演出が怖い。子ども泣くて。

元祖任天堂イカキャラクター、ゲッソーがかつてないほどイカな動きをしてる。『スプラトゥーン』にゲスト出演できるレベル。

今、マリオとドンキーコングがアツい。父親に見放された同士の喧嘩がかわいい。

「タンキーコング」の脱出方法、『ドンキーコングリターンズ』か??

マリオの映画なのにドンキーコングネタも網羅してるのやばすぎでしょ。こりゃUSJドンキーコングエリア楽しみだ。USJ行ったことないけど。

 

●マリオとドンキー、そしてコング軍団を失い嘆きながらも、足を止めずにクッパに立ち向かうピーチ姫強すぎる。

関智一キノピオは姫を守ろうとして、ピーチ姫はそれ以上にキノピオを守ることに徹していて…。戦力のない「かわいい」キノピオたちのキノコ王国唯一の人間だからこその責任感なのかな…。

 

●結婚式会場。まさかのキングテレサボムキング参列。

ノコノコのいるところに座るボムキング。そして最前列で眠る。面白すぎる。

ボムへいも瞬きしててかわいいなあ。

「君のために生贄を用意した」 流石のピーチ姫もドン引き。ここまで極悪非道なクッパ様もなかなかに珍しいぞ。愛重すぎだろコイツマジで。

アイスフラワーで、ウエディングドレスを着たままアイスピーチに変身。『アナ雪』始まったんだが???? アイスピーチって何気に初登場では???? ワンオペでクッパ軍団に立ち向かうピーチ姫強すぎる。しかしボムキングに炎は痛恨のミス。

 

●マリオとドンキーコングが式場に向かう場面もかっこいい。90分間ずっとそうなんだけど、ここからはガチでノンストップ。『スーパーマリオ』シリーズお馴染みのアクションでキノコ王国に蔓延るクッパ軍団を蹴散らすスーパーマリオとファイアドンキー。

ファイアドンキーも初登場だけど『マリオVSドンキーコング2 ミニミニ大行進!』でファイアミニDKなるものが登場してるんですよね。それと同じで本人も白くなってる。ファイアピーチのデザインも一応これが初出だったり。

あの両腕を後ろにするダッシュモーションとか、ジャンプ台とか、ヒップドロップとか、コウラに乗っかったりとか、蹴飛ばしたコウラに当たってダメージ受けるところまでお約束。

 

ルイージ救出シーンで涙腺緩んでしまった。『ルイージマンション』シリーズ、『マリオ&ルイージRPG』シリーズでお馴染みのハグ。やっぱこの兄弟愛最高だぜ。

 

●ピーチ城に向けて発射されるマグナムキラー。スマブラDX』かな?

タヌキマリオによるとっさの機転で誘導に成功。マグナムキラーにも意思があるんだね…。ちょっとボム平さん思い出して勝手に辛くなっちゃった。

登場人物全員良くも悪くも「諦めが悪い」よね。

ドンキー、ピーチ姫を咄嗟に庇うの良すぎ。😇

 

●ワープ土管での爆発によってブルックリンにクッパ城ごと吸い込まれるマリオたち。クッパ城の下敷きになった場所に暮らしてた人々は無事なのだろうか。

ブルックリンの景観もよく見ると『バルーンファイト』の洗車場とか、ディスクシステムのマスコット「ディスくん」の看板とか色々ある。

通りすがりのスパイクがファミコン走りで逃げるのがツボ。

「結婚式を邪魔しおって!」「幸せになりたかったのに!」 クッパ様発言がかわいいけど女扱い雑だし愛が一方的すぎる(笑) それは幸せにならないやつだよ。

 

クッパ様に一方的にボコボコにされて心も身体も満身創痍なマリオ。

結局お前は何もできない。スパイクやトニー叔父さんの言葉が脳裏をよぎる。

そんな矢先に彼が目にしたのは「大切な弟と一緒に撮った配管サービスのCM」。それを見て自分はスーパーなんだと思い返して決意するのがもうさ…!!! 泣いちまうよ。ここ「語らず見せる」手法なのがまた良い。

 

●あの臆病なルイージが兄のピンチの為に勇気を振り絞るのが…!!!!!

マリオもルイージがいるから立ち上がれるのがさ…!!!!!!!!

何このクソでか兄弟愛。最高なんだが????????

 

●マリオとルイージ二人でスーパースターを取る。

これがスーパーマリオ「ブラザーズ」の映画だ!!!!!!!!!!!!!!!

マリオは正面から立ち向かい、ルイージはサポートに回る。それこそスーパーマリオブラザーズだよ!!!!!!!!!!!!!!!!

ルイージいじめをしていたスパイクを助け、両親の目の前でスーパーな兄弟を見せつけ、ブラザーアタックに似たアクションでクッパを翻弄し、ジャイアントスイングで投げ、スマブラのようなメテオで叩き落とし、…

ルイージファンぜるさん、お口、がばちょーん。

 

●ピーチ姫にマメキノコを口に押し込まれて『スーパーマリオ3Dワールド』のようせい姫みたいにビン詰めにされるクッパ様。「ブルックリンでカメを飼ってあげる」の伏線回収。

元上司と父親に認められるマリオ。ピーチ姫からも勇敢と褒められルイージ。ほんとは潜在能力にたけてるんだよねルイージは。しかもお父さん原語版だとチャールズ・マーティネーなんでしょう? 何その激エモキャスティング。泣いちまうよ。

「マリオを人間として描いた」の意味をここでようやく理解した。観客に共感できる「マリオ」と公式寄りの「マリオ」が同時に描かれていたそれはガチのオタクの理想を遥かに超えた「マリオ」だった

キノピオの喜び方、『スーパーマリオブラザーズ』のパッケージじゃね???

 

●その後マリオとルイージキノコ王国に移住した様子だ。まだ配管工の夢も諦めていない。マリオたちの部屋に飾られた『アイスクライマー』、『F-ZERO』、『ベースボール』などのファミコンスーファミのポスターを私は見逃さなかったぞ。ルート16ターボ』もあった?

そして『ペーパーマリオ』シリーズでお馴染みのおそろいマグカップも見逃さなかったぞ!!!!

最後にネオンのタイトルロゴが出るの『魔界帝国の女神』っぽいよね。

 

●スタッフロールの映像と音楽がめちゃめちゃ豪華。ちゃんと吹替版の声優に表記されてる。クランキーコング役、楠見尚己だったんだね。エンディングのNESが日本用にファミコンだったら完璧だったのになあ。ウィンドガーデンのBGMはずるいって。

あの名前が!!!!!!!!!!!!!!!

そしてスタッフロールがひとしきり流れた後で、匂わせる演出が…!!

なになに、期待しちゃってもいいんですか????????

 

 

結論: ガチオタクが感極まるくらいやばい映画だった

 

 

 それを観終わって、ロッテン・トマト映画批評家たちが低評価を下した理由も納得だった。確かに「映画として」観たら、ものすごく中身が薄っぺらいし、批評家の言うように登場人物の成長過程が省かれていて意外性も何もない。私の普段のAEGのレビューのノリだったら間違いなく10中2点くらいの評価をつけるに違いない。

でも「マリオとして」観たら、それが100点を軽く超えてしまうくらい、観客が楽しめるようノンストップなエンタメ性に溢れていて、原作ゲームを遊んだ時のような感覚と共に、40年の歴史が90分にギュギュギュッと詰め込まれていてとんでもない満足感を得られるんだ。

加えて宮本茂と精鋭のスタッフによって原作のマリオ愛に溢れてる。本当に変な映画だと思う。(褒めてる)。

 

マリオを少しでも好きなら観る価値がある。それは好きな人ほどどんどん価値が上がっていくものだ。可能な限りマリオに寄せた『魔界帝国の女神』とは違う。これは可能な限り40年以上の歴史を詰め込もうとした愛のこもったファンへのラブレターなのだ。

逆に、この映画でマリオを知った人は、ハテナブックに記載されたSwitchソフトを遊んでみることを推奨するキャラクターに惹かれた人には『マリオ&ルイージRPG』シリーズと、Wiiソフト『スーパーペーパーマリオ』がおススメだ

 

吹替版声優も素晴らしかった。今後マリオとルイージが吹き替えられることがあるなら、ぜひ再び宮野真守畠中祐を起用してほしい。

 

 不満があるとするなら、ルマリーの説明が入場特典にしかなく、視聴者が置き去りにされることくらいかな。

あと、新潟県で字幕版を上映してください!!!! 毎週観ます!!!!!!

 

というわけで、マリオガチオタクのぜるさんは4回じゃ飽き足らず、これから毎週観ようとまでしてるくらいにはお気に入りの映画となった。解釈違い、というより地雷が一つも存在しなかった。

マリオがルイージに対してクソデカ兄弟愛を持っているのも、ドンキーコングがマリオと煽り合いをするのも、ピーチ姫がアグレッシブなのも、キノピオが勇敢に守備に入るのも、クッパがピアノで弾き語りをするのも新しい解釈なのにすんなりと受け入れられるほど違和感がなく、逆に魅力的に見えた。

ここまで書いて改めて言うのも変だけど、マリオ好きはまじで要チェック。あと2Dで観てもう一回観たいなと思った人には4DXもお勧めするぞ。一味違った良さを楽しめる。

 

さて、こうやって映画の感想を書き殴るのもいいもんですね。

マリオ関連のレビューも再開したいですね。

では。

*1:スーパーマリオサンシャイン』にも表記あり。