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喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

きかんしゃトーマス 第17シーズンレビュー 12

※この記事にはネタバレが含まれています。

 

 

 

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S17 E12 「The Thomas Way」 (トーマスりゅうでいこう)

脚本:ローラ・ボーモント&ポール・ラーソン

内容:故障したハロルドをレスキューセンターに運ぶ間、トーマスは機関車視点での島巡りを提案するが、真面目なダックは大西部鉄道流を主張する。

【高評価点】

・突然冒頭のナレーションでダックを本名、"モンタギュー"で呼ぶナレーション。因みにダックがモンタギューと本名で呼ばれるのは、S2「ダックしごとをもらう」以来とても久しぶりの事となる。

・アルバムの写真に模型のダックが使われている。しかも背景の建物にはG.W.R. PADDINGTONと書かれており、このダックはパディントン駅周辺にいると思われる。また、この建物は実在する。

・ハロルドがロッホ場付近をパトロール、遭難者救出シーンの演出やBGM、カメラワークが素敵すぎる。

・S2「ディーゼルがやってきた」以来、久々のダックの名言「大西部鉄道流」と「怠け者流」。

・ハロルドがナップフォード駅のガラス屋根にぶつかりそうなシーンの緊迫感と、トンネルに入ってしまった時の絶望感が凄い。

 

【低評価点】

・危険を察知は出来たのに何故かブレーキをかけようとしないトーマス。

 

【その他、面白かった点や小ネタ】

・ダック、S4「さかなにはきをつけろ」以来久々の主役。ダックらしい回で良かった。

・S10「トーマスとスカーロイのえんそく」及びS15「トーマスとバーティー」と、同じくS15の「おおきなふうせん」を混ぜ合わせたような物語。

・アルバム写真の模型ダックはS6「ふたごのけんか」の1シーンの物だと言われている。

・あらためてハロルドの大きさが良くわかる。超でかい。そして改めてトーマスの小ささもわかる。

・ロッキーを使って方向転換するダック。また、そのシーンのカメラワークが素敵。

・ハロルドに機関車視点のソドー島の景色を見せようと提案するトーマス。

・その話に乗るハロルド。

・その話には大反対し、大西部鉄道と怠け者の流れを説明するダック。

・動物園やソドー吊り橋へ案内しようとするもダックに止められ、ムカついたトーマスはダックを騙す。

・スティーブンの客車を3両も牽いているジェームス。

・ハロルドにぶつかりそうになるゴードン。そしてさらっと済ます。

・大西部鉄道流話にうんざり気味なトーマス。

・トーマスは危険を察知して警告するも、もう騙されまいと話を聞こうとしないダック。今回の彼は少し頑固。

・そのおかげでハロルドのローターが擦れて壊れる。

・安定のウィンストン。

・1話に2度しかられるトーマスとダック。

・自ら大西部鉄道のイメージを崩す羽目になるダック。

ミスティアイランドへ通じるトンネルが塞がれている。これは本心なのか、CGミスなのか…

・ダックの思う仕事の仕方に"トーマス流"が追加される。

・でも大西部鉄道流がベストだと思っているダック。

・ハロルドの積載貨車をデザインしたのは、なんと、鉄道顧問のサムより依頼を受けたSiFのショーン・オコナー。

 

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ロッホ城。ここのシーンのカメラワークと背景の綺麗さに圧倒されました。

 

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 ダックとハロルドとトーマス

 

 

【感想】

トーマス&ダック主役回キターー!!そして祝・400話!(スピンオフを除く)。この日を待ちに待っていました!!凄く楽しみにしていた回の一つです。ほんじゃ早速…。 

 

冒頭から突然ナレーターがダックの本名、モンタギューで紹介されることにまずびっくり!そうですよ、ダックの本名はモンタギューというんです!モンタギュー呼びされるのは初登場以来久々の事なので、忘れてたという方も多いのではないでしょうか。そんなことないか。

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そしてこれだ!!このシーンには大層(いい意味で)鳥肌が立ちました。

なんと、模型のダックが出てるという!この模型ダックはS6「ふたごのけんか」のワンシーンのコラ画像のようで。しかもその背景は建物に書いてある通り、イギリスの首都ロンドン市内ウェストミンスターの南西部の街、パディントン!!原作を読んでおられる方ならわかると思いますが、ダックはソドー島に来る前はこの街で働いていたそうです。まさかこの原作設定と模型のダックがS17のワンシーンとして同時に出てくるだなんて夢にも思っていませんでした!因みに、この背景の建物や橋は実在します。恐らく実写写真であると思われます。

ダックの紹介が終わると、カッコイイBGMと共にカッコいいカメラワークのシーンに移り変わり、ロッホ城付近のハロルドのクライマー救出劇が。しかしこれまた綺麗な背景だなぁ、うっとりする。

クライマーを無事救出した後、テイクオフしようと思いきや突然ハロルドのローターが動かなくなり、故障。トーマスやロッキー、ダックなどが駆け付け、ハロルドがハロルドを載せられるように改造された長物車に載せられます。トーマスとダックは故障したハロルドを、エンジニアが待っているレスキューセンターへ運ぶ仕事を任される。いやー、しかし改めてハロルドはでっかいなぁと感じます。そしてトーマスがちっちゃいw ちなみにこのハロルドを載せている貨車のデザイナーはなんと、T&Fファンの間でもっとも有名なSiFのショーン・オコナーさんだそうです!鉄道顧問サムの依頼を受けたとか。なんかすごいですね…。

 そしてロッキーを使って方向転換するダック。なんて贅沢なw いつのまにやら方向転換しているわけでなく、ちゃんとこういうシーンを挟むのは評価点ですね。しかし斬新な方向転換だこと。

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このシーンのカメラワークが好きですw ってか動じないダックが何気に笑える。

 

ダックと一緒にハロルドを運ぶトーマス。いつものようにいいアイディアが思い浮かぶ。ハロルドに機関車視点での景色を見せたくて島巡りをしようと提案する。なんだかS10の「トーマスとスカーロイのえんそく」やS15の「トーマスとバーティー」を彷彿とさせられますね。まあ「トーマスとスカーロイのえんそく」と同じ脚本家だからそのまんまなのだけども。

トーマスの提案に賛成するハロルド。しかし真面目なダックはそれを否定。そしてきたあああああああ!ダックの名言、"「大西部鉄道流」と「怠け者流」"!これを言ってこそのダックですわ。何気にこの台詞を言うのもS2「ディーゼルがやってきた」以来なんですねー。「大西部鉄道の流れは、寄り道をせずに直接レスキューセンターへ向かうことだ!」と断言するダック。ハロルド引いてるよww ションボリするトーマス。

 幅の狭い橋に近づき、ダックが警告。スピードを落として、プロペラが当たらないよう慎重に渡っていきます。息ぴったりですね。

そこでまたトーマスは動物園やソドー吊り橋を通って行こうと提案するが、やっぱりダックは全否定。真面目すぎるのもなんだかアレですねw 怒ったトーマスはハロルドをなんとか機関車視点でのナップフォード駅を見せようと、ダックに「修理するエンジニアを連れて行くためにナップフォード駅を訪れる必要があるんだ」と、うそを言って騙す。案の定ダックは信じ込み、彼らはナップフォード駅へ向かいます。

ナップフォード駅を下から見上げられた事に感激するハロルド。しかしハロルドがでかすぎて許容車高が足りず、ガラス屋根にぶつかりそう!うわああああああああああああああ!!!と、ギリギリのところで急停車。このシーンはマジでドキドキしました。BGMも本気ですし。このスピードだと本気でぶつかるんじゃないかって…。ふぅ…。

そこへ向こう側からゴードンの急行列車。ハロルドの横幅が広すぎて、ゴードンはやむを得ず急停車。停車位置から大幅にずれる。ハット卿もやってきて、ダックとトーマスを叱る。トーマスのウソがばれてダックが睨む。

ダック「…トーマス?(睨)」

トーマス「えーっと…w(汗)」

ゴードン「Oh…(呆)」

なんかこのシーン好きですw

 

気を取り直してレスキューセンターへ向かうダックとトーマス。「僕を騙したな?」とまだ怒ってるダック。大西部鉄道の流れを話すくどいダックに流石のトーマスも呆れる。このシーンは「ディーゼルがやってきた」の冒頭を彷彿とさせますね。

今度は前方に、明らかにハロルドの車高より低いトンネルが。トーマスは慌ててダックに警告を出すが、ダックはまた嘘をついてると思い、もう騙されまいと加速。いつも以上に頑固で、危機管理能力皆無のダック…(苦笑) 何気に自分で大西部鉄道の誇りを汚してるといふ。 トーマスもトーマスでブレーキくらいかけろよww

そして案の定、トンネルに入ってしまった。このシーンの絶望感は異常ですわ。ハロルドのローターが擦れてひん曲がっていく。流石にダックも停車。ああ、何かここら辺はS15の「おおきなふうせん」を彷彿とさせられます。2台で平台に乗ってる物を運ぶのといい、トンネルでつっかえてしまうという。

すぐに作業員たちが集まり、ハット卿もウィンストンに乗って駆け付ける。この人も神出鬼没ですね。ウィンストンの運転も相変わらず。しかも今回怒られるの2度目ですね(汗)。ハット卿の怒り方見てると、彼のお母さんを思い出す。しぐさとか、口元とか凄く似てますよねー。作業員たちがこうやって集まってやり取りしてるのとかもリアルだ。

これにはダックも落ち込んでしまう。まあ…どっちもどっちよね。トーマスは気を取り直して、"自分流"の方法で ハロルドをレスキューセンターへ運ぶことを決心。

トーマスが前、ダックが後ろにつき、トーマス流のやり方で進んでいく。トンネルを通らないよう進んでいくので直接ではないが、景色も楽しみながら安全にレスキューセンターへと進んでいく。そして無事に到着し、降ろされるハロルドに別れを告げる。

ところで…レスキューセンターのシーンを見て気になったのですが、ミスティアイランドのトンネル…、塞がれて…ません?気のせいでしょうか?

最後に、ダックが思う仕事の仕方である大西部鉄道流、怠け者流に、3つ目のトーマス流が追加される。でもダックは大西部鉄道流が一番だと思ってると言い、2台は仲良く笑いながら帰って行った。良い終わり方だけどこの笑いがなんか怖いw そして改めてトーマスは小さいなぁと(笑)

 

うん、良かったです。内容は…ともかく、ダックの特徴と性格をしっかり捉えられてるし、ダックならでは、ダックだからこその話で良かったです。ここまで大西部鉄道出身設定(?)を強調されてる回はありませんでしたし、冒頭の紹介に模型ダックとパディントンコラ画像というとんでもない演出もあったし、まさにダックな内容だったので嬉しい回でした。

 

 

【日本語版について】

近日公開

 

 

総合評価:7/10

 

 

さて、次回ホラー回と思われる、「The Phantom Express」です!

KOTR劇中の夜の鉱山のシーン、結構怖かったのでこれには期待しています!どんな雰囲気なのかとても楽しみです。

では。