Z-KEN's Waste Dump

喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

長編作品『Go!Go! 地球まるごとアドベンチャー』レビュー

この記事には2019年に公開した映画に関する重大なネタバレが含まれています

また、記事の内容は個人的な意見であり、他者の代表ではありません。

 

【目次】

  • 【はじめに】
  • 『Big World! Big Adventures!』
    • 【全体の流れ】(!ネタバレあり!)
    • 【小ネタ】
    • 【キャラクター】
    • 【世界観】
    • SDGsの取り組み】
    • 【その他の取り組み】
    • 【随所で見られるリアリズム】
    • 【アニメーション】
    • 【音楽】
    • ボイスキャスト
    • 【最終的な考え】

 

 

【はじめに】

 さて、ぜるさんが長編作品のレビューをまともに行う日が来ました! なぜ今までやらなかったのかって? 長編作品の内容とそれに基づく感想を一つの記事に纏めるのがめんどくさいし、荷が重かったので、単にやらなかっただけです。ほら、ぜるさんって自分語りにしろ、小ネタにしろ長文を書く癖あるじゃん? この映画は名作だ! もしくは、この映画は駄作! 観る価値なし!! と、表現するだけなら誰にでも出来ます。

 私はネタバレ大歓迎の身ですが、他の人はそうではありません。長編の感想を述べるのは基本的に*1翌年に日本で公開されるまでは黙っています。特に吹替え版が初見という方々には新鮮な気持ちで見てもらいたいと、心から願っていますので…! そして、割と知名度も出てきましたし、仮にもし私がネガティブな記事を書いた場合、他のファンに影響が出たら良くないなと思いました。

(その点S23とS24の中編は微妙なところなんですよね…)。見所紹介とかやってみたかったのですが、毎年そんな余裕もありませんでした。

 さて、前置きの自分語りはこのくらいにして、本題に入ります。長編作品のレビューなら『魔法の線路』から行うのがスジだとは思いますが、あの手の話は非常に複雑ですし、この映画のレビューは「S22まとめ」の前に行うべきだったと感じたので、ここから始めます。『はじめて物語』を含めた場合、14作目の長編の、私の感想です!

 

 

『Big World! Big Adventures!』

映画『きかんしゃトーマス Go!Go! 地球まるごとアドベンチャー

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脚本: アンドリュー・ブレナー

監督: デヴィッド・ストーテン

プロデューサー: ミカエラ・ウィンター (マテル・クリエイションズ)

         トレイシー・ブラドン (ジャム・フィルド・トロント)

音楽: クリス・レンショウ

配給: マテル・クリエイションズ ほか

実行時: 80分

劇場公開: 2018年7月20日 (UK)

      2019年4月5日 (JPN)

DVD発売日: 2018年11月12日 (UK)

       2019年10月16日 (JPN)

 

 

【全体の流れ】(!ネタバレあり!)

I Want to "See the World"

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©Mattel

*1:Twitter等で話題がヒートアップしない限り

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きかんしゃトーマス 第22シリーズ全体の感想

※この記事にはネタバレや、強い言葉が含まれています。

また、記事の内容は個人的な意見であり、他のファンを代表するものではありません。

 

 

【目次】

  • 【はじめに】 
  • 【各エピソードの評価】
  • 【世界編について】
    • 【補足: オリジナリティに関する私の考え】
  • エドワードとヘンリー】
  • 【新しいレギュラーキャラクター】
  • 【その他のキャラクター】
  • 【新しいフォーマットについて】
  • SDGsの取り入れ】
  • 【アニメーション】
  • 【音楽】
  • ボイスキャスト
  • 【最終的な考え】

 

 

【はじめに】 

 この記事は2018年に英国で放送された第22シリーズの最終的なレビューになります。

2019年4月から2020年3月に渡り、日本での放送がようやく終わった今、レビューの纏めを投稿するに至りました。英国で放送が始まる前に大改革を紹介する纏め記事を書きましたが、ここで話す事は、放送終了後、それについて考えた私自身の意見です。

 私が放送前から抱いていた違和感と放送後に出た発見を、簡潔に纏め(たつもりで)書きました。

 

【各エピソードの評価】

 詳しい感想や、この記事で拾いきれない細かいネタや豆知識は、各々の個別記事の方を読んでください。

 シリーズ中の魅力的な部分に注目を集めたいので、プロダクションオーダーや番組表の順ではなく、高評価→低評価の順番でエピソードの総合的な評価を述べましょう。

 

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©Mattel

1. 『かしゃをさがせゲーム』『Hunt the Truck』 10/10

脚本: マイケル・ホワイト

道徳: ゲームはみんなで楽しもう

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第25シリーズの制作は見合わせ?

 現在、S25以降の制作が一時期的に行われていない可能性が浮上しています。

 そういえば昨年の年末から英米の声優による収録情報を観ていないですね。特にCGシリーズは、大まかな流れとして脚本と台本→収録→CGアニメーションと続いて、1シリーズにつき約2年の期間で制作が行われ、それから順次放送されます。つまり昨年の年末か今年の始めに第25シリーズの声の収録が始まっていてもおかしくないのです*1

 

 さて、本題に入りましょう。

大手ファンサイトSiF*2のオーナーによれば、現在、第25シリーズのスクリプト委託と放送権の契約を完了できていないようで、一時的に制作が停止している可能性が高い事を指摘しています。

また、上述の作業が完了していないことの影響か、CGアニメーション会社の移行先も未だ情報が出ていません。即ち、2021年内に第25シリーズが英国で放送される可能性は低いと思われます。

 

 2002年の第6シリーズから2020年の第24シリーズにかけて実に18年間ノンストップで毎年1シリーズずつ放送されてきましたが、特に後半は徐々に不安定になりつつありました。70周年を盛大に祝う為1年のうちに2種類の長編を制作して時間が押されたり、2016年には第二のCGアニメーションスタジオが破産申請を出し、2017年に放送された第21シリーズは制作時に次のコンセプトの計画を進めるために8つのエピソードがお蔵入りになり、予算の時間の都合かCGアニメーションレンダリング完成度が低下し、2018年に公開した80分枠の長編『Big World! Big Adventures!』を皮切りに長編作品の制作が一旦終了しました。

 これらの事を考えると、私は一旦チームに休憩を取る必要があると思いました。確かに、ここまで毎年長編と短編共に生産されましたが、2013年から徐々に制作に力を入れていっているのも事実で、時間に追われる環境を想像するのは難しくありません。

寧ろその状況下でよく頑張ったと思う。

それに、模型初期のシリーズに至っては毎回2~5年のブランクが空いているので大して珍しい事でもありません。

 

 また、SiFは今回の一件とコロナウイルスの騒動は別件であるとも指摘されています。「もし現在進行形で生産が進められていたら、感染症による混乱で遅れている事でしょう」とも。

 DVDや玩具の売り上げなどすべての資産は将来のコンテンツが制作する為にあります。例え放送が中断されたとしても、恐らく番組の制作は虎視眈々と続けているでしょうし、何年も何十年も玩具の販売やYouTubeなど小さなコンテンツは続くはずです。

昨年末の記事に書いた通りジャム・フィルドもアニメーション制作の引継ぎがある事を示唆しているので、将来的にどうなるかはまだわかりませんが、契約が結ばれれば全体の生産が再開されると考えられます。

確かな事は、現在なにも制作が行われておらず、2021年は英国で新作がリリースされる可能性が低いことだけです

 

 私の意見では、まだまだ世界の仲間たちと送る日常的な物語が観たいですし、今後も真新しい展開に期待しているので、もし番組を続けるならば、脚本の質や、CGのレンダリングと各国の舞台セット等を時間かけて作り上げてほしいです。他のアニメに舐められないように。

近頃はコロナウイルスの蔓延で色々な物事が滞っていますし、少なくとも来年から1~2年以上はブランクが空くとは思いますが、私は待ち続けるつもりです。その間に公式YouTubeで小さな活動をしてくれたら嬉しいな…。

 あと、こういう時、必ずと言っていいほどWikipediaと、えほんwiki*で身も蓋もないデマが確実に飛び交うので情報収集の際には十分に注意してください。

まあ私はこの2つから情報を得ることは確実にありませんが。(文章パクられるぐらいだし)。

 

 さて、いよいよ5月から第24シリーズが米Netflixで配信されます。5月2日には英国のチャンネル5で75周年の節目を祝う中編『Thomas and the Royal Engine』が放送され、同月4日にはそのDVDも発売されます。とりあえずは第24シリーズで75周年を盛大にお祝いしましょう!

では。

*1:唯一、レベッカ役のレイチェル・ミラーが今年に何らかの収録を行った記載がプロフィールにありましたが。

*2:サイトスタッフの一部は制作陣との携わりがあります。

きかんしゃトーマスレビューの観方について

 本当に今更ですが、私の書くレビューの観方、評価の基準、意図についてを個別記事で話していこうと思います。

 

 

【表記、語録について】

●原語版、UK版 - イギリス英語音声のオリジナル。基本的に、私はイギリスを英国かUKと呼びます。

●US版 - アメリカ英語音声。米国と呼んだりもします。

●吹替版 - ここでは日本語吹替え音声のことを差します。

●S -  シリーズの事。(例: S1, S20)。※Wikipedia等では"シーズン"と表記されていますが、英国と日本共々公式で"シリーズ"(Series)表記なのでそれに従っています。

●E - エピソードの事。順番は英国の番組表の情報に従っています。(例: E01, E26)

●長編 - 60~85分枠のいわゆる劇場版。(不服ながら)45分の『トーマスのはじめて物語』も一応ここに入れています。

●中編 - 17~22分枠のスペシャルの事。今年劇場公開予定の『チャオ! とんでうたってディスカバリー!!』収録の3タイトルがこれに当てはまります。

●短編 - TV放送される通常の5~11分枠の番組本編の事。

●挿入歌 - 劇中で流れる、或いはシリーズに設けられた歌。

●『TATMR』『CAE』『TGD』『HOTR』『MIR』『DOTD』『BMM』『KOTR』『TOTB』『TAB』『SLOTLT』『TGR』『JBS』『BWBA』 - それぞれ長編作品の原題のイニシャル。例えば『TGR』は『The Great Race (走れ! 世界のなかまたち)』を差します。*1

●テーマ - 第22シリーズ以降のレビューに設けた項目。前後のトーマスによる教訓の解説の事です。

●チェックポイント - レビューの項目の一つ。特に注目してほしい小ネタや、評価基準に値しないツッコミはこの項目で行います。

●ぜるさん - 私の事です。本名は"ぜる けんじ"(是瑠 健治)と云います。6割ウソです。

 

 

 

【自分のやり方と目的】

 目的。ぶっちゃけ趣味ですね…。一つの物事を研究して語らないと気が済まないタチなものでして。

 TV版及び原作のオリジナルは、制作が行われているイギリス即ちUK版に該当します。私は幼少から日本語吹替え版で育ってきたマニアですが、吹替え版だと口の動きや尺に合わせる関係で、伝えたい一語一句が省略されたり、ニュアンスが異なる事例が存在するので基本的に参考にしていません。独学で英語を勉強しながら、そのエピソードで本当に伝えている事を翻訳して、英語が判らない日本人の為に豆知識を提示したり、10または20段階の評価でエピソードの面白さを個人の判断で見定めています。

 私としては自分の雑記ないし備忘録のように使っていますが、豆知識が多くのトーマスファンやマニアの参考になれれば幸いですし、良いところを見つけて紹介するのも、趣味の一つなので、それまで新しいシリーズに偏見を持っていた人の興味が魅かれればもっと良いと思っています。あくまで強制は致しませんが…。

 

 また、新情報の記事も然り、より正確に伝えるために、信憑性の高いサイトからソースを得ています。知名度が高くとも常にガセが飛び交うWikipediaや、"きし●のえほんwiki*"に負けない情報力で攻めていく所存です。

(※本当に常々思うのですが、これら二つのサイトは辞典としては不安定で、前者のWikipediaは時々、私もZelukenjiとして、閲覧者に誤解が広まらないよう、ガセ情報を削除したり修正する際に編集してはいるのですが、主に後者は、知識を蓄える理由なら極力参考にしない事を推奨します)。

 

 そして、記事の内容は私個人の意見であって、私自身も他のファンの代表者でも代弁者でもありません。当然トーマスファン全体が私と同じ意見を持っているわけではありません。

現に時々Twitterで他の同類から(主に保守的・利己的な理由で)反感を持たれます(笑)

私自身に微塵もダメージ無いですけどね!

 ただ、私もまだ未熟な身で、時々私欲全開で強めにネガティブな記事を書いたり、うまく客観視できず感情的になることがあるので、寄せられた指摘にも対応して、そう言った欠点を補うように考えていくつもりです。

このブログも割かし知名度があるし、ただでさえ新しいシリーズを否定したがる界隈を盛り上げたり、新規の層の妨げになるなんてことが無いようにしたいところ。

 

 これは私個人の話になります。

いつもコメントをありがたく読ませていただいています。だけど、コメントによっては返しに困ったり、返信を考えているうちにし忘れたりするなど、返せない場合がありますので、ご容赦ください。

また、私自身、いろんな人の意見が観たいのでコメント一覧を開放していますが、価値観を押し付けたり、特定のキャラクターや実在の会社及び人物への誹謗中傷、特定のキャラクターを持ち上げるために別のキャラクターを下げるなどの行為は、出来るだけ遠慮していただけると幸いです。主張したくて堪らない人にはブログ開設を推奨します。

 

 

 

【評価基準】

 感覚です。でも、特に大きく取り上げているのはシナリオの面白さキャラクター活用と相互作用道徳の価値です。軽度のCGミスや、模型期で謂うところの顔が剥がれているなどの粗探しとなるものは評価に関係しません。

 なお、その作品らしさ子供のための娯楽を大前提に考えており、2017年以降のレビューでは基本的に古参のファンサービスを対象外としています*2。また、シリーズによって、その時のプロジェクトの方針と需要を重点に置いて考えています。

☆3つが高、☆2つが普通、☆1つが低と、それぞれ3種類の☆の評価、それを上回る素晴らしさの場合は水色文字でAMAZING, BRILLIANT等を付け、下回る酷さだった場合赤色文字でBORING, BAD, NOTHINGを付けます。

 

●全体的な面白さ - シナリオの構成、または単純に面白かったら上げて、面白くなかったら下げています。

●鉄道らしさ - 作品の特徴の一つである鉄道要素が物語に活きているかを見ています。道路のキャラで行えることを鉄道キャラが行っていた場合は下げる事もありますが、主題が鉄道以外に焦点を当てたプロットはオーケーとします。

●キャラ活用 - 各キャラクターの初期からある設定と性格と、これまでの経験で得たその成長がどれだけ物語に活きているかを見ています。何らかの良い開発が行われた場合にも上げることがあります。役割に当たり障りが無いと感じた場合は☆2か☆1に下げます。

●BGMの良さ - 音楽がどれだけ良かったかを指しています。

●アニメーション - 美術と技術を含めてアニメーションの良さを指しています。

●道徳教育面 - 子供にとって良い教訓と道徳の価値があるかを見ています。基本的に脚本家が伝えようとしているテーマとメッセージのみに焦点を当てていて、キャラクター個々の台詞等は視野に入れていません。

(●リアリティ) - 作品の特徴の一つである動作のリアリズムが働いているかを見ています。TV版の方針に伴い、2018年以降のレビューでは不要と判断して設けていません。現在、リアリズムが働いてなくても構いませんが、「あれば素晴らしい」程度には思っています。

 

 

 

【総合評価】

 これも殆ど感じたままに点けているのですが、それぞれに若干の意図があります。

10点: 最高品質(Brilliant) - シナリオ構造、キャラクター、道徳に関して文句なしの満点。特に感銘を受けた物に最高評価の10点を点けています。

9点: 素晴らしい(Amazing) - 構造がシンプルで、キャラクターにもいくつかの欠陥があるかもしれないものの、非常に良かった物に点けます。

8点: とても良い(Very good) - シナリオ構造、キャラクター、道徳のいずれかが欠けていても、そのうちのいずれかがかなり良かった場合。

7点: 良い(Good) - 取り組み自体はまともだと感じた場合。

6点: 申し分ない(Alright) - 平凡だけどそれ以上に良いと感じた場合。

5点: 平凡、判らない(Ok, Meh) - いわば普通です。良いか悪いか判断しきれない時に付けることもあります。

4点: 悪くない(Not good) - 平凡だけどそれ以上に悪いと感じた場合。

3点: 悪い(Bad) - 基準のいずれかが悪いと感じても、利点をわずかに残している場合。

2点: とても悪い(Very Bad) - 上述より悪い場合。

1点: くだらない(Poor) - 上述より更に悪い場合。

0点: 全く面白くない(Boring) - 何らかの不幸か、努力の欠陥か、シナリオ、キャラクター、道徳全てが理に適っておらず、全体を通して退屈に感じた場合。

 

[マイナス点について]

 0点以上に悪いと思った場合、-10点以外は、感じたままに評価を下げています。

-1点から-3点: 酷い(Awful)

-4点から-6点: とても酷い(Terrible)

-7点から-9点: 最悪(Really Worst)

-10点: 極悪(Atrocious) - 内容が心底つまらなかったり、客観的に見てキャラの扱いが完全に悪かったり、擁護する箇所も一切無く救いようがない場合や、子供にとって有害な道徳が含まれる場合、この点数を付けます。

 

 

 

【文字の色】

 私が書く長文の中で特に注目を集めたいときに使います。色にはそれぞれに意味を持たせています。

水色: 高評価に値するもの。いわゆるPRO。

青色: 高評価の部分に影響しないが、良いと感じた物。良い小ネタ。

赤色: 低評価に値するもの。いわゆるCON。

紫色: 低評価の部分に影響しないが、悪いと感じた物。nitpick(粗探し)。

黄緑色: エピソードに対する改善の提案など。

 

 

 

 こんなところでしょうか。それから注意書きをもう一つ。私は原則として考察を行いません。というか出来ません。いやマジで。ごめん!!!

 時に厳しい評価をすることもありますが、画面の向こうでは楽観的にヘラヘラしていて、割と純粋に楽しんでいます。その辺は普段のTwitter観ていただく方が早いかと(笑)

まあ堅物なことに変わりは無いので、私の自己満足を大前提に、読んでて楽しい記事が書けるように努めたいです。そういう記事書ける人が率直に言って羨ましいなあ!!

 他にご不明な点がありましたら追記しておきますので、コメントかTwitterのリプライ、質問箱等で教えてください。

では。

*1:左から『魔法の線路』『みんなあつまれ! しゅっぱつしんこう』『トーマスをすくえ!! ミステリーマウンテン』『伝説の英雄』『ミスティアイランド レスキュー大作戦!!』『ディーゼル10の逆襲』『ブルーマウンテンの謎』『キング・オブ・ザ・レイルウェイ トーマスと失われた王冠』『勇者とソドー島の怪物』『トーマスのはじめて物語』『探せ! 謎の海賊船と失われた宝物』『走れ! 世界のなかまたち』『とびだせ! 友情の大冒険』『Go! Go! 地球まるごとアドベンチャー

*2:ターゲットの年齢層に倣って、例によっては古参の為の諄いファンサービスを低評価に入れる場合もあります。

きかんしゃトーマス 第19シリーズレビュー第18回

※この記事にはネタバレが含まれています。

また、記事の感想は個人的な意見であり、他者の代表ではありません。

 

 

 

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S19 E24 『Wild Water Rescue』『パーシーをきゅうしゅつせよ』

脚本: ベッキー・オーバートン

内容: 市長を運んで写真を撮ってもらいたいディーゼルは、パーシーを騙す。

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きかんしゃトーマス 第19シリーズレビュー第17回

※この記事にはネタバレが含まれています。

また、記事の感想は個人的な意見であり、他者の代表ではありません。

 

 

 

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S19 E22 『The Other Side of the Mountain』『やまのむこうがわ』

脚本: アンドリュー・ブレナー

内容: 山の向こう側を走るバーティーの話にトーマスは興味を持つ。

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レギュラー陣のデザイン更新

 今回紹介するのはトーマス達のリデザインされたCGモデルについてです。第23シリーズ以降、現在ティッドマス機関庫にいるスティームチームが少しだけバージョンアップしました。

本当は昨年、英国で第23シリーズが放送される前に書こうと思っていたのですが、変更点がクローズアップで映る瞬間を狙ううちに、気が付いたらこのタイミングになってしまいました。今日にはもう日本で放送されるじゃん(笑)

 

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©Mattel

 具体的には、トーマスを含む5台の蒸気機関車と2台のバスの車体に、リベット(部品と部品を接続する為の点々)や手摺、 ステップ等が追加されました。よく見るとトーマスのボディ、プツプツしていますよね。既にリベットの多いニアとレベッカならびにCGシリーズ以降の新キャラのデザインに合わせたのだろうと推測しています。

そんなわけでよく見ないとわからないようなリデザインですので、一般から見てかなりマニアックな記事になるでしょうね(笑)

まずは昨年3月30日から週ごとに米国公式YouTubeチャンネルにて公開された『Meet the Steam Team』シリーズの画像を添えて順に紹介していきます。

 

【ジェームス】

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©Mattel

 ボイラー、煙室、バッファービーム、運転台、ボディのいたるところにリベットが張り巡らされています。 

 

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©Mattel

 炭水車の背面には黒いラインが入るようになりました。これは『TAB』の黒いジェームスのCGモデルでデザインされたのが最初です。S22『カラフルなきかんしゃたち』では黒いジェームスを基にカラーを変更していたのか、青、緑、銀、茶、オレンジ、黄色にボディの色が移り変わる際にもラインが描かれていました。

 

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とうとう今の赤いジェームスにも…って感じではあります。が、実は原作21巻の挿絵でも炭水車の背面にラインが描かれているんですよね。こっちは青ですけど。

 

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©Mattel

 以前までのジェームスに見慣れた人には多少なれ違和感があるだろうとは思いますが、後述のパーシーよりは悪目立ちせず、少しかっこよく見える私です。

 

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©Mattel

 炭水車や後方のバッファービームにも隅々に万遍なくリベットが打ちこまれています。特にバッファービームのリベットは、第1シリーズでエドワードやジェームスがクローズアップする際に付いていたこともあったので、ある種の原点回帰と呼ぶ事も出来ます。

 

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©Mattel

 運転台の出入り口を挟むキャブと炭水車には真鍮製の手摺が追加されました。エドワードやトビーと違って外側にありますね。取って付けた感は否めません。しかし、実は炭水車の手摺はモデルになった機関車にも付いています。

屋根にもリベットが確認できますね。

 

殆どの画像はここからの出典です*1

www.youtube.com

 動画ではこのデザインの状態で黒いジェームス*2や、ピンク色の下塗りで塗装されたジェームス*3を観ることが出来ます。

 

 

【パーシー】

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©Mattel

 パーシーはバッファービーム、屋根、側面の箱のほか、シリンダー箱、サドルタンクの隅やラインに近い部分に万遍なくリベットが張り巡らされるようになりました。

サドルタンク上部と、両側の運転台入口にはトーマスとジェームスと同様の外向きの手摺も。

 

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 こと手摺に関しては、原作26巻以降の挿絵で見られるように挿絵を踏襲しているとも考えられます。また、ウィルバート・オードリー牧師が造った鉄道模型にも、形状は異なりますが付けられています。うーん、見事な再現度*4

 

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©Mattel

 一応紹介する身として、あまり否定的なことは言いたくないのですが、個人的には…、場面によってはリベットが目立って気持ち悪く見えてしまいます。

リベット自体が大きめなのが要因でしょうか。ジーナのタンクのリベットぐらいならまだ良かったのかもしれない。

 

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 また、シリンダーの正面に穴が開きました。

 

出典

www.youtube.com

 

 

 

【ゴードン】

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©Mattel

 ゴードンにももちろんバッファービーム、煙室、ボイラー、シリンダー箱などなどボディ全体にリベットが追加されました。車体が大きいからか、リベットはクローズアップしない限り殆ど目立ちません。それどころか、かっこよくなったと感じます。 

 

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©Mattel

  ジェームスと同様に、炭水車の裏側に赤いラインが引かれています。バッファービームの配置的に、側面のラインと形が合わないのがちょっとダサい。

ちなみにゴードンの炭水車のラインは、これまでにも存在し、レジナルド・ペインやレジナルド・ダービーが描いた一部の挿絵で確認することが出来ます。これも原作の踏襲と云うべきでしょうか。はたまたジェームスに合わせたのでしょうか。

 

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©Mattel

 ランプ棒に刺さるランプが2つになりました。これは彼の主な仕事である、急行旅客列車を示すイギリス国鉄の列車標識灯(ヘッドコード)に基づいた配置です。S19以降のスペンサーや、フライング・スコッツマン、マーリン、ダッチェス等も同じ配置。

TVシリーズで云えば、ゴードンの急行用のヘッドコードは、S5『きりのなかのできごと』以来の再描写となります。

原作の挿絵や初期のTVシリーズの一部エピソードでは、列車の体制ごとに機関車のランプ配置が変わる工夫が施されており、視聴者にリアリズムを感じさせます。CGシリーズは、CGミスが多い事や、現在のアニメーターが鉄道ファンではないので私はそこまで求めませんが、ゴードンも急行用として今後ランプが定着するのは個人的に嬉しいです。

 

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©Mattel

 運転台、窓、炭水車もリベットが打ちこまれています。運転台のサイドには銅版をはめ込むためのリベットが4つ打ち付けられている箇所があって良いですね。

 

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 運転台入口の手摺の配置は原作21巻を始めとした挿絵や、モデルになった機関車のデザインを踏襲している物と考えられます。

運転台の扉にまで付けちゃってるのは流石にやり過ぎですけど(苦笑)

 

 

 出典

www.youtube.com

 

 

【エミリー】

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©Mattel

 エミリーもバッファービーム、煙室、ボイラー、シリンダー、ボディ側面、運転台、炭水車等にリベットが付いています。元々運転台に手摺は付いていたのでそこは触れなくてもいいですね。

先輪のアーチのリベットがかっこいい。

 

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©Mattel

 ジェームス、ゴードンと同じように炭水車の背面に金色のラインが描かれています。これはこれで綺麗だけどやっぱり側面のラインと枠の大きさが一致してなくてダサい。 

 

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©Mattel

 エミリーで最も目立つ変更点は、ボイラー上部にある左右の手摺を接続するために煙室を介した手摺が追加された事です。モデル機や、第7シリーズまでアートディレクターを務めたロバート・ゴールド・ガリエーズの手がけたエミリーのコンセプトアートに基づいた配置ですね。まるでカチューシャみたい。

 

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©Mattel

 ちょっと見えづらいですが、先輪の前に排障器(棒みたいなやつ)が付けられました。線路上の障害物の除去に使う、いわばカウキャッチャーのような部品です。

ちなみにモデルになったGNRスターリング・シングルの排障器はもう少し大きめです。



出典

www.youtube.com

 

 紹介しきれなかったところは動画で確認してください。

 

 

【トーマス】

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©Mattel

 トーマスのリデザインは…私の意見では最も奇抜に見えます。例によってバッファービーム、煙室、運転台、サイドタンクにリベットが打ちつけられていますが、赤いラインと被らないようにしているのか、端ではなくやや内側寄りとなっています。デザイナーさん釘打った事ないのかな。ラインと被せると問題が生じるのでしょうか。

 

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©Mattel

 両側のサイドタンクにはステップが取り付けられています。タンクの挿入口を開ける時に乗組員が台にするものです。モデルになったLBSC E2クラスには存在しませんでしたし、何を基にして取り付けたのかはよくわかりませんが*5、いつか機関士によって使われる日が来るといいですね。

 

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©Mattel

 また、他の機関車と同様に運転台入口の両側に外向きの手摺が取り付けられています。本来なら内側向きが正解なのですが、現行のトーマスのデザインに十分なスペースが無いのですよね(苦笑)

第23シリーズ『まけずぎらいのラウル』『All Tracks Lead to Rome』では早速機関士によって使われています。

 

 

【バーティー

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©Mattel

 彼らレギュラー陣に加えて、そしてなんとバーティーも大幅にリデザインされました。この姿のバーティーは本日放送の『バルジーだいさくせん!』で早速観ることが出来ます。初めてメキシコで放送された時はびっくりしました。

 

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©Mattel

 2種類のバックミラー、戸って、金色のウィンカー、ワイパー、ナンバープレートなど道路を走るのに必要不可欠な部品が追加され(寧ろ今まで何故無かったのか)、ライトをガッシリ支える部品、細かいリベット、側面の窓を横切る棒線と車体に沿った枠組みも新たに追加。遠目から見るとボンレスハムみたいな見た目ですが、これらの姿かたちはモデルになったバスを基づいているようです。

 

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©Mattel

 『バルジーだいさくせん!』のレビューでも書きましたが、彼のナンバープレートである「CRD 54」は原作9巻の挿絵からの出典です。

 

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 CRDとは、画家のクラレンス・レジナルド・ダービーを、54は9巻『Edward the Blue Engine』が発行された1954年を意味するイースターエッグです。

ナンバープレートはこの巻でしか確認することが出来ませんでしたが、以後のバーティーのデザインとして使われるとなると、なんだか感慨深いものがあります。

 

 

【バルジー

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©Mattel

 バーティーと一緒にバルジーも同じエピソードの為にリデザインされました。こちらもバックミラーにワイパーと云った必要不可欠な部品と、標識の横に通気口、フロントバンパーにリベット、ナンバープレート、ボディに沿った枠組みなどが追加され、モデルになったAECブリッジマスターにより近い形状になりました。

 バルジーはCGシリーズで登場して日が浅いので、具体的にどのように第21シリーズと違うかと云いますと…

 

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©Mattel

 このように差異があります。めちゃめちゃのっぺりしてます。これを見ると第23シリーズのバルジーがかっこよく見えますね。

 

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©Mattel

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©Mattel

 バルジーの「BLG 1」というナンバープレートも、原作24巻の挿絵に基づいています。番号があるとないとではやっぱり違いますね。

 

 

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 第23シリーズにおけるキャラクターの大まかなCGモデルの更新は以上になります。今年に入ってから早くもこのデザインを基に描かれたトラックマスターのトーマスとパーシーが発売されます。

ニアとレベッカはそのままでしたし、エドワード、ヘンリー、トビー、ダックと云った準レギュラーキャラクターは何一つ更新が行われないままでした。これから追々更新されていくのかな。エドワード、トビー、ダックには既に手摺が付いているので、あまり大きい変更はないだろうと予想していますが、やっぱ並ぶと違和感あるよね。

 私は主にトーマスとパーシーのデザインに納得がいってないところもありますが、私としては見映えがどうかに関わらず、せっかく付いた手摺やステップが今後も活用されるといいなーと思います。

 

 さて、いよいよ本日17時30分から待望の第23シリーズが日本で放送されます。『ラジブのだいじなおうかん』と『バルジーだいさくせん!』は私の中では自信を持ってオススメできる作品です。一緒に楽しみましょう。

では。

*1:最後に紹介したスクショはS23『レベッカといたずらかしゃ』より。

*2:原作2巻、『トーマスのはじめて物語』

*3:S13『ピンクのジェームス』

*4:ちなみにモデルになったと思しきGWR 1340号「トロイア」の運転台の手摺は内側向きです。

*5:Day Out with Thomasの物でしょうか?