※この記事にはネタバレが含まれています。
S17 E07 「Henry's Hero」 (ヘンリーとヒロ)
脚本:ローラ・ボーモント&ポール・ラーソン
あらすじ:ヘンリーとヒロは質の悪い石炭を汲んでしまうが、ヒロはヘンリーの分まで仕事をすることに。
【高評価点】
・ダックがS12以来の登場。(CGシリーズ初登場)。しかも汽笛は初期のまま。
・はじめから終わりまでBGMが良い。終盤は鳥肌もの。シーンととてもマッチしている。
【低評価点】
・ヒロがもう半分の貨車を港に運ぶときの画面切り替えがトーマスらしくない。こういうのは初めてだったので心臓に悪い。
・ラストのシーンはかなりおかしい。整備工場のトラバーサーは単線なので、ヒロがあのまま進むと確実に落ちている筈。あのシーンは整備工場内でやるか、あのまま落ちるなら納得できる。
【その他、面白かった点や小ネタ】
・ヘンリーとヒロの主役回。感動的な意味で神回。
・冒頭でヒロとすれ違った後、ヘンリーの貨車が消える(CGミス)。
・ヒロの給炭のシーンで、彼の炭水車のタンクが消える(CGミス)。
・18両のホッパー車を2台で運ぶヘンリーとヒロ。一台でも充分なはずだけどそこは突っ込んではいけない。
・ヒロ、初めて黒煙を上げる。
・笑顔で質の悪い石炭の事を説明するダック。
・ダックのCVはパクストンと同じスティーブ・キンマン。声質は地声で、低音。
・質の悪い石炭のままで走ろうとするヒロ。
・ゴードンがくんくんする。
・クランキーの向きが初期状態に戻っている。(梯子が線路側)
・ヒロをからかうトーマス。慣れてきたんだな?
・ハット卿がヒロと話す2シーンで作業員が車を修理してる。芸が細かい。
・転車台に乗りきれないヒロ。ケイトリンは乗れたのに。
・11両の鉄を積んだ長物車を質の悪い石炭のまま運ぶヒロとヘンリー。
・歓声を上げる作業員。ここまでが感動の嵐。
フルCGで復活したダック 。ニトロゲンのCGダックとは違い、一重。
問題のラストシーン。良く見てる人ならわかる。
【感想】
待ってました。 ヘンリーとヒロの主役回、そしてダックがフルCGで初登場する回。初めてフリービューの番組表に表記されてあったこの回の内容を見たときはそれはもう驚きましたね。さて、早速レビューしていきます。
冒頭から良BGM。ヘンリーとヒロのコンビってなかなか新鮮ですが、既にS14の「ヘンリーはあんぜんだいいち」で成立しちゃってるんですよねー。ちょっとの間だけど。既出感はあるけど、それでも新鮮。
ヒロとヘンリーの給炭シーン。場所はおそらく、デニスが怠けた場所、エミリーがウィフと初めて会った場所でしょう。そして何気に後ろにダックが走ってるのが見えます。うーん、新鮮。
採石場から18両のホッパー車を運ぶヒロとヘンリー。このくらいならヒロ一台でも楽だとは思いますが、そこは突っ込んじゃいけない所かな?そしていつも登場しているメイビスが働く採石場はファークァー採石場であることが判明。そろそろビルとベンも復活しそう。アンドリュー氏の大好きなキャラですから、復活の可能性は大です。
線路を走ってると、突然、ヒロの煙突から黒煙が。ヘンリーも黒煙を上げていることに気付くヒロ。いったいどうしたものかと頭を抱えつつ信号で止まると、そこへダックが。ダックが。ダックががが。フルCGのダックキマシタワー。ニトロゲンのCGダックと比べると、二重ではなく一重になっている!イケメンになったなぁ、彼も。そして声はピーター・サムやパクストンを演じているスティーブ・キンマン。2台とは違い、低音ボイスです。キンマンの低音、初めて聴きました。まあ簡単に言えばパクストンの声の裏声を抜いたような感じです。そして汽笛!ダックの汽笛はあのときのまま!良かった…一安心です。
「おンやァ?」とにやけながら黒い蒸気を上げるヒロとヘンリーを見るダック。今朝の石炭は質が悪かったことを笑顔で報告。流石ダック、畜生キャラのままですねww
ダックはこれから綺麗な石炭を運びに行くところらしい。ヘンリーはその綺麗な石炭を汲みに行こうとしますが、ヒロは止める。このままで走ると断言。いわゆる"もったいない精神"ってやつでしょうか。違うか。体調悪いのにもかかわらず時間通りに働こうとするところは凄いなぁ…。圧倒されちゃうね。
黒煙を上げてまで役に立ちたくないヘンリーは機関庫へ帰って綺麗な石炭を待つことに。それでヒロはヘンリーの分まで貨車を運ぶことになると。めげないヒロ、男だなぁ…!!
しかし、彼には18両の砂がぎっしり詰まったホッパー車は重すぎるようだ。そこで彼はとても良いアイディアを…ってこの流れはやばいんじゃないか?大丈夫?S8~16ばっかり見てるとどうしてもそう考えてしまうw
ヒロは貨車を半分に分けて港まで運んだ。良かった、違う流れで。しかし状態は悪くなる一方。黒煙を噴き上げ続け、火室からはキリンキリンガタンゴトンと変な音が。それでも走り続けるヒロ。ナップフォード駅を通過するシーンのアングル好きだなぁ…。そして何故わざわざ臭いを嗅ぐ、婆。嗅ぐなよ。
そしてもう半分を港へ…
え?えっ、ちょっ、ちょっちょちょちょ、うわああああああああああああああ!!!
ああああっ?!…ああなんだ、画面の切り替えかよ。びっくりした…。今まで「きかんしゃトーマス」にない画面の切り替わり方でしたからね、クレーンも何もないのに積荷がやってきてヒロを押し倒すのかと思ってリアルにヒヤヒヤしました。もう、心臓に悪いじゃないか!w どっちかって言うとチャギントンみたいな切り替わり方ですよね。ああ、ビビった。
そして無事にホッパー車を届けたヒロ。そこへハット卿が。精錬所から鉄を積んだ貨車を沢山ここまで運んで来いとのこと。とても重いからヘンリーと運ぶように、と。ヒロは「でも…」と付け加えようとすると、ハット卿は遠まわしに「口答えはするな」と答え、ヒロは苦笑いしながらしぶしぶ、ヘンリーの元へ。ここでようやくハット卿はヒロの調子が悪いことに気付きます。しかしどんだけ質の悪い石炭なんだろうw
機関庫でヘンリーを説得するシーンのヒロの真剣な表情がカッコイイ。そしてここからが鳥肌。
ここからのBGMとシーンが凄くカッコイイ、応援したくなるほど。ヒロとヘンリーは黒煙を噴き上げ、変な音を出しながら11両の鉄を積んだ貨車を運び、ゴードンの丘へさしかかった…その時だ。列車が止まった。ヒロがついに故障してしまった。これでは船の出航時間に間に合わない。というか"お茶の時間"じゃないんですね。
ヒロはきれいな石炭に入れ直せばよかったと後悔する。でもヘンリーはまだ動けるし、諦めなかった。全力で力いっぱい列車を押すヘンリー。さすがは20台の石炭の貨車を一人で運べる男、列車は動きだし、ヒロは押されてどんどん前に進む。BGMも相まって迫力満点。うおおおおおおおおおおおお!いけええええええええええ!ってなる。ここはマジで鳥肌。
遂に、時間通りにブレンダムの港に到着。作業員達が歓声を上げる。感動で涙が…。この2台は本当に凄いよ、具合が悪いのに諦めずに走り続けた。役に立つ機関車の鏡だね!ハット卿も嬉しそう。
そして彼らはソドー整備工場で綺麗に修理された。良いシーンなんだけど、けど、そのまま直進したら落っこちちゃうよヒロおおおおおおおΣ(°Д°;) トラバーサー単線なのに…(´-ω-`;)
予想通り、すごく良い話でした。期待以上のヒロとヘンリーの活躍が見れてよかった。これぞ友情。BGMも凄くて10/10にしたいところなんですが、まだ弱い。
精錬所、言及のみの登場でしたね。いつかは精錬所自体が出てくるといいなぁ。目に悪いけど。
難しくても、苦しくても、諦めないで頑張るって大事ですね。だめだめあきらめちゃ♪
総合評価:8/10
さてさて、次回はルークが主役の「Luke's New Frined」です。いよいよルークもTVシリーズ進出です。
では。