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Z-KEN's Waste Dump

きかんしゃトーマスのレビューとかやってます

きかんしゃトーマス 第18シーズンレビュー 25

※この記事にはネタバレが含まれています。

 

 

 

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S18 E21 「Emiliy Saves the World」 (エミリー ちきゅうをすくう?)

脚本:ポール・ラーソン&ローラ・ボーモント

内容:動物園で巨大地球儀を運ぶことになったエミリーだが、途中で地球儀が貨車から飛び出し…

【高評価点】

・特別な荷物を重点に置き、それに纏わる過去作の言及、オマージュがたくさん用意されている。

・キャラクターの使い方も上手い。

 

【低評価点】

・地球儀が跨線橋の下をくぐるシーンや地球儀が貨車から転げ落ちるシーンはやや不自然。

 

【面白かった点、小ネタ】

・エミリー主役回。

・良くも悪くもS05~12っぽい。S05「いわのボルダー」やS08「パーシーとまほうのじゅうたん」、S13「ゆきのひのできごと」を混ぜ合わせたような話。

・S07「にげたゾウ」、S09「レニアスときょうりゅう」、S08「パーシーとまほうのじゅうたん」、S04「じょおうへいかがやってくる」、S06「ジェットエンジンのトーマス」、S14「エミリーとせんたくもの」での出来事が作中で言及されている。また、その発案者はサム・ウィルキンソンらしい。

・ダンカンの客車が3両から1両になるシーンがある(CGミス)。

・トーマスの貨物列車に高山鉄道のブレーキ車が連結されている(CGミス)。

・ビルとベン「汚れた洗濯物、汚れた洗濯物!」

・地球儀には南極とソドー島が記されていない。

・自分の特別な荷物を見てもらおうと、ソドー整備工場やマロン駅などに寄り道するエミリー。

・自分の貨車に地球儀が載っても気づかないヒロ。

・信号所、ジェームスに衝突する地球儀。

・トーマスの後ろから転がってくる地球儀。

・間一髪で避けるトーマス。

・エミリーを待つハット卿の後ろを通り抜ける地球儀とエミリー。

・荷物を落として地球儀を止めようとするクランキー。

・バレーボールに失敗するトーマスとエミリー。

・キャプテンの警笛の音色が変更される。

・キャプテン、S15以来久々に喋る。

 

 

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初めて特別な荷物を運ぶことになったエミリー。マリオン回といい、島で大きな荷物をそのまま運ぶと大抵2つの意味で失敗するよね。機関車としても、エピソードとしても。

 

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 CG版クロヴァンズ・ゲートの全貌がほぼ明らかに。模型時代のようにとても大きな駅舎ですが、ナップフォード駅のようになっていたドーム状のガラス屋根はとてつもなく小さくなりました。

 

 

【流れと感想】

 『D&D』収録エピソード5本目。まあこれは滑るだろうと思っていました。

 

 ある日エミリーが砂を積んだ貨車を牽いて港へ向かっていると、クロヴァンズ・ゲート駅でレニアスとダンカンがこれまで運んできた荷物を自慢し合っているのが見えた。ダンカンはゾウの彫刻を、レニアスは大きな恐竜の骨を運んだことがあるという。(「にげたゾウ」、「レニアスときょうりゅう」参照)。それを聞いたエミリーはうらやましがる。ダンカンが「exciting」と云ってるのに嬉しそうな表情をしていないあたりとか、彼が彫刻を運んだことをレニアスが知らなさそう*1なあたり、制作者さんわかってますねぇ。

エミリーが次に会ったのはゴードンだ。彼は自分の客車にオペラ歌手や俳優、そして本土の女王様を乗せたことがあると話す。(「パーシーとまほうのじゅうたん」、「じょおうへいかがやってくる」参照)。そうだよ、ゴードンにとって最も特別なものと云ったらやっぱり女王様だよなぁ。オペラ歌手とはアリシアボッティのことですね。俳優が来たこともあったようですがお話にはされなかったようで(?)

寂しくて少し落ち込みながら港に着いたエミリーは、そこでトーマスに会う。今までたくさんの"特別な荷物"を運んできた彼はジェットエンジンで飛ぶように走った時のことを語る。(ジェットエンジンのトーマス」参照)。確かにあれが一番ぶっ飛んでたね。これまで特別な荷物を運んだことのないエミリー。トーマスに言われて唯一思い出したのは、ソドー・ユナイテッドのユニフォームを乾かしながら運んだこと。(「エミリーとせんたくもの」参照)。ところがビルとベンに比べ物にならないただの汚物とからかわれ、またも落ち込んでしまう。まあ蒸気機関車のボディに吊るしながら走るっていう意味でも然るべき対象だよなぁ。それにしても女王陛下とボッティ以外突っ込みどころ満載の回ばかりじゃないかw

次の日、ハット卿はエミリーに特別な荷物を動物園に運ぶよう命じる。どうせ砂だろうと思い込みながら操車場にやってくると、そこにあったのはゴムでできた巨大な地球儀。というかなんで砂前提なんだ。

嬉しくなったエミリーは皆に見せびらかそうとソドー整備工場やクロヴァンズ・ゲート駅へ寄り道。でも、地球儀を見てくれる仲間を誰ひとり見つけることができなかった。マロン駅では運悪くゴードンと話しそびれてしまったり。どうしても自分の荷物を見てほしい彼女は動物園へ行くのをやめ、他の機関車を探し続けることに。ここら辺はS08~16のお約束のパターンですよね。

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ええ、もちろん問題フラグ以外の何物でもありません。地球儀は低い跨線橋にぶつかって縛っていたベルトがほどけてしまい、陸橋でエミリーの貨車からヒロの貨車の上へ転げ落ちてしまった。それでも誰も気づかない。ブレーキ車飛び上がってますがな。ゴム製っぽいのでよく弾むのはわかるけど、平台貨車から弾む場面はちょっと不自然に思えました。

陸橋の先には給水中のトーマスがいた。エミリーは彼に特別な荷物を見せびらかそうとするが貨車には何もない。それもそのはず、地球儀はヒロの貨車の上。ヒロが信号所を潜り抜けると、地球儀は信号所に勢い良くぶつかり、丘を下ってまた別の場所へ。信号手怖かったろうな。

ここから終盤までの追跡劇は説明しても全然面白くないので自分の目で確かめてください。はちゃめちゃな展開が好きなので個人的にここら辺は割と面白かったです。

地球儀は最終的にブレンダムの港まで転がってきていた。このままではソルティーとポーターにぶつかってしまう。ちょうど荷物を吊り上げていたクランキーはとっさの判断でフックを落とし、地球儀の進行方向を変える。さすが、長年荷物を"落とし続けてきた"だけあって落とす早さと距離をマスターしている。度重なる失敗が今回で活きましたね。

再び本線方面へ転がりだす地球儀。だが速度は前より落ちている。追いかけてきたトーマスとエミリーは地球儀を止めようとするが、パスに失敗して海に突き落としてしまう。クランキーでも届かない位置まで海上を転がってしまった。

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哀しい雰囲気に包まれた港。と、そこへ救世主が現れた。それはなんと、モーターボートのキャプテンだった。これまで大した活躍もなくパッとしない出番しかなかったあのキャプテン。まさかこのお話で活躍してくれるとは夢にも思っていなかったので、初見時は大変うれしかったです。このようにS13~16で大した出番を持たなかったキャラクターたちはもっともっとクローズアップしてほしいところです。ラーソンとボーモントに感謝。

こうしてキャプテンとクランキーによって貨車に戻された地球儀。動物園に着いた時にはすっかり遅くなってしまったが、ハット卿は「なんとか届いたからよし」とし、地球儀を動物園に飾る。それはまるでユ○バー○ル・スタ○オや○ィ○ニー・シーのよう。

ハプニングはあったものの、とても特別な荷物を運ぶことができたエミリーは、トーマスと一緒に満足そうに微笑んだのだった。よかったねエミリー。

 

 

 恐竜同様、必然的に巨大な荷物イコール地雷に繋がるので正直全然期待はしていませんでしたが、思ってた以上に楽しむことができました。中盤はボルダーのような展開だけど、綺麗に丸い巨岩なんかよりは断然現実味がありコミカルでしらけることもなかったし、荷物的に言えば、脱線しそうでしないジェットエンジンやバランスの悪い恐竜よりははるかにましだった。ただやっぱり蒸気機関車より大きなものを完成形のまま運ぶのは現実味に欠けるの一言。

 良い意味で驚きもたくさんありました。過去作のオマージュが沢山あったり、これまでほとんど活躍がなかったキャプテンをこの場で登場させたりといった点を考えると評価は高い方に思えます。キャラクターの使い方も良かったです。

 

 

総合評価:7.5/10 

*1:「にげたゾウ」ではラストまで彼の出番がないため