Z-KEN's Waste Dump

喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

きかんしゃトーマス 第22シリーズレビュー第3回

※この記事にはネタバレが含まれています。

また、記事の感想は個人的な意見であり、他者の代表ではありません。

 

 

 

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S22 E03 『Confusion Without Delay』『おくれてないけどこんらん』

脚本: デヴィー・ムーア

内容: 新入りのレベッカは他の機関車に負けないよう何事も早く働こうとする。

テーマ: 誰でも失敗から学ぶ

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きかんしゃトーマス 第22シリーズレビュー第2回

※この記事にはネタバレが含まれています。

また、記事の感想は個人的な意見であり、他者の代表ではありません。

 

 

 

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S22 E02 『Forever and Ever』『ずっといつまでも』

脚本: アンドリュー・ブレナー

内容: エドワードとヘンリーが機関庫を移動したことで落ち込むゴードンに、新しい友達のニアが「すべての変化は悪い事ではない」と教える。

テーマ: 変化への適応と友情

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きかんしゃトーマス 第22シリーズレビュー第1回

※この記事にはネタバレが含まれています。

また、記事の感想は個人的な意見であり、他者の代表ではありません。

 

 

 

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S22 E01 『Number One Engine』『いちばんのきかんしゃ』

脚本: デヴィー・ムーア

内容: トーマスは中国で、自分と同じく青くて「一号」のホンメイと、どちらがナンバーワンに相応しいかで競走に挑む

テーマ: 競走と友情

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第22シリーズ以降における大改革など纏め

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 第22シリーズの英国での放送まであと一週間を切りましたので、そろそろ昨年10月14日にパリで行われたMIPJuniorでのスクリーニング・イベントにて明らかになった事等を超遅れ馳せながら投稿させて戴きます。(笑)

第22シリーズからは作中の男女比(ジェンダー)の調整を中心的に、CGシリーズ移行以来過去最大のリブートを施すことをマテル・クリエイションズの『Thomas & Friends』制作チーム代表が大々的に発表しました。トーマス作品全体の権利を所有する米国の大手玩具会社マテルは国連との協力を得て、今後は質の高い教育、ジェンダーの平等、持続可能な都市とコミュニティ、責任ある消費と生産、そして陸地生活の、5つの特徴を目標にストーリーラインを設計していく模様です。

 

 第22シリーズ(以下S22)は今年9月3日に英国をはじめとする150か所以上の地域で放送開始予定で、全26話のうち半分が夏に公開された長編(映画)『Big World! Big Adventures!』(以下BWBA)の内容に基づき映画で冒険しきれなかった世界を冒険し、各国の様々な文化と教訓を学ぶエピソードで構成され残りはソドー島とティッドマス機関庫を拠点に新しくなったスティームチーム(後述参照)が活躍を繰り広げる予定とのこと。

 

 ここからは新たに追加される要素や変更点等を補足を添えて纏めました。

変更内容に対する私情を込めた自分の考えや感想等につきましてはTwitterで散々垂れ流しましたので今回は省きます。

 

 【新キャラクター】

 今回の発表でピックアップされた2台の女性蒸気機関車についての判明している説明とモデル機についてのさわりだけ紹介します。

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・ニア (Nia)

 長編14作『BWBA』から登場。トーマスがアフリカで出逢ったケニア出身のタンク機関車。冒険好きな楽しい性格の持ち主の女の子。助ける事の熱意は時に誰かを苛立たせてしまう事もあるが、彼女の友情はいつだって本物。車体番号は「18」。

友達になったトーマスにソドー島へ招待されノース・ウェスタン鉄道に入線。以後S22からスティームチームのメンバーの一員としてティッドマス機関庫に入庫する。

  

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レベッカ (Rebecca)

 S22から登場。トップハム・ハット卿に呼ばれて本土のイングランドからやってきた、黄色いボディが鮮やかな、女の子の大型流線型テンダー機関車。まだ若く、自分の大きさや速度を過小評価する傾向があるが、自分自身のために立ち上がることを恐れず、古い機関車の動向に怖気づくことは無い。車体番号は「22」。炭水車には「N.W.R」の文字が描かれている。

ソドー島に来島後、スティームチームの一員としてティッドマス機関庫に入庫する。

 

 

 これら2台の新しい女性機関車は番組のジェンダーバランスを整えるため第22シリーズの全エピソード*1に登場するようです。他にも中国回でホンメイという名の女性機関車や、オーストラリア回では飛行機の女性キャラが、インド回ではシリーズ初の女性鉄道局長(重役)キャラなどが出演。女児層視聴率の拡大を図り、最終的には作中の男女比が50:50に近くなるように多数の女性キャラクターを登場させる方針であると語られました。

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これまでこの作品は原作『汽車のえほん』を含めて過去に女性差別階級差別独裁主義人種差別や反環境保護主義などと批判されているので、その配慮であると思われます。例えば2013年末には英国労働党のメアリー=クレア(Mary Creagh)氏が「トーマスは否定的な固定観念を永続させている」と訴え、女性の鉄道員を奨励する為より多くの女性機関車キャラクターが必要と豪語した件が記憶に新しいですね。

(本来、女性機関士(乗組員)や女性労働を増やすという話だったはずですが)。

 

 また、ニアの導入は移民に関しての積極的なメッセージでもあるとのことです。

 ニアのデザインのコンサルタントは国連アフリカ部門のToluope Lewis-Tamoka氏が務めました。彼女は次のように述べています。「アフリカの機関車は重要です。我々は物語を変え、アフリカの女の子には男の子と同じような能力や技術、潜在能力があり、子供も大人も積極的にリーダーシップを担う事もできるように、異なる大陸や国々の多様性を示す必要があります」(引用元)

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 また、原作者ウィルバート・オードリー牧師の孫娘クレア・チャンバースはこうしたフランチャイズの変更を歓迎していると言います。「ジェンダーバランスのとれたスティームチームを、より多くの女の子に興味を持ち続けられるよう勧めていくのなら、それは良い事にしかならないだろう」と彼女は語った。(引用元)

 

 もちろん、BWBAやS22で新たに登場する新しいキャラクターは女性だけではありません。『BWBA』ではボーというグランド・キャニオンの鉱山で働く男性蒸気機関車と出逢います。短編ではインドのディーゼル機関車シャンカルなど、ディーゼル機関車、客車、貨車共にさまざまな男性キャラクターも従来通り新登場します。また、確証はないのですがこちらの動画(S22の第1回)では男のような顔立ちをした緑色のディーゼル機関車(?)が横切っていくシーンも確認できます。

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【新しくなったスティームチーム】

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  スティームチームとは第8シリーズから規定付けられた作品の象徴的存在、または代表となる7~8台の蒸気機関車のメインキャラクターで構成されたグループを指します。OP及びED曲の「きかんしゃトーマスのテーマ2」の歌詞に出てくるキャラクター(トーマス、エドワード、ヘンリー、ゴードン、ジェームス、パーシー、トビー、エミリーの8台)がそれです。

長らくその8台で定められていましたが、S22からは上記で紹介した女性のニアとレベッカが新たに加わります代わりに男性のエドワードとヘンリーは立場を譲ることになりますが、これによって番組上の男女比の不均衡を解決します。

シニアプロデューサーのイアン=マキューはニアとレベッカに主演の役を与えたかったと話します。「私たちは以前にも新しい女性キャラクターを加えたことがありますが、トーマスのような番組では導入時の紹介の後バックグラウンドに埋もれていく傾向があると思います。ここで本当にやりたかったことはこの2台の女性キャラクターを最前線に導くことでした」(引用元)

 

 なお、エドワードヘンリーにつきましては、代表としてのピックアップは無いものの、レギュラーという位置づけに変わりはなくこれまで通り物語に度々登場するとのことです。この際トビーについては何も触れられていませんが、プロモや新OPに姿を見せていない事から恐らく同様の役回りであると考えられます。(なお、新EDではスティームチームのままでいる事を示唆する歌詞があります)。

番組から消えるわけではありません。

単純に寝床(機関庫)が変わるだけですのでご安心を

 

【新しいオープニングテーマ】

 番組の題名が『Thomas & Friends』改め『Thomas & Friends: Big World! Big Adventures!』に変更したことにより、オープニングテーマも新しくなります。マキュー氏はテーマ曲を変えることで一部のファンが不満を募る可能性があると認めた上で明かしました。

楽曲は前作の挿入歌として発表された「Set Friendship in Motion」をBWBAのテーマ用に編曲した物になりました。子供たちの"ジェームス! パーシー! ニア! ゴードン! レベッカ! エミリー! トーマス ナンバーワン!"の掛け声の後に、南アフリカの歌手Bobby-Van-Jaarsveld氏の"Let's go, go, go!"というボーカルが入る特徴的な歌です。

www.youtube.com

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 なお、前作のオープニングテーマ「Engine Roll Call」は、エドワードとヘンリーをニアとレベッカに歌詞を変えたエンディングや、劇中にアレンジした曲を流す事が明らかになっています。

 

 

【TGRキャラクター再出演】

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  元々は『TGR』でのみ登場の一発やキャラクターであったアシマを始めとする12台の国際機関車達が再び登場します。『TGR』が本国で上映される前に「ソドー島に文化的多様性を取り入れる政治的願望を意図している」という批評家の主張や、キャラクターが増えすぎて怒る親御さんへ向け、マキュー氏は政治的利用ではない事と同時に映画の為だけに作った一発屋であることを明かしていました。

当時はこうした上記の意図は無かったようですが、今回からの作品のテーマに併せて、今後のシリーズにも登場するチャンスを与えられ、ソドー島には来島せず、各国を訪れたトーマスに異文化や教訓を与えるアドバイス的な役割で活躍します。

第22シリーズではアシマの他、『TGR』でピックアップされた割に満足に出番を与えられなかったヨンバオ、ラジブ、シェインの準主役級の登場が確定しています。長編ではこのほかカルロスやヴィニーも脇役で再登場しました。

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【三人称ナレーターの廃止】

 『きかんしゃトーマス』といえば常に物語の世界を概観する三人称視点の語り手が付きものでした。物語るだけでなくキャラクターの心情や、鉄道規則や設定などを視聴者にわかりやすく伝える重要な役割を担います。ビートルズのリンゴ=スターをはじめ、まるで伝統のように交代を重ねて、今ではマーク=モラガンが演じています。日本では過去に森本レオが、2008年から現在にかけてジョン・カビラが担当していますね。

しかしS22から、その三人称視点のナレーターは廃止されます。その代わりに主人公のトーマスが第四の壁を破る、つまりトーマス(フィクション)の一人称視点から視聴者(現実)へ、各話の始めと終わりに直接語りかけながら物語を進めていく方針に変わります。

 なお、S17-21まで5年間ナレーションを務めたマーク=モラガンは、S22から新たに登場するキャラクターを演じたと、ご自身のTwitterにて語られました。

 

【各エピソードの尺や演出】

 1話ごとの尺はこれまで通り11分間ですが、物語自体は7分間の中で速いペースで行われ、残りの4分は歌やミュージックビデオ、特定の教訓についてトーマスが視聴者に直接話す物語のお浚いセグメントなどなど、様々なミニコーナーに分割されます。

ちょうどS12以前のような感じに戻るという事でしょうね。然し昔のゆったりしたテンポに比べれば断然良いと思います。

 

また、より速いペースでより楽しくなるだけでなく、機関車の煙突から立ち昇る煙からキャラクターの恐怖や空想などの感情を表現するファンタジー要素も組み込まれます。

これは先ほど載せたリンクの動画で、トーマスが正月のお祭りに運ぶドラゴンを想像して、煙突から出た煙が彼の空想上のドラゴンになる演出が確認できます。ファンタジーと云ってもこれは世界観の中で実際に起こる物ではありません。例えるなら『SLOTLT』の劇中歌「ちいさいけどやくにたつ!」のMVや、S21『フィリップは68ばん』の中盤の数字が各所に表れるシーンが記憶に新しいでしょう。

または作中で度々表現される"Then, an idea flew into Thomas' funnel"が映像として具現化されると考えてもいいかもしれません。

 

【トップハム・ハット卿について】

 機関車たちが効率よく鉄道を動かせるように指示を与える上司、トップハム・ハット卿。そんな『きかんしゃトーマス』の世界に欠かせない人物ですが、現代社会の世間からは男性からの抑圧や独裁的思想を助長するとして非難を受けています。

彼はまだ番組内に登場しますが、昔の様なぶっきらぼうな態度は見せずより一層"愛情深く"描かれるとのことです。

 

【商品展開など】

 マテル社のライセンスの取り組みは番組上のすべての変更点に対応します。

今年からニアを、来年からはレベッカの玩具を発売し、女児向けのパジャマなどの実用品グッズを販売する方針のようです。

 

 

以上をもちまして纏めは終わりです。

 英国では今月の3日に放送が開始されますが、既に先月の始めからイタリアで放送が始まっています。個人的にいくつか拝見し、ペースは確かに速くてより道徳的に描かれる以外、さほど前のシリーズと変わらず楽しめましたが、新登場する鉄道車両は歴史的なものを始め、1990-2000年代に製造されたモダンな物も増え、今回のテーマと同じように現代に合わせてきていると感じました。

これまでの作品の伝統やオリジナリティ性が少しずつ消え行く事は非常に悲しいですが、今回のリブートのように、未来を生きる子供たちの為に時代に沿って変えていくことも長寿アニメないしカートゥーンにも必要なのかもしれませんね。

 短編版BWBAは恐らく第23シリーズ以降もトーマスがブラジルやフランス、エジプトやペルー、ドイツに日本などを冒険する為(ネタを確保する為)に続くと思いますが、一方で古いファンへいくつかサプライズ演出も用意しているみたいですよ。

では

 

※この記事に添付したスクリーンショット著作権は全てマテル社に帰属します。

*1:正確にはほぼ全て

きかんしゃトーマス 第22シリーズエピソードまとめ+α

 全26話分のサブタイトル、脚本家、あらすじ、第一回放送日と、新登場並びに再登場キャラクターの詳細を情報が入り次第順次に纏めていきます。

自分のメモ用ですが宜しければ参考にどうぞ。

*:世界編 *:ソドー島編

 

【各あらすじ一覧】

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E01 Number One Engine *

1話 いちばんのきかんしゃ

 脚本: デヴィー・ムーア

英: 2018/9/3 日: 2019/4/7

 中国の国有鉄道で働く事になったトーマスは、彼と同じく競争好きな車体番号1番の青い機関車ホンメイに出逢う。トーマスは最速でナンバーワンの機関車であると証明すべく彼女との競争に挑む。

 

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E02 Forever and Ever *

2話 ずっといつまでも

 脚本: アンドリュー・ブレナー

英: 2018/9/4 日: 2019/4/7

 ティッドマス機関庫からエドワードとヘンリーの移動を決定したハット卿に、とても滅入りヤケを起こすゴードンに、新しい友達のニアは全ての変化は悪い事ではないと教える。

 

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E03 Confusion Without Delay *

4話 おくれてないけどこんらん

 脚本: デヴィー・ムーア

英: 2018/9/5 日: 2019/4/14

 ハット卿に呼ばれソドー島にやってきた新参者のレベッカは、初仕事で急行列車の牽引を任される。ティッドマス機関庫の仲間から引け目を感じた彼女は、遅れを取らないよう常に全速力で働こうとする。

 

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E04 Trusty Trunky *

3話 トラスティー・トランキー

 脚本: ベッキー・オーバートン

英: 2018/9/6 日: 2019/4/14

 初めてインドを訪れ地元の鉄道で作業経験を積むトーマス。駅や客車の上に居座る多くの動物たちを見ながら新しい友達ラジブと遭った後で、彼はゾウでも貨車を移動できることをアシマから教わる。

 

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E05 What Rebecca Does *

6話 レベッカはとくべつ

 脚本: デヴィー・ムーア

英: 2018/9/7 日: 2019/4/21

 蒸気機関車レベッカはいつもにこやかで礼儀正しい。ある日ベルの放水銃やマリオンの蒸気ショベル、そしてハーヴィーのクレーンに感銘を受けた彼女は、自分にも何か特別なものが欲しいと悩み始める。

 

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E06 Thomas Goes to Bollywood *

5話 トーマス、ボリウッドにいく

 脚本: ベッキー・オーバートン

英: 2018/9/10 日: 2019/4/21

 インドの大きな駅で映画撮影を見ていたトーマスは、チャルバラと監督からの指示でボリウッド映画の撮影を手伝うことに。彼は映画俳優の人気ぶりを目前に、自分も映画スターになりたいと考えるが…

 

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E07 Thomas in the Wild *

7話 トーマスとパンダ

 脚本: デヴィー・ムーア

英: 2018/9/11 日: 2019/4/28

 中国でジャイアント・パンダの映画を制作するお客さんをアンアンに乗せて走るトーマス。彼はパンダを見つけるために竹林の線路をゆっくりと走るが、果たして暗くなる前に自然保護区に辿り着けるだろうか?

 

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E08 Thomas and the Monkey Palace *

9話 トーマスとサルのきゅうでん

 脚本: ベッキー・オーバートン

英: 2018/9/12 日: 2019/5/5

 トーマスはチャルバラからの指示でお客に提供するココナッツを貨車に積む最中、謎のサルの宮殿に通じる支線を発見する。彼はラジブの警告を無視して宮殿を訪れるが、一匹のやんちゃなサルが貨車の中に入って大暴れ。

 

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E09 An Engine of Many Colors *

10話 カラフルなきかんしゃたち

 脚本: マイケル・ホワイト

英: 2018/9/13 日: 2019/5/5

 事故を起こし修理が必要とされるジェームスだが、赤いペンキが充分に無いと耳にする。その晩、彼は別の色に塗り替えられる夢を何度も見る。それは一旦その色に慣れて見せびらかそうとすると、再び事故に遭う夢だった。

 

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E10 Outback Thomas *

11話 オーストラリアのトーマス

 脚本: ティム・ベイン

英: 2018/9/14 日: 2019/5/12

 シェインはオーストラリアで観光客を乗せてアウトバックの冒険に出ている。ある日シェインが居ないのをいい事に、トーマスはアウトバックのツアーガイドになることを決意する。彼は見よう見まねで観光客を楽しませようと心掛けるが、…

 

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E11 School of Duck * 

12話 ダックのがっこう

 脚本: リー・プレスマン

英: 2018/9/17 日: 2019/5/12

 嵐の影響でハーウィックの学校が壊れてしまい、子供たちはデイジーに乗って別の学校へ行かなくてはならない状況に。ところがデイジーは子供を乗せるのが嫌でトーマスに押し付けてしまう。そこでダックは彼らの代わりになる客車を捜しに出る。

 

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E12 Tiger Trouble *

13話 トラでトラブル

 脚本: ベッキー・オーバートン

英: 2018/9/18 日: 2019/5/19

  ラジブと一緒にトラを見るためにインドのジャングルに寄り道するトーマス。だが、ラジブの乗客がトラ用の檻を持っている事を知ったトーマスは、シャンカールの助けを借りてラジブを止めに行く。

 

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E13 Seeing is Believing *

14話 みえないきかんしゃマーリン

 脚本: アンドリュー・ブレナー

英: 2018/9/19 日: 2019/5/19

 本土からステルス機関車のマーリンがソドー島を訪れた。彼は目を閉じれば自分の姿を消すことが出来ると信じている。一方、みんなから"見えない機関車"の話を聞いたパーシーは自分も彼に遭ってみたいと考える。

 

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E14 Apology Impossible *

20話 あやまってよジェームス

 脚本: ベッキー・オーバートン

英: 2018/9/20 日: 2020/1/19

 自分に命令してくるジェームスにうんざりのフィリップは、単線の橋の上で彼と向かい合った時に道を譲ることを拒否する。ジェームスも拒否するので橋は後続列車で手詰まる一方。立ち往生したことで橋が崩壊する危険があると聞いたフィリップは…

 

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E15 The Water Wheel *

19話 ちゅうごくのすいしゃ

 脚本: デヴィー・ムーア

英: 2018/9/21 日: 2020/1/19

 トーマスの運ぶ水車が竹材で作られた重要な物だと話すホンメイ。竹材で出来た他の物を眺めていて遅刻しそうになったトーマスは、低いトンネルを通って近道をしようとするが、引っかかった水車が平台貨車から転がり落ちて暴走を始める。

 

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E16 Hunt the Truck *

16話 かしゃをさがせゲーム

 脚本: マイケル・ホワイト

英: 2019/5/15 日: 2019/12/15

 貨車を隠して他の機関車に探させる新しい遊びをエドワードに邪魔されたビルとベンは、お返しに彼の特別な貨車を隠すが、その貨車が伯爵のクリスマス・パーティーに使う大事なものだと知り…

 

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E17 The Case of the Puzzling Parts *

22話 ぶひんのなぞをさぐれ!

 脚本: デヴィー・ムーア

英: 2019/2/18 日: 2020/1/26

 貨車につまれた部品を何に使うのか思い出せないシドニー。そこでパクストンが彼に特別捜査官になるよう提案し、一緒に謎を解く手助けをする。

 

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E18 Banjo and the Bushfire *

25話 やまかじにきをつけろ!

 脚本: ティム・ベイン

英: 2019/2/19 日: 2020/3/29

 オーストラリアの熱帯雨林で森林警備員のジルと一緒に行動するトーマス。彼はそこで生きる全ての動物たちについて彼女から学ぶことにとても興奮し、役に立とうとするが、あまりにも騒がしすぎてタミカに怒られてしまう。

 

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E19 Counting on Nia *

26話 ニアとすうじ

 脚本: リー・プレスマン

英: 2019/2/20 日: 2020/3/29

 とても賢い機関車のニアはいろんなことを知っている。しかし、ハット卿からの命令でアニーとクララベルを牽いてナップフォード駅から乗客を運ぶ事になった彼女は、適切なプラットフォームを探すことに四苦八苦してしまう。

 

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E20 Thomas and the Dragon *

23話 トーマスとドラゴン

 脚本: デヴィー・ムーア

英: 2019/2/5 日: 2020/2/9

 中国の新年をお祝いする春節、お祭りの醍醐味は大きな町の広場にドラゴンが来る事だと話すヨンバオ。彼に特別ゲストとしてドラゴンを運ぶよう頼まれたトーマスはすっかり脅えてしまう。

 

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E21 Rosie is Red *

24話 ロージーはあかい

 脚本: デヴィー・ムーア

英: 2019/2/14 日: 2020/2/9

 バレンタインの日、ディーゼルの悪戯でロージーが事故を起こした。責めるクランキーに対しトーマスがロージーを庇おうとした事でビルとベンに"友達以上の関係"とからかわれ、トーマスは彼女に会う事が気まずくなってしまい…

 

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E22 Samson and the Fireworks *

8話 サムソンとはなび

 脚本: リー・プレスマン

英: 2018/11/5 日: 2019/4/28

 トーマスがウルフステッド城へ毎年恒例のイベントに必要な花火を届けた時の午後、島は腕木信号を黙視できないほど濃い霧に包まれる。そこでフォグマンのシリルが信号雷管を線路に仕掛けるが、大きな破裂音が苦手なサムソンは恐がりパニックになる。

 

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E23 Runaway Truck *

15話 かしゃをとめるワザ

 脚本: デヴィー・ムーア

英: 2018/12/3 日: 2019/12/15

 制御出来ず猛スピードで暴走するレイをヨンバオが救おうとするが、彼が行う前にトーマスが急いで止めに掛かった事でレイがひっくり返ってしまう。ヨンバオはせっかちな彼の為に動きのゆっくりな太極拳を見せて貨車を救出する為の技を身に付かせる。

 

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E24 Thomas' Animal Ark *

18話 トーマスとはこぶね

 脚本: リー・プレスマン

英: 2018/12/10 日: 2019/12/22

 クリスマス・イブに動物園の動物達を温めるボイラーが故障した。だが、新しいボイラーを運ぶ船は悪天候の影響で到着できない。そこでハット卿と相談して暖かいティッドマス機関庫へ動物たちを運ぶことに。

 

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E25 Cyclone Thomas *

21話 サイクロン・トーマス

 脚本: ティム・ベイン

英: 2018/12/17 日: 2020/1/26

 患者を病院へ運ぶことが困難なオーストラリアの遠隔地にドクター・クレアを運ぶ、アイラのようなフライング・ドクターと呼ばれる飛行機に憧れるトーマス。彼はアイラの真似をして医者のふりをするが、どうにも上手く行かず嫉妬する。

 

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E26 Kangaroo Christmas *

17話 カンガルー・クリスマス

 脚本: ティム・ベイン

英: 2018/12/22 日: 2019/12/22

 トーマスはオーストラリアのクリスマスは夏に行われると知った後で、駅でお気に入りのぬいぐるみを抱えた少女マデリンと出逢う。彼女が荷物を運ぶ手伝いをしていると、一匹の母親カンガルーがぬいぐるみを自分の子供と勘違いしてさらってしまい…

 

 

 

 

【トーマスが冒険する国々】*

 第22シリーズから、トーマスはソドー島を飛び出して全26話のうちの半数話内で世界中の国を訪れ、様々な文化を学びながら仕事をします。ここでは今シリーズで冒険する国とそれにまつわる文化やエピソードを区切って纏めました。

●中国

 正式名称は中華人民共和国ユーラシア大陸東部、アジア州の大半を占める地域及び国。パンダ等の生息地。人口は13億9000万人と世界最多で、中国の地域としての歴史は中国最古の王朝の夏や殷から数えて4000年弱という長い歴史を持つ。

主な文化は"太極拳”という武術や”春節”と呼ばれる祝祭日など。

『いちばんのきかんしゃ』『トーマスとパンダ』『ちゅうごくのすいしゃ』『トーマスとドラゴン』『かしゃをとめるワザ』で登場。

この国で働く仲間: ヨンバオ、ホンメイ、アンアンとインロン、レイ

 

●インド

 正式名称はインド共和国ユーラシア大陸南アジアに位置する国。サルやゾウ、トラ等の生息地。神話ではゾウは世界を支える存在として描かれる。

娯楽の一つとして映画が人気で、制作本数や観客総数は世界一を誇る。

『トラスティー・トランキー』『トーマス、ボリウッドにいく』『トーマスとサルのきゅうでん』『トラでトラブル』で登場。

この国で働く仲間: アシマ、ラジブ、ヌール・ジャハーン、シャンカール

この国に住む人: チャルバラ

 

●オーストラリア

 正式名称はオーストラリア連邦オセアニアに属し、オーストラリア大陸のすべてを領土とする国。国旗に描かれているようにイギリスと結びつきがあり、英連邦王国のひとつとなっている。カンガルーやコアラ、クロコダイル等の生息地。

内陸部には1,000km級の道路が地平線の先まで続く集落の無い地域があり、内陸部の総称を"アウトバック"と云う。北東には”キュランダ”という世界で最も古い熱帯雨林があり、世界遺産に登録されている。

『オーストラリアのトーマス』『サイクロン・トーマス』『やまかじにきをつけろ!』『カンガルー・クリスマス』で登場。

この国で働く仲間: シェイン、タミカ、オーブリーとエイデン、アイラ

この国に住む人: ドクター・クレア、ジル、マデリン

 

 

TVシリーズ短編初登場キャラクター】

 各キャラクターの性格、容姿、モデル機の小さな解説と登場エピソードを掲載。

カッコ内はUK版と日本版の声優。

   ※(主):主観、(準):準主観、(脇):脇役/陰役/出番少なめ、(エ):カメオ出演

 

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©Mattel

レベッカ (レイチェル・ミラー/内山茉莉)

 今シリーズより初登場。イングランドから来た黄色いボディが鮮やかな、若い女性の大型流線形テンダー機関車。車体番号は22番。慌て者で他の仲間に引け目を感じており自分の大きさや能力を過小評価する傾向があるが、自身のために立ち上がることを恐れず、年長の機関車相手でも決して物怖じしない。

ティッドマス機関庫に入庫した後、本作からヘンリーと立場を交代し、レギュラーキャラクターとして登場

 ※モデル機はサザン鉄道(SR)ウェスト・カントリー クラス4-6-2*1*2ライト・パシフィックスないしスパム缶とも知られる。1945-1951年にかけて英国のブライトンやイーストリーで計110台製造。最高速度は時速168キロ。

鉄鋼を溶接した火室やチェーン式バルブギア等特殊な機構を備え、滑らかな速度と強大なパワーを発揮したが、同時に燃費が悪く重量不足で空転を起こしたり、潤滑油が漏れて火災が発生するなどの欠点もあった。これらの問題から、60台が流線形カバーを外して再建された。

1967年まで働き続け、大半は廃車になったが、改良機を含むWCクラス11台とBOBクラスが9台が英国各地に点在する保存鉄道で動態または静態保存されている。

(主)『おくれてないけどこんらん』

(主)『レベッカはとくべつ』

(脇)『みえないきかんしゃマーリン』

(脇)『あやまってよジェームス』

(脇)『サムソンとはなび』

(脇)『トーマスとはこぶね』

(エ)『かしゃをさがせゲーム』

(脇)『ニアとすうじ』に登場。

 

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©Mattel

ホンメイ (チポ・チャン/中井美琴)

 今シリーズより初登場。中国国有鉄道で働く、力強い女性タンク機関車。車体番号は1番*3。大人しく気立てのいい機関車だが生意気で競争が大好き。自身がNo. 1の青い機関車であることを証明すべくトーマスに競争を挑む。

 ※モデル機は中国国鉄工建(GJ)クラス0-6-0T。1958-1961年にかけて中国の成都市と太原市の工場で、鉱山や工場での入換え作業用に全部で122両製造され、その一部は2000年代まで使用された。最高速度は時速35キロ。

合計5台の車両が中国国内の公園や博物館で静態保存されている。

(準)『いちばんのきかんしゃ』

(エ)『トーマスとパンダ』

(脇)『ちゅうごくのすいしゃ』

(脇)『トーマスとドラゴン』

(脇)『かしゃをとめるワザ』に登場。

 

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©Mattel

●タミカ (ローズ・ロビンソン/中井美琴)

 今シリーズより初登場。ノース・クイーンランドのキュランダ熱帯雨林で働く、機関車と客車が合体した珍しい形の女性蒸気動車。雨林に住む動物や自然を尊重している。

 ※モデル機は南オーストラリア鉄道SMCクラス1号機「コーヒーポット」2-2-0WT。機関車部は英国のリーズの工場*4で、客車部分は同じく英国のバーミンガムの工場*5でそれぞれ1905年に製造。客車部分は前部が2等車、後部が1等車となっている。

1960年に引退しアリス・スプリングスの駅付近で展示されたが1984年に復帰。現在はピチリチ鉄道で動態保存されており、年に2回走行している。

(脇)『やまかじにきをつけろ!』に登場

 

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©Mattel

●ヌール・ジャハーン (シーナ・バテッサ/森千晃)

 今シリーズより初登場。インドの鉄道で働く女性大型ディーゼル機関車。豪華な旅客急行列車を牽くのが仕事。ラジブに好意を抱かれている。

 ※モデル機はインド鉄道WDM-3AクラスCo-Co。塗装と装飾はインドで最初に登場した豪華観光列車"パレス・オン・ホイールズ"で使われた機体に基づいている。

インドのバラナシやパティアーラの工場で1994年から現在に至るまで生産されている。最高速度は時速120キロ。

(脇)『トラスティー・トランキー』

(エ)『トーマス、ボリウッドにいく』

(脇)『トラでトラブル』に登場。

 

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●アンアン (シウ・シー・ハン/山崎依里奈)

●インロン (ウィンドソン・リオン/河本邦弘)

 今シリーズより初登場。中国国有の鉄道に所属する、ホンメイ専用の2台の小さな客車。アンアンが女性で、インロンが男性。嘘は嘘と見抜くことが出来るが、性格は生意気で、時に不注意を奨励し機関車をトラブルに巻き込ませることがある。

 ※モデル機はロンドン・ブライトン・アンド・サウスコースト鉄道(LBSC)ストラウドリー4輪客車でCGモデルはソドー島の支線客車の流用だが、塗装は中国国鉄18系客車などに基づいていると思われる

(準)『いちばんのきかんしゃ』

(準)『トーマスとパンダ』

(脇)『ちゅうごくのすいしゃ』

(脇)『トーマスとドラゴン』に登場。

 

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©Mattel

●デクスター (マーク・モラガン/酒巻光宏)

 今シリーズより初登場。陽気な性格の男性の食堂車。ポジティブ思考の持ち主でやる気に満ち溢れているが、車輪が壊れているので自由に走り回ることを夢見ている。ボロボロの状態で古い操車場で放置されていたところを、ダックの提案で車輪を外して子供たちが通うための代理教室になった。

 ※モデル機はロンドン・ブライトン・アンド・サウスコースト鉄道ストラウドリー4輪制御客車

(準)『ダックのがっこう』に登場。

 

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●オーブリー (ジェヌヴィエーヴ・マッカーシー/内山茉莉)

●エイデン (ティム・ベイン/秋吉徹)

 今シリーズより初登場。南オーストラリア鉄道に所属する、シェイン専用の大型客車。オーブリーが女性で、エイデンが男性。賢く物事の判断が適切で、滑稽な様子を傍観したり、ブリティッシュ(及びアメリカ)訛りをよくからかう。

 ※モデル機はプルマン式1等客車「トパーズ」。1913年に英国で製造された。CGモデルはスペンサーの客車の流用である。

(準)『オーストラリアのトーマス』

(準)『サイクロン・トーマス』

(準)『カンガルー・クリスマス』に登場。

 

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©Mattel

●レイ (ウィンドソン・リオン/小林大紀)

 今シリーズより初登場。中国の鉄道に所属する、男性の有蓋貨車。暴走は苦手だが、性格は呑気で協力的。助けられればひっくり返っても気にしない。

 ※モデル機はロンドン・ミッドランド・アンド・スコティッシュ(LMS)鉄道12トン・4輪スチールバンで、CGモデルはソドー島の有蓋貨車の流用である。

(準)『かしゃをとめるワザ』に登場。

 

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©Mattel

●アイラ (レイチェル・ミラー/織江珠生)

 今シリーズより初登場。南オーストラリア州に所属する女性小型プロペラ機。病院から離れた場所にいる患者を移送する、「フライング・ドクター」の一員。

 ※モデル機はVH-MVL。1928年に始まったオーストラリアの事業「フライング・ドクター」(RFDS)にも使われた機体。

(脇)『オーストラリアのトーマス』

(準)『サイクロン・トーマス』

(脇)『カンガルー・クリスマス』に登場。

 

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©Mattel

●チャルバラ (シーナ・バテッサ/山崎依里奈)

 今シリーズより初登場。インドの鉄道を運営し管理する女性局長。

(脇)『トーマス、ボリウッドにいく』

(脇)『トーマスとサルのきゅうでん』

(脇)『トラでトラブル』に登場。

 

●ドクター・クレア

 今シリーズより初登場。フライング・ドクターのアイラに乗って患者を診る女医。

(脇)『サイクロン・トーマス』に登場。

 

●ジル (タリロ・マヴォンド/根本圭子)

 今シリーズより初登場。オーストラリアの熱帯雨林で動物を保護している元気いっぱいの女性の自然保護官

(準)『やまかじにきをつけろ!』に登場。

 

●マドレーヌ (レイチェル・ミラー/吉岡さくら)

 今シリーズより初登場。オーストラリアに住む少女。カンガルーのぬいぐるみ"ホッピー"を大切にしている。

 名前は脚本家ティム・ベインの娘に因んで名づけられた。

(準)『カンガルー・クリスマス』に登場。

 

 

【長編作品から進出したキャラクター】

 大変数が多い為、新キャラとは別途で纏めました。

 

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©Mattel

●フライング・スコッツマン (ルーファス・ジョンズ/三宅健太)

 原作23巻『機関車のぼうけん』及び映画『走れ!世界のなかまたち』より登場*6。炭水車を2台備えている、本土で働く男性テンダー機関車で、唯一生き残ったゴードンの弟。自慢話が好きで誇り高く、世界的にも有名であることからゴードンに劣等感を抱かれている。

イングランド代表で機関車スピードレースに出場したことがある。

 ※モデル機はロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道クラスA3 4472号「フライング・スコッツマン」4-6-2。1923年2月にイングランドドンカスター工場でナイジェル・グレズリー卿の設計を基に製造された。蒸気機関車における2つの世界記録を持っている。一つは1934年11月30日に最高時速160.9キロの公式記録を達した初の蒸気機関車となり、もう一つは1989年8月8日にオーストラリアで679キロメートルの距離を走行した事。

1963年1月4日に引退となり、アラン・ペグラー、ウィリアム・マッカルパイン、トニー・マーチントンと持ち主を転々とし、2004年に国立鉄道博物館の所有物になった。動態復元が行われた後2016年から再び本線運行を開始。

(脇)『おくれてないけどこんらん』に登場。

 

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©Mattel

●アシマ (ティナ・デサイ/石井未紗)

 映画『走れ!世界のなかまたち』より登場。南インドのニルギリ山岳鉄道で働く、楽しくて元気で可愛らしい女性タンク機関車。ボディは手描きの装飾で美しく彩られている。山岳鉄道は急勾配で登るのも困難なほど危険な高山鉄道なので、恐いもの知らず。人の助けになることを幸せに感じられる心優しい性格。

南インド代表で貨車押し競争でトーマスと共に優勝したことがある。

 ※モデル機はニルギリ山岳鉄道Xクラス0-8-2T。1914-2014年にかけてスイスで17台、インドで4台製造。主に旅客に用いられ、客車を先頭にして走る。最高速度は時速30キロ。

外側の上下に高圧シリンダーと低圧シリンダーをそれぞれ二つ備えており、メーターゲージのアプト式ラックレールでの走行に対応させるための歯車が台枠の下にある。上部の低圧シリンダーはこの歯車*7を駆動させるためにあり、下部の高圧シリンダーと連動せず回転させることが可能である*8

(準)『トラスティー・トランキー』

(脇)『トーマス、ボリウッドにいく』

(脇)『トラでトラブル』に登場。

 

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©Mattel

●ラジブ (ニキル・パーマー/小田柿悠太)

 映画『走れ!世界のなかまたち』より登場。乗客や貨物を東インドのコルタカから北部まで運んでいる、王冠が特徴的な国宝の男性タンク機関車。自分のボディと自身の鉄道を誇りに思っており、よく自慢する気取り屋。待機と高所が苦手。

東インド代表で最優秀デザインショーで優勝した実績を持つ。

 ※モデル機はインド鉄道「フェアリー・クイーン」2-2-2T。1855年イングランドのリーズで製造され、国宝として、現在も現役で動いている世界最古の蒸気機関車としてギネスブックに登録されている。最高速度は時速40キロ。

(準)『トラスティー・トランキー』

(準)『トーマス、ボリウッドにいく』

(脇)『トーマスとサルのきゅうでん』

(準)『トラでトラブル』に登場。

 

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©Mattel

●ヨンバオ (ダン・リ/佐々木啓夫)

 映画『走れ!世界のなかまたち』より登場。中国国有鉄道で働く、親切で誠実な旅客列車専用の男性テンダー機関車。機転が利き、かつて虎に誘われ、何百人もの乗客の命を救った事から勇敢さを祝福する為に龍のエムブレムと、幸福を象徴する赤でボディを塗装されている。

中国代表で最優秀デザインショーに出場したことがある。

 ※モデル機は中国国鉄人民(RM)クラス4-6-2。1958-1966年まで大連市や青島市などの工場で旅客サービス用に258両製造。最高速度は時速110キロ。

北京市瀋陽市の博物館でそれぞれ1台ずつ静態保存されている。日本の兵庫県の公園でも保存されていたが2006年に解体された。

(脇)『いちばんのきかんしゃ』

(脇)『トーマスとパンダ』

(脇)『ちゅうごくのすいしゃ』

(準)『トーマスとドラゴン』

(準)『かしゃをとめるワザ』に登場。

 

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©Mattel

●シェイン (シェイン・ジェイコブソン/森田了介)

 映画『走れ!世界のなかまたち』より登場。南オーストラリアで働く"ウィスパリング・ジャイアンツ"の一員で、大きくて馬力のある男性の流線形テンダー機関車。車体番号は520番。いつも楽しむことを忘れない屈託ない性格で、エンターテイナーのような振る舞いで友達や観光客を楽しませている。

オーストラリア代表で力自慢決定戦に出場したことがある。

 ※モデル機は南オーストラリア鉄道520クラス520号「サー・マルコム・バークレイ・ハーヴェイ」4-8-4。1943年11月10日に南オーストラリアのイズリントンで製造された*9。地面を揺らしながら走行するが停車中では静かな事から肖って「ウィスパリング・ジャイアンツ」の愛称で親しまれる。最高速度は時速126キロ。

1998年で引退し、現在はバーカー山にある保存協会のワークショップで保存されている。2018年現在修復中である。

(準)『オーストラリアのトーマス』

(準)『サイクロン・トーマス』

(脇)『カンガルー・クリスマス』に登場。

 

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©Mattel

●マーリン (ヒュー・ボネヴィル/三宅健太)

 映画『とびだせ!友情の大冒険』より登場。本土の製鋼所で働く、実験用の大型の男性テンダー機関車。車体番号は783番。蒸気と煙を分散して姿を隠す実験で作られた3本の煙突が特徴で、目を閉じれば自分の姿を消せると思い込んでいる。陽気でユーモアがあるが、判断力と自分の限界を見誤ることも。

 ※モデル機はロンドン・アンド・サウス・ウェスタン鉄道N15クラス783号「サー・ギレミア」4-6-0。英国のグラスゴーに所在した工場で1925年8月に製造*10。急行旅客列車として運用。英国の鉄道で初めてデフレクターが取り付けられた機関車で、783号はその実験に用いられた。

また、783号のみ1940年11月の第二次世界大戦のステルス実験で「ストーブパイプ」と呼ばれる3本の煙突が取り付けられた。煙幕を分散して敵機の視認性を低減させるものだが粉じん爆発を起こすなどして3ヵ月で取り外された。

783号は1961年に廃車になったが、同型の777号「サー・ラミエル」がグレート・セントラル鉄道にて動態保存されている。

(準)『みえないきかんしゃマーリン』に登場

 

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©Mattel

ニア (イヴォンヌ・グランディ/青山吉能)

 映画『Go!Go!地球まるごとアドベンチャー』より登場。ケニア出身の女性タンク機関車。ポジティブで思慮深く、冒険好きの楽観的な性格の持ち主。車体番号は18番。助ける事への熱意は時に友達を苛立たせることはあるが、彼女の誠実さと優しい心で常に彼らの味方に付いている。タンクの水容量が大きい為、長距離を走ることが出来る。

母国に居場所が無い為ティッドマス機関庫に入庫し、エドワードに代わって本作からレギュラーキャラクターとして登場

 ※モデル機はケニアウガンダ鉄道ED1クラス2-6-2T。元々は入換え機として購入されたが支線における列車牽引にも使われた。

(準)『ずっといつまでも』

(脇)『おくれてないけどこんらん』

(エ)『ダックのがっこう』

(脇)『みえないきかんしゃマーリン』

(エ)『あやまってよジェームス』

(脇)『サムソンとはなび』

(脇)『かしゃをさがせゲーム』

(主)『ニアとすうじ』

(脇)『トーマスとはこぶね』に登場。

 

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©Mattel

●シャンカール (サンジーヴ・バスカール/坂口候一)

 映画『Go!Go!地球まるごとアドベンチャー』より登場。インド鉄道で働く男性の液体式ディーゼル機関車。アイヴァンと同型機。真面目な性格で動物を誰よりも愛している。ボディは地味で態度も暗く、ラジブから日陰者扱いされている。

 ※モデル機はロシア連邦鉄道TGM23クラス0-6-0。1962年から現在までロシアの工場で約9,400台以上製造されている。主に入換え作業に用いられ、旧ソ連の東欧諸国やドイツなどにも輸出されている。最高速度は時速60キロ。

(脇)『トラスティー・トランキー』

(主)『トラでトラブル』に登場。

 

 

【再登場のキャラクター】

 ※○:CGシリーズ短編初登場、●:CGシリーズ短編再登場*11

 

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©Mattel

○シリル (ケリー・シェイル/)

 霧の谷に住む老人フォグマン。濃い霧が出た時に"信号雷管"を線路に取り付けて機関車たちに危険を知らせている。TVシリーズ短編ではS12以来の登場*12

(脇)『サムソンとはなび』に登場。

 

●ジャック (ケリー・シェイル/金光宣明)

 ソドー動物園の飼育員長。今シリーズで初めて名前が明かされた。S17以来の登場。

(準)『トーマスとはこぶね』に登場。

*1:ブリード・パシフィック

*2:バトル・オブ・ブリテン クラスも同形式。

*3:"一号"と描かれている。

*4:キットソン社

*5:メトロポリタン合同客貨車会社

*6:第3シリーズ『たんすいしゃがほしい』にて別の鉄道の機関車として既に短編に登場しているが、正式な登場は今回が初。

*7:ラックホイールと呼ばれる

*8:参考動画

*9:同形式の物合わせて12台製造。

*10:同形式のものを合わせて1919-1926年の間に74台製造。

*11:3シリーズ越しに登場したキャラクターをこの扱いとする。

*12:最後に喋ったのはS11

リアル志向の玩具たち

 今回は久しぶりに玩具情報をお伝えします。

今年7月より、ピノチオ(株式会社アガツマ)の"ダイヤペット"(Diapet)のラインナップに、きかんしゃトーマスシリーズが登場する模様です。

ダイヤペットとは1965年から製造販売社を転々としながら現在も販売され続けている標準スケールのミニカーブランド。国産の働く車が中心で、ギミックが多くリアルな造形で親しまれています。過去には鉄道車両のディスプレイ・モデルを販売したこともあり、トーマスとも相性がよさそうですね。

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credit: BlackWeasel1957

これがダイヤペットのトーマスです*1*2。スケールはプラレールよりやや大きめの1/64。(Sゲージぐらい)。模型期で実際に使われていた半分の大きさで、玩具的なアレンジをしつつ設定画を忠実に再現しているとのこと。

なんと、キャラクターごとに内部クランク(内側ピストン)まで再現しているそうです。

すごい。

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credit: BlackWeasel1957

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credit: BlackWeasel1957

同月にはパーシージェームスも統一スケールで販売されます。

そして、同年9月にはバーティーヒロも発売予定。

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credit: BlackWeasel1957

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credit: BlackWeasel1957

バーティーとヒロはまだ試作段階の画像ですが、めちゃくちゃクオリティが高いのは一目でわかる通り。バーティーは流石ミニカーブランド、座席内部までしっかりと再現されていますし、パーシーとヒロはそれぞれの連結棒が分離して可動するように見えます。ジェームスも玩具とは思えないほど美しい出来で本当に素晴らしい。

 

同じくリアルさを追求したバンダイの"トーマスエンジンコレクションシリーズ(TECS)"や、"きかんしゃトーマスとなかまたち"が絶版となってから何年が経過した事でしょう。再びリアル志向のトーマス玩具が現れようという瞬間に今、立ち会えることを幸運に思います。奇跡のようだ。

このほか、”フィギュアみやげ"などリアルな造形のフィギュアでお馴染みの海洋堂からもトーマス関連の商品が出るとの噂もあります。

発売や後者の詳細な情報がとても待ち遠しいです。購入後には久しぶりのレビューを投稿する予定なので気になる方は是非ご一読ください。

では。

*1:画像は東京おもちゃショー2018のピノチオブースで配布されているカタログより。

*2:また、写真はBlackWeasel1957様からお借りしました。

第23シリーズ制作決定!

 先日マテルからThomas & Friendsに関する新たな発表がありました。

Kidscreenによると、マテルは2019年内の放送に向けて第23シリーズを制作中であることを明かしました。第23シリーズは20話×11分間の構成で行われ、今回の新たな取り組みとしてこのほかに22分間で行われるお話が3話分用意されているとのことです。

この取り組みは第19シリーズの『ディーゼルのクリスマスキャロル』を連想させられますね。逐一パート分けせず放送するという事でしょうか。

 

内容の詳細については明らかにされていませんが、探検や発見の古典的なテーマを含み、今後のシリーズ発展のために新たなロケーションやキャラクターが追加され、コンテンツは550話以上へ拡張します。

 

S22のような進行形式で普段通りの古典的な展開をするのか、S22の拡張展開なのか、それはまだ誰にもわかりません。(後日まとめを投稿しますが)今年からのBWBAのフォーマットが子供たち観衆にとって成功か失敗かによって後半あたり*1から程よく調整が行われるんじゃないかと思います。

私としてはまだまだコンテンツが続くという事で嬉しい限りです。また詳しい情報が入り次第お知らせします。

では。

*1:現にS21の後半に公開する筈だったであろうロージーの複数のエピソードは、私どものリークや、子供からの意見を取り入れた影響なのか、いくつかパブリックドメイン化を余儀なくされました。