Z-KEN's Waste Dump

喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

きかんしゃトーマス展 in 新潟に行ってきた話

 ものすごく今更ですが、昨年から全国巡回中の、原作出版75周年きかんしゃトーマス原画展に行ってきました。今回は2020年12月24日から2021年3月28日にかけて開催された、私の地元・新潟での擬似的レポートになります。これから楽しむ人や、もう行った人に向けて楽しみ方も少しだけ紹介しています。

たまにはブロガーらしいこともいいですよね(?)。

細かいところは伏せていますが、ちょっぴりネタバレ注意です。

 

【目次】

 

 

【はじめに】

f:id:zeluigi_k:20210908111649j:plain

 開催地は、新潟市中央区にある、新潟市美術館

前回の70周年記念(?)開催の「絵本原画展 きかんしゃトーマスとなかまたち」は秋葉区*1の新津美術館で、それも冬(2014年11月8日~12月25日)の開催でしたので3回行くのがやっとでした。

 

f:id:zeluigi_k:20210908111831j:plain

今回は私の自宅から徒歩で行ける距離で、地元のきかんしゃオタクとして存分に楽しもうと意気込み、初日から最終日にかけて計18回楽しむことができました。ギリギリ75周年の2020年で、前回同様12月25日*2という特別な日を挟んで開催されるとはなんてツイているのだろうとワクワクしながら。

 

地元自慢はこれくらいにして本題に入りましょう。

新潟展では、事前にセブンイレブンのマルチコピー機で前売り券が販売されていました。購入すると、オリジナルポストカードが1枚、5種類の中からランダムで同時に印刷されます。

f:id:zeluigi_k:20210908111627j:plain f:id:zeluigi_k:20210908111638j:plain

どうせ何回も行くだろうと思い、一先ずと2枚買って出てきたのは、今回の原画展でフィーチャーされている『トーマスとさかなつり』と、『みんなのだいひょう』でドナルドとダグラスがヘンリーを救出する挿絵でした。私の原作の推したちだ、ラッキー!

その他には『パーシーとこうずい』でトーマスと約束する場面の挿絵と、洪水の中をハロルドと並走する挿絵と、『トーマスときゅうえん列車』のラストシーンがありました。

 

 

【道徳に焦点を当てた原画展示】

 前回の原画展では、ウィルバート・オードリー牧師が執筆した原作第1巻から第26巻までの全ての挿絵*3がずらりと並んでいて、クリストファー・オードリー執筆の27巻以降の挿絵も少しだけ展示されていたのを記憶していますが、今回の75周年原画展では、「ソドー島のなかまたちが教えてくれたこと」とあるように、『汽車のえほん』と『きかんしゃトーマスシリーズ特徴の一つである「正直」「努力」「仲間」などの道徳的価値・教訓に焦点が充てられています

このため、少しニッチな作風である日本語未翻訳のクリストファー・オードリー執筆巻(27〜42巻)は無く、ウィルバート牧師の執筆巻で活躍した3組4人の画家*4に絞って、それぞれの画風の違いや魅力を楽しみつつ、「自分と向き合う」「仲間と向き合う」「仕事と向き合う」という3つのテーマに沿った44つのお話の原画がごちゃ混ぜに並んでいました。

 原画展では特に記述がなかったと思いますが、2019年に話題になった、トーマスを好んで見る子供の「非認知能力」の発達に期待ができるという研究に基づくものだと推測できます。

ただ原画を見て楽しむだけではなく、それぞれのお話にどんな教訓やメッセージが隠されているのかを重点的に捉えた方法が今回の原画展で巧く取り入れられていて、このブログを昔から読んでいる人には周知かと思いますが、その特徴が大好きな私にとって本当に嬉しかったです。トーマスが大好きな子供はもちろん、親御さんや、教育者、介護者などのもっと多くの大人にも『きかんしゃトーマス』という作品の魅力が伝わればいいなと、しみじみ感じながら鑑賞を楽しみました。

各おはなしの原画には、それぞれの物語の概要がわかりやすく書かれているので、どんな教訓なのかを考えながら、原画を楽しむことができます。「そういえばこんなお話だったな」とか、「こういう話だったのか」と驚く声も聞こえました。周りには私と同じくらいの年齢のカップルや、老若男女問わず一人で見にきている人もちらほら見かけたので、いろんな人に興味を持ってもらえているなと嬉しくなりました。

 

 私は18回の中で、身内や日頃お世話になっている先生と支援員のほか、計8人ほどの相互フォロアーのオタクたちと一緒に回りました*5。原画をじっと見つめながら、「葉っぱを描く前に青空を塗ってるんだね」、「トンネルの上にずっと牛が眺めてる」、「実はこの挿絵で太っちょの局長がパイプを咥えている」、「この作業員ピンクのズボン履いててオシャレだよね」などの面白い感想やうんちくを聴いたり話したりして、概要欄もしっかり読むと、毎回ざっと2~3時間かかりました。充実感。誰かと一緒に回ると、今までに気がつかなかった新たな発見や、共感できる部分があるので、友達同士やカップルで行くのも楽しいと思います。

原画は特にダルビーの物は思っていたよりも小さいですが、断ち切り線の外側まで見ることができるので、例えば『ヘンリーとサーカスのぞう』ではこの段階ではまだヘンリーを青で描いていたんだなとわかる部分があります。細かいところまで注目するのも楽しみ方の一つです。

私の中では『魔の尾根』の原画が強く印象に残っています。

 

 随所にモニターがあり、そこには今まで日本語未翻訳・未公開だった、TV版第18シリーズから第21シリーズの頃のラーニング・セグメンツ「Learn With Thomas」シリーズ(2016年)の一部が繰り返し流れていました。原作だけでなくTV版の教訓も流してくれるなんて。しかもまだYouTubeに上がってないやつ。思わず興奮してしまいましたよ。ご丁寧にサブタイトルも初公開です。

youtu.be

・みんなやくにたつ / Everyone is Useful*6

・しかえしはよくない / Two Wrongs Don't Make a Right*7

・しょうじきになる / Honestly*8

・じしんがありすぎてもダメ / Not Showing Off*9

・はなしをちゃんときく / Listen to Advice*10

・おともだちとなかよくしよう / Be Nice to Your Friends*11

・つよいきもちでいる / Determination*12

・たすけあう / Helping Others*13

・チームワーク / Teamwork*14

 

最後の「チームワーク」だけ第22シリーズのおさらいコーナーでした。チームワークだったら『ロッキーきゅうしゅつさくせん』のLearn with Thomasあるのになぁと思ったのですが、最近のシリーズにはよく使われるテーマということで意図的かもしれません。

ちなみに新潟展では最後の3つが4Kモニターでぬるぬる動いてて目が回りそうになりました(笑

 

 

 原画の展示だけでなく、一風変わったものもあります。例えば、天井には雲の形をしたパネルに、それぞれのお話の名台詞が飾られていました。天井を見上げて「お客さんは、ぼくたちにとって、石炭や水と おなじなんだ。*15というスカーロイのセリフを見て思わず涙がジーン。トーマスやゴードンのわんぱくなセリフも、教訓と照らし合わせるとなんとも言えない愛しさがあって涙が出ます。最近涙もろいの私。

 TVシリーズで実際に使われたトーマスたちの人形劇模型の展示は今回もありました。前回は近年で原鉄道模型博物館のイベントで走っている仲間たちが全部展示されていましたが、今回の原画展では、埼玉のトーマスタウン新三郷から『Jack and the Sodor Construction Company』シリーズ(日本未翻訳・未公開)と第12シリーズ『めいれいのきてき』(日本未放送)などで使われたトーマスとパーシーの大型模型がショーケースに入れられて展示されています。新三郷では撮影可能でしたが、ここでは撮影不可。

 他には、日本のイベントでよく展示されているトーマスのプロップレプリカ*16と一緒に、日本では恐らく初公開になるであろう、とあるキャラクターの撮影模型が展示されています。後者はイギリスの遊園地ドレイトン・マナー内のトーマスランドUKから遥々来たものです。誰なのか、それはあなたの目で確かめてみてください。何がとは言わないけどちゃんとダンロップでした。

 あと、「モデルアニメーション撮影用プロップス」と紹介されている風車、家、牛、馬などのストラクチャー模型もありましたが、明らかに劇中では使われないような簡素な見た目にかなり戸惑いました。試験品でもないだろうし、なんなんだろう、アレ。謎です。

 

 別のスペースに、大東文化大学文化部 英米文学科の河野芳英教授による書籍のコレクションも陳列していました。ウィルバート・オードリー牧師の『汽車のえほん』以外の作品『Belinda the Beetle(ビートル車のベリンダ)』『Our Child Begins to Play (我が子ども、祈りし)』や、クリストファー・オードリーの『Sodor: Reading Between the Lines』のほか、ワッティー・パイパーの『ちびっこきかんしゃだいじょうぶ』や、阿川弘之の『きかんしゃやえもん』をはじめとした、鉄道を題材とした様々な書籍がずらり。

『トーマスのちんぼつ』の原画の前には、モデルになった実際の事故が写真付きで記された貴重な1892年の本もありました。よく残ってたなと。

 

 

f:id:zeluigi_k:20210908171648j:image

 それと、ナップフォード駅のセットもありました。最初は撮影禁止だったのですが、2月からぬりえがこの構内に展示されるようになり、ここだけ撮影OKになりました。線路の上で記念撮影をする人もいました。

 

f:id:zeluigi_k:20210908112248j:plain

 構内には、色とりどりの塗り絵がたくさん貼られていました。この塗り絵は、恐らく開催まえにどこかで配布されていたもので、トーマスを好きなように塗って持っていくと、100円引きしてくれるというもの。

下の枠には一番好きなキャラクターの名前を書く欄があります。中には勘違いしたのか自分の名前を書いちゃった子もいましたが、トーマス、パーシー、ゴードン、エドワードだけでなく、フリン、ヨンバオ、アクセル、ジーナなど最近の新キャラクターや、マイナーなキャラクターも書かれていて、すごく興味をそそられました。

意外にも「ブッチ」が3人ほどいて驚いたとともに嬉しかったです。私と同じ推し。シンパシーを感じるぞ。

 

f:id:zeluigi_k:20210908112413j:plain

中にはものすごいガチな塗り絵も。ボルダーて。

 

f:id:zeluigi_k:20210908113245j:plain

ナップフォードなう。つってね。

 

本題は以上です。これだけでも充実感があるのに、他にもいろいろありました。

 

 

【そのほかの展示】

f:id:zeluigi_k:20210908113208j:plain

 入ってすぐの撮影可能スペースには、左手側にトーマスとなかまたちの切り絵がズラリ。トーマスからダックまでのナンバリング勢に加えて、スカーロイ、ダンカン、バーティー、ハロルド、ディーゼル、メイビスもいます。

ディーゼルが登場するお話は今回の原画展に無かったので、ここで会えて嬉しいです。メイビスだけ今回紹介されていない画家のクライヴ・スポング*17なのはちょっと面白いですね。

 

f:id:zeluigi_k:20210908112435j:plain

 奥には『トーマスの大しっぱい』で駅長の家の朝ごはんにお邪魔してしまう場面が忠実に再現されたフォトスポットがあります。よく見ると煙突まで再現されているんです。

 

f:id:zeluigi_k:20210908112020j:plain f:id:zeluigi_k:20210908113217j:plain

私も同行したののさんに撮ってもらいました。2枚目は別日の自撮りです。

 

f:id:zeluigi_k:20210908113148j:plain

反対側では、『きかんしゃトーマス 原作出版75周年ヒストリー タイムトラベル』が大きなスクリーンで流れていて、壁には原画展オリジナルのソドー島マップが。

そして中央には…

 

f:id:zeluigi_k:20210908111716j:plain

 バックマン(HO/OOゲージ)のジオラマが展示されています! ロージーなどTVシリーズのキャラクターも走っていますが、この展示の最大の特徴は原作の挿絵の場面が再現されたレイアウトになっていることです。

挿絵とタイトルが表示されたポップが立っているように、『ドームのない機関車』の再現としてシティ・オブ・トルーロー(TV版ではセレブリティー)とダックが対面して、鉄道愛好家に写真を撮ってもらっているところが再現されています。その上の旗はTV版の再現です。

機関庫では『炭水車と転車台』の再現として、驚いた顔のジェームスが転車台でぐるぐる回転しています。その様子を撮りたかったのですが、動画撮影は禁止でした。

 

 これらのジオラマの展示は、大人のトーマスファンならご存知メディカル・アートさん製作提供とのこと。さすがの濃密度。

 

f:id:zeluigi_k:20210908111658j:plain

エドワードとゴードン』の再現では、題名の2台が急行客車を牽いて後押しして周回しているのですが、ちゃんと劇中のように丘を登るときはゆっくりで、下りに差し掛かると猛スピードで走り出すなど、すごく手の込んだ作りになっています。

他にも駅のそばで穴に落ちているトーマスや、土手に突っ込むパーシー、トンネルに閉じ込められているヘンリー等の再現もあります。是非会場で探して見つけてみてください。

 

f:id:zeluigi_k:20210908111956j:plain f:id:zeluigi_k:20210908113408j:plain

f:id:zeluigi_k:20210908111937j:plain f:id:zeluigi_k:20210908111919j:plain

 f:id:zeluigi_k:20210908111734j:plain f:id:zeluigi_k:20210908131932j:plain

8の字を描いたレイアウトですが、とにかく密度が濃いので、いろんな場面から走る模型を眺めるのも楽しいです。上空ではプロペラを回して飛んでいるハロルドもいますよ。

※1月と2月では、赤いロージーが不調だったのか、ピンクのロージーが代走していました。

 

 

f:id:zeluigi_k:20210908113708j:plain

 一番最後の部屋では、プラレールが走っていました。

 

f:id:zeluigi_k:20210908112208j:plain

 1月からは、アンケート用紙の前に「だいすき♡キャラクター結果発表」なるランキングが。いつの間に集計したのやら。第3位にジェームスが居てびっくり。新潟にはジェームス推しが多いのかな、と思いきや。

 

f:id:zeluigi_k:20210908112444j:plain

2月にはゴードンがランクインしてジェームスが外れました。

まあ妥当といえば妥当かも。ランク外にいるニアとレベッカの他に、エドワードやトップハム・ハット卿にも一定の支持層があるのかなと思うと興味深いですね。

 

f:id:zeluigi_k:20210908112259j:plain

 出口前の壁はフォトブースになっていて、QRコードの紙が置かれていました。コードを読み込むと上の写真のような原画展オリジナルのフォトフレームで撮影ができるというもの。4人のTeNYアナウンサーのお写真がかわいい。私もフォロアーさんや身内と一緒に撮りました。

 

 

【読み聞かせコーナー】

 撮影可能スポットと原画コーナーの間では、上述の4人のTeNYテレビ新潟のアナウンサーによる絵本の読み聞かせコーナーがありました。大きなスクリーンに3話ずつ読み聞かせの映像が流れるという感じ。

傍には、こどもが聴きながら遊べる感じの線路風の白テープが床に貼られていたり、発売されたばかりの『新・汽車のえほん』と原語版がショーケースで飾られていました。

読み聞かせは原画展でフィーチャーされている『トーマスとさかなつり』(久保田紗也加アナ)はそのままに、12月と1月、2月、3月で異なるパターンが用意されていました。ラインナップは以下の通りです。

 

12月と1月

エドワードとゴードン』(吉田遼平アナ)、『なさけないヘンリー』(松本亜美アナ)

 

2月

※メモしたのですがメモ帳を失くしました。松本亜美アナと日高優希アナがやってたのは覚えています。メモ帳を見つけ次第更新します。

 

3月

『トーマスの大しっぱい』(吉田遼平アナ)、『ダック、とこやさんへいく』(松本亜美アナ)

 

 久保田アナは感情表現豊かで、吉田アナは力強さがあってかっこよく、松本アナと日高アナは安定感があったりと、それぞれ個性が出ていて見ていて飽きませんでした。合本を両手に読み聞かせされていたので、『新・汽車のえほん』が発売される前に収録したのかなと思いました。

SEに日本のSLの汽笛とドラフト音が頻著に使われていたのがちょっと面白かったです。

ちなみに、久保田アナは前回の2015年の原画展でも、1巻『三だいの機関車』を読み聞かせするイベントをされており、私が仲良くさせてもらっているオタクの一人と一緒に観に行ったのをよく覚えています。

 

 

【受付前】

f:id:zeluigi_k:20210908111811j:plain

 フロントと廊下には、トーマスの風船や三角旗がオシャレに飾りつけられていて、来場者を歓迎。入るまでのワクワク感がすごいです。

受付には、今年1月8日にマクドナルドで販売されたトーマスとニアのハッピーセットも飾られていました。かわいい。

 

f:id:zeluigi_k:20210908111801j:plain

 トーマス展の受付の前では、『トーマスとさかなつり』をワンシーンを再現したモニュメントが設置されていました。ファークァー駅の背景で、トップハム・ハット卿と機関士たちは人形劇風で、トーマスの顔はCG風とちょっと謎でしたがすごい再現度に圧倒されました。いろんな角度から撮ったけど、はてなフォトライフの容量不足で割愛。

誰が作ったんだろう。是非握手をしたい。

 

 

【コラボカフェ】

f:id:zeluigi_k:20210908111820j:plain

 新潟市美術館の一角には、お洒落なこかげカフェがあります。事前には特に告知はなかったのですが、なんとトーマス展とコラボしていました。(※撮影許可を頂いております)。

北海道展もコラボメニューがあったらしいので、もしかすると今回の原画展ではカフェのある美術館・博物館を対象にしているのか!? と、当時は思っていたのですが、米沢と広島は特に何もなかったです。米沢原画展は後日レポートを書きます!

しかし、地元開催でコラボメニューがあるなら食レポしなくては! というわけで以下は食レポになります。

キッズランチプレートのおこめパンセットこかげカレーは、小学生以下のお子様にしか提供していないメニューとのことでしたので私は食べていません。ザンネン。

 

f:id:zeluigi_k:20210908112533j:plain

 おいしそー!!

トーマスのコラボカフェなるものは、私にとっては2年ぶりなんですよね。2019年10月にそごう千葉店で期間限定で突如オープンし、オフ会で行きました。レポ書いてないけど。

でもトーマスのコラボカフェってトーマスランドやトーマスタウンじゃない限り、まだ珍しい部類だと思います。

 

f:id:zeluigi_k:20210908112543j:plain

グルテンフリー トーマスのホットケーキ

 トーマス型の粉砂糖かな? が可愛いです。パンケーキ自体は甘さ控えめで、備え付けのメイプルシロップと、クリームと、ドライフルーツとあわせて食べるとちょうどいいです。大人から見ると小さいですが、満足感と幸福感を得られました。

 

f:id:zeluigi_k:20210908112552j:plain

●ミニマグカップ付き 豆乳のパンナコッタ

 マグカップは全部で6種類あり、店頭で頼むとランダムになります。お持ち帰り可能です。マグカップは後述の石炭クッキーとセットで物販コーナーにも陳列されていました。

 

f:id:zeluigi_k:20210908112601j:plain

ちゃんとプラスチックのカップに入っているのが嬉しいですね。パンナコッタの「新潟の恵みソース」は選ぶことができます。越後姫、いちじく、枝豆、とうもろこし、ゴールデンパイン、ル・レクチェ*18があったと記憶しています。この日はいちじくにしました。

ソースの上には、単品販売もされているお星さまクッキーと、米粉のクッキーが乗っかっています。ソースはいちじくの果肉がゴロリ。パンナコッタ自体は甘くない豆乳の味です。一緒に食べてちょうど良い感じでした。美味しい。

 

f:id:zeluigi_k:20210908113717j:plain

別日には食べ収めでとうもろこしを選択。コーンスープみたいな見た目ですが、コーンの粒がゴロゴロ入ってます。これも美味しかったです。他のソースも一緒に食べたかった。多分デフォルトのメニューのヴィーガンソフトクリームで食べられると思いますが。枝豆気になるなぁ。

 

f:id:zeluigi_k:20210908113741j:plain

●ミニマグカップ付き 米粉の石炭クッキー

 前述の通り、物販コーナーにもありました。お店でも単品で買えたと思います。

胡麻の生地のクッキーですが、お米の味がちゃんとします。これで機関車の気分になれる(?)。ちなみに山形県の米沢展でもこかげカフェ製造で販売されていました。広島とかにもあったみたいです。

 

f:id:zeluigi_k:20210908113429j:plain

f:id:zeluigi_k:20210908113439j:plain

●ミニマグカップ付き ソフトクリーム

 ソフトクリームは恐らくデフォルトメニューにもある植物性100%のヴィーガンソフトクリームです。トッピングには米粉クッキーとありますが、この日は石炭クッキーが乗っかっていました。カラフルな金平糖のようなものは浮き星という新潟の銘菓です。(後述)

これ一つでこかげカフェならではの美味しいソフトクリームも、石炭クッキーも、原画展用の浮き星(ユズ、ミント、イチゴ、シュガー、ミルク、コーヒー、抹茶、炭味)も全て味わえる贅沢な一品。個人的に一番好きなメニューでした。

 

f:id:zeluigi_k:20210908112115j:plain

 さて、こかげカフェといえば西大畑ベーグル。もうトーマスのコラボメニューは食べられませんが、もしカフェに行かれる方は是非ベーグルを食べてみてください。柔らかくてめちゃくちゃ美味しいです、これ。ベーグルは数量限定なのでお買い求めの際はお早めに。

あとカレーとジンジャーエールも超オススメです!

 

 

【グッズ】

 物販コーナーはいろんなグッズが販売されていました。原画展オリジナルグッズから、『新・汽車のえほん』を始めとしたありとあらゆる市販の書籍(カラーワイド、洋書)まで完璧に揃ってました。

地元でせっかく近いんだからとオリジナルグッズをコンプリートしようかとも思いましたが、私の財力では余裕がありませんでした。とりあえず買ったものだけご紹介します。

 

f:id:zeluigi_k:20210908112513j:plain

まずは図録前回のやつを買わなかったことを激しく後悔しています。

ソドー島マップ付きです。原画についてはもちろんこと、この図録には各おはなしの道徳・教訓テーマのヒントというか答えが書かれていて、お子さんの教育にもぴったりです。河野芳英教授の"ウィルバート・オードリーと「レイルウェイ・シリーズ」について"や、牧師のこだわりが垣間見えるトリビア10も必読。そして裏表紙にはなんと… 文章はここで途切れている

 

f:id:zeluigi_k:20210908112105j:plain

f:id:zeluigi_k:20210908112124j:plain

 原画展オリジナルグッズではありませんが、原画展の教訓や込められたメッセージに感銘を受けた、あるいは興味を持った方には是非、「きかんしゃトーマスでつなげる非認知能力子育てブック」を推奨します。

東京学芸大こども未来研究所によってCGシリーズのエピソードの道徳が徹底的に研究されており、エピソードに沿ったわかりやすい教材や、S13〜S21までに登場したキャラクターごとの紹介と道徳が詰まった、私イチオシの書籍です。人生に役立つ教科書としても、子育て本としても、図鑑としても、子供も大人も楽しめると思います。

もしCGシリーズだけかよと思った人は今回の原画展を観に行けばいいし、原画展でもっと楽しみたいと思った人には、図録と併せて、この本をお勧めします。

 余談ですが、実は新潟展ではフラゲが可能でした。2021年1月27日第1刷発行と書かれているのに、12月24日には既に物販に並んでいました。オタクに言われるまで気づかなかったけど! ほくほく。

 

f:id:zeluigi_k:20210908112055j:plain f:id:zeluigi_k:20210908112044j:plain

f:id:zeluigi_k:20210908112139j:plain f:id:zeluigi_k:20210908112149j:plain

 さて、オリジナルグッズに戻りましょう。クリアファイルはいくつか種類がありましたが、表裏一体となっている物が2つくらいありました。表が黒いジェームスで裏がエドワードとヘンリーとゴードンの仲良し組。

そして『ゴードンの脱線』と『トーマスのちんぼつ』が表裏一体となったクリアファイル、これエモくないですか!? 面目丸潰れ同盟ですよ!? こんなん買うでしょ!!!!!!!!! 第8巻大好きオタク

 

f:id:zeluigi_k:20210908112025j:plain f:id:zeluigi_k:20210908113302j:plain

f:id:zeluigi_k:20210908112034j:plain

アートフレームコレクションというカプセルトイ。つまりガチャ。挿絵は10種類、フレームカラーは3種類と、これはコンプが一番大変そうと思ったやつ。景気づけに2発。

『炭水車と転車台』のジェームスと、『ふへいやダンカン』のスカーロイが出ました。部屋におしゃれに飾りつけたいですね。まずは片付けないと…

 

f:id:zeluigi_k:20210908113732j:plain

 バックにあるのは『パーシーとこうずい』のA4額絵キャンバスパネルとか売ってました。これも飾りたい…けど飾る場所がなかったので諦めて絵だけ。

手前のヘンリーのはメモパッド

そしてでっかいペーパークラフトのトーマスはお菓子の詰め合わせ。中には石炭を模したチョコクランチと、魚を模したグミが入っています。入れ物は大きいですが飾りにもなります。珍しくリアル調のトーマスは見ていて飽きません。

 

f:id:zeluigi_k:20210908112354j:plain

お菓子もいろいろありました。これは小さな缶に入ったプリントクッキー。かわええ。

スイーツボックスのパッケージも充実感あって欲しかったんだけど買わなかった…。

 

f:id:zeluigi_k:20210908112336j:plain

 上がシャーペン、下はボールペンスマホリングなんかもありました。

文房具もかなり充実していた印象です。「トーマス色」「ピーター・サム色」などという独特の表記のクーピーペンシルが可愛かった。ツバメノートのコラボ商品もありました。

 

f:id:zeluigi_k:20210908112327j:plain

アラビックヤマトのり。ちっこくて可愛い。

 

f:id:zeluigi_k:20210908111850j:plain

バルジーポストカードと、ハロルドとパーシーの木製ペアキーホルダー。ポストカードは種類豊富で、いろいろありました。バートも買えばよかったかな。

木製キーホルダーはトーマス、パーシー、ジェームス、ゴードンの単体がある中で、トーマスとバーティー、パーシーとハロルドの競争組がペアでついてるキーホルダーに一際目を惹かれました。パーシーとハロルドのグッズってレアじゃね? と。

 

とりあえず新潟展で買ったのはここまでです。他にも衣類など魅力的なグッズが盛り沢山でした。衣類に関しては米沢レポの方に書きます。会を重ねるごとに物販の種類がどんどん増えているようなので要チェックです。

 

さて、たびたび映った缶が気になると思うのでそろそろ紹介しましょう。

 

【新潟限定グッズ: 浮き星】

f:id:zeluigi_k:20210908113329j:plain

 なんと新潟展では新潟限定のグッズがありました。丸い缶の中に入っているのは、先程のソフトクリームに乗っかっていた浮き星という新潟の伝統的なお菓子です。金平糖ではなく、餅米に砂糖蜜をかけたあられなんです。詳しくは公式サイトを参照。

近年では新潟駅のお土産コーナーとかおしゃれなショップでも売られ始めて知名度を上げてきていますが、地元に住む私や、私の母、半世紀離れた友人でも原画展に来るまでその存在を知りませんでした。明治33年創業の、明治屋ゆかり店だけが作る貴重で希少なお菓子です。

そんな新潟の伝統的な老舗とトーマスがコラボするなんてすごすぎるし宣伝効果も抜群では!? ということで時間をかけてコンプリートしました。トーマス展の品は全部で8種類。

 

f:id:zeluigi_k:20210908223938j:plain

 まずはCGトーマスの淡いイラストが描かれた3種類。左からイチゴ味+ミルク味、ミント味+シュガー味、ユズ味+シュガー味です。

黄色いユズ味が浮き星の基本形らしいです。

Thomas GO GO!と描かれたシールが一枚ずつ入ってます。

 

f:id:zeluigi_k:20210908223949j:plain

Swimmy Desingn Laboによる一風変わったトーマスのイラストと、お馴染みのトップハム・ハット卿のイラストの缶は真っ黒な炭。石炭をイメージしているのかな。

ちなみに全て真っ黒の炭味は今の所トーマス展でしか買うことができません。なので、この中ではちょっとお高めだけど、一番レアな品です。

それぞれの缶に合ったシール付き。

 

f:id:zeluigi_k:20210908113823j:plain

開封して並べてみました。カラフルで可愛いですね。先述の通りそれぞれ甘さ控えめの味があります。

ピンクがイチゴ、黄色がユズ、水色がミント、白がミルク、そして半透明な白がシュガーです。お砂糖。炭もシュガーの部類ですが、少し変わった面白さがあるんです。

 

f:id:zeluigi_k:20210908113614j:plain f:id:zeluigi_k:20210321190056j:plain

浮き星はそのまま食べても美味しいですが、熱々のお湯に浮かべて楽しむ物です。お湯を注いでしばらくすると、あられから色が落ちて、ぷかぷかと浮かんでくるのが特徴です。香りが広がり、それぞれの味が出てきます。あられはしばらくするともちもち食感になります。

コーヒーの砂糖代わりにするのも美味しいです。味はどれも最適。

 

f:id:zeluigi_k:20210327162753j:plain

炭酸水に入れると、しゅわしゅわして面白いです。冷水の場合、カリカリ食感が持続します。

 

f:id:zeluigi_k:20210908113535j:plain f:id:zeluigi_k:20210908113545j:plain

炭はどうなるのかというと、こうなります(笑

写真で見ると禍々しいかもしれませんが、炭が剥げていって、やがて底が真っ黒に染まるのは他の浮き星には無い特別感があります。

そしてトーマスたちの燃料となる石炭にも見えませんか? これを飲んで蒸気機関車の気分!

 

f:id:zeluigi_k:20210908224357j:plain

 『トーマスとバーティー』の挿絵が描かれた缶には、ミント味、イチゴ味、ユズ味、ミルク味。つまり炭とシュガーを除く上記全ての味のミックスです。

『トーマスと車しょう』の挿絵のシール付き。

 

f:id:zeluigi_k:20210908224416j:plain

『パーシーのしっぱい』の挿絵の缶はシュガー味8: イチゴ味1: ユズ味1ぐらいの割合のミックスです。パーシーの愛嬌のある性格にマッチしてるという解釈でいいのかな? 

シールは上と同じ。

 

f:id:zeluigi_k:20210908224425j:plain

『炭水車と転車台』の挿絵の缶はシュガー味+イチゴ味+ユズ味+抹茶味+コーヒー味のミックス。シールは同上。

 

f:id:zeluigi_k:20210908224406j:plain

これらのミックスは別の柄の缶で本店や新潟駅等でも販売されていますが、トーマス展で買える抹茶とコーヒーのオトナ(?)な味はジェームスの缶だけです。つまりジェームスはオトナ?

 

以上が浮き星のレビュー… というかレポ… というか私なりの記録です。

 

最初は新潟展限定品でしたが、好評だったのか埼玉展、米沢展、広島展でも販売されていました。もし今後の原画展の物販コーナーに置いてあったら、是非買って楽しんでください。

私の一推しは、炭味と、トーマスのミックスの缶です! 是非!!!

 

 

【終わりに】

 というわけで余裕で1万文字を超えてしまいました。自分としてはいろいろ伏せたつもりなのですが、書きたいことは以上になります。怒られたら消します。

どうもこのブログには多少なれ影響力があるらしい(?)ので、本当は新潟展の開催期間中に行いたかったのですが、ちょうど忙しい時期に差し掛かって叶いませんでした。

明日9月11日からは京都鉄道博物館で開催されるそうなので、それまでに見所や基本的なグッズ紹介をしようと一日中書いていました。おかげではてなフォトライフの容量が1日で一杯になってしまった。

京都では大井川鐵道とはまた違った形で本物のSLのトーマスがやってくるとのことなので、非常に楽しみです。私も行けたら行きたい。お金とコロナ禍がなんとかなれば。

 

イベントはどうあれ、シリーズの道徳的価値に焦点を当てた「きかんしゃトーマス展」は、老若男女問わずいろんな方々に訪問してほしいと願っています。お友達やご家族、恋人などで是非楽しんでください。

 

現場からは以上です。来月は、米沢観光にいった話と、BigBoy × きかんしゃトーマスのコラボキャンペーンにオタクが当たっちゃった話も投稿しますのでお楽しみに。

では。

*1:ここよりも山が近くて積雪の多い地域です。

*2:ウィルバート・オードリー牧師が息子のクリストファーに「1」と書かれた木でできた汽車の玩具を与えたクリスマスが誕生秘話と言われています。※トーマスの誕生日ではないです。

*3:一部を除く。

*4:C.レジナルド・ダルビー、ジョン.T.ケニー、ガンバー&ピーター・エドワーズ夫妻

*5:中には偶然会った人もいます。

*6:S19『しゃりんはいくつ』

*7:S20『バートのしかえし』

*8:S19『なぞのきかんしゃジェフリー』

*9:S19『やっぱりやんちゃなフィリップ』

*10:S20『はりきりすぎたジェームス』

*11:S20『ディーゼルのひみつ』

*12:S19『デンとダートはいいコンビ』

*13:S19『エミリーとケイトリン』

*14:S22『ぶひんのなぞをさぐれ』

*15:原作17巻『ゆうかんな機関車』より

*16:私の記憶では『魔法の線路』公開くらいからあるやつです。

*17:クリストファー・オードリーが執筆した27巻から42巻までを担当した画家。

*18:新潟名物の洋梨です。