Z-KEN's Waste Dump

きかんしゃトーマスオタクによる雑記

きかんしゃトーマス 第22シリーズレビュー第6回

※この記事にはネタバレが含まれています。

また、記事の感想は個人的な意見であり、他者の代表ではありません。

 

 

 

f:id:zeluigi_k:20180910174944j:plain

S22 E06 『Thomas Goes to Bollywood』

脚本: ベッキー・オーバートン

内容: トーマスはインドのボリウッド俳優を目前に自分もスターになりたいと考える。

テーマ: ヒーローは映画の中だけではない

 

【高評価点】

・タイトルコールや空想など、映画を題材にした演出が全体的に活きていた。

・インドのボリウッド映画が題材。

 

【低評価点】

・インド回として展開するには弱い。

・テーマと物語が一致していない。

・俳優のキャラクターが完全に活かしきれていない。

 

 

 

【このエピソードについて】

f:id:zeluigi_k:20180910175223j:plain

©Mattel

 映画を題材にしていることもあって、作中には映画ならではの特殊な演出が為されていたり、BGMがとにかくかっこよかったりで、私はこの回を純粋に楽しみましたが、今回取り上げられた"インド/ボリウッド"の回として観るとかなり弱いと感じます。

個人的な疑問点としてまずボリウッド映画の特徴は物語の前半のみということ。それ以降はアクション映画撮影でよくある誤解などの平凡なプロットで、鉄道を題材にした作品として、トーマスとしての良さが伝わりませんでした。似た例をチ●ギントンでも観たことがあるからです。

 そしてテーマと物語が一致していません。テーマとは物語の後に流れるお浚いコーナーで語られるやつの事です。今回のお浚いでは「ヒーローは映画の中だけじゃない」という物でした。この物語には(傲慢な)俳優というゲストキャラクターが登場しますが、最後まで彼は正論しか言ってないように、ただ感じが悪いだけで上手く活用できていません

加えて俳優は安全だったにもかかわらず、トーマスを善く見せるように仕向けるためにシナリオが進行しているように見えます。もし、この俳優がそれこそ非道徳的で本当に危険極まりない行為をしていたのであればもっと良いシナリオになったでしょうし、また、今回のような結果だと別の終わり方も考えられます。(例えば説教オチとか)。

 

f:id:zeluigi_k:20180910175534j:plain

©Mattel

 今回もラジブが良いキャラをしていました。「Here's Rajiv!」と言わんばかりに自慢する為駅に滑り込んだり、出番までの待機中に退屈そうにしているなど高慢な態度は相変わらずですが、友達の行動に感銘を受けたり、友達の願いがかなった時には一緒に喜ぶ一面も見せてくれました。純粋にいい子なんですね。

そして最後にトーマスに群がる人たちに「僕は彼の友達で何でも知ってるから教えるよ!」と言うのも含めてかわいいなぁ。たぶんある事ない事色々喋るんだろうな(笑)

 また、チュルバラという女性局長が初めて姿を現しましたが、今回は物語に絡むことも内面が表現されることもなかったので紹介は次回のインドのエピソードに回します。

 

f:id:zeluigi_k:20180910175408j:plain

©Mattel

  ”Thomas the Tank Engine: Big Hero 1”

 ラジブと俳優の傲慢さが印象に残りがちですが、前回のインドのお話では描写されなかったトーマスの生意気さが随所に見られてたのが嬉しかったです。

特に映画スターになった自分を想像するファンタジー・シークエンスには笑わせられました。ロブ・ラックストローによる映画のトレーラー風ナレーションはとにかくそれっぽさが面白かったです。いくつかのパロディが練り込まれているようですが皆さんはわかりましたか? タイトルの元ネタは確実に『B●g He●o 6』だと思います(笑)

妄想内でヒロイン役のアシマの前でかっこつけるトーマスも可愛くて微笑ましいです。

 

 

【チェックポイント】

f:id:zeluigi_k:20180910175013j:plain

©Mattel

  今回題材で取り上げられたボリウッドとは、インドのムンバイで生産されている映画産業全般の事。ムンバイの旧称「ボンベイ」の頭文字とアメリカの映画産業の中心地「ハリウッド」を合わせてつけられました。インドは制作本数も観客数も世界一多い映画大国なんだそうです。冒頭では俳優たちがインド映画特有のボリウッドダンスを披露しています。

 ちなみに英米版でアシマを演じているティナ・デサイはボリウッド映画の女優。そんなアシマがボリウッドとハリウッドの区別などを教えてくれたのは個人的にポイント高いなぁと感じます。

 

f:id:zeluigi_k:20180910175251j:plain

©Mattel

  トーマスが俳優を乗せる為に牽引した黄色と緑色のカラフルな客車は、CGモデルはスペンサーの客車の流用ながら、インドで生産されているエグゼクティブ・チェア・カーがモデルになっています。しかし残念ながらこのカラーの客車は実際にはインド鉄道では使われておらず、アフリカのセネガル鉄道へ輸出されたものです。

 

 

全体的な面白さ:☆☆☆

鉄道らしさ:☆

キャラ活用:BAD

BGMの良さ:PERFECT

アニメーション:☆☆☆

道徳教育面:☆☆

 

【最終的な感想】

 テーマの内容は好感触ですし、凝った演出が多くて面白かっただけにいざレビューを試みるとちょっと微妙な感じです。ゲストの俳優キャラクターには何の魅力も感じない一方で、ラジブの事はより一層好きになりました。確実に。

 

 余談ですが私は今までインド映画をまともに観たことがありません。しかし何から手を付けたらいいかわからないので、もしオススメの映画があったら教えて頂けると幸いです。

 

総合評価: -3/10

※この記事に添付したスクリーンショット著作権は全てマテル社に帰属します。