※この記事にはネタバレが含まれています。
また、記事の内容は個人的な意見であり、他者の代表ではありません。
AEG S1 E46 『Goodbye, Ghost-Scaring Machine』『さよなら おばけたいじマシーン』
監督: キャンベル・ブライアー
脚本: アンディ・ヤーキズ
内容: パーシーはおばけ退治マシンを手放すと宣言するが、おばけを怖がらせるだけでなく他に役に立つことに気がつく。
【このエピソードについて】
このエピソードを最大限に楽しむ為には、まずパーシーのおばけ退治マシーンにまつわる『だいぼうけんクラブ』と『ゆうれいれっしゃ』を観る必要があります。パーシーというキャラクターはオリジナルシリーズでは映画『勇者とソドー島の怪物』で克服したように描かれましたが、少なくともこちらのAEGの次元では、『ゆうれいれっしゃ』での経験を経て、おばけ退治マシーンが不要となるくらいには成長した様子が窺えて、それ自体は興味深いですね。
物語自体は… まあまあです。このエピソードでは、おばけ退治マシーンが具体的にどのような機能が備わっているかを描写しているのですが、如何せんテンポが悪くてイマイチな印象です。確かにおばけ退治マシーン自体と、それを活用したパーシーによる救出シーンはかっこいいですが、それ以外にはほとんど何もないので、見所はそこだけのような気がしています。
カーリーの扱い方はこのエピソードにおける最大の不満点でした。3台の機関車が泥にはまること自体AEGではすでに使い古された事故なので斬新さはないのですが、エピソードによってはカーリーのアームってすごい伸びるのに、この回ではおばけ退治マシーンを活かすためにカーリーの性能がナーフされているんですよね。無論、大きさの割にアームがものすごい伸びるのも違和感があるのですが、他の回では自由自在なところを「これ以上は無理」と判断させるのは少し苦しくないでしょうか。しかも話の都合で故意に脱線できる描写もあるし。
もう一つの不満、というより違和感は、救助する前にパーシーが「おばけを怖がらせる以上の効果がある」と発言するには早すぎるのではないかということです。せめて友達を助けた後だったらよかったのに。どうなるのか予測が簡単になってしまいます。
物語の最後も、個人的には特にグッとくるものとは感じにくいです。そもそもおばけ退治マシーン自体がパーシーの克服に関係するものではなく、単にプロットのためにあるものとしか見えないからです。
【チェックポイント】
おばけ退治マシーンの初登場時は説明がありませんでしたが、サンディーが発明したものであることが判明しました。予めパーシーのために作ったんでしょうね。
ここにあるサンディーの発明品も、第2シリーズでは…(笑)
全体的な面白さ:☆
遊び心:☆☆☆
キャラクター:☆☆
BGMの良さ:☆☆☆
アニメーション:☆☆☆
独創性:☆☆
道徳:☆
【最終的な感想】
物語は微妙で、たびたび挟まれるアクションシーン以外で見どころが殆どないのはがっかりです。でも、おばけ退治マシーン改め「大大大冒険マシーン」と改名して今後の物語でも活躍することを示唆するのは、ヘンテコメカニック好きの私にとってはワクワクします。
総合評価: 4/10