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喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

Thomas & Friends: All Engines Go 第3シリーズ第2話レビュー

※この記事にはネタバレが含まれています。

また、記事の内容は個人的な意見であり、他者の代表ではありません。

 

 

 

AEG S3 E02 『Bells are Ringing』

監督: キャンベル・ブライアー

脚本: トレイシー・ニコレッティ

内容: 仕事の疲れからラッキーベルを失くしたパーシーはトーマスと一緒に謎を解く。

 

【このエピソードについて】

 実は一番最初に判明したAEG第3シリーズのサブタイトルがこの『Bells are Ringing』でした。今年8月に英国で発売する2025年の年鑑に、前期のエピソードや中編『The Great Bubbly Build』と一緒に掲載されているとのことで、ベル関連でトビーが出演するのではないかとAEGファンの間で話題になりました。私は無難にラッキーベルだと思いました。

さて、その結果は?

 

©︎Mattel

 先に言っておくと、トビーは一度も出ません。

はい、私の予想通りラッキーベルの話でした。ラッキーベルを取り扱うのはなんだか久しぶりのような気がしますね。前期でそんなに主張してなかったような気がします。少なくとも『まるで、しんぴんみたい』とか『Valentine's Hearts』辺りは覚えていますけど。

 今回のお話を一言で表すと、前期の『The Case of the Missing Crane』のパーシー版です。そう、主人公を一まとめにして、カーリーをラッキーベルに置き換えるとこうなります。疲弊しながらの配達でどこでラッキーベルを失くしたのかよく覚えておらず、探偵気分のトーマスと一緒に経路を辿りながら探っていくというもの。このシリーズ探偵役多すぎだろ*1

 

©︎Mattel

 『The Case of the Missing Crane』でも書いたんですが、失くしたところをアップで映して視聴者に明確にしなければ視聴者目線で退屈な時間を過ごすこともなかったと思うんですよ。ノリの良い歌がない分、よりいっそう退屈に感じましたが、今回には「必要以上に疑うべきではない」という道徳があります。『パーシーのラッキーベル』での「友達を信用する」と似ていますが、今回は仕事疲れからか、失くしたことを誰かに盗まれたと思い込むようになり、この道徳が取り入れられています。そろそろ冷静さを学ぶ必要があります。

 

©︎Mattel

 エンディングは良いですが、ラッキーベルをパン屋の開店に使って行列ができたという描写をしたことで、パーシーが運気への固執を卒業する日がまた遠のいたような気がします。というか卒業させる気配ないですね。

 

©︎Mattel

 とても細かいことですが、仕事内容としてダーシーが言及されたことを気に入っています。彼女がトーマスたちの"仕事仲間"として板についてきたのが嬉しいですね。前回も言いましたが、ダーシー回あるといなぁ。

テスに怯えなくなったのも『Not So Easy-Greasy』からの連続性*2が垣間見えて良いですね。

 

©︎Mattel

 意地悪すると見せかけてラッキーベルを所定の位置に戻してあげるディーゼルがかっこよくて好きです。今回めちゃめちゃ優しいですね。どうしたんだろう。

 

 

【チェックポイント】

©︎Mattel

 ヒツジのモニカが続投して嬉しいです。モニカは前期『Sheep Shenanigans』で初登場し、ディーゼル尊い時間を過ごしたマッコール農場の子ヒツジです。ティドマスのちびっこ機関車と変わらず仲良しなようで安心します。またディーゼルと絡むといいんだけど。

 

©︎Mattel

 AEG第3シリーズを彩る新ロケーション、ベーカリーカフェが初登場し、このエピソードで開店します。結構大きな建物ですね。街の中にあるのでヴィカーズタウンかと思いきや、パーシーの言及でピール・ゴッドレッドに所在していることがわかります。

 

©︎Mattel

 そしてそこで働くパン屋のレジナルドも併せて初登場。ここにきて人間の新キャラクターが出るとは思いもしませんでしたね。従来のシリーズでいうマッコールさんやトロッターさん枠でしょうか。ただ、AEGは一貫してトップハム・ハット卿しか喋らせないという決まりがあるので、今後もレジナルドが喋ることはなさそうですが。

 それにしてもレジナルドという名前、一般的ではあるんですが、メガネをかけている点でも、レジナルド・ダルビーを想起させられますが… 意図的なのかは定かではないですね。画家じゃなくてパン屋だし。

カナがエヴァンゲリヲンに影響を受けてデザインされた説が元プロデューサーのポストで浮上したのを見るに、あながちこんな安直な考えが間違ってなかったりすることもありそうな気はします(笑)

 

 

全体的な面白さ:☆

遊び心:☆☆

キャラクター:☆☆

BGMの良さ:☆☆

アニメーション:☆☆

独創性:☆

道徳:☆☆

 

【最終的な感想】

 書くことがないエピソードは楽でいいですね。個人的には好きなエピソードほど書くのが大変で、おかげで第2シリーズと第20シリーズのレビューが滞っているんですよね…。早く世に出したくてたまらないのに、この最高の想いをどこからどこまで言語化していいのやら。うーんうーん。

 まあ2話目にして平凡なのもどうかと思うわけですけど。

 

総合評価: 5/10

 

 

 

【AEG第3シリーズ総合評価】

1 What's the Buzz? 6/10

2 Bells are Ringing 5/10

 

 

※この記事に添付したスクリーンショット著作権は全てMattel, Inc.に帰属します。

*1:最初はブルーノ、次にサンディー、そしてトーマス。

*2:それが例えどんなにひどいエピソードでも