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喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

2D期の第1シリーズ(全52話)を一通り観て

※この記事は"Thomas & Friends: All Engines Go 第1シリーズレビュー"とは別件です。

 

【目次】

 

 

 

はじめに

©︎Mattel

 この記事では、私が『きかんしゃトーマス』のフルリニューアル TVシリーズ最新作、通称"第25シリーズ"と呼ばれている新たな作風『All Engines Go』の1期52話を一通り見て何が解ったか、今後どのように展開するのか予想などを、シリーズの大ファンとして客観的にまとめてみました。レビューとは違い、感想などではありませんし、ネタバレにも配慮しています。どちらかと言えば、2020年に投稿した記事のアップデートみたいな物です。

当方には視聴を後押しする意図はございませんが、新番組が具体的にどのようなものか、少しでも興味がある人、不安に感じている人の何らかの微妙な緒になれればいいかなという気持ちで自分なりに書かせていただきました。

長いので飛ばして「おわりに」だけを読んでいただいても構いません。

 

 なお、ここでは、後述の通り制作者に敬意を払って、通称"第25シリーズ"を、原語版タイトルの頭文字から『AEG』と省略させていただきます。

また、普段は"第●シリーズ"と表記していますが、ここでのみ混同を避けるため、従来のものを"●シリーズ"、2Dを"●期"と表記しました。

 

原作や第24シリーズ以前とのつながり

 

 今週末から日本でも放送が開始されることになり、PRでは、よく、「顔が変わった」という紹介を目にします。でも、変わったのは顔とアニメーションスタイルだけではありません

 

端的に言ってしまえば、原作をモチーフに独自の展開をしながら連続性を紡いでいった第1シリーズから第24シリーズまでの『きかんしゃトーマス』と、通称第25シリーズからの『きかんしゃトーマス』は完全に別物になります。

はい、これは大袈裟に言ったり、皮肉混じりの揶揄をしているわけではなく、実は制作側の意図的な話です。

 

映画『伝説の英雄』より
©︎HiT Entertainment

 リニューアルといえば、一番ゲージの鉄道模型を改造して撮影を行なったライブアクション・モデルアニメーション作品から一変、2009年にシリーズは完全な3DCGアニメーションへと姿を変え、2020年まで約11~12年間続きました。

数年置きにエグゼクティブプロデューサーと彼らのスタンスが度々変わるため内容はその都度変化を見せましたが、ぱっと見の姿は変わりつつも、ここでは、それまでの模型シリーズのキャラクター設定や地理設定を準きょに忠実に再現され、第1シリーズ牽いては原作絵本からの連続性を保っていました

2018年に一度国連と提携した「Big World! Big Adventures!」シリーズでさえ正統派の続編で、一部の物語は初期からの連続性があります。動きが徐々にカートゥーンチックになりつつもキャラクターモデルも実際の車両に基づいた形で外観自体はリアルに表現されました。

 

第3シリーズ『ヘンリーのもり』より
©︎Gullane

 無論、連続性は保っているとは云っても、それがオードリー牧師とその息子のスタイルを貫いているかといったら、それはまた別の話です。

原作絵本をTV用に適応したお話は第4シリーズまで(加えて第20シリーズのうち3話のみ)でしたが、1991年に放送された第3シリーズの時点で既にオードリー牧師と彼の家族は「ヘンリーはこんなこと言わない」「鉄道の規則に反している」などの失望を表明しました。彼のこだわりの水準がここならば、以降の全ての作品にも同じことが言えることでしょう。

オードリー牧師の原作とブリット・オールクロフト*1発案のTVシリーズとでは、両者とも1984年から全く別の道を進んでいますが、地理設定、キャラクター、歴史など共通の要素を持っています。

 

©︎Mattel

 一方で、2DCGアニメーションにフルリニューアルした最新作『AEG』では、オードリー牧師のスタイルと、第24シリーズまでのスタンスから全力で駆け離されています。新しく登場したばかりのニアもいるのですが、実際にはTV版の初期どころか第24シリーズとの連続性もありません。キャラクターのデザインと名前を除けば、トーマス達がこれまで学んだ道徳も地理も全てリセットされていて、実は何の関係もないのです。

 

というのも、元々このシリーズは、「これまでのシリーズとは完全に別の独立した番組として作ってほしい」というマテルから寄せられた要望を元に、カナダのネルバナ・スタジオの開発チームが、マテルの水準下で、全く新しいデザイン、世界観、物語を作り出しています。

この為、ネルバナからすると本質的には第25シリーズではないそうで、制作陣は疑問を抱いているそうです。番組の1期前半のプロデューサーであるリック・サヴァルによると、番組の名前が決まるまでは「Season 25」と呼んでおり、「All Engines Go」に決まる前にカートクーンネットワークに売られてしまったがために、各メディアで「第25シリーズ」と間違った表記で宣伝されてしまったとのことです*2。日本でもそう宣伝されているのもおそらく同じ理由であることが窺えます。

 

©︎Mattel

 間違いなく、これまでとは一線を画したシリーズとなっていますが、決して制作側がトーマスを理解していないわけではないことは各々のインタビューを読んでいてもわかります。「別の番組」とし、「別次元」のトーマスの世界を表現するのであれば、これまでの連続性や原則から物語を考える必要がないのです。

これをポジティブに捉えれば、過去の作品を壊さず守り続けることができると言えます

また、『AEG』の制作の目的の一つは、新規の子供の視聴者をまずフランチャイズに取り込み、その後で模型期やCG期、そして原作の絵本などを手に取ってもらうことだそうです*3。新規層へのアプローチとは、新しい年代の子供たちはもちろんのこと、原作や従来のテレビシリーズに惹かれなかった、あるいは恐怖を覚えていた、そしてカートゥーンや丸っこい見た目の方が好きそうな未就学児へターゲットの範囲を広めていると私は考えています。

 

 

描写と世界観設定

©︎Mattel

 本作は、原作の最大の特徴の一つとも言える鉄道らしさとリアリズムから解放された自由な作風です。

乗組員の人間が運転しなければ動けない、

脱線したら救援列車や馬を使わなければ線路に戻ることができない、

転車台を使わなければ機関車が方向転換することができない、

などの物理法則や鉄道事情に拘った制約が完全に無くなった分、

 

『AEG』のトーマスたちは跳ねて線路を行き来したり、

自分で線路を切り替えたり、

脱線しても動くことができ、

軽やかな動きはカートゥーンとしてマッチしています。動作は機関車というよりも、人間あるいは四足歩行の動物にかなり近いです。クレイグによると食事はしないそうですけどね。

 

無理矢理こじつけようとするより、後述の『サラリーマントーマス』の広告キャッチコピーから引用するならば、従来とは「別の次元」の一言で済ませた方が気が楽かもしれません。

 

©︎Mattel

また、従来のシリーズでは絶対にやらないであろう、文字通りどんな展開も幅広く行うことが可能になりました。クランキーと一緒にロケットを組み立てて港から打ち上げる話や、森の中でキャンプをしたり、仲間と協力してジェットコースターの体験をする話、サンディーが発明したメカでパーシーが活躍を繰り広げる話などがその一例です。

話だけ聞いても受け付けられないファンがいるのは容易に想像できますが、反対にワクワクした人もいるのではないでしょうか。

 

©︎Mattel

ここまではカートゥーンらしいトンデモでドタバタな展開ではありますが、後半(第27話以降)になるにつれて、"制約"を用いた話が多からず存在していて、全てがトンデモではありませんでした。『The Super-Long Shortcut』や『Skiff Sails Sodor』など、従来の作風にかなり近い物もあります。

 

©︎Mattel

 キャラクターの面では、上述で「別番組」、「別次元」と称した通り、ほぼ全てのキャラクターの役割が第24シリーズ以前と異なります。

例えば、番組のメインキャラクターであるトーマス、パーシー、ニア、ディーゼル、カナ、カーリー、サンディー、そして2期から登場するブルーノは、"子ども"と呼ばれ、"大人"の扱いのゴードンやケンジと比べて極端に小さく描写されています。(あるいはゴードンたちが極端にデカいのか…?)。それ以前も大型のテンダー機関車と小型のタンク機関車で区別はされていましたが、シリーズが進むにつれてウィフやトビーなどの大人のタンク機関車という存在も確認でき、必ずしもサイズで年齢が決まっているわけではないようです。

 

第21シリーズ『あたらしいクレーンのカーリー』より
©︎Mattel

 「別次元」という言葉が最も似合うのは、間違いなくディーゼルカーリーでしょう。ディーゼルがいいところを見せようと躍起になるのは変わりませんが、TV版では蒸気機関車全体のライバルのような立場でした。『AEG』では精神年齢が下がったことで気持ちが真っ直ぐな少年、そしてトーマスとはフレネミーな存在として描かれています。

また、本来、カーリーは、第21シリーズから登場した、元気にブレンダムの港で働くガントリークレーンで、クランキーの相棒でした。

©︎Mattel

『AEG』のカーリーは、何の説明もなく、当たり前のように鉄道の線路の上でサンディーと一緒に線路や機関車を修理するクレーン車として登場します。性格もかなり異なっており、しっかり者で真面目なお目付役のような存在です。

ショートアニメの中には、『あたらしいクレーンのカーリー』のオマージュと捉えられるお話も存在しています。

このほかにも「別番組」として動作するキャラクターが多数存在します。例えばケンジは当たり前のように世界中のレースに出場していて、ベレスフォードは当たり前のようにソドー島で自由に働いています。

 

第4シリーズ『ちょっとしたみもの』より
©︎Gullane

 驚いたことに、懐かしのキャラクターも登場します。それが、原作32巻およびTV版第4シリーズのみに登場したバルストロードです。現代でも玩具が販売されていたりしますが、TVシリーズでは通算おおよそ26年ぶりの登場で、3DCG化さえされなかったキャラクターです。

 

©︎Mattel

こちらも当たり前のようにブレンダムの港で働いています。

リック・サヴァルによると、艀のキャラクターが必要で、マテルからバルストロードの存在を知り、いつも不機嫌なクランキーとキャラが被らないように、あえてマイペースな性格に変更したとのこと。

 

©︎Mattel

 物語はソドー島で展開するため、トーマスが海外へ手伝いに行くお話は現状ありません。しかし、そのおかげでヨンバオやアシマといった国際キャラクターがゲスト感覚で来島することで、彼らが日の目を浴びることが可能になりました。これを皮切りに他の機関車も来島することがあるかもしれません。

 

©︎Mattel

 『AEG』のソドー島の風景も、「別次元」の表現がよく似合います。イングランドに接続されたままですが、従来のソドー島並びにイングランドでは生息していないはずのスカンクが登場します。ほかにもハイ・デザートという砂漠が存在したり、交差点やブレーキ車のデザインはカナダチックに描写されていたりします(苦笑) 逆に英国らしさがなくなりました。

あとは、風車が風力発電に置き換えられていたり、ティドマス機関庫などの建物にソーラーパネルが設置されていたり、ウィフのゴミ集積場がリサイクル工場へと生まれ変わっていたり、トップハム・ハット卿がスマートタブレットを持っているなど、作風も現代がモチーフとなっているようで、蓄電池式の電気機関車キャラクターも多く登場するなどの変化も見られます。

 

 

物語のつくり

©︎Mattel

 アメリカのカートゥーンネットワークでは、番組の直前に"Teamwork(チームワーク)Problem Solving(問題解決)がテーマ"の表記が出てくるように、物語は5台、時には7台の"子ども"の機関車たちが力を合わせて、試行錯誤を繰り返しながら問題解決に勤しむのが毎回お約束の流れになっています。

少なくとも、同じパターンを3回繰り返すようなシナリオにはなっていません。むしろそれとは正反対に、キャラクター同士の会話が非常に多く、1話1話の内容に彩を持たせています。

ナレーションは無いので、第17シリーズから第21シリーズまでのストーリーテリングのスタイルともまた違います。52話の中では、『AEG』スタイルの機関車たちの性格や個性を崩すこともなければ余すことなく、バリエーション豊富なシナリオがある印象です。

 道徳の面では、0~3歳児に向けた単純な物が多く、少々大人のファンには退屈に感じるかもしれません。しかし、それは前半だけで、第32話以降は従来通り全年齢に共通、あるいは親子にも関係する教訓や、『ブレット・トレイン』のレモンの言葉を借りれば"人生のメタファー"と言える道徳が増えてきました。

 

©︎Mattel

 最初はコメディリリーフとして登場すると言われて問題視されていたトップハム・ハット卿も、蓋を開けてみれば意外と従来通り鉄道の局長として働いていました。素晴らしいことに、引き続き上司あるいは親のような立場を全うしながらも、機関車への対応がより一層優しく描写されています。機関車が問題を起こせばもちろんその原因は問いますが、時にはトーマスたちに重要な教訓を与えてくれることも。厳しく叱り罰することはなくなりました。それでも、教育者としての立場は破壊されていません

 

©︎Mattel

 トーマスたちの見た目と精神年齢が下がったと同時に、視聴者の対象年齢が下がったという見方をする人もいます。しかしそれは思い上がりの勘違いに過ぎません。TVシリーズはもちろん、原作絵本の初期から常に作品の対象は0~3歳児向けでした。巻が進むにつれ時代背景も相まって蒸気機関車が下火になってきた時などに暗いトーンで描かれることがあったというだけです。作品は常に未就学児向けであり、長年拝読/視聴していても、特定のコンテンツを除いて本編は大人を対象とはしていないのです。

私たちのように大人のファンがいることについて触れたい場合は、子供の頃からずっと好きでいるか、キャラクター、ビジュアル、世界観設定などに惹きつけられて依存するケースが存在するとの見方が適切かと思います。

 

 

"スチーム・チーム"から、"だいだいだいぼうけんクラブ"へ

©︎Mattel

 TV版の『きかんしゃトーマス』といえば、近年では番組を構成するスチーム・チームが頭に浮かんでくる人が多いかと思います。映画でも取り上げられましたからね。ぶっちゃけ2008年からあるチーム概念ですがそれはまた別の機会にお話ししましょう。

『AEG』のティドマス機関庫のメンバーは、上述の通り番組でフォーカスされているトーマス、パーシー、ニア、カナ、ディーゼルの合計5台。機関庫のサイズは子供機関車用にかなり縮小されています。

スチーム・チームとは、蒸気機関車7~8台で構成されているメンバーのことを指していました。『AEG』では、ディーゼル機関車ディーゼルと、特急電車のカナが含まれているので、スチームでは区切ることができませんね。ここにカーリーとサンディー、そしてブルーノを加えたメンバーのことは、物語の中でThe Biggest Adventure Club (大大大冒険クラブ)という新たなチーム名で呼ばれています。基本的にこの5~8台で絆を深めたり、冒険したり、活躍したり、チームワークを発揮します。

 

では、お馴染みのスチーム・チームの元メンバーは?

 

©︎Mattel

ちゃんといます。ティドマス機関庫のメンバーではなくなりましたが、親の立場として頻繁に出てくるゴードンを除いて、時々、物語に登場します。最初の52話では、元々子どもの機関車に焦点を当てるシリーズであることに加えて、作画や声優を呼ぶコストが抑えられているためか、ジェームスエミリーの出番はごく僅かです。

リック・サヴァルは、ファンが好きなお馴染みのキャラクターをどうにか物語に加えたかったそうで、その方法をコスト制限も含めて考えた結果、最初のシリーズでは主に背景にいるキャラクターとなりました。現時点ではセリフすらないエドワードヘンリーもそういうことなのでしょう。しかし、最初に出したことで、いずれ多くのセリフを喋ったり、役割が拡大する可能性があります。

トビーは2期後半から登場することが確定しています。

このように、当たり前のようにいるはずの従来のレギュラーメンバーは忘れ去られている、という解釈はむしろ誤りではないかと私は思います。

でも、残念ながら今のところレベッカが登場する気配はありません。彼女も人気のキャラクターの一台ですので、早いうちに出てくることを願っています。

 

 

2Dアニメーション

©︎Mattel

 アニメーションの良さを伝えるには、私の語彙力皆無な文章や静止画よりも、実際に見てもらった方が早いです。使われているソフトは、昔のようなFlashではなく、Harmonyで、アニメーションも物語もネルバナの社内で制作されています。

動きは全体的にかなりスムーズです。事前の情報の通り、時々、立体的な3DCGのように見えることさえあります。キャラクターの数とロケーションの数、そして季節の背景がコスト関係で抑えられている分、表現力が豊かでアニメーションのクオリティは音響を含めて1話1話かなり高いです。たとえシリーズを重ねても、その質はどんどん上がっているように見えます。

もちろん、『AEG』はカートゥーンです。従来のようなリアリズムは期待しないでください。

 

 

おわりに / 今後の展開を予想

 ファンの間でも受け入れる受け入れないに関わらず国内外問わず現在も賛否両論の評価です。特に、日本公式のInstagramのコメント欄が、米国とは正反対に、子持ちの親御さんの生々しい反応で溢れかえったことは、正直私も想定内でした。スタイルも、キャラクターも、全然異なりますし、特に未就学児でいる時間とうつろう興味はとても短いです。

ここでの最大の問題は、リックも触れているように、従来のシリーズが終わった直後に、突然新番組が占領し始めたことだと思います。自閉症を気にかけているようで、つくづく自閉症にも優しくないコンテンツです。。。

日本では、その移行を始める前に一足遅れて、総集編の映画『オールスター☆パレード』や、『トーマス、にっぽんへやってくる』という完全なオリジナルストーリーの絵本が出版するといったワンクッションを挟んだのは個人的に良い決断だったと思います。内容はどうであれ、両方とも日本公式の本気の愛情が表れていました。同時に、発表に至るまで、さぞ勇気が必要だったことでしょう。

 

 マテルが『AEG』を「別番組」で作ってほしいとしたこと、そしてネルバナのリック・サヴァルの意図を鑑みるに、決して過去の作品を葬りさろうとしている事はないと思います。その根拠としては以下のことが挙げられます。

●2D期が始まる前、米国では3DCGのトーマスと2Dのトーマスが共演したコマーシャルが流れました。

●2021年に2D期が米国で始まった翌年にリニューアルされた玩具、"木製レールシリーズ"は3DCGのトーマス仕様です。これはマテルの傘下フィッシャー・プライスから販売されている物で、日本でも販売されています。

鉄道模型でトーマスシリーズを展開しているバックマンは既存のモデルを変える予定はないとのことです。2020年下半期から2年間、マテルとライセンス契約で協働しています。

●英国、米国ともに2D期のほかに、現在も3DCG期の再放送が行われています。YouTubeでも2Dと3DCGの動画を交互に上げています。

さらに、大井川鐵道の広報の山本さんは、今年のトークイベントにて、グッズ展開はするものの、車両のデザインは3DCG期のままで続ける方針ということを語られていました。

 

日本でも時々従来のシリーズをEテレで再放送できたらいいのですがYouTube公式チャンネルでは、毎週金曜日の更新が『AEG』のショートアニメに切り替わりましたが、引き続き水曜日に3DCG期で未翻訳だったコンテンツを投稿し続けています。また、つい最近、幅広い世代に合わせて「サラリーマントーマス」という独自の謎のコンテンツも上げられましたね。いわゆる公式が病気シリーズ

 

 現在、私の中で『AEG』シリーズに関しては、ブランドの知名度やファン層を拡大する為の全く新しいコンテンツと認識しています。日本吹替え版の新しい声優も知っている人たちだらけなので楽しみです。

今後の展開として、2期までの104話に加えて、さらに2023年から2025年にかけて3~4期で計52話の放送を控えていることが確定しています。1期後半から離れていたリック・サヴァルも、クリスマスがテーマの長編第3作のために制作に戻ってきました。

米国での人気を見るに、私の予想では、しばらく『AEG』が続きそうな気がします。例え終わったとしても、原作絵本とこれまでのTVシリーズを第1~2陣、『AEG』を第3陣だとして、第4陣の世界が新たに開始されてもおかしくはありません。

はたまた、第24シリーズまでの連続性の物語が再開するのも可能性がゼロであるとは言い切れません。なぜなら、従来のシリーズが「中止」とは一言も公言されていないのですから。

では。

 

※この記事に添付したスクリーンショット著作権は全てマテル社に帰属します。