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きかんしゃトーマスオタクによる雑記

きかんしゃトーマス 第22シリーズレビュー第19回

※この記事にはネタバレが含まれています。

また、記事の感想は個人的な意見であり、他者の代表ではありません。

 

 

 

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S22 E18 『Thomas' Animal Ark』

脚本: リー・プレスマン

内容: 動物園のボイラーが故障した為、トーマスは動物を温める方法を考える

テーマ: 動物のお世話

 

【高評価点】

・テーマ内容。

・インドで働いた経験を故郷で活かしている。

・お浚いコーナーの楽しい追加映像。

 

【低評価点】

・雪の質感とアニメーションのチープさ。

 

 

 

【このエピソードについて】

 ノアの方舟ならぬトーマスの方舟。

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©Mattel

 事前の情報で動物を多く出すという知らせは聞いていたので驚きはしなかったのですが、今後のストック配分が心配になるくらい、今シリーズは本当に動物絡みの話ばっかりですね。正直動物絡みも見飽きている頃ですが、今回のお話は素晴らしいです。

冬の間、温帯地方から来た動物たちが快適に過ごせる場を設けてお世話をする教訓と共にクリスマスらしい心温まるお話に仕上がっています。蒸気が無い限り機関庫は暖かい場所ではありませんが、蒸気機関車はいつでも動けるようにボイラーを温めたままにしておくと聞きますし、ちょうどクリスマスイブという鉄道にとってお休みの日(((にも拘らずハット卿が訪れたのは疑問ですが。))ですので理に適った方法と感じます。

そう、自己中心的な判断で機関庫に動物を持ち帰るような酷いオチ*1なんかよりもずっと。

それに、もし万が一ソドー整備工場へ連れて行った場合、そこは遥かに暖かいでしょうけれど、動物が触れて危険が及ぶ可能性のある機械が多い筈です。

温帯地方の動物が如何なる方法で暖を取るのかについて考えるトーマスの空想シークエンスも可愛らしくて面白かったです。機関車らしい考えではないですが。加えて進行のペース配分もバランスよく構成されていますね。

 

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©Mattel

  この話は動物好きのパーシーで行う必要性があると考える方も居ますが、寧ろ利他的に動くトーマスならではの話であると私は思います。そして「おおっ」と感動したのが、同シリーズ内でインドで得た知識をソドー島でも活かしている事です。後のシリーズでこういうことが行われた場合私はそれを普遍的と云うかもしれません。それでも、この閃きに至ったのはトーマスならではと思いますし、ちゃんと世界編での冒険で学んだことを無駄にせず故郷に帰ってからも応用した事は物語の連続性としてもキャラクターとしても大変素晴らしいです。このように、世界編のエピソードが各シリーズにもっと多くの利益を齎したらいいなぁ。

そして私が『Trusty Trunky』のレビューでも言及したように、ゾウで貨車を押す事は実際の植民地鉄道で行われた事ですので同時にリアリズムも感じさせます

 

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©Mattel

  もう一つ嬉しかったのが、人間にも大きな役割が与えられていることです。今回で初めてソドー動物園の飼育員長がジャック(Headkeeper Jack)という名前を持っていることが明らかになりました。彼はS17でもスタフォードに陽気に声をかけたり、チャーリーと共にゾウを救出するなどの役割を得ていましたが、今回は物語の大半で登場し、躍動していました。

機関車から見れば大したことはしていませんが、強い個性で雰囲気を作り出す演出としては本当に楽しいです。常に動物を見守り、時には協力したり、トーマスを支え合っています。メイン以外の見覚えのあるキャラクターで、機関車と共に動く役割のある人間が一人でも居るだけで臨場感が伝わります。

そしてジャック飼育員長と常に一緒にいるおサルさんの動向にも注目してください。大変可愛いです。

 

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©Mattel

 私はS19やS21の幾つかのエピソードのようにトップハム・ハット卿が過度にコメディックに描写されることが嫌いです。でも、今回は少しだけでしたので良かったです。ダチョウのくだりは可愛かったです。

レギュラーから離れて以降、今期はエドワードにたくさん役割が与えられている事に対し、ヘンリーが喋る話は『Forever and Ever』と今回だけです。相変わらず不憫な出番でハット卿に冷たくあしらわれてますけど、彼の要望を基にハット卿が異動させたことは先述の回で明らかにされていますので、特別不憫なわけではないと思います。

S23はヘンリーの出番を重視した作品があるといいなぁ。

 

 

【チェックポイント】

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©Mattel

  ダチョウが可愛い。

 

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©Mattel

 今回は、第22シリーズのお浚いコーナーで唯一追加の映像が用意されています。本当にちょっとした映像ですがジェームス推しには是非見てもらいたいなぁと思います。 

 

 

全体的な面白さ:☆☆☆

鉄道らしさ:☆☆☆

キャラ活用:☆☆☆

BGMの良さ:☆☆☆

アニメーション:☆☆☆

道徳教育面:☆☆☆

 

【最終的な感想】

 リー・プレスマンはいつも本当に良い仕事をしますね。世界編を無駄な時間にせず有効に使っただけでなく道徳的なメッセージ性のある素晴らしい物語でした。こういうのもっと増えてほしい。

 

総合評価: 10/10

※この記事に添付したスクリーンショット著作権は全てマテル社に帰属します。

*1:S15『パーシーのあたらしいともだち』