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喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

Thomas & Friends: All Engines Go 第2シリーズ第28話レビュー

※この記事にはネタバレが含まれています。

また、記事の内容は個人的な意見であり、他者の代表ではありません。

 

 

 

AEG S2 E28 『Not-So-Secret Mission』

監督: キャンベル・ブライアー

脚本: ピーター・ガフニー

内容: 誤って街灯を全て倒してしまったトップハム・ハット卿は、トーマスに代わりの街灯を探しにいくよう極秘任務を依頼する。

 

【このエピソードについて】

©︎Mattel

 初っ端からトップハム・ハット卿がやらかします(笑) 楽器に関しては笑い事じゃないけど。

事故を恥ずかしがった彼がトーマスに極秘任務を与えるも、徐々に仲間が集まってきて結局極秘じゃなくな理、みんなでリカバリーするというもの。

 

©︎Mattel

 驚いたことに、AEG第1シリーズ第3話『ひみつのスパイ ナンバー・ワン』以来久しぶりにトーマスとパーシーが変装してナンバー・ワンとダブルオー・シックスになりきります。伝わらない方はそのエピソードの視聴をおすすめします。トーマスの気まぐれで始まったスパイごっこをやるその回と違って、今回は本当に極秘任務中なので理に適っていますね。提案したのがパーシーなのも連続性があって好きです。ブルーノにはバレバレでしたが(笑)

さらに驚いたことにディーゼルとブルーノも仲間に加わって4台のスパイの誕生です。まあ今回も形だけスパイでしたので、いつか本当にこの4台がスパイとして活躍するエピソードが欲しいなと思いました。長編とかどうかな。ところでブルーノのコードネームはなんていうんだろう。ディーゼルはそのまま隠す気なく「Secret Agent Diesel」でした。

 

©︎Mattel

 本作の道徳は「時には事故を恥じる必要はない。特に友達の前では」。ブルーノは、なぜみんなが事故を起こしたことを恥ずかしがるのかわからないようで、教訓を与える役割を担っています。要はトップハム・ハット卿は最後に、恥ずかしがらずに最初からみんなに助けて貰えば良かったのだと学び、安心を得ます。

私は今回、初めてブルーノに共感できませんでした。でも、人々の気持ちを汲み取ることが難しいのは自閉症の特徴の一つです。私の場合、自分のミスで事故が起きた時、恥ずかしくて、何週間かしばらく後悔を続けてしまいます。周りの人に申し訳ないし。でもその後悔自体はすごく無駄だとわかっているので、ブルーノの独特な考え方に救われました。

一見すると厚かましい考え方のように思えて、人に迷惑をかけたこととはちょっと違いますし、協力してくれるような友達の前ならなおさらで、的確なんですよね。発言には一切共感はできませんが、良い着眼点だと思います。

 最後の場面では、一応自分一台で行くと、トップハム・ハット卿の恥じらいに対するトーマスの気遣いに、ブルーノが「I don't really understand, but okay」と、了解するのが好きです。自閉症の対話(コミュニケーション)問題って本ッ当に色々ありますが、行き過ぎるところまで踏み込まないのがブルーノの魅力の一つですよね。

 

©︎Mattel

 時々、AEGにおけるトップハム・ハット卿の立ち位置がわからない時があります。「めちゃこま」を多用して困惑していることの多い彼ですが、回によっては従来のような局長、言い換えると機関車たちの上司の立場から見守る描写があるのですが、この回ではトップハム・ハット卿が機関車たちの友達であることが強調されています。これは果たして… いいのか? わからなくなってきました。

トップハム・ハット卿が機関車たちやブルーノから教わること自体が斬新でいいなと思いましたが、上司のキャラクターを友達と設定するのってどうなんだろう。たまに局長じゃなくて市長も兼任してるのかと思う時があります。

まあ上司が友達みたいに親しい職場っていいですよね。悪友は御免だけど。

 

 

【チェックポイント】

©︎Mattel

 カナもアニーとクララベルを牽くことあるんですね。自分の客車はどうした。

 

 

全体的な面白さ:☆☆

遊び心:☆☆☆

キャラクター:☆☆

BGMの良さ:☆☆

アニメーション:☆☆☆

独創性:☆☆☆

道徳:☆☆

 

【最終的な感想】

 実はどう評価していいのか分からないのが現状です。トップハム・ハット卿の立ち位置など納得のいかない部分もありますが、トーマスたち全員が暖かくて気に入っているところもあります。現状では結論が出ないので、高確率で総合評価の点数の変動がある可能性が高いです。

 

総合評価: 6/10

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