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喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

Thomas & Friends: All Engines Go 第2シリーズ第46話レビュー

※この記事にはネタバレが含まれています。

また、記事の内容は個人的な意見であり、他者の代表ではありません。

 

 

 

AEG S2 E46 『Sameroo』

監督: キャンベル・ブライアー

脚本: アダム・ロレンツォ

内容: トーマスといたずら貨車たちは日課の大切さを学ぶ。

 

【このエピソードについて】

©︎Mattel

 どうもありがとう、これは死ぬほど退屈でした。

以前に、穴埋めのためだけに施された物語に紐付かない無駄に動くアクションは不要だ、とは言いましたが、特に遊び心や工夫のない繰り返しの行動や台詞ほど退屈なものはありませんよね。

 

©︎Mattel

 序盤から中盤にかけて、同じ景色を繰り返し見せて、いたずら貨車たちがどれほど日課を退屈に感じているかを描く手法で展開されており、番組を面白くさせる工夫が全く足りていないと感じます。いたずら貨車たちが繰り返す「Sameroo」という造語は、AEG第1シリーズ『ソドーとうのうた』で「歌はまだか」としつこく尋ねる時よりも一層鬱陶しかったです。

ここでは、いたずら貨車たちが感じる退屈さを視聴者にも体験させる必要はありません。第1話から観ている人にとっては、97話分の平坦な景色や、マッコール農場の牛を幾度とも見ているので、この描写はそもそも1往復だけで事足りるはずのです。クランブルの谷でのアクションでさえ使いすぎていて、滑っている自虐ネタのようにも見え、すでに「Sameroo」という造語も聞き飽きていますが、それこそまさに「SAMEROO ALL ENGINES GO」なんですよ。

最悪なのは繰り返しが長すぎて、本題に入るまでに7分もかけていて、物語がとても短く、中身を感じられないことです。これでは、日課の重要性というどれだけ良い道徳があっても座っているのが退屈だったことしか印象に残らないのです。

もし長いこと迷子になっていたのなら、日課のありがたみに気づくことは、より一層感動的なものになっていたのではないかと思います。

 

©︎Mattel

 最も良い点はニアの発言でした。日課を過ごして経験を積むから知識を得ていくというメッセージが非常に好きです。

それ以外には、特に話せることはありません。ひとつ思ったのは、郵便配達が日課のパーシーよりも、ずっと日課が好きそうなブルーノであれば、より良いメッセージが伝えられたのではないかというところですかね。

 

©︎Mattel

 いたずら貨車たちを楽しませようと、トーマスが後ろ向きで走ったことをトップハム・ハット卿に咎められたのもよかったのですが、「Sameroo」を"守る"役に立つ機関車だと彼を褒めるのは、迷子になってから帰還した時でも良かったのではないかと思います。せっかく認められてるのに「Switchroo」を始めるなんて、話の前後がおかしいじゃないですか

 

 

【チェックポイント】

©︎Mattel

 左の看板ってヴィカーズタウンですよね。マッコール農場を経由するのがいつものルートとはいえ、何故ヴィカーズタウンを目指しているのに右のルートを選んだのでしょうか

 

 

全体的な面白さ:AWFULLY BORING

遊び心:NOTHING

キャラクター:☆☆

BGMの良さ:☆

アニメーション:☆☆

独創性:☆☆

道徳:☆☆

 

【最終的な感想】

 特に期待はしていなかったとはいえ、とんでもない時間を無駄にしたような気持ちです。前半の繰り返しが何もなさすぎるおかげで、『サンディーは すながすき』や『かぞえて モーモー』、『ビーチはどっち?』など、他のどの淡白で中身のないエピソードよりもずっと退屈に感じました。いたずら貨車たちがトーマスをナンバーワンと認めるところは好きですし、教訓はまともなので史上最悪のエピソードとまでは言いませんが、面白く構成する努力が本当に必要だと思いました。

 

総合評価: -3/10

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