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喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

きかんしゃトーマス 第23シリーズレビュー第21回

※この記事にはネタバレが含まれています。

また、記事の感想は個人的な意見であり、他者の代表ではありません。

 

 

 

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S23 E19 『Diesel Glows Away』

脚本: デヴィー・ムーア

内容: 心細くなったディーゼルは、ニアとパクストンに自分を探させるが…

テーマ: 何を願うかに気を付けよう

 

【高評価点】

・ニアとパクストンのデュオないしキャラ活用。

・蛍光塗料の使い方パート2。

・テーマ内容。

 

【低評価点】

・前半の物語は空っぽである。

狭軌の設定が無視されている事。

 

【疑問点】

ディーゼルが仲間に気にかけてもらうことが前提の話ということ。

 

 

 

【このエピソードについて】

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©Mattel

 サブタイトルで想像はついていましたが、蛍光塗料を使った別の事例*1です。ディーゼルは故意にペンキを被ってパクストンとニアに自分を探させるために夢の中のオバケに成りすまします。ニアにはバレバレでしたけど。

彼がこの行動を取ったのは、彼らに体当たりでちょっかいを出したのにかまってもらえないどころかあのパクストンにさえ「貴方の所為でディーゼル機関車の印象が悪くなる」「ディーゼルが居ない時の方が上手く行く」と言われ、心細くなってしまったためです。

自業自得じゃねーか。

はい、寂しくてかまってほしかったのは観りゃわかります。だけどディーゼルが体当たりを行う動機は、S21『ディーゼルのはんせい』と同じと考えていいのでしょうか。S21ではデイジーと仲良くなりたいが為(好きな女子にちょっかいかける男子小学生みたいな行動)で、友達になりたいなら相手の事を考えて意地悪をやめようという教訓を得ました。この話では動機も理由も特に描写されないまま、突然被害妄想を展開したかと思うと、突然行動に移します

どうしたディーゼル?

そんな感じでプロットはその後から動き出します。

 

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©Mattel

 今回のテーマが英語圏のことわざ「何を願うかに気を付けなさい (Be careful what you wish for)」に由来するように、ディーゼルはもし自分が居なくなったら仲間はきっとさびしがるだろうと考え、見つけてもらおうとあの手この手で作戦を企てます。でもその直前までは、ただふざけていただけなので、ディーゼルの本意は伝わらず周りを怒らせてしまうというのがストーリーの主軸です。

 見当違いのままダックに責任を押し付ける彼の事です、全て自分が悪いのに、ディーゼルズレた被害意識の高さは初期から変わりませんね。ただ、誰かに見つけてもらう事を前提として考えているのが少し不思議に感じました。ディーゼルなら自分がどれだけ役に立つかを証明しそうなもんだけど…。いや、そのアイディアはもう古いか?

 

 ディーゼルの空想に出てくる機関車のチョイスはマニアックながら、ここまで行きすぎた描写でなくとも、みんなディーゼルが本気で居なくなったとき、数か月後にちょっとだけ寂しがりそうなメンツですね。

パクストンは彼が悪戯さえしなければ友達だと思っている*2ニアは相手の良いところを見つけるのが上手くスタンリーは誰とでも仲良くなれる才能を持っているキャラクターです。要は全員引き立て役

ノーマンは喋る機会が殆ど無いので、ディーゼルの勝手な空想内でありながら、掘り下げられたのは興味深いです。ディーゼルから観たらこうなんだなと。

 ちなみに、そんな影の薄いノーマンの性格は、"働く気が強く親切で、蒸気機関車にもディーゼル機関車にも好かれたがっている"という設定があります。双子のデニスとの対比も含めて、この性格が活用される主役回が用意されることをずっと願っています…。

 

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©Mattel

 このエピソードでは異なる性格の新たな組み合わせを観ることが出来ます。

 それがパクストンとニアです。ウブだけどディーゼルの事をよく知っているパクストンと、ちょっとした面白い事が好きで知的なニア。でも2台とも共通点があり、陽気で仲間が誰であろうと放っておかない性格です。

個人的にシリーズの中でも最高に分類されると信じてやまないキャラクター同士なのでこの組み合わせには興奮しました。ディーゼルを捜しに行くときにとった行動と懲らしめ方は実際に面白かったです。

 

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©Mattel

 一方がS22で特別捜査官シドニーのお供をしたパクストンということで、『ぶひんのなぞをさぐれ!』の第2弾を感じさせる演出が用意されています。ディーゼルの手がかりを見つけた時、ワクワク感をそそられました。 

 

 

【チェックポイント】

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©Mattel

 巻き上げ機のオーエンもS18以来久しぶりに喋りました。声優はベン・スモールが数年前に降板したため、ロブ・ラックストローに変更。違和感は特にありません。

わずかながら物語に関係のある活躍を見せたのが良かったです。

 

まあ、ディーゼルたちが入って行ったトンネルは狭軌なのですが…。

これまでも標準軌狭軌がごっちゃになるアニメーションはアーク及びジャムで頻繁にありましたが今回のはプロットに関わるので特にひどいです。 

 

 

全体的な面白さ:☆☆

鉄道らしさ:☆☆☆

キャラ活用:☆☆

BGMの良さ:☆☆☆

アニメーション:☆☆

道徳教育面:☆☆

 

【最終的な感想】

 展開は今まで観た事ないほど独創的で、キャラクターの魅力も多く、そして懲らしめ方が好きです。ディーゼルが心細くなって探させようとした子供なところも共感できます。その点ではこのエピソードをかなり楽しみました。

でもなんだか物語が一方通行で釈然としない感じで終わったのがとても残念です。ディーゼルが何をしたかったのかが少しでも描写されていたら良かったかもしれません。

 

総合評価: 4/10

※この記事に添付したスクリーンショット著作権は全てマテル社に帰属します。

*1:一回目はS20『やみにひかるヘンリー』。

*2:ディーゼルにとってS18『きえたディーゼルきかんしゃたち』の彼の印象が強いのかもしれません。