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喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

きかんしゃトーマス 第24シリーズレビュー第5回

※この記事にはネタバレが含まれています。

また、記事の内容は個人的な意見であり、他者の代表ではありません。

 

 

 

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S24 E02 『Thomas' Fuzzy Friend』

脚本: ベッキー・オーバートン

内容: 駅で野良犬を見つけたトーマスは、その子の新しい家を捜す。

テーマ: 動物を預ける責任

 

【高評価点】

・S19『トーマスとあかちゃん』の小さな連続性。

・ファジーの魅力が十分に描写されている。

 

【低評価点】

・ポスターに関するプロットポイントは何処か。

 

 

 

【このエピソードについて】

 正直に言うと、私はこのエピソードに対して期待していませんでした。Top 5の動画でワンシーンを見た時、トーマスがランダムな場所へ行って犬を連れまわすものだと思っていました。が、後でアルバートが再登場することを知り、段々と興味が湧きました。さて、その結果は…

 

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©Mattel

 私が考えていたより、ずっと面白くて尊いエピソードでした。犬のファジー*1が可愛くて癒されたのもありますが、とても現実的で、しっかりとしたプロットがあるほか、鉄道に犬の居場所がない事と、犬の世話をするのは責任重大ということを台詞と展開で教えてくれたのも良かったです。ユーモアと道徳と物語のバランスも良くオーバートンにありがちな空間認知の弱さは他のエピソードに比べて感じなかったので、私の中でオーバートン執筆回の中で5本指に入るほどに楽しみました。全体的なテンポもいい感じです。

 『Thomas and the Royal Engine』もそうでしたが、このエピソードでは空想シークエンスがありませんでした。私は空想シークエンスが演出として大好きなのですが、同時に無理に全話に設けなくていいと感じていたので、これはとても良い傾向です。他にも空想が設けられていないエピソードがいくつかあるようです。

 

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©Mattel

 犬のファジーは賢くて本当にいい子でした。迷子もしくは野良犬としてのランダムな登場ではなく実際に性格と進展があったのが好きです。

通常は鳥やリスなどの小動物に興味を魅かれ追いかけまわしたり、構ってくれと言わんばかりに飛び込んだり、駅や線路に急に割り込んで来たりしますが、トーマスが脱線した時に、彼を二度見して助けを呼びに行くのが、とてもグッと来ました。7分の中でファジーの魅力が的確に描写されています

 エミリーがトーマスの為に活躍したのも良かったです。脚本家にその意図はないかもしれませんが、まるで前回の対比の様でしたし、しっかり屋の性格が活きていました。

 

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©Mattel

 最高の瞬間にして最大の驚きは、S19『トーマスとあかちゃん』にて、トーマスがあやした赤ちゃんが身体的に成長した姿(4~5歳ぐらい?)で再登場した事です。私は4年前に該当エピソードを視聴した際、いつかこの赤ちゃん(リトル・トーマス)が成長してトーマスと再会しないかなと切望していたので、その願いが本当に叶った今、本当に嬉しくて涙が出ました。そして私の推しのアルバートを再び見られたのも嬉しいです。

 まあ、CGモデルがS12から登場しているモブの子供の流用なので、どのようにカウントすべきか判らない事と、リトル・トーマスが成長してるのにスティーブンとブリジットが殆ど変わらないのが少し謎ですが。『トーマスとあかちゃん』や『トーマス、バスになる?』がとりわけ過去の話だったと仮定すればいいでしょうか?

 ともかく、『トーマスとあかちゃん』を思わす演出と、トップハム・ハット卿との再会が描かれたのは最高にエモーショナルを感じます。今度はリトル・トーマスがファジーと共に送る何らかの物語が今後創られたらいいなと思いました。

真剣に、アルバートの身の回りで起こるエピソードを所望します。

 

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©Mattel

 私にとって感動したエピソードなので10点満点を付けたいところだったのですが、いくつかの欠陥があります。

まず一つは、トーマスの機関助士が用意したポスターに何の意味も無かったどころか何の説明も無かった事です。どのタイミングで思いついて、何の目的で書いて、いつ作ったのでしょうか。それを貼った後、別のプロットポイントに飛び、最終的に一切触れられませんでした。

次に、トップハム・ハット卿はどうのようにトーマスの機関士の帽子だと判ったのでしょうか。嫌な話、帽子と制服のCGモデルはどれも同じなので何らかの特徴づけがほしいところです。

最後に、最悪なのはリトル・トーマスが最後のシーンに至るまで犬に興味を示す様子を見せなかったため、話が急展開に見えることです。このほか、視聴者に「あの時の赤ちゃんか」と思わせる事が出来ても、機関車のトーマスからその子に対する言及が特に無かったのも少し残念でした。

これらに何らかの理由と説明があれば、より良かったと思います。

 

 

【チェックポイント】

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©Mattel

 冒頭のジェームス、ニア、トーマス、ゴードンのお喋りは面白かったです。ちょっとしたユーモアと煽り合いからは、いつもの『きかんしゃトーマス』感が楽しめます。

観察力が良くて動物が好きなニアの扱い方も上手でした。

ゴードンが"little"に敏感なのは、普段からフライング・スコッツマンにからかわれているからでしょうか(笑)

また、ファジーに小便をひっかけられるジェームスにも笑いました。

 

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©Mattel

 トーマスの機関士とファジーのくだりも面白かったです。『World of Tomorrow』に続いて、今期は積極的に喋ってくれてうれしい限りです。

 

 

全体的な面白さ:☆☆☆

鉄道らしさ:☆☆

キャラ活用:☆☆☆

BGMの良さ:☆☆

アニメーション:☆☆

道徳教育面:☆☆☆

 

【最終的な感想】

 動物が題材であるにも拘らず、尊さとエモさが同時に来て、最初から最後まで楽しかったです。私はこういう設定に本当に弱いです。特に動物関連。『トーマスとあかちゃん』と同じように、この回の設定もまた他のエピソードで活きるといいなと思います。

結局、私はこのエピソードに低評価を与えられません。全体的に好印象でした。

 

総合評価: 8/10

※この記事に添付したスクリーンショット著作権は全てマテル社に帰属します。

*1:Fuzzyとは、"けば立った"、"綿毛状の"という意味です。