Z-KEN's Waste Dump

喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

きかんしゃトーマス 第24シリーズレビュー第6回

※この記事にはネタバレが含まれています。

また、記事の内容は個人的な意見であり、他者の代表ではありません。

 

 

 

f:id:zeluigi_k:20200624162438j:plain

S24 E 『The Great Little Railway Show』

脚本: マイケル・ホワイト

内容: 小さな鉄道のレイルウェイ・ショーが開催されると知り、パーシーは張り切って他の仲間にこの事を伝えるが…

テーマ: 早合点

 

【高評価点】

ウィルバート・オードリー牧師が作った模型のCG再現とそれに纏わるリスペクト。

・パーシーを始めとした全体的なキャラクターの性格がフルに活かされている。

 

【低評価点】

・早合点からの失敗を学ぶパーシーはこれで何度目だろうか。

 

 

 

【このエピソードについて】

 2月にIMDbでサブタイトルと声優の情報が掲載した時、いつものようにガセネタと確信していました。前にも言ったようにあのサイトはだれでも自由に書き込みが出来る為、昔から信憑性は著しく低いです。普通は参考にすらなりません。

しかし、ABC KIDSでスクリーンショットが公開された時、本物かもしれないと思い、小型機関車の為のレイルウェイショーが開催されるというプロットを見て、『TGR』で日の目を見る事の出来なかったパーシーが活躍するのではないかと、今日放送されるまでとても楽しみにしていました。

 

f:id:zeluigi_k:20200624163037j:plain

©Mattel

 はい、パーシーのちょっとした早合点で島に大きな混乱と遅れが起こるエピソードは、もう何度目かわかりません。ですが、その教訓はともかくとして、今回は信じられないほど明るくて、温かみのあるエピソードでした。そして、私が思い描いていた内容ではありませんでしたが、ここには、それ以上の物がありました。

 以前のエピソードのようなネガティブさが無く、とても陽気でした。そこが私がこのエピソードで一番好きなところです。まず、パーシーの性格が良かったです。過度にオドオドしたり恥ずかしがったり心配するのではなく、今回は興奮状態による早合点でした。そして本来の性格のように、生意気に動作していて何より。脇役のサー・ハンデルとピーター・サムでさえ、若い頃のような生意気さが戻っていました

スカーロイ鉄道とアールズデール鉄道の機関車達は、『TGR』にて、出場できるかどうかも分からないのに歌で意気込みを示していたので、今回出番が与えられたのはとても自然でした。

 

 小型機関車が仕事を放棄すると鉄道にどのような影響が出るかが、他のキャラクターの口から言及と描写されたのも好きでした。それは文字通りそれだけでしたので、特別素晴らしいわけではありませんが、トップハム・ハット卿の伝え方に問題があった事と、珍しい行列を見て、伯爵を始め、島の3大鉄道の局長たちが揃って、時間通りに働いた後という条件で、模型と並んで注目を浴びるチャンスを与えようという大盤振る舞いを提案したところで、つい涙が出てしまいました。なんて温かい鉄道だろうと。

画面にはトーマスとパーシーとフィリップしか映りませんでしたが、画面に映ってないところでサー・ハンデルやピーター・サムが自慢の車輪と煙突を見てもらっていたらいいなぁ、と。

 

 物語の結末を言いますと、小型機関車が競い合う物ではなく、鉄道模型の展示会でした。それはウィルバート・オードリー牧師と原作に関係があるもので、牧師が実際に改造した模型がなんとまさかのTVシリーズで登場しました。75周年記念に相応しい原作者リスペクトです。それと同時に、鉄道模型愛好家のマイケル・ホワイトらしさに溢れた脚本ともいえます。

牧師の登場時間も控えめで良かったです。彼の登場の仕方は、まさに原作エピソードの様でした。

 

f:id:zeluigi_k:20200624162607j:plain

©Mattel

 空想シークエンスは最早言わずもがなと思いますが、『TGR』のDVDに収録及び公式YouTubeで公開されている「Meet the Contenders / 走れ! 世界のなかまたち キャラクター紹介」シリーズが元ネタです。グレート・レイルウィ・ショーにエントリーしたソドー島の小型機関車のメンツにニアとロージーを加えて、それっぽい演出になっています。これには笑いました。

※元ネタであるパーシーの動画はこちらです。

 

f:id:zeluigi_k:20200624162806j:plain

©Mattel

 私個人としては小型機関車繋がりでウィフとスクラフが出るのではないかと期待していましたが、キャラクターの扱い方が本当に良かったので、全く気にしていません。一言しか喋らない脇役どころか、カメオ出演のキャラクターさえも素晴らしかったです。

 まず、メリックがS17『ルークのあたらしいともだち』以来、7年ぶりに喋った事に驚いています。初登場の時点で短命なキャラになる事をなんとなく悟っていたものの、常に登場時間を与えてほしいと思っていたので嬉しいです。採石場を見渡す役割と、今までに見た事の無い視点を見せてくれました。本当に感謝しています。思えばラスティーも6年ぶりなんですよね。

 パーシーが他の仲間に噂を流す場面も良かったです。彼が最後に声をかけたのは仲良しのフィリップでした。フィリップからオリバーに伝わるのは、なんとなく『やんちゃなフィリップ』を彷彿とさせられました。オリバーとパクストンならびにパクストンとロージーがいつの間に仲良くなっていたのかはわかりませんが、新鮮なのに違和感がありません。最終的にロージーからトーマスに伝わったのが好きです。

 ジェームスやビルとベンも小さな役割でしたが、キャラが活きていて良かったです。

 そうそう、アールズデール鉄道の機関車達を運んだのが西の支線を走るダック、オリバー、ライアンの3台だったのも素晴らしいキャラ活用でした。

 

f:id:zeluigi_k:20200624172917j:plain

©Mattel

 模型の展示会では機関車の運転台に乗る体験も施すという夢のような瞬間がありました。さて、トーマスに乗っているこの少年は、前回出てきたリトル・トーマスでしょうか? だとしたら、激アツ展開ですね…!!

 

f:id:zeluigi_k:20200624210425j:plain

©Mattel

 普段のエピソードでは並ぶ事の無い、ノース・ウェスタン鉄道の標準軌の機関車(オリバー、ハーヴィー、ビルとベン等)、スカーロイ鉄道の狭軌機関車(スカーロイ、ラスティー、ミリー)、アールズデール鉄道の小さな機関車(レックス、マイク、バート)のそれぞれ大きさの違う3大鉄道が一つの画面に集結している場面は本当に夢があります。

いつかこんな光景を見てみたいと思っていました。

 

 

【チェックポイント】

f:id:zeluigi_k:20200624162848j:plain

©Mattel

 ようやく、ヘンリーとロージーが普段どのように仕事をしているかがヘンリーの口から言及されました。どうやら今回は、いつも入換えてくれるロージーが居ないせいで自分で貨車を集める羽目になったようです。

いつかその2台が一緒に働いて会話しているところが観たいですねぇ。

 

f:id:zeluigi_k:20200624163130j:plain

©Mattel

 牧師が貨車に積んだと思われるパーシー達の鉄道模型は、先ほども言ったように、ウィルバート・オードリーが実際に、既製品から改造した模型です。年季が入ってるのが良いですね。

ジェームスとヘンリーはTVシリーズのデザインを基にそれっぽくモデリングされていますが、パーシーの模型はまさに牧師が1949年に作った初期模型を忠実に再現しています。バッファビーム、手摺の位置、煙突の色がその証拠です。(参考画像)

ちなみにマイケル・ホワイトは2016年に牧師の模型を見に取材に行ったり、オリジナルに近いレプリカを趣味で作っています。(リンク)。これがTVシリーズで実現できたのも、マイケル・ホワイト自身の功績によるものでしょう。

彼をオーディションに呼んだアンドリュー・ブレナーに感謝しています。

 

f:id:zeluigi_k:20200624163114j:plain

©Mattel

 そして同じく牧師が持ち込んだと思われる鉄道模型の情景セットもそれっぽい再現度で素晴らしかったです。(参考)

 

 

 

全体的な面白さ:☆☆☆

鉄道らしさ:☆☆☆

キャラ活用:PERFECT

BGMの良さ:☆☆

アニメーション:☆☆☆

道徳教育面:☆☆

 

【最終的な感想】

 『Thomas and the Royal Engine』もそうでしたが、マニアックな小ネタが多い分、ストーリーラインは薄味だったのが少し残念です。しかし、特に原作ファンには最も観る価値のあるエピソードです。

今回の小ネタはさほど気が散る物ではなかったので、もちろん原作ファンでなくても、存分に楽しめるはずです。特に色んなキャラクターが並ぶ様は圧巻で、子供ウケは良さそうに思います。その辺のバランスの良さは流石マイケル・ホワイトですね。

とにかく、私は今回のハッピーエンドがお気に入りです。芯から心が温まりました。

 

総合評価: 9/10

※この記事に添付したスクリーンショット著作権は全てマテル社に帰属します。