※この記事にはネタバレが含まれています。
また、記事の内容は個人的な意見であり、他者の代表ではありません。
AEG S2 E10 『Blackout!』『デンキがない!』
監督: キャンベル・ブライアー
脚本: ブレント・ピアスコスキー
内容: トーマスは重い発電機を無事に届けることを命じられるが、仲間の助けを借りずに出発する。
【このエピソードについて】
わーお。AEG第1シリーズはほとんどトーマスが中心のエピソードだったのが嘘のようです。第2シリーズでは第10話にしてようやくトーマス単独主役が来ました。これは驚くべきことです。それ以前のオリジナルの展開に近づいてきた感じがしますね。今後もトーマスだけでなくいろんなキャラクターを中心に描いてくれると嬉しいですね。さまざまな可能性が生まれますし。とにかく今回のレビューに移りましょう。
まあ…、あらすじを見て期待する人はあまりいないんじゃないかと思います。少なくとも私はしませんでした。ことAEGの中でもトーマスは以前に「仲間と協力して運ぶ」ことを学んだじゃないですか。『ディーゼルとしゃりん』とかで。
ナンバー・ワンに拘って助けを借りない時点で、もうどうなるのかがわかりきってしまっているのが非常に残念だなあと思います。「時には誰でも助けが必要」という教訓は、フランチャイズでも何度もやっていることだし、トーマスはAEGの中でも何度も助けられているので、フィラー感が否めないんですよね。泥にハマるのも、ゴードンが動けなくなるのも珍しくはないですし。その点、直近である、S22『ニアとすうじ』は驚くほど上手く書かれてました。
AEGのトーマスは、力持ちのディーゼルより軽いみたいですね。従来ならその真逆なんですけども(笑)
AEG S1第26話『ていでんなんてもんだいない』と違って、発電機を運ぶ臨時列車が優先されているのを見るのは嬉しいですが、どうしてカナは最後まで自由に動けているのでしょう。夜中に起こったのが停電の始まりだとしたら、眠っている間も充電ができていないことになると思いますし、特に制限なく走れているのはカナが電気機関車(蓄電池)であることが無視されているような感じがしました。クラブ全員を活躍させたかったのかもしれませんが、そうでない回もあるじゃないですか。
テスにちょっとだけ出番があったのは少し嬉しかったですね。『カーリーのすごいマグネット』でも、からかいながらも鋭く指摘したりはしていたのですが、明確に彼女が現実的な視点からトーマスを気にしていたのが好印象です。優しいところもあるじゃないか。態度はあまり好きじゃないけど。
大至急、もっと彼女に好印象を与えられるエピソードが必要です。
あとはそうですね。ニアやハロルド、パーシーにディーゼルと他の仲間たちが発電機を目的地まで届けることに協力し合いながら行っていたのと、「時には誰でも助けが必要」の教訓がトーマスだけでなく、他の仲間たちも共通していることが確認できる描写は素敵だと思います。かっこいいと謳われるハロルドでもです。
まあ、それ以外に言えることはありません。それ以外の追加ポイントは無かったので。
【チェックポイント】
パーシーのためにライトをつける仲間達。優しい世界だ…。
AEGのハロルドはどうも頭が固いみたいですね。融通が利かないところはちょっぴり面白いです。古参ファン的には、S6『うんのわるいハロルド』を彷彿とさせますね。風が強い上に重すぎる発電機をパーシーに託すところなんかまさにその逆パターンのようです。
全体的な面白さ:☆
遊び心:☆☆
キャラクター:☆
BGMの良さ:☆☆
アニメーション:☆☆☆
独創性:☆
道徳:☆☆
【最終的な感想】
あまり中身がないため、書くことが少ないです。久しぶりのトーマス単体主役回はただの穴埋めのように感じられて残念でした。
総合評価: 4/10