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喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

Thomas & Friends: All Engines Go 第2シリーズ第35話レビュー

※この記事にはネタバレが含まれています。

また、記事の内容は個人的な意見であり、他者の代表ではありません。

 

 

 

AEG S2 E35 『Rocket's Fall』

監督: キャンベル・ブライアー

脚本: ピーター・ガフニー

内容: 自分が運んだロケットがソドー島郊外の海に落ちてくると知ったトーマスは、ロケット回収班のバルストロードたちに着いていく。

 

【このエピソードについて】

©︎Mattel

 あのツッコミどころ満載かつランダムな物語で初回放送の一つである、AEG第1シリーズ第2話『トーマスロケット』に続編があるだなんて誰が予想したでしょうか。前回の風船や潜水艦といい、AEGはそれまでの経験を活かしたり、ランダムに思える物で別の方法で使ったりしてくれますね。脚本は今ひとつだったりすることもありますが。

 

©︎Mattel

 今回はロケットが落ちてくる展開ということもあって、珍しく、常に状況が変化しやすい海が舞台となっていて、陸からはトーマスとカーリー、海でおなじみのバルストロードやスキフ、空のハロルドがメイン。トーマスがバルストロードの牽くはしけ(この時点で何かおかしいけど)に乗り込み、ロケット見たさに回収作業班の迷惑になってしまうというもの。

前回とは打って変わって冷静な判断ができないトーマス。やっぱり見たいものが目の前にあると我慢できない性格なんでしょうね。『あたらしいせんろ』然り。もっといえば、私の尊敬する評論家も仰っていたんですけど、原作および従来第1シリーズ『あなにおちたトーマス』に通ずる要素があるとも言えますね。盲点でした!

私も我慢ができない性格なので共感しますが、今回の場合、テーマは与えられた仕事をきちんとこなすことで、海の作業での大変さが描かれているので、観察者羞恥が働いてしまい正直目も当てられません…。言われた通りにしてくれ。頼むから。

関連づけられている『トーマスロケット』同様、何度もトーマスが失敗したり、視聴者にわかりやすくするためなのか何度か説明っぽい口調になったりと、ニトロ期を彷彿とさせるようなよくない部分は共通していますが、プロットははちゃめちゃにならず一貫性があり、焼き直しにならないように別の方法で展開しているのが良いところです。

 スキフが活躍している姿を見られて嬉しいですが、こんな強風の中で小さなヨットがうみを走り回る姿を見て、彼よりもキャプテンがふさわしいのではと思ってしまいます。従来のシリーズならきっとそうしたでしょうけど、多分コスト関係で厳しいのかなぁ。

 

©︎Mattel

 海関連なので前回、前々回同様にソルティーが登場します。今回はトーマスを応援したり傍観する立場で、挿入歌「When You Go to Sea」を歌ってくれます。これは唐突に始まり、トーマスに伝わらないので物語上は必要ないものですが、海の仕事に初めて出るトーマスへの陰ながらの応援歌となっていて、シーシャンティの調子で、曲自体は勇ましい映像も相まってめちゃめちゃかっこいいです。曲だけで無限にループしてもいいぐらい。ほんと美味しい役ばっかりですねこのディーゼル機関車ったら。

 

©︎Mattel

 海では常に状況が変化することと同じように、トーマスに対して臨機応変に接し仕事を与えるバルストロードが好きです。おおらかな性格のキャラクターたちが多いのはこのエピソードの救いですね。

 

 

【チェックポイント】

©︎Mattel

 クイック・ドローブリッジ(跳ね橋)がサドリーにある橋であることが判明しました。助かる(地理ガチ勢)。

 

 

全体的な面白さ:☆☆

遊び心:☆☆

キャラクター:☆☆

BGMの良さ:GREAT

アニメーション:☆☆☆

独創性:☆☆

道徳:☆☆

 

【最終的な感想】

 物語を通していつも以上に機関車らしいことは一つも行わないにもかかわらず、ちょっぴり新鮮なものを見た気分です。物語は平凡寄りで特別良くも悪くもありません。BGMは挿入歌のリズム含めて本当に良いです。ところで結局何のために打ち上げられたロケットだったんですかね。AEG第3シリーズで明らかになったりして?

 

総合評価: 5/10

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