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喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

Thomas & Friends: All Engines Go 第2シリーズ第36話レビュー

※この記事にはネタバレが含まれています。

また、記事の内容は個人的な意見であり、他者の代表ではありません。

 

 

 

AEG S2 E36 『Details? What Details?』

監督: キャンベル・ブライアー

脚本: ブレント・ピアスコスキー

内容: トップハム・ハット卿が詳細を伝えずケンジに指示を出したため、トーマスが正しい客車を運ぶが、彼もまた具体的な道順を聞くのを忘れてしまう。

 

【このエピソードについて】

©︎Mattel

 サブタイトルと冒頭からわかるように、正しく詳細を伝える・聞くがテーマになっている作品です。普段の日課と同じなら伝えなくてもいいですが、詳細を伝えなければならない瞬間は大人になってからより増えましたね。特に今回は登場しなかったけどブルーノみたいな自閉症は詳細を伝えなければなんちゃらわからず行動しにくいです。

 

©︎Mattel

 そうですね。冒頭のトップハム・ハット卿や、ケンジを追いかけるトーマスよろしく慌てていると、伝えたいことや詳しく知りたいことを忘れることありますよね。でも、その繰り返しが続き、キャラクター同士の掛け合いが結びつかなくてオリジナル第13シリーズ『とくべつなプレゼント』の中盤を連想させられ退屈に感じました。

もっと言えば、ケンジは(この世界では)世界最速なのに、トーマスがそれを忘れているように描かれている時点で疑問でした。数回カナによって押されてスピードを上げる場面がありましたが、なぜ頑なにカナと列車を交代しないのでしょうかトーマスだけでなくカナやニア、トップハム・ハット卿も主役にして詳細の重要性を学ばせるべきだったのではないかと思います。そうすれば妙な違和感も覚えずに済んだし、最後のトップハム・ハット卿の"お前がいうな"感も多少払拭されたことでしょう。

 

©︎Mattel

 トーマスがケンジに送り届ける客車の中に乗客がいることも不思議でした。それがケンジの混同した客車を運ぶことになった理由なのでしょうけれど、ケンジは駅に停まるからわかるけど、いつトーマスの運ぶ客車にお客が乗り込む場面があったのでしょうか。操車場で入換え待ちの時から中に人が乗っていたんですかね。そんな貨物じゃないんだから。

 

©︎Mattel

 学んだことをオチでしっかりと実践しないのは瞬間的には面白いけどモヤモヤするのであまり好きな展開ではないです。

 

©︎Mattel

 ケルスソープ(駅舎は見当たらないけど)の登場頻度が増えるのは良いのですが、時々、そこにいるはずのテスが消えるのが気になります。

 

 

【チェックポイント】

©︎Mattel

 すでに地図には載っていますが、AEGでウルフステッド城が言及されたのはこれが初めてですね。良かった、まだ線路は通じているんだ。そのうちスティーブンとか出てくるかもしれませんね。

 

©︎Mattel

 ケンジの色と客車の色を揃えないのがずっと気持ち悪かったんですけど、さらに違うカラーリング出してきましたね。そんでもってこれがAEGの急行客車なんですかね。電車の時代だからなのでしょうけれど、とは言え電車のカラーリングに繋がり(グラデーション)や統一感がないとやっぱり気持ち悪いですね。

 

 

全体的な面白さ:☆

遊び心:☆

キャラクター:☆☆

BGMの良さ:☆☆

アニメーション:☆☆

独創性:☆☆☆

道徳:☆☆☆

 

【最終的な感想】

 道徳は良いですが、内容は個人的には微妙でした。

 さて、今回がUS版のトーマスを務めるミーシャ・コントレラスくんの最後の声の出演です。AEG第2シリーズの前半に比べると、変声期が加速化しているのか、ミニオンのような編集がかけられる頻度と音声が強くなるだけでなく、変声前と変声後の声を混ぜたりとひどい編集でした。これは声優が悪いわけではありません。せっかく良い声をお持ちなのだし、声が低くなっても無理に編集しない方がお話に集中できたかもしれないのに。

そういうわけで子どもの成長は本当に早いので、子役が変更されるのは簡単に予測できましたがやはり寂しいものです。またどこかで聴けるといいな。その時は青年の声としてね。

 

総合評価: 4/10

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