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喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

自閉症のキャラクター "ブルーノ"が早くも日本上陸!!

 『きかんしゃトーマス』の新番組、通称『AEG』ご覧になられていますか。ついこないだ、スキフ役にしれっと宮田幸季が起用されていてとても驚いたぜるさんです。

実は2023年4月1日の放送で*1AEG第1シリーズの前半(26話分)が終了しました。このまま52話まで一直線に放送するのかなと思いきや、4月8日には、AEG第2シリーズの最も注目すべき回が放送されることが確定しました。

 

©︎Mattel

 そう、それが新キャラクター、ブレーキ車のブルーノのお話です。(リンク)

昨年9月に私の記事で紹介した、シリーズ初の正式な自閉症のキャラクターが、早くも日本に上陸します。

 

©︎Mattel

 改めて紹介しましょう。

ブルーノは、車体番号「43」*2の陽気な赤いブレーキ車です。

ASANとイースター・シールズなど米国の自閉症啓発慈善団体との連携のもと、当事者である脚本家のダニエル・シェア=ストロムを始めとした、ネルバナ(コーラス・エンターテインメント)社の発達障害に理解と熱意のある制作チーム、そしてスポークスパーソンが、視聴者の理解を深めるために注意を払いつつ開発した新しいレギュラーキャラクター(つまり"大大大冒険クラブの一員")です。

自閉症のキャラクターとしたように、多くの自閉症の特徴を持っています。第2シリーズ前半とAEG長編第2弾から見出せた特徴は以下の通り。

 

●賢くて落ち着きがあり、思考は論理的で、怪物を信じていないため物怖じしない。

●興味がある物事なら膨大な知識量を記憶できる。例えば、島内の全ての線路を熟知しており、仲間たちに頼りにされたり、ディーゼルやカナなど暴れやすい機関車のガイドを任されることが多い。

●表情の変化が乏しく、相手に視線を合わせることができない。このため相手の感情を読み取ることが苦手であり、普段は話す相手ではなく風景を見ている。

●予定や決まり事が好きで、サプライズは超がつくほど本当に苦手。

●こだわりが強く、奇数が苦手。

●困難な状況に陥った時は予定表を考えたり、ダジャレを言うのが好き。

●人間やメカニックも好き。

●聴覚に敏感で、煙突から出す煙でイヤーマフを作り出す。

●周りがあまりに騒々しいと、時に感覚過敏によるストレスで視界がぼやけることがあり、リラックスできる場が必要になる。

○はしごをパタパタとばたつかせて感情が表現されている。

 

 

 この記事を書いている私自身も、(文章の内容を見て勘づくとは思いますが)、自閉症を持っています。なので、いくつかの特徴*3がブルーノと一致していて、番組を観ているとすごく共感するんです。

それに、トーマスと仲間たちはブルーノのこの特性をよく理解していて、ブルーノが感覚過敏で困っていることに気がついて手助けしてくれます。

ブルーノ自身も独特の世界観を持っており、特にその知識量やブレーキ車ならではの視点で仲間の機関車たちを答えに導いたり、サポートをして、自閉症なりに役に立っているところが推せるポイントです。

 

 

4月8日の放送内容は以下の通りです。

 

©︎Mattel

●ブレーキしゃのブルーノ / Shake, Rattle and Bruno

脚本: ダニエル・シェア=ストロム

 ブレーキ車のブルーノは灯台のライトを運ぶ時、ディーゼルが危ないことをしないように守ってほしいとゴードンに頼まれる。彼は安全なルートを提案しようとする途中、ディーゼルは早とちりしてしまい…

 

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●パーシーがきえた! / Percy Disappears

脚本: ピーター・ガフニー

 トーマスが配達1万回を達成した記念に表彰される事になった。ところが、表彰式でスピーチを考える事に夢中になっていたトーマスは、パーシーが崖から消えた事に気がつかず…

 

 

©︎Mattel

 両方のエピソードにブルーノが登場します。前半はディーゼルとブルーノが主人公で、2台が歌う挿入歌もあります。後半はトーマスとパーシーが主役で、困っているトーマスに助言を与える役でブルーノが登場します。

順番的には第2シリーズ中の第9話と第2話に値するのですが、米国のカートゥーンネットワークでも英国のチャンネル5でも、ブルーノが登場するこの2つのエピソードを先行放送したので、NHKもそうすることに決定したのでしょう。

 

©︎Mattel

 ザ・テレビジョンやNHKアニメ公式サイトに記載されている声優一覧を見るに、ブルーノの吹き替えを担当する声優は、恐らく竹内恵美子さんだと思われます。

竹内さんといえば、映画『とびだせ! 友情の大冒険』に登場したセオ役を、予告編およびU-NEXTなどの配信サービス版で担当されています。前にも紹介しましたが、この実験機関車セオも自閉症をモチーフに作成されたキャラクターでした。このため、一応、竹内さんは自閉症のキャラクターの声優経験者であるわけです。

原語版では米国、英国ともに自閉症の子役が担当しているので、吹替版もそのスタンスをやるのかなと思いましたが、思わぬところで共通点がありましたね。実際のところ竹内さんのプロフィールは一切知らないですけども。ともかく、CG版アルフィーやミアさんの声が好きだったので、ブルーノの演技にも期待しています。

 

©︎Mattel

 でも、なぜこのタイミングでブルーノ? と疑問に思ったのですが、おそらく世界自閉症啓発デーである4月2日から4月8日までの期間が発達障害への理解促進のために位置づけられた発達障害啓発週間」であるため、これに則った形での放送なのだろうと考えられます。かなり妥当な対応です。

 

 ただ、そうなるとさらに疑問なのは、なぜSCPや日本公式はブルーノを宣伝しないのかというところです。現時点で販売されている2D版『きかんしゃトーマス』の書籍や配布物の中には一つもブルーノの姿はありません。第2シリーズまでのキャラクターまで網羅した図鑑でさえ紹介されていないんです。ブルーノが放送で登場する頃に公式Twitterや公式サイトで大々的に宣伝するのかと思いきや、これも未だ見受けられません。

 

 まあでも、早まらないで。まだ宣伝できるタイミングが他にあります

AEG映画第2弾『大冒険! ルックアウトマウンテンとひみつのトンネル』では、ブルーノが主役の一台として登場しており、劇中には自閉症の特性を生かした活躍や、ストレスで悩むブルーノを手助けする描写が含まれるので、もしその公開が決まった暁には、ブルーノを日本でも紹介してくれるだろうと信じています

あるいは、ブルーノを扱ったYouTubeのミニストーリーの吹き替え版が配信された時とか。追々、親御さん向けの自閉症啓発本とか発売されたらいいな…。

(というわけで頼みます、日本公式さん)。

当ブログはファンサイト以外の何モノでもないので…。

 

※4月8日追記

 放送直前に公式アナウンスが入りました。ありがとうございます。

 

 

 

 

 といった具合で、ブルーノを激推ししている当ファンブログからの情報は以上です。当方は単なるトーマスファンの一人ですが、4月8日の放送回は是非いろんな方に観てもらいたいな〜と思います。私自身もとても楽しみにしています。

では。

 

 

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※この記事に添付したスクリーンショット著作権は全てマテル社に帰属します。

*1:放送順の入れ替わりはあれど

*2:数字の由来は、自閉症が初めて確認された1943年から。

*3:相手に視線を合わせられない、興味がある物事なら知識量を保てる、予定表が好きでこだわりが強い、感覚過敏ありなどが自分にある共通点です。