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喋りたがりの きかんしゃトーマスオタクによる雑記

Thomas & Friends: All Engines Go 第2シリーズ第26話レビュー

※この記事にはネタバレが含まれています。

また、記事の内容は個人的な意見であり、他者の代表ではありません。

 

 

 

AEG S2 E26 『Tunnel Trouble』

監督: キャンベル・ブライアー

脚本: ピーター・ハーシュ

内容: 新しい急行用トンネルが開通するとトーマスとディーゼルは真っ先に通り抜けようとするが、カナとの約束を破ることになる。

 

【このエピソードについて】

©︎Mattel

 そうですね、これは『ディーゼルとしゃりん』を含めた場合、『トーマスのやくそく』のバージョン3.0に該当します。AEGのファンでさえ、トーマスとディーゼルが張り合って失敗するエピソードにもそろそろうんざりしている頃だと思います。でも、私はこのエピソードを良いものだと思いました。

再三度になりますが、トーマスとディーゼルがお互いに高め合う様は『ドラえもん』でいう「ジャイアンにいじめられるのび太」なのでしょうし問題ありません。それから私にとっては過去のもの以上に優れた道徳観やエピソードの面白さがあれば評価します。『トーマスのやくそく』は本当に退屈で特に終盤の展開が気に入らないし、『ディーゼルとしゃりん』は記憶に残らないほど単調で、『Bring It on Beresford』はベレスフォードにもっと焦点を当ててほしかったので自分の中では低評価でした。

 

©︎Mattel

 トンネルの中で向き合って脱線するだけでもまずインパクトはあるのですが、約束の前提がまず好きです。スケジュール通りに来る蝶と大量の蝶自体は好きではないですけどね(笑) 虫嫌いと集合体恐怖症は注意ってことで。カナもすっかり蝶好きですね。

蝶渡りを一緒に見ようとカナと約束するも、新しく開通した急行用トンネルを一番のりで通過した車両はトンネルに自分の名前をつけてもらえることに、仲間達、特にナンバーワンを高め合うトーマスとディーゼルが張り合うわけです。その結果、線路を塞ぐような形で向き合って脱線して、他の機関車は諦めて(というより彼らに呆れて)、トーマスは蝶渡りに興味が無いディーゼルと張り合うか、カナたちとの約束を守るかの天秤にかけられるんですね。

 

©︎Mattel

 張り合いは眠たくなるまで続いて、寝ながらカーリーとサンディーに機関庫に戻される場面は思わず笑ってしまいましたね。ミーシャ・コントレラスとウィル・バネジャの今にも眠たそうな声がリアルで良いですね。

翌朝になってもまだトンネルに自分の名前を載せたくて張り合うトーマスとディーゼル。どれだけ過去作に類似していても、ソドーセセリを横目に戸惑うトーマスの場面はかなり印象的でした。後ろには悲しい表情の絵文字を出すカナ。「友達と過ごす方が良い」がテーマになっているんですよね。

 

©︎Mattel

 ディーゼルのほうも身をもってその教訓を得ます。事情を何も知らないゴードンに先を越されるのはちょっとかわいそうですけど、二兎追うものは一兎をもえずということで。まあ一応一兎は得られたけどね。

ディーゼルへのトップハム・ハット卿の対応も好きです。

 

 

【チェックポイント】

©︎Mattel

 またゴードンの名前がつくロケーションが増えましたね。これからゴードンのトンネルと呼ばれるのでしょうか。それともディーゼル(が2番目に通った)トンネルとでも呼ばれるのかな。

 

 

全体的な面白さ:☆☆☆

遊び心:☆☆

キャラクター:☆☆☆

BGMの良さ:☆☆

アニメーション:☆☆

独創性:☆☆

道徳:☆☆

 

【最終的な感想】

 道徳的にはシンプルですが、葛藤と対立が過去作よりもまともでずっと面白く感じました。

 

総合評価: 8/10

 

 

【AEG第2シリーズ前半総合評価】

 さて、あっという間に前半の26話が終了しましたね。今期も27話から52話まで、エピソードが米国で放送され次第レビューを投稿するつもりです。まあまだ前期の後半レビュー終わってないけどね。

結局のところ、総合評価自体は前期とほとんど変わっていません。期待しすぎたのでしょうか? そのうちの低評価の多くは、類似どころかシチュエーションを変えただけの全く同じエピソードや、筋の通らない話がほとんどです。でも、前期と明らかに面白くなった、変わったなと思うのは、よく動く無駄なアクションと、ダジャレや韻で誤魔化した台詞が減りつつあり、オリジナルシリーズの良い時代のように、キャラクター同士の会話が幼稚でなくまともになってきたことですね。それから、トーマスがリードしない話も増えてより他のキャラクターに焦点を当てやすくなったのも面白さの一つだと思います。話の筋が通れば、AEG第1シリーズよりずっと面白いはずなんです。

 ウィフとアシマ、ブルーノの扱い方はよかったです。ベレスフォードやテスも良いキャラしてるんですがエピソードに恵まれてほしいですね…。後半からはソルティー、トビー、テレンスが控えているので彼らがどう描かれるのか、それからブルーノにもっと多くの出番があるということで楽しみです。

 

 

1 Fast Friends とてもはやいふたり 7/10

2 Percy Disappears パーシーがきえた! 6/10

3 Ashima's Amazing Arrival アシマがソドーとうにやってきた 3/10

4 Tri-and-a-Half-a Lon トライハーフロン 9/10

5 Carly's Magnificent Magnet カーリーのすごいマグネット 7/10

6 New Mail Engine in Town パーシー つぎのしごとをさがす 6/10

7 Hot Air Percy ぷかぷかパーシー -2/10

8 Carly's Screechy Squeak ギーギーモンスター カーリー 4/10

9 Shake, Rattle and Bruno ブレーキしゃのブルーノ 9/10

10 Blackout! デンキがない! 4/10

11 Brand New Track あたらしいせんろ 3/10

12 Stink Monster ニオイモンスター 6/10

13 Christmas Mountain 9/10

14 Whiteout! 8/10

15 Good as New まるで、しんぴんみたい 7/10

16 More Than a Pretty Engine キレイなだけじゃない 9/10

17 Snowplow Struttin' ウキウキゆきかき -10/10

18 Thomas in Charge トーマスがまとめやく 4/10

19 Kana Recharges 9/10

20 The Big Skunk Funk 3/10

21 Off the Rails 2/10

22 Diesel's Dilemma 9/10

23 Bring It on Beresford 0/10

24 What's in a Name? 8/10

25 Sheep Shenanigans 6/10

26 Tunnel Trouble 8/10

 

145/260

*マイナス点は「0点」とする。

 

次回→The Case of the Missing Crane

 

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